ゆめとわのblog

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呼吸

 子供の頃から何十年も内股の女性がいます。背中のハリ感と不快感、浅い呼吸と内臓活動の不調という慢性症状に悩まされています。
 お腹の筋肉のことを一般的に、一口に「腹筋」と呼んでいますが、腹筋には四つの筋肉があります。誰もが「腹筋」として認識しているのが腹直筋(ふくちょくきん)ですが、その他に2つの腹斜筋(外腹斜筋と内腹斜筋)、そして最も深部に腹横筋(ふくおうきん)があります。腹横筋は腹圧に深く関係している筋肉ですが、腰腹部のコルセットのような働きをしています。

腹筋_前面


 今回は腹横筋にスポットを当てて、先の女性が悩んでいる背中の硬さやハリ感、浅い呼吸、内臓の不調について考えてみます。

 私が観察したところによれば、腹横筋がこわばるとウエストは少し細くなります。(反対に腹横筋が弛んだ状態ではウエストが太くなります)
 しかし、その反動として胸郭(肋骨)が横に拡がって平たくなります。胸部が広がってウエストが細くなるので、一見するとスタイルが良くなったように見えるかもしれませんが、これまでたくさんの人たちを観察してきた私の目にはそうは見えません。
 胸郭が横方向に拡がって平たくなるのを専門的に云々しますと、背骨から肋骨が離れた状態に歪んでいて不安定な状態であるると言えます。
 このような状態になりますと、肋骨に関係している背中の筋肉(脊柱起立筋の胸最長筋や腸肋筋群)は硬くこわばってしまいますが、それが背中のハリ感として認識されると思います。


脊柱起立筋群と背中の痛み

 また、腹式呼吸にとって非常に大切な横隔膜は肋骨を足場として収縮したり弛緩伸張していますので、肋骨が不安定だと横隔膜の働きも当然悪くなります。そして横隔膜の働きが悪くなりますと、内臓の働きも低下しますので胃腸の働きが悪くなったり、肝臓の働きにも影響が及ぶかもしれません。

横隔膜の圧迫による肝臓と大腸


腹横筋がこわばる理由

 さて、胸郭を本来あるべき状態に近づけるためには、腹横筋のこわばりを解消する必要があるわけですが、腹横筋がこわばる理由について考えなければなりません。
 筋肉の連動関係で言いますと、私の知っている限りでは、眼球を外側に向ける外眼筋と肩甲骨と喉(舌骨)を結ぶマイナーな筋肉である肩甲舌骨筋(けんこうぜっこつきん)と腹横筋は連動します。
 ですから、たとえばテレビやパソコン画面が右側にある、あるいはパソコンに有力するときに書類が右側にあって右側を見る機会が多い人は、右目のこの外眼筋がこわばります。すると、それに連動して右側の肩甲舌骨筋、右側の腹横筋がこわばります。
 あるいは、何かの理由で舌骨が歪んだり、肩甲骨の位置が歪んだりして肩甲舌骨筋がこわばると同側の腹横筋がこわばります。

 ところで、筋連動の関係以外の理由で腹横筋がこわばることもあります。

腹横筋のこわばりと胸郭の扁平と足の関係_01


 腹横筋がこわばっている人によく見られる以下のような状態があります。
 まず仙骨を覆う筋膜が硬くこわばっていて、仙骨が腰椎の方に引き付けられている状況があります。仙骨が前傾していると状況に似ていますので「良い状態」と受け取られるかもしれませんが、仙骨と仙腸関節を覆う筋膜が硬くなっているので仙骨は身動きできないような状態であると考えられますし、仙骨下部と尾骨部分が突出している感じなので、「出っ尻」に近い状態です。
 そして仙骨の両側にある骨盤の骨(腸骨)は上方が外側に拡がるようになっていてます。この状況は骨盤下部の坐骨結節が内側に回転するように狭まっていることが原因でもたらされていますが、ここが修正すべき大事なポイントです。。

 坐骨結節が内側に歪んでしまう理由は幾つか考えられます。
 尾骨と坐骨を結んでいる尾骨筋がこわばっている可能性が考えられます。あるいはハムストリングの変調が原因になっている可能性も考えられます。
 しかしながら、上記のような状況のときにはハムストリングの変調による可能性の方が高いようです。

(余談ですが、通常では、仙骨が上方にあがる(前傾する)と骨盤の下部(坐骨結節)が拡がり骨盤全体が前傾します。仙骨が下がると骨盤下部がすぼむように狭くなって骨盤全体も後傾します。ですから、上記のような仙骨が上がりながら骨盤下部が狭くなる状況は「通常ではない」と判断できます。)

