ゆめとわのblog

ホームページとは違った、より臨場感のある情報をお届けしたいと思っています。 また、テーマも整体の枠を飛び出してみたいと思います。 ホームページは以下です。 http://yumetowa.com/ お問い合わせはメッセージ欄でお送りください。

体力・免疫力

 私たちのからだは体幹と四肢で成り立っています。体幹は骨盤~背骨~頭部という骨格と関連する筋肉のことであり、四肢は上肢2つ(左右の腕~手)と下肢2つ(脚~足)です。
 整体的な観点で言いますと、体幹が歪んだりおかしくなりますと全身的に機能が低下します。腰痛や首・肩の痛み、頭痛などの症状はこの一部ですが、体幹が歪んだりおかしくなる原因の多くは四肢の問題によるものです。平たく言いますと、手先や腕、足などの使い方やそれらの筋肉や骨格に生じたのいろいろな問題が体幹のさまざまな問題の原因になっていることが場合が多いのです。
 その他には感覚器官がある顔面部の問題、つまり目の使い方や酷使、噛み方、歯ぎしり、口呼吸などの問題が体幹に影響を及ぼしていることも多々あります。
 ギックリ腰や打撲、肉離れ、手術等々、体幹に直接的損傷が生じた場合は別として、体幹の多くの問題の原因の殆どは四肢か顔面部(感覚とそしゃく)の問題が引き起こしていると言えます。

 さて、今回はその一つの例を取り上げます。そして、とてもたくさん見られる状況です。

 私たちのからだの中心は骨盤ですが、その次くらいに中心的な存在は背骨(脊椎)です。脊椎は首の頚椎、肋骨のある胸椎、そして腰部の腰椎に分けられます。
 腰椎は5つありますが、この在り方が全身的にかなり重要です。

 腰椎は前弯しているのが本来の在り方です。第1腰椎、第2腰椎、第3腰椎は後ろに反った形状になっていますが、つまり椎骨(椎体)は上向きの状態になっています。第4腰椎はほぼ正面(地面と平行)を向いていて、第5腰椎は下向きの状態になっています。そして、第3~第5腰椎のところの曲がり(前弯)がとても重要で、その在り方が背骨全体の状態に大きな影響を与えていると言っても過言ではありません。


頚椎と腰椎の関係01

第3腰椎の在り方と下半身のエネルギーの流れ

 第3腰椎はその椎体が少し上を向いている状態が望ましいのですが、時々正面や下を向いた状態になっている人がいます。

第3腰椎と下肢のエネルギーの流れ

 結論的に言いますと、第3腰椎が上を向いた状態にある人は、下肢の内側をエネルギーが足から骨盤(お尻の内側)に向けて上昇するように流れています。そして下肢の外側は反対に骨盤から足に向かって流れている循環になっています。(他の脊椎の関係で、そうでない場合もあると思います。)
 つまり、エネルギー的に見ますと、大地(地球)からのエネルギーをからだのセンターラインが吸い上げ、そして体内から排出すげきエネルギーはからだの外側を通って排出されている、と解釈することができます。

 そして第3腰椎の椎体が下を向いている状態の人は、この循環が反対になっています。このような人を観察したり触りますと、太ももの内側の筋肉がたるんでいて十分に機能していないように感じます。
 「内転筋を鍛えた方が良い」などと理学療法士やトレーナーの方々に指導されたりアドバイスされたりする方も多いようですが、エネルギーの流れ方が良くなければ、せっかく筋肉を鍛えても、その能力を発揮することができませんので、結果的に日々の生活において「トレーニングの効果はあまり感じられない」と感じてしまうと思います。

靴擦れと第3腰椎の関係

 第3腰椎が下向きになっている原因はいくつかあります。
 ストレートネックは頚椎の前弯が失われてしまっている状態ですが、同じようにストレート腰椎もあります。背中を丸めて座る癖を長年している人は腰椎の前弯が失われしまいますが、それも一つの原因です。
 他の腰椎に歪みなどがあることの影響を受けている場合もあります。
 そして、今回お話ししたいのは靴擦れが原因している場合のことです。

 第3腰椎が下を向いてしまう直接的な理由の一つに広背筋がこわばっている状態があります。バンザイをしたときに脇の下の背中側筋肉に張りを感じて心地良いバンザイが出来ない人は、広背筋がこわばっている可能性があります。
 そして、広背筋にこわばりをもたらす原因の一つに踵のアキレス腱付着部に靴擦れによる塊が関係していることがあります。踵の真後ろよりちょっと外側は腓腹筋外側頭の延長がアキレス腱となって踵に付着している部分ですが、そこに問題がある場合です。
 靴擦れを何度もしますと、その部分が硬くなり塊のような物ができますが、そのちょっと下のところは塊とは反対に腑抜けのような感じになります。

靴擦れ

 結論を言いますと、その腑抜けのようになっている部分が根本的な原因となって腓腹筋外側頭がゆるんだ状態となり、その影響によって広背筋がこわばり、そして第3腰椎が下向きになってしまうという流れとなります。
 ですから、踵にできた塊を指圧や揉みほぐしなどでゆるめることに併せて、腑抜けになっている部分にエネルギーを与えてしっかりさせる施術を行うことをします。
 また、マグレインやピップエレキバン(80)などでその腑抜け部分を補うことも有効です。