半膜様筋が要
 ハムストリングは太ももの裏側にある筋肉群のことで、通常は半膜様筋、半腱様筋、大腿二頭筋のことを指します。
 半腱様筋と半膜様筋は坐骨結節と膝裏内側(脛骨)を結んでいます。大腿二頭筋の長頭は坐骨結節と膝裏外側(腓骨)を結んでいます。
 これらの中で坐骨結節の左右の歪みに関係が深いに筋肉は半膜様筋と大腿二頭筋長頭になります。そして坐骨結節が内側に歪む現象は、坐骨結節を外側に引っ張る役割をしている大腿二頭筋長頭が損傷したり、疲弊したりしてゆるんでしまったか、あるいは坐骨結節を内側に引き寄せる働きをする半膜様筋がこわばって縮んでいるかのどちらかが考えられます。

半腱様筋・半膜様筋の変調と坐骨結節の歪み


 私のこれまでの施術経験では、今回の腹横筋のこわばりの原因となっている件としては、半膜様筋のこわばりが原因になっていることが圧倒的に多いです。

 さて、ではどうして半膜様筋がこわばってしまうのか? という問題が次に訪れます。
 膝関節が歪んでいる場合が一つ考えられます。もう一つは筋肉の連動関係によるものが考えられます。

 膝関節の歪みは、またいろいろと原因が考えられますので、今回は筋肉の連動関係による原因について考えてます。

 半膜様筋と連動関係にある筋肉はふくらはぎのヒラメ筋の内側線維と足では母趾MP関節の先の内側の筋膜です。

腹横筋のこわばりと胸郭の扁平と足の関係_02


 極端な例で話しますと、歩くときにちゃんと母趾先を使って地面を蹴っているのではなく、このMP関節先の内側部分を使って母趾を捻るようにして地面を蹴っている状況が目に浮かびます。
 たとえば外反母趾の人は、母趾のMP関節がはみ出しているので母趾が斜めになっています。この状態では正しく母趾を使って歩くことはできません。母趾を回転させて捻らないと地面を蹴ることができません。
 ですから母趾MP関節の先にはタコができて硬くなっていると思います。そしてその硬さがヒラメ筋の内側線維にこわばりをつくり、半膜様筋のこわばりへと連動して坐骨結節を内側に引っ張ってしまうことになります。

外反母趾と内反小趾の骨格


 今回は足の指と骨盤の歪みと腹筋や呼吸のかんけいについて私が真実だと思っていることを記しました。
 「楽に生きる」、「楽なからだになる」、そのためには呼吸が最も大切だと思います。理想的な呼吸状態はそれだけで全身のマッサージ効果になりますしし、宇宙のリズムと呼応しますので、伸びやかになることができます。ヨガや様々な呼吸法は理想的な呼吸状態をもたらすための手段でもありますが、私は整体の施術でそれを実現することもできると考えています。
 今回の話が、皆様の参考になればと思っています。


余談:甲高の人は注意してください

 私はしばしば「踵重心は改善しなければならない」「小趾アーチが沈んだ状態は改善する必要がある」と言っています。なぜならば、これらの人たちは足裏を伸びやかに使うことができないからです。
 本来は、ふくらはぎ(脛骨)と足の関節となっている距骨に体重が乗っていることが望ましい状態です。そうであれば、体重の負荷は足裏で分散されますし、足の指は伸びやかな状態を保つことができます。
 ところが踵に重心が乗ったり、小趾側に重心が乗ったりしますと、立った時に足の筋肉は緊張状態(収縮状態)になってしまいます。平たく言いますと「足の指で踏ん張って立っている」状態です。足の指に力を入れてバランスをとり続けないと立っていられないのです。(この状態に馴れている人は、それが当然なので何とも感じないかもしれません)

 甲高の人は、足をすぼめた状態であると認識した方が良いと思います。もちろん生来の体型的なものによる個別差はあると思いますが、踵や小趾側に重心のある人は平たい足でも足首の先の部分(楔状骨)は高くなっているはずです。

 そして、そのような人は母趾と2趾の間に力を入れるようになってしまいますので、その二つの骨の間を跨ぐようにある母趾内転筋(斜頭)、短母指屈筋、長腓骨筋などがこわばってしまい、からだに悪影響を及ぼします。

 実際のところ甲高の状態を自分で直すことは、セルフケアでは難しいことです。ですから、甲高の人は今回の母趾MP関節の先の部分や母趾と2趾の間の深い部分をツボ押し棒などで刺激してゆるめるようにしてみてください。

 パソコン業務を行っている人は、猫背になりやすい傾向があります。
 猫背にもいくつかのタイプがありますが、肩関節で上腕骨が前に突出しているようなタイプでは、大胸筋の胸骨部がこわばっている可能性も考えられます。大胸筋胸骨部がこわばると胸の中央にある胸骨に上腕を引きつける状態になりますので、いわゆる胸が広々としていなくて狭くなり、息苦しい感じになります。息を吸っても胸が広がらないので空気が十分に入って来ないのです。

 さて、話は少し変わりますが、物を掴むときに中指、薬指、小指の指先に力が入らず上手く握れないので、手のひらの筋肉を使って掴んでしまう人がいます。
 これを専門用語を使って言いますと、深指屈筋の働きが悪いので小指対立筋や短小指屈筋を使って掴んでいる、となります。

短小指屈筋と小指対立筋


 深指屈筋が使えない状況はいくつか考えられますが、スマホ操作やスマホゲーム、携帯ゲームなどで親指を回転させたりしている人の場合、親指を後ろ(手の甲側)に引き上げる筋肉(短母指伸筋)がこわばっていますが、そのような人はこの傾向にあります。

深指屈筋


 手のひらの手首付近の膨らみは親指側と小指側の2つがありますが、親指側を母指球、小指側を小指球と言います。
 小指球は小指対立筋、短小指屈筋、小指外転筋のはじまり(起始)が集まったっものですが、上記のような傾向の人は小指球の深部がとても硬くなっているはずです。ぐっと力を入れて指圧するとかなり痛みを感じるか、あるいは硬すぎて最初のうちはなんの痛みも感じないかもしれません。

 小指対立筋は胸の大胸筋の胸骨部と連動関係にあります。短小指屈筋は大胸筋の鎖骨部と連動関係にあります。

大胸筋


 大雑把に申しますと、大胸筋胸骨部がこわばると肩関節で上腕を前に突出させながらさらに胸の中央方向に引きつけます。大胸筋鎖骨部がこわばりますと、鎖骨を引き下げながら外側(腕の方)に歪めます。
 ですから、小指球の硬くなっている人、つまり小指を中心に中指、薬指、小指の指先を使って物を掴んだり握ったりすることのできない人は、胸が狭くなって鎖骨が外下方にずれ、肩も前に出た状態になっていると考えられます。そして、胸が広がらないので呼吸も浅くなっていると考えられます。
 また、その他にも鎖骨が本来の位置にありませんので、それによる弊害も生じています。首の動きが悪かったり、噛みしめや歯ぎしりの癖を持っているかもしれません。

 深指屈筋の働きが良くなるようにすることで、これらの問題は改善しますが、具体的な対策は個別に見ないと的確に云々できません。
 しかしながら、今回はスマホ操作、スマホや携帯ゲームで親指をたくさん使うという前提で話題にしていますので、そのような人の場合は、短母指伸筋を指圧などでストレッチすることがよろしいかと思います。

深指屈筋


 短母指伸筋はちょっと入り組んだところにありますので、的確に捉えることはできないかもしれませんが、前腕の甲側、手首から4?5センチメートル肘の方に上がったところの人差し指の延長線上、骨(橈骨)の際の深部に指先を入れるように指圧します。最初は周りの筋肉も硬いのでなかなか指圧の指が奥まで入らす短母指伸筋に届きませんが、しばらく指圧を続けているうち筋肉に届くようになると思います。そして、届くと、とても強い痛みを感じると思いますが、そのまま持続指圧を続けていますと硬さがゆるみ、心地よい痛みに変わると思います。ぜひ、底までやってみてください。
 すると、物を掴むとき、これまでとは違って指先に力が入り「握る」ということの意味が理解できると思います。

 現在40歳の女性。元々精神的に不安定な傾向にあったようですが、この5年くらいの間に狭い空間に入ると呼吸が不安定になったり、動悸がすることがあったりという状況になることがありました。そして一時的に新幹線に乗ることができない、電車に乗ることが不安、という状態の時もあったということです。そして数ヶ月前のあるとき、デパートで買い物をしているときに、ふと、またあの不安に襲われる感覚がやってきてから、その状態がかなり悪化して一月以上まったく外に出られない状態になっていました。