「まさか靴擦れが影響しているなんて?」と皆さん思われますが、そんな些細だとおもわれるようなことの影響でからだのエネルギーの流れが変わってしまうことはよくあることです。

からだのセンターラインにエネルギーが集まるようにしたい

 長年整体の仕事をしていますと、筋肉や骨格のことだけでなく、体内を流れているエネルギーに着目することが多くなります。
 からだが楽になる、からだを楽に使う、という状態を築いて保つためには、からだを効率よく使える状態に整えるわけですが、そのためにはエネルギーの流れがキーポイントであるように感じます。

からだのエネルギーの流れ(背面)

 私たちは人間ですが、それは脊椎動物でもあります。元々は骨盤しかないような動物が、海の中で泳ぐために進化しました。それは頭進といって、骨盤の顔(口)に相当する部位が頭として骨盤から分離するように離れて魚のような状態になったのですが、その間に背骨ができたのが脊椎動物です。
 ですから、私たちは骨盤から力をもらって活動をしている生命体であると考えることができます。手先を動かすのも骨盤は関係しています。ギックリ腰などで骨盤を損傷しますと、とたんに力が使えなくなってしまい椅子から立ち上がることもままならなくなります。
 たとえばペットボトルを開けるために両手を捻るとき、骨盤からの力がもらえなければ、手や腕の筋肉だけでその動作をしなければならなくなります。それまで無意識に簡単にできていたものが、手に意識的に力を入れて頑張らないと蓋も開けられない状態に鳴ってしまいます。そして、そんな状態が続きますと手の筋肉がおかしくなってしまいますが、それが影響して肩関節痛や腰痛や膝痛を招いてしまうこともあります。
 このような状況はからだの使い方が非効率な状態です。つまりエネルギーの流れが悪い状態です。
 骨盤の中心~背骨というからだの中心ラインにエネルギーがしっかりと流れている状態では、どんな動作をしても骨盤の力、つまり力の源泉から力を得ることができるので効率が良く、楽に動かせる状態となります。

 ヨガや筋トレやいろいろな健康法でからだを鍛えようとされている方は、このポイントを抑えることが大切だと思います。
 なぜこのようなことを言っているのかは、健康に気遣いながらからだのためにいろいろやっている人でも、このようなことはまったく考えていない人が殆どだからです。一整体師からのアドバイスとしえ言わせていただきました。


 私たちのからだには、ケガをしても、病気に罹っても、それらを克服するための自然治癒力が備わっています。
 ですから、健康で快適な毎日を送りたいと思うのであれば、如何にして自分の自然治癒力を良い状態に保つか、ということに毎日取り組み続けることが必要になります。
 食事は大切です。休息も大切です。睡眠も大切です。適度な運動も必要ですし、ある程度の規則的な生活習慣も大切なことだと思います。

 昔から言われている「快眠・快便・快食」は大切なバロメーターです。

 また、なるべく病気にならないようにすることも快適な生活のためには重要なことです。そして、そのためのキーワードは「免疫力」になります。
 免疫力は、外部の病原菌やウイルスに感染しない力であったり、あるいはウイルスと共存しながらも発症しない力でもあります。
 ヘルペスウイルスは多くの人の体内にいます。しかし普段は細胞の中でじっとしていて何の症状も発することなく持ち主(宿主)と上手く共存しています。ところが何らかの理由で体力が落ちて抵抗力が低下しますと免疫機能がおかしくなって、帯状疱疹などを発症することがあります。
 ここに免疫機能の謎=神秘があります。
 今回の新型コロナウイルスに対して現在はワクチン接種によって感染者を減らそうとする試みをしています。
 ワクチンの考え方は、ウイルスを体内に入れたり、体内でウイルスをわざと発生させて、それに対する抗体を作ろうというものです。体内に抗体ができてしまえば、外部から侵入するウイルスに感染する前に抗体がウイルスを無毒化してくれることに期待することができるからです。
 つまり免疫機能には抗原抗体反応の原理があるわけですが、それだけでは説明できない事象もあります。例えばヘルペスウイルスのような常在ウイルスに対しても抗体はあるはずですが、普段は免疫機能によってウイルスを無毒化するような作用(反応)は起こっていません。何らかの理由でヘルペスウイルスが活動を停止していて、ヘルペスウイルスが不活性の状態のときには抗体も活動を停止しているのかもしれません。あるいはウイルスにも知性があって、今自分たちが活性化しても抗体に負けてしまうので、じっとその時を待っている状態になっているのかもしれません。そして、体力が弱るなどして、あるいは部分的に弱った部位などができますと、ウイルスが活性化して悪さをしはじめ症状が発症するという現象が起きるのかもしれません。いずれにしても、現代の科学ではまだまだ未知が多いと言えます。地球上生命38億年の神秘であると私は感じてしまいます。
 ですから、免疫機能にはいくつかの側面があるということになります。単に抗体が抗原を無毒化する反応だけが免疫力ではないということだと思います。私たちのからだはやはり神秘的です。