 私のところまで来店することは難しいということで、私が自宅に訪問して施術を行うようになりましたが、これまで二週間に一度のペースで三回施術を行いました。
 本人の話をいろいろ聞きながらの施術となりましたが、私としては「きっかけ」が1番知りたいことですので、会話の中から一生懸命その糸口を見つけようとしていました。
 からだの方は、こういった症状を患っている人に定番の「呼吸が悪い」「胸が硬い」状態が慢性化されていて、深く息を吸い込むことができない状況でした。最も酸素を必要としている器官は脳ですが、その脳に酸素が十分に行き渡らないので、思考回路も不安定になってしまうものと思われます。

 1回、2回と施術を重ねるうちにからだの状態はかなり良くなりました。そして、その後は外に出られるようになり、15分くらいという短い時間ではありますがスーパーで買い物もできたと喜んでいました。
 3回目の施術が終わった後には、デパートに1時間ほど滞在できることもできたと仰っていましたが、腑とした瞬間に不安な気持ちに襲われそうになったり、たまに動悸がしたりすることもあると仰ってもいました。まだどこかに問題があって、安定性が確実なものになっていないのだと思いました。そして4回目の施術を行いました。

 からだを観察した状況では、首~背中にかけて硬さがあるので、少し呼吸は浅いとは思いましたが、そのような人はたくさんいますので、ま、普通の人と同じように感じました。
 背中の硬さと首の左側から左肩甲骨に掛けての張りを改善することから施術を始めましたが、仙骨・尾骨周辺を触ったときに、「力が乏しい!」という感覚が私の中に生まれました。
 これまでには、何度もその部分は触って施術してきました。この方もそうですが、ギックリ腰や尾骨周辺の打撲(尻餅など)を経験したことのある人は、この部分は弱くなっていて、それが腰痛などの原因になっていることがあります。しかし今回感じたのは、それとは違う感覚の力の乏しさです。
 しばらく尾骨辺りに手を当てていますと、私が咳き込んでしまう状況が訪れました。私の解釈では、邪気が放出されるので、私がそれを受けて反応しているということなのですが、そんな時間が2~3分間ほど続きました。そしてその時間が過ぎますと私の喉もスッキリして咳き込みはすっかり治まりました。

 この時、「ルートチャクラに問題があるのでは?」と直観的に思いました。私はチャクラについて専門的に勉強したわけではありませんので、詳細はほとんど知りません。ただ、会陰部の第1チャクラ=根チャクラ=ルートチャクラは、肉体的な安定性に深く関わるものであり、つまり地球(地上)にからだを安定的に結び付ける働きに関わっているという認識は持っていました。
 この女性がもしルートチャクラに問題があるとするのなら、それは今患っている症状に深く関連していることが予想できます。つまり「地に足が着かない」ような状況になっていることであり、それが故に表に出ることに不安感や恐怖心を感じてしまうことだろうと思いました。
 いろいろ話を聞いてみますと、子どもの頃からサイキック的能力もあり、タロットカードなどの占いもやっていたということです。また、気功治療や鍼治療なども積極的に取り入れるタイプの人でもあるようです。
 チャクラは7つあるとされています。多くの人は第1~第3までのチャクラは活性化されており、つまり生存、生殖、資本主義的という点に重点が置かれ、第4から上のチャクラ=普遍的愛、平等、信仰、霊性といったものは開発途中であるとされていますが、この女性は上の方のチャクラにエネルギーが言っているのかもしれません。それはそれで素晴らしいことであると思うのですが、この地上で、物質主義、資本主義社会、競争社会で暮らすのは辛いのではないかと思います。

 ちなみに確認のための簡単なテストをしてみました。座った姿勢で眼を閉じていただき、私が第1~第5チャクラに対応する背骨の部分に手を当てて位置を確認していただきました。そしてその後、ご自分のイメージ力でチャクラに意識を送ってイメージできるか試してもらいました。
 すると第3~第5チャクラの部分はイメージできるけど、下の二つ(第1と第2)のチャクラには意識を届けることができないのでイメージでできないと仰いました。案の上の結果でした。
 もともと下二つのチャクラの活性が弱い状態であり、更に最近は何かのきっかけでその傾向が強まったので、地に足が着かず不安定な状態になってしまったのかもしれません。

 「何かのきっかけ」については、エネルギー的な側面では私なりに思い当たることはたくさんあります。今年に入って世界的に天候が非常に不安定で、特に7月くらいからは至るところで洪水が発生していますし、地震も非常に多発しています。私の住まうところは富士山が大きく見えるところですが、昨年までは富士山の上に雲がかかっていましたが、最近は雲はグッと下がって山頂の下に雲がある感じになっています。夜の星々も以前よりずっと近くなったように感じます。つまり、空が低くなった、あるいは近づいていると観じますが、これらの環境の大変化はエネルギー的大きな変化であり、それがきっかけでルートチャクラが弱いことの症状が表に出てきたということは、私は十分考えられることだと思っています。

 ですから、チャクラのことに詳しくない私ですが、アドバイスとして「会陰で呼吸する」イメージでゆっくり呼吸することを日々のケアとして勧めてきました。
 呼吸は鼻で行うわけですが、ゆっくりとした吸気に合わせて会陰からエネルギーを取り入れ、上方に引き上げるようにイメージし、そしてゆっくりと吐く息に合わせて引き上げたエネルギーを会陰から放出するようにして欲しいとアドバイスしました。
 この方は、ルートチャクラが弱いので会陰そのものをイメージすることも難しいようでしたので、尾骨に手を当てながら、ゆっくりと呼吸を繰り返しているうちに、会陰周辺の動きも感じられるようになるのだろうと思います。
 チャクラの専門家であれば、違う方法を提唱されると思いますが、私は以上のようにアドバイスしました。

 私自身、帰宅して入浴後、日々のケアとして会陰から背骨に沿ってエネルギーを上げていくことをやっています。自分の判断では、今はなんとか頭部までエネルギーを上げることができるようになったと思いますが、多くの人たちと同じように、最初の頃は背中の中程(第3チャクラ)から第4チャクラまでエネルギーを上げるのに時間を要しました。そしてその次の関門は首のところを解放して頭部にエネルギーを上げることですが、今は何となくできているような気がしています。
 このようなことをして何か良いことがあるのかどうかはわかりませんが、私の業界でも、髄液の循環を取り扱うオステオパシーなどもありますし、背骨の基底部(ルートチャクラ)から頭頂までエネルギーを循環させることはきっと何かに良いはずだと思ってやっています。

 今回の内容はまったくの私見ですから、ホームページに掲載することはしませんでした。
 また、ホームページの記事投稿が遅れ遅れになっていて申し訳ありません。新しい記事が途中まではできているのですが、画像の加工とかで手間取っています。もう少しお待ちください。

 皆さんも、是非地球や宇宙の変化を感じ取ってみてください。動物たちは鳥たちの行動も大きく変化しているように私は感じています。



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 呼吸に関係する筋肉と骨格の動きについて、今一つ理解できないので説明して欲しいという要望がありました。
 横隔膜が腹式呼吸の要であることは理解されているようですが、息を吸ったときに腹筋がゆるむということに合点がいかない様子でした。
 ですから、今回はその方の疑問に応える内容ですが、皆さんの参考になれば幸いです。

吸気と呼気

 呼吸は吸気と呼気の組み合わせのことですが、息を吸う過程は吸気であり、息を吐く過程は呼気です。
 一般に言われている「呼吸」は肺呼吸、または外呼吸のことですが、肺に空気を取り入れる運動と肺から空気を吐き出す運動であるとも言えます。

 ところで、私たちの肺にはほとんど筋線維は存在しないと言われています。ですから、肺は自身の力で膨らんだり縮んだりすることはできません。周辺筋肉の働きや骨格の変化に依存して膨らんだり縮んだりしています。

 肺の周辺骨格は胸郭であり、肋骨と背骨でできている籠のようなものですが、胸郭の底面には胸部(肺と心臓と食道)と腹部の境界となる横隔膜があります。
 横隔膜は筋肉ですが、弛緩しているときは天井が高くなったドーム状の形をしています。そして収縮しますと天井が降りてきて平らに近づく仕組みになっています。

 肺活量の高い人は肺の中に5000cc以上の空気が入りますが、からだの大きさをほとんど変えることなく、どのようにしてそれだけの空気を肺の中に取り入れるのかは、ちょっとした人体の不思議です。

横隔膜と肺の容量

 さきほど横隔膜が胸部と腹部の境になると申しましたが、胸郭内部の容量を拡げる一つの方法は、横隔膜を収縮してドーム状になっている天井を下げることです。
 単純に考えますと、それによって肺が下の方に拡がることができますので、その分だけ空気を取り入れることができるようになります。
 また、横隔膜に接している胃や肝臓は圧迫されてお腹が前に膨らむようになりますが、これはこれで重要な意味があります。