 ところで、免疫に関係する細胞としてT細胞とB細胞があることは現代科学でも解っています。T細胞はウイルスを攻撃したり、ウイルスの情報を収集してB細胞に送り、B細胞はその情報を元に抗体を作る働きをしているとのことです。
 そしてT細胞は胸の骨(胸骨)の裏側にあります胸腺で作られるとのことです。しかし、胸腺は思春期を境に衰退の過程に入り、高齢になると胸腺はほとんど活動しないためにただの脂肪組織に変わってしまうということです。
 もし、公に伝わっているように今回のコロナウイルスが本当に新型でこれまで存在しなかったウイルスであるならば、T細胞はそれを経験していませんから当然抗体は体内にありません。また、高齢者は胸腺が働かないために=T細胞が活動していないために抗体をつくることができません。ですから、高齢者が新型ウイルスに感染しますと免疫力を発揮することがむずがしくなるので、発症してしまう可能性が高まるというのは理屈に合うのだと思います。しかし反面、胸腺の発達している子供たちや若者たちはウイルスが体内に侵入したとしても、T細胞がそれを迎え撃ち、B細胞が抗体をどんどん作りますので、無症状あるいは症状が軽く済む可能性が高いと考えられます。
 下の図はそれを裏付けるような様相を呈しています。


コロナ死者


  このようなことをホームページにアップしました。どうぞご覧になってください。


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 先日、私見ですが、”三つのからだ”というブログを投稿しました。食物からなる”物質的なからだ=肉体”、呼吸に関係する”気(エネルギー)のからだ”、そして”心(≒感情や精神作用を含む)のからだ”、私はみなさんのからだを以上の三つに分けて考え、対処するようにしていますという内容でした。今回はその中の”気(エネルギー)のからだ”についての話題です。

 現在、毎月2回のペースで整体の勉強会を行っています。と言いましても、コロナウイルスのこともありまして、今は生徒さん一人と私とモデルの3人で細々と行っていますが‥‥。
 そして本日は「エネルギーの流れを変える」というテーマで勉強会を行いました。

 ”デトックス”は現代に生きる私たちには重要なテーマです。食物が多種多様にあって、グルメで‥‥痩身のためにデトックスする必要がある、というのも重要ですが、整体的な面では不要なエネルギーを体外に排出するという意味でのデトックスが重要です。東洋医学的に言いますと”邪気を体外に排出する”ということになりますが、SNSやインターネットで毎日溢れるほどの情報を頭に入れていますので、それらによって頭の中はいっぱいになり、思考を巡らす場所がなくなっているように見える人もいます。あるいは、ストレスや諸々の感情を表に出すことが出来なくて自分の中に溜め込んでいて苦しんでいる人もいます。

 呼吸は、吐き出す息(呼気)と吸い込む息(吸気)のことですから、本来、吐き出すことからスタートします。吐き出すことで肺の中が空になり、そして新鮮な空気を取り入れる動作が肺呼吸であり、それが自然の在り方ではないかと思います。
 ところが、皆さんに「少し深い呼吸を呼吸をしてください」とお願いしますと、大概は息を吸うことから動作を始めます。つまり私たちの多くは、まず取り入れることから始めたがっているのかもしれないと感じてしまいます。「不足」という深層心理の現れかもしれないなどと思ったりもします。

 さて、勉強会の内容に戻りますが、私たちのからだは呼吸だけでなく、気のからだはその他のところでも体内と体外の交流、つまりエネルギーのやり取りをしています。
 掌や足裏はその場所です。頭頂部には”百会(ひゃくえ)”というツボ、サハスラーラと呼ばれるチャクラがありますが、そこや会陰、その他にも耳の穴などいくつかの場所があります。
 たとえば掌を拡げたときに、そこからエネルギーを吸っているのか、あるいは排出しているのか、というのを観察することができます。
 掌や足裏は本来、エネルギーを排出する場所だと私は考えています。腕と足を大きく伸ばして「伸び」をしたときに、掌や足裏から気(エネルギー)が気持ちよく発散できるようであれば、それは良い状態です。その排出エネルギーに乗せて、ストレスや嫌な感情、頭を埋めていた情報などを出してからだを風通しの良い状態にすることができます。

 しかしながら、こういった「伸び」をしても邪気(不要なエネルギー)を出すことのできない状態というものがあります。つまり、外界から気が体内に向かってどんどん入ってきてしまう状況です。このような状態になりますと、必要のないエネルギーが体内に蓄積されますので、不快感を感じますし、しばしばそれらは生理活動に影響を及ぼし、肉体的な不具合や不調を招くようになったりします。
 そして本日のテーマは、このように外界から気が入ってしまう状況を逆転して、掌や足裏からエネルギーが放出できる状態にするためにはどうしたら良いか? というものでした。