胸郭(肋骨)の動きと筋肉

 肺を膨らませる方法のもう一つは胸郭の容積を増やすことです。
 そして、その具体的な方法は胸郭の厚みを増すことです。

 胸郭を形成している肋骨の間には外肋間筋と内肋間筋があります。外肋間筋は収縮することで下位の肋骨を引き上げる働きをします。そして、内肋間筋は収縮することで上位の肋骨を下方に引き下げる働きをします。



 上図の左図のように通常時胸郭を形成している肋骨は腹側に向かって斜め下向きの状態になっています。
 吸気の動作に移ったとき、外肋間筋が収縮して下位肋骨を引き上げますが、外肋間筋の筋線維は斜め前方に向かって走っていますので、収縮することで下位肋骨を斜め後方に引き上げるようになります。ですから、上図の中央図のように斜め下方に向かっていた肋骨が平らに近い状態になります。つまり、胸郭の厚みが増すようになるのですが、それは胸郭が拡がることを意味します。

吸気動作‥‥横隔膜と胸郭運動の合わせ技

 胸郭の厚みが増して胸郭が拡がることと、横隔膜が下がることの両方で胸郭内の容積が大きく増えるようになりますので、肺の中に空気がたくさん入るようになります。
 ただし、胸郭と骨盤との間には腹筋群がありますが、吸気の時に腹筋が弛緩伸張しませんと外肋間筋が頑張っても肋骨を引き上げることができなくなります。
 ですから、一連の吸気動作の中で腹筋の状態も重要な要素になります。

胸式呼吸‥‥胸鎖乳突筋と斜角機と小胸筋

 また、胸郭を引き上げる働きを行う筋肉には胸鎖乳突筋、小胸筋、斜角筋などがあります。解説書などによりますと、これらの筋肉は「吸気動作を補助する」となっている場合もあります。
 そして、胸鎖乳突筋は鎖骨と胸骨を、斜角筋は第1~第2肋骨を、小胸筋は第3~第5肋骨を引き上げる働きをしますので、一般に言われている「胸式呼吸」を行う働きに関係しています。

 瞑想とか、ヨーガとか、その他の修行的な呼吸法は別にして、ごく普通の日常生活を送る中では、胸式呼吸も腹式呼吸もどちらも重要です。
 ですから「どちらを優先させるように呼吸をしたら良いか?」という問いや発想は意味のないことだと私は考えています。

 私たちは言葉を喋りながら無意識に息継ぎをしますが、その時は腹式呼吸ではなく、瞬時に胸郭を引き上げて必要量だけ空気を吸い込む胸式呼吸が主体になります。その意味で、胸式呼吸は大切です。
 たとえばカラオケなどでテンポの速い歌を歌うときには、瞬間的な息継ぎが必要ですが、胸式呼吸が上手くできない状態ですと息苦しくなったりリズムについて行けなくなったりします。
 高齢者が伴奏のリズムと合わなくなってしまうのは、リズム音痴になったというよりも、思っている具合に胸式呼吸ができなくなってしまうからかもしれません。

腹式呼吸‥‥横隔膜が要

 椅子に座って休んでいるときや、横になっているとき、寝ているときなどは腹式呼吸の重要性が増します。
 腹式呼吸の要は横隔膜の運動になりますが、その収縮と弛緩の波(リズム)は全身のリズムにつながります。そして、そのリズムが足先、手先、頭部まで拡がることで骨格筋はそれに合わせてゆるやかに収縮し、また弛緩します。
 それは全身の波動を形成しますし、マッサージ効果をもたらします。ですから腹式呼吸がスムーズに行われることによって疲労回復やリラクゼーションが実現すると考えることができます。
 からだは、朝目覚めたときに本来は疲労が取れてスッキリしているはずですが、目覚めたときからからだが重くて疲労感を感じるようであれば、それは腹式呼吸が上手くできていないからかもしれません。

横隔膜の運動と内臓の関係

 また、横隔膜は収縮することで胃や肝臓や大腸(横行結腸)を圧迫しますが、横隔膜が弛緩することでこれらの臓器が圧迫から解放されます。
 この圧迫と解放をゆっくりと繰り返す状況は胃や大腸の運動につながる点で大切ですし、特に肝臓にとっては重要です。肝臓は静脈系の臓器です。ですから、周りの筋肉などの力を借りて内部の血液を動かしています。
 私たちの食べた栄養などは小腸で血液の中に吸収されますが、その栄養などを含んだ血液が肝臓に送られます。血中の有害物質は肝臓の中で解毒され、栄養物質は様々な化学変化を受けて私たちの細胞活動にとって必要な物質に変換されます。そしてその即戦力と化したエネルギーの高い血液が心臓に還り、動脈に乗って全身の細胞に分配される仕組みになっています。
 ですから、肝臓で処理された血液は速やかに心臓に還る必要があるのですが、先ほど申した通り肝臓は静脈系ですから、他の力に依存して血液を循環させなければなりません。そして、この時に横隔膜の収縮・弛緩による圧迫と解放が役立つことになります。
 それは乳搾り(ミルキングアクション)と同じ原理です。圧迫を受けたときにギュッと絞られ、心臓に向かって血液は送り出されます。ですから、肝臓の働きにとって腹式呼吸による横隔膜の運動はとても大切であると言うことができます。

 川などで水の流れが停滞しますと、澱んで害虫が発生したりします。ですから、清潔を保つためには水は常に流れていなければなりません。
 血管や臓器の中を流れる血液も同様に考えることができます。速度は別にして、血液は常に流れている必要があります。肝臓の中の血液はとてもゆっくり流れていますので、ちょっとしたことで流れが停滞してしまうと考えられます。ですから、尚更肝臓の働きに関係する横隔膜の運動には注意深くあるべきだと思います。
 そして、横隔膜を良い状態に保つためには、呼気の在り方が重要です。

呼気の重要性と筋肉

 肺呼吸における肺の働きで最も重要なことは、静脈血の中にある古い炭酸ガスを体外に放出して新しい空気から酸素を取り出して動脈血の中に吸収するガス交換を行うことです。
 ですから、炭酸ガスを含んだ古い空気は全部体外に出したいとです。肺の中に炭酸ガスを含んだ古い空気が残っていますと、肺の健康にとっても良くありませんし、ガス交換の効率を悪くしますので、なるべく古い空気は残したくありません。
 そして、そのためには呼気をしっかり行う必要がありますが、吸気時に収縮した筋肉が今度は弛緩・伸張する必要があります。
 つまり、横隔膜、小胸筋、胸鎖乳突筋、斜角筋、外肋間筋などです。

 ところで、たとえば歯ぎしりや噛みしめの癖を持っている人は胸鎖乳突筋や斜角筋が常にこわばった状態になっています。ですから上手く弛緩伸張できませんので、しっかりとした呼気動作を望むことができなくなります。
 あるいは、パソコン業務やスマホ操作などで母指をたくさん使っている人は外肋間筋がこわばっている可能性が高いので、いつも息を吸っているのと同じ状態になっている可能性があります。
 これらの人は内肋間筋を働かせて肋骨を下げ、胸郭を薄くして容積を減らそうとしても、なかなか思うようにいきません。
 また、お腹が冷えているなどの理由で腹筋の働きが悪い状態ですと、やはり胸郭を下げることができませんので、「最後まで息を吐く」ということができなくなってしまいます。

 苦しくなるまで息を吐き出しますと、何も考えなくても反動として空気はたくさん肺に入ってきます。それが私たちのからだの自己防衛能力です。
 ですから、呼気が上手く出来ない人に対しては、「吐ききったところから、さらに吐いてください! 腹筋を絞るように吐ききってください!」という練習をしてもらっています。
 呼吸が上手くできないと自覚している人は、「呼吸」は息を吸うことから始めると思っていますが、そんな人はまず吐くことから呼吸を始めるようにするのがよいと思います。「吐けば自ずと空気は入ってくる」、これが自然な在り方です。

 こういう練習を毎日繰り返していますと、次第に腹筋の働きも良くなり、胸が下がるという感覚が理解でき、やがて首肩や顎などから力が抜けるようになると思います。


 以上、呼吸運動に関して筋肉の働きと骨格の変化を中心に説明した来ました。
 しかし、心臓の拍動と同様に、呼吸とは生命体としての根本ですから、本来は何も考える必要のないもののはずです。理屈を考えながら呼吸を行うこと自体がおかしなことであり、現代社会に生きる私たちは、そのくらい自然界から逸脱してしまっているのかもしれません。
 

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 前回のブログ(体調を整える 呼吸編)で取り上げました、喉の硬さが原因で頭の働きに問題があった青年が一月半ぶりに来店されました。
 今回はその後に出てきた課題について取り上げます。