 おそらく意識を使えば、それはすぐに可能でしょう。心を集中して掌や足裏から邪気が出ていくイメージを保つことで、肉体はそのように働きだすと思います。ストレッチやヨガや気功やさまざまな呼吸法はおそらくこのような原理を利用しているのだと思います。
 ところが、まったく意識しない状態でも、常にそのような状態に肉体を保つことも可能です。そして、それが「整体」という療法の真髄かもしれません。

 背骨(脊椎)の在り方はいろいろな面で肉体の大きなことから細かいことまで関係が深いと言えます。上部頚椎が上を向いているのか下を向いているのかで呼吸や頭の働きに影響が出たりします。胸椎や腰椎の向きや捻れによって逆流性食道炎を招いたり、胃腸の働きに影響が出たり、腰痛や神経痛になったりと肉体にいろいろな影響を与えますが、それは肉体の面だけでなく”気のからだ”にも影響を及ぼすことがあります。

 本日のモデル:Mさんのケースを例にあげてお話しします。
 Mさんは左右の掌から気を吸ってしまう状況でした。しかし、上を向いていた第4腰椎を操作して正すと、掌から吸い込む状態が止まるようになりました。ですから、もっと根本的な原因になっている脊椎を修正すれば、エネルギーの流れを逆転できる可能性があることがわかりました。
 ですから、その根本原因になっている脊椎を探して、腰椎の一つ一つ、胸椎、そして頚椎の一つ一つを観察していきました。すると、第3・第4頚椎が第4腰椎とどうように上向きの状態になっていました。そして、これらを操作して正しますと、掌だけでなく頭頂の百会からも気が放出される状況になることがわかりました。つまりMさんが無意識の中で外界から気を体内に吸い込んでしまっている原因は第3第・4頚椎の歪みが原因であることが分かったということです。
 ですから、あとは「どうしてこれらの頚椎が歪んでいるのか?」という本当の原因を探していく作業になります。
 第3・第4頚椎の前面には舌骨があります。ですから、舌骨や喉周辺を観察してみました。すると筋肉や筋膜がとてもこわばっていて、舌骨が前方に歪んだ状態になっていました。つまり舌骨が本来よりも前に歪んでいる分、頚椎も前方に引っ張られていて歪んだ状態になっていることがわかりました。
 そして、最終的には下唇の下にあります下顎の先端(オトガイ)周辺の筋肉が硬くなっていることが原因であることにたどりつきました。Mさんは下向き加減の姿勢が多くて、オトガイ周辺に力が入りやすい状況だったのかもしれません。
 ですから、オトガイ周辺のこわばりを5分間ほどの持続的指圧でゆるめましたが、その途中で足裏がスウスウするようになり、掌も涼しくなっていき、反面からだの中は温かくなっていくと仰っていました。

 施術が終わって確認しますと、座位の姿勢も良くなり、腰の動きも良くなっていました。そして「からだがスッキリとした」と仰っていました。
 整体勉強のモデルですから、必要以上のことは何もしていません。ただオトガイ周辺のこわばりをゆるめただけです。それだけで、体内のエネルギーの流れがすっかり変わり、体内にあった不要な気(エネルギー)が出て行ったので、肉体は軽やかになり、気の流れが改善するとともに血行も良くなったと思いますので、からだ温まったのだと思います。

 本日はこのような勉強会をしました。
 おそらく、実際にはかなり高度な内容だったと思います。

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 本日来店された常連の女性が、昨日投稿したブログに記した「邪気」について「それは気体?」というような質問をされました。
 「邪気」というのは東洋医学(中医学)で使われている概念です。「正気」に対する「邪気」なのですが、それは「気」(≒エネルギー)の世界の言葉ですから、現代科学しか知らない私たちには難解な概念だろうと思います。
 「気体」というのは空気のことですから、物質世界の言葉です。目視で物質的に捉えることはできませんが、酸素や炭酸ガスや窒素などと現代科学的に分析できます。ですから、これは「気(エネルギー)」の領域とは違う世界の言葉となります。

 私はよく知っているわけではありませんが、おそらく量子力学的にはエネルギーと物質は同じものの違う側面として捉えるのだろうと思います。ですから、量子力学的には「気体」と「気」(正気・邪気)は同じレベルで論じることが出来るのかもしれませんが、私は実務者ですので、実務的に便利になるように考える習慣があります。
 そこで、私は大胆にも、私たちの普通に知っている”からだ”は三つのからだが合わさったものだと考えています。
 一つは、眼に見えて触ることの出来る”物質次元のからだ”、つまり肉体です。
 もう一つのからだは、気のからだです。東洋医学では経絡(けいらく)とか経穴(ツボ)という専門用語が使われますが、それは”気のからだ”を取り扱っていると解釈しています。
 そして、三つ目は”心の次元からだ”です。感情とか、精神面とか、それらも実務的にとりあえずこの次元のからだに含めています。

 「気」の話題をだしますと何か眉唾もののような印象を持つ人もいます。この概念は私たちが習ってきた現代科学ではほとんど取り扱っていないからだと思います。それは「眼に見えない(観察することが出来ない)ので信じられない」との思いからだと思います。しかしながら「心」は見ることが出来なくても、確かに存在していることは誰もが知っています。ですから、通常は「心と体」という分け方するわけですが、それについては違和感を感じる人はほとんどいないと思います。

 「気(エネルギー)」は見えません。しかし私たちが生きていることの証しである「呼吸」は「気」を代表する現象です。呼吸が止まった状態、それは気の出し入れ(呼気と吸気)が途絶えた状態のことですが、そうなりますと傷一つない肉体があったとしても私たちは”生きている人間”と認めることが出来なくなります。そういう意味で「気」は大切であり、多くの人がよく解らないと考えているであろう「気」について、私は”気のからだ”という見方をして自分の実務に活かすようにしているわけです。

 ですから施術を行うときには、筋肉や骨格という”物理的なからだ”と、呼吸やツボに関連する”気のからだ、そして感情や精神面も含めた”心のからだ”の三つの面で観察することがしばしばあります。
 単に膝が痛いとか、五十肩だとか、腰痛など肉体的不具合だけの場合は、ほとんど肉体面でしか見ませんが、呼吸が絡んできたり、感覚器官の問題があったりしますと”気のからだ”も見るようになります。
 また、他者の心理面にはなるべく立ち入りたくありませんので、”心のからだ”については普通は何も考えずに接しています。しかし「どうしてもこの問題を解消しないとからだ(肉体)がよくならない」と感じるときは、心のからだも観察することがあります。

 ところで、インドの哲学には「五つの鞘(さや)」という概念があります。「ハイヤーセルフ」とか「本当の自己」とよばれるもの、「真我」と定義されるものは「因果の鞘」「理知の鞘」「心の鞘」「呼吸の鞘」「食物の鞘(=肉体)」の五つの鞘に覆われているという概念です。因果の鞘が最も上位であり、肉体がもっとも下位の鞘になるのですが、この概念にしたがいますと、私が表現している”心のからだ”が上位、”気のからだ”が中位、”物質的なからだ”が下位となります。そして、それぞれの”からだ(鞘)”は互いに関わり合っています。
 つまり、”心”に変化が起こりますと、それは”気”に影響を及ぼし、そして”肉体”の何かが変化することになるのですが、認識しなければならないことは、この変化は必ず起きるということです。心が喜んだり悲しんだりしても、気の流れはまったく変化しなかったり、肉体に何の変化も起きなかった、ということは”あり得ない”という認識が施術者の私にとっては重要です。この上位から下位につながる変化は必ず起きます。もし、私が技術者として未熟であれば、その変化が捉えられません。ですから、私は技術力を上げるように、もっと精進しなければならないということになります。
 また、肉体の変化が気の流れを変化させ、心に影響を与えることもあります。たとえば、胸郭の状態が悪くなったり、胸まわりの筋肉が変調して、肺呼吸が上手くできない状態になりますと、呼吸が悪くなり息苦しくなるとともに”気のからだ”の状態も悪化します。すると息苦しさから不安を感じたり、イライラしたりと感情に変化が生じるようになります。つまり”心のからだ”も影響を被ることになります。
 このことについては、「感覚器官と心の動き」についての哲学的話がありますが、それは機会があれば紹介したいと思います。

 いわゆる修行者やヨギ(ヨガの達人)は心が外的要因によって影響を受けない不動心をもっていますので、肉体的変化がストレートに心に変化を及ぼすことはないかもしれません。しかし多くの普通の私たちは、心の振れ方に差異はあるものの肉体的変化や気の変化によって心が変わってしまいます。ですから、普段から快適な肉体と、快適な呼吸を保つようにすることが心の安定と幸福感にとって必要なことであるということになります。

 今回の話題は、あくまでも私の私見です。こんなことを思いながら施術していると知っていただければ‥‥。


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 当院では、まずベッドに伏臥位(うつ伏せ寝)になっていただいた状態から施術を始めることが多いのですが、それは症状の別に関わらず、全身の状況を確認するところから施術に入りたいと考えているからです。
 背面の歪みを観察し、軽く擦ってからだを揺らしながら背骨の状況、筋肉の大きな変調、骨盤の状態などを確認していきます。
 そして時々、「この人は今、胴体(上半身)が本来よりも長くなっていて短足に見える状態だ」と思うことがあります。

 骨盤の位置が本来より下がってしまい、お尻も垂れてしまっているために短足に見えることもあります。
 あるいは、骨盤と胸との間が間延びしたようになっていて胴が長くなっていると感じる場合もあります。
 今回は、からだの歪みの一つとして、胴(上半身)が本来よりも長くなっている状態について取り上げてみます。

筋骨格系の問題で上半身が長く見える

 私たち日本人は欧米人やアフリカ系の人達と比べますと、お尻が下がって短足に見える傾向があります。実際に脚の長さが違う面もありますが、お尻(=骨盤)の在り方次第で見栄えといいますか印象がかなり違ってきます。

 骨盤が前傾していてお尻がプリッと上がっている人達は、やはり脚が長く見えます。反対に骨盤が後傾していてお尻の肉も下がっている場合は、実際以上に脚が短く見えてしまいます。
 ですから傾きも含めて骨盤のあり方はスタイルにとって重要です。

 そしてもう一つ、骨盤の傾きにも関係することですが、実際に骨盤の位置が下がってしまう場合があります。
 それは、お尻の筋肉である小殿筋と中殿筋に関係しています。

 小殿筋も中殿筋も骨盤(腸骨)から始まり、大腿骨の大転子というところに繋がっています。ですから、股関節で大腿骨を外側に開く(外転)働きがあると、解剖学などの専門書には記載されています。書物によっては股関節の内旋など違う働きをするとの記述もありますが、概して、小殿筋も中殿筋も同じような働きを行い、股関節を支え、歩行を支えるために働く筋肉であるとされています。

 ところが、私はまったく別の見方をしています。
 それは連動する筋肉のことを知ることでわかります。
 小殿筋は中殿筋に比べて短い筋肉ですが、膝関節では膝裏にある短い膝窩筋(しつかきん)と連動します。上半身の肩関節ではやはり短い棘上筋(きょくじょうきん)と連動し、肘関節でも短い肘筋(ちゅうきん)と連動します。
 短い筋肉は大きな動作に関わるよりも、関節において骨と骨の関係を正しい状態に整える役割を有していると私は考えています。
 ですから小殿筋は、股関節で骨盤と大腿骨の関係を適切な状態に保つ役割として重要です。

 一方、小殿筋より大きくて筋の長さも長い中殿筋は動作を支え、姿勢を保つ働きをします。理想的な状態で立つことのできる人は、立った時にお尻にエクボができますが、それは中殿筋の働きによるものです。

 そして、歩行の時に片脚立ち状態をしっかりした状態に支える役割を担っていますが、上半身で歩行運動に関わる腰方形筋(ようほうけいきん)と連動関係にあります。歩くときにお尻(=骨盤)がプリッ、プリッと左右交互に持ち上がるようになりますが、それは中殿筋と連動して上半身の腰方形筋が収縮することで骨盤を引き上げている姿です。
 ですから、中殿筋の働きが悪い状態になりますと、腰方形筋も収縮力を発揮することができませんので、骨盤の動きが感じられないトボトボとした、脚だけで歩いているような歩き方になってしまいます。

 さて、小殿筋も中殿筋も股関節を支える重要な筋肉ですが、互いに拮抗する関係になることがあります。つまり小殿筋が収縮してこわばった状態になりますと、中殿筋はゆるんで伸びた状態になります。そして、このような状態の人がたくさんいます。

 小殿筋と連動する筋肉の一つに膝裏の膝窩筋がありますが、膝裏がボーン膨らんで張っているような人のほとんどは膝窩筋がこわばった状態になっています。

 膝窩筋がこわばってしまう理由はいくつかありますが、踵重心やO脚で膝の裏側にテンションが掛かってしまう人(反張膝など)はこわばっている可能性が高いです。また、足首が硬くなっていて上手く軽やかに回すことのできない人も膝窩筋がこわばっています。
 足首の問題はもっと詳しく説明しなければならないと考えていますが、簡単に概要だけ申し上げます。

 足首(足関節)にはいくつもの大きな靱帯があります。捻挫の症状はその靱帯が損傷して伸びてしまったためにもたらされますが、足首の運動が足りなくなったり、あるいはしゃがみ込んだ姿勢や重心の掛かり方が偏ったりしますと、捻挫とは反対に靱帯が縮んで硬くなってしまいます。
 足首を回すと痛みを感じたり、あるいは一部(足首より前)は動くけど踵も含めた足全体を回旋することができないような人は足首の靱帯が硬くなっていると考えられます。
 足首の靱帯が縮んで硬くなりますと、ふくらはぎの骨(脛骨と腓骨)を足の方(=下方)に引っ張る状態になります。
 そしてこの時、膝関節に注目しますと、脛骨が下方に引っ張られたことによって大腿骨との関係で微妙に隙間が大きくなってしまいます。すると大腿骨と脛骨の関係を適切に保とうと働いている膝窩筋は自身を収縮させて関節を保持しようと頑張るようになりますが、これが膝窩筋のこわばり状態を招いてしまいます。

 膝窩筋のこわばりは筋連動の関係にある小殿筋をこわばらせますが、それによって拮抗する中殿筋はゆるんで働きの悪い状態になります。そして、それがお尻のたるみに繋がります。
 さらに、中殿筋と筋連動の関係にある腰方形筋もゆるんでしまいますので、肋骨と骨盤との間(距離)が拡がってしまい、胴が間延びしたような状態になりますし、骨盤が下がった状態になってしまいます。

 以上がよく見かける、小殿筋と中殿筋の関係による胴が間延びした状態の例ですが、小殿筋がこわばってしまう理由は膝窩筋のこわばりによる以外にもありますし、中殿筋がゆるんで腰方形筋の働きが悪くなる理由もいくつかあります。
 ですから、お尻を上げて脚が長く見えるようにしたいと考えるのであれば、小殿筋と中殿筋の状態に着目して、からだを整えることが筋骨格系での施術方法になります。

エネルギー不足で上半身が長くなってしまう

 上記で説明しました筋骨格系の問題で”胴長に見える”状態を整えることは、たいして難しいことではありませんが、なかなか手強い状況もあります。
 それは骨盤を中心とした、からだの中心部が力不足の状態になっていて、腹筋や腰部背筋の働きが悪いために胴長になっている状況です。

 からだを上半身と下半身に分けて考えたとき、肋骨(胸郭)から上を上半身、骨盤から下を下半身として、骨格のない(背骨はありますが)お腹と腰部をその繋ぎ役として見ることができます。
 繋ぎ役である腹筋と腰部背筋がしっかりしているのであれば、それは体幹がしっかりしているということであり、全身が一繋がりのものとして一体的に機能できます。

 例えば、手先を動かして作業するときでも、筋肉連動の仕組みによって足元や下半身からの力を利用することができますので、手先や手の筋肉はたいして疲れません。(同じ仕事をしても、疲れをあまり感じないような人はこのタイプに入ります。)
 ところが繋ぎ役である腹筋と腰部背筋の働きが悪い状態になりますと、上半身と下半身の動きに連動性がなくなってしまいます。手先を動かすときなど、足や下半身の筋肉はその動きに関わることができなくなりますので、腕や肩の力だけで作業を行うようになってしまいます。すると必要以上に力を入れなければならない状態になりますので顔や首に余計な力が入ってしまい、首肩のコリが強くなってしまう可能性が高くなります。もちろん手や腕の筋肉もこわばります。

 ときどき、このような状態の人を見ますが、その原因を私は「エネルギー不足の状態」と考える時があります。
 からだが「エネルギー不足」という状態を論理的に説明することは難しいのですが、感覚的に、やはり「体幹のエネルギーが足りない状態」というのが一番しっくりきます。

 それは仕事や作業のしすぎなどオーバーワークによってからだが疲れ、力が足りなくなってしまったという状態とは異なります。そうであれば休息をとることで解決することができます。
 あるいは、冷えなどの理由で筋肉の働きが悪くなったり、血流やリンパやエネルギーの循環が悪くなって力不足の状態になってしまうことがありますが、それとも違います。

 例えば風邪など引いて高熱がでてしまい、一日中布団の中で寝ていたとします。やがて高熱が治まり、頭も軽快になってきたので布団から出て何か食べようと起き上がろうとしたときに、何となくお腹や腰に力が入らなくなり、歩き方もフラフラしてしまうことがありますが、それに近い状況かもしれません。
 からだのエネルギーが高熱と闘うことに総動員されていたので、体幹のエネルギーがスカスカの状態になってしい、しばらくはエネルギー不足の状況になってしまう、そんな状況です。

 このように考えますと、この状態を解消するためには、本来体幹にあるはずのエネルギーが別の場所に行ってしまったのを(体幹に)呼び戻さなければならないということになります。
 東洋医学の「気の世界」に「導引」という手法がありますが、このことを指しているのかな? などと思ったりします。

 さて、ではどのような施術によって体幹のエネルギー不足状態を解消するかということになりますが、私は「筋肉を使える状態にすること」が肝心だと考えています。
 抽象的な表現ですが、この表現が最も正しいと思います。そして「使えない状態を、使える状態にする」というのは、私の仕事の核心的なところでもあります。

 からだに潜んでいる秘密の一面ですが‥‥、不思議なことに筋肉は、周辺環境を整えて、その筋肉が働きやすい状況になりますと、自ずと働くようになります。そして、その状態で働きだしますと自然とエネルギーが増大するようになります。(ただし、その筋肉にダメージがあったり、よほど疲労したり体力が衰えてしまったりした場合は違います。)
 つまり、エネルギーを高めるためには筋肉が適度に使われることが必要で、そのためには骨格が整っていて重心移動がスムーズに行える状況にあるなど、周辺環境が整っている必要があるということです。
 反対から申しますと、周辺環境など含めて筋肉が働ける条件が整っていませんと、働かせたくても働くことができないということです。

 ほとんどの人は、筋肉は「使えば、使えるようになる」と思っています。例えば腹筋が使えない状態なら、腹筋運動などトレーニングをすることによって腹筋の筋力が強くなりますので、腹筋が使えるようになるだろうと考えていると思います。
 ところが、それは誤解です。このブログでは何度となく申し上げてきましたが、重心移動が正しく行えないと目的の筋肉は作動することができません。

 少し前のブログで取り上げましたが、例えば座った状態で上半身を前傾させる運動では、腹筋が働いて下腹部の踏ん張りによって上半身の前傾を保てている状況が本来のあり方です。ですから、上半身を前傾するに従って恥骨付近に力が溜まってきます。

 しかし、これができない人がいます。上半身を前傾させる動作を背骨や腰部の筋肉で支えてしまうような人です。坐骨に重心(前傾運動の支点)が残ったままで上半身を屈めてしまうので、背中側の筋肉で動作を行ってしまうのです。
 腹筋を使って前傾動作のできる人は、動作の最初に重心を坐骨付近から恥骨の方に移しながら前傾動作を行います。ですから見かけ上は、恥骨や下腹部が前方に出るような感じで上半身を前傾させるようになります。

 重心の在り方によって作動する筋肉は厳密に限定されます。ですから、いくら腹筋を鍛えて筋力をアップしようとも、恥骨に重心が移らなければ腹筋は効率よく作動しません。「腹筋を使おう」「腹筋を使いたい」と意識しても、願っても、それは無理なのです。

 そして上半身の前傾運動だけでなく、私たちの日常生活の動きのほとんどで腹筋と背筋は交互に使われるようになっています。
 例えば歩く動作においては、上げた前足を着地するまでの過程では腰部が少し反って重心が後側(軸足)にありますので、背筋が主に働いています。しかし着地した前足が軸足に変わり、地面を蹴るようにからだを前方に移動する段階では、骨盤の前側に重心が移動して腹部前面の筋肉が仕事をするようになります。
 デスクワークにおいては、椅子に座り続けていますと腰が疲労しますので、しばしば姿勢を変えて座面に当たる場所を前後左右にちょこちょこ動かしたりします。それは無意識的な行為ですが、重心の掛かっている場所を変えることで、働く筋肉が特定の筋肉に偏らないようにしているということです。腹筋を使ったり、腰部の筋肉を使ったり、腹筋でも右側を使ったり、左側を使ったりして、特定の筋肉が疲労しないようにしているわけですが、それができるためには重心移動が思い通りにできる状態になっていなければなりません。腰や殿部を傷めたりして、ある一部分が体重の負担に耐えられない状態になっていますと、思い通りの重心移動は実現しなくなってしまいます。

 また、筋肉には特性がありまして、収縮し続けたり、伸ばされ続けたりと、同じ状態を長く続けていることが苦手です。
 収縮し続けたり、過度に使われ続けますと、こわばったり、あるいは疲弊して働きの悪い状態になってしまうことがあります。
 反対に、使われない状態が長く続いたり、伸ばされたまま長時間放って置かれますと、伸びきって戻らなくなったゴムやバネのような状態になって上手く収縮することができなくなってしまうことがあります。
 仮に、骨盤の後側(坐骨)にある重心を前方(恥骨)に移動することができない状態だったとしますと、それは腹筋を上手く使うことができない状態ということです。本人の感覚では「お腹に力が入らない」と感じるかもしれません。
 すると腹筋ではなく背筋ばかりを使ってしまうようになりますので、背筋は疲弊し、腹筋は収縮できない状態を招く可能性があります。

 実際、私が体幹のエネルギー不足と感じるタイプの人の姿勢は、背中が丸まって猫背気味で、骨盤が後ろに倒れている傾向があります。
 骨盤が後ろに倒れているということは、座った時に坐骨より後側に重心が掛かっているということですから、座った状態では常に背中側の筋肉ばかりに負担が掛かるようになってしまいます。
 ですから、体幹の背中側は背筋が使われすぎて疲労し、働きが悪くなって伸びた状態になっています。また、お腹側の腹筋はほとんど使われませんのでゆるんで伸びた状態になっています。
 この状況を言葉で表現しますと「腹筋と背筋の働きが悪いので骨盤と胸が離れて胴が長くなってしまった」ということになりますし、私は「エネルギー不足で胴長の状態になっている」と感じて表現しています。

 ですから、この状況を脱して体幹を本来の状態に戻すためには、恥骨側に重心を乗せることができる状態にして、腹筋を使えるようにすることが必要です。
 腹筋が使えるようになれば背筋に掛かる負担も減りますので、背筋の疲弊状態も解消することができます。体幹において腹筋と背筋のバランスが良くなりますので、エネルギー不足と感じた状態は解消されることになります。

 「おなかに力が入らず、内臓の働きも今一で、背中や腰の辺りがいつも張っている」と感じ、何となく胴も長くなったと感じるようであれば、以上のような状態なのかもしれません。



 以上、本来の姿よりも胴長に見えてしまう状況につきまして、筋骨格系の観点と、エネルギー不足の観点で説明させていただきました。

 先日、高校時代のクラブ仲間と忘年会を行いました。私以外は会社勤めの仕事をしています。来年は私たちは60歳になりますので定年が間近に迫っています。再雇用を考えている友人、別の会社への就職を考えている友人など、それぞれですが、平均寿命が延びた現在は60歳を超えても皆、まだまだ働かなければなりません。
 こんなことを思いますと、みんな歳をとっても若々しく元気でいてほしいと思います。そして、歳をとっても顔の皺は少なく、背中もスッと伸びた状態でいることは、生き甲斐と活力に満ちた生活を送る上で重要なことだと思います。

 これまで「上昇する力」や「舌の在り方」について取り上げてきました。そして、今回の「エネルギー不足」の話も含めて、私たちのからだに潜んでいる見えざる仕組みを知っていただき、活用していただき、人生100年時代を生き抜いていただきたいと思っています。90歳まで背筋の伸びたからだでいて欲しいと思います。

足つぼ・整体 ゆめとわ
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