 私はこれまで発達障害と診断(?)された小学生を数人見てきました。たった数人のことですから、私の見解は間違っているかもしれませんが、彼らのことがずっと頭に残っています。
 発達障害と評価される基準がどのようなものか私は知りませんが、私から見て、本当は発達障害ではなく、単に脳の働きが悪いだけなのではないだろうか、と思うこともあります。あるいは、少しの間もじっと座っていられないのは、単に骨盤が座ることに耐えられない状態なのではないだろうか、と思うこともあります。
 そうであるならば、発達障害と診断して他の子供たちと違う接し方をしたりするのは、その子の心になにがしかのマイナス因子を生じさせてしまうのではないかと考えてしまいます。
 心の奥に残ってしまったマイナス因子、つまりトラウマのようなものは克服するのがなかなか大変だと思います。
 そんな面も含めて、今回の内容を読んでいただければと思います。

 彼は前回の来店時とは違って、とても落ち着いた表情をしていました。前回は「自分の頭ではないような気がする」と言っていましたが、今回はそんな状況ではありませんでした。ですから、前回の施術は合っていたのだと思いました。
 今回来店された彼の目的は、
「短期記憶が苦手で、相手から聞いている事柄を覚えていなければと思いつつ会話をしていると、途中から頭がついていけなくなってしまい、覚えていようとしていた記憶さえわからなくなってしまう。」
「相手に自分の言いたいことを説明するのが苦手」
という状況を改善したいとのことでした。

 前回は喉元の硬さが原因で、顔が下がり、呼吸が悪く、さらに蝶形骨(ちょうけいこつ)がズレていて脳の働きが悪く前頭葉で考えることができなった、という説明をさせていただきましたが、私としては「どうして喉が硬くなってしまったのか?」という疑問を残したままにしていましたので、それも含めて改めて彼の全体的な状態を確認することから施術を始めました。

呼吸状態の改善

 前回は詳しく書きませんでしたが、彼の呼吸状態が悪かった直接的な原因は胸郭が下がっていて、かつ、外肋間筋(息を吸うときに収縮)の働きが悪かったために、深く息を吸うことができない状態になっていることでした。
 ですから、呼吸の問題を改善するためには、①胸郭を上げることと、②外肋間筋の働きを良くすることが必要でした。

 ちょっと専門的になりますが、胸郭を上げるためには、頭部から胸に繋がっています胸鎖乳突筋、首の斜角筋、肩甲骨と胸郭を繋ぐ小胸筋、そして胸骨舌骨筋など舌骨筋群がしっかり働ける状態になっている必要があります。

 そして外肋間筋は息を吸う時に働いて肋骨を上に引っ張り上げますが、それによって胸郭が膨らむようになっていますので、息を吸うときに作動する筋肉と連動して働く仕組みになっています。つまり、胸鎖乳突筋や斜角筋などの働きが悪い状態ですと、外肋間筋の働きも悪くなっています。

 彼の喉は以前ほどではありませんが、まだまだ硬くこわばった状態になっていました。前回の施術でこわばり状態を解消しましたが、この一月半くらいの生活の中で徐々に硬い状態に戻りつつあることが解りました。
 喉仏の部分は軟骨状になっていますが、専門的には甲状軟骨(こうじょうなんこつ)と言います。そして甲状軟骨の下部には甲状腺があります。
 彼の甲状軟骨の部分は硬くこわばっていましたが、その下の甲状腺がある部分は反対にゆるんで腑抜けのような状態になっていました。

 「どうしてここがゆるんでいるのだろう?」というのが私の次の疑問です。前回の施術では時間の関係で「喉のこわばり」までしか追求できませんでしたが、今回はその先を追求することにしました。
 すると、胸骨のちょうど第4・5肋骨が繋がっている辺りの筋膜が腑抜けのような状態になっているのを見つけました。そして、その部分に手を当てて手当てしていますと、その部分の腑抜け状態が少しずつ良くなり、それに合わせるように甲状腺の部分のゆるんだ状態も良くなっていきました。そして喉元のこわばりがゆるみ始め硬さが取れていきました。
 「胸の問題かぁ‥‥」と直感しました。

 彼の場合、喉元がこわばっていたことによって、顔が下がり、頭部が後ろに歪んでいたので前頭葉にイメージを浮かべることが苦手でした。
 前回の施術では、それが頭の働きが悪かった原因ではないかと私は思いました。
 ところが、今回の施術では、そのさらなる原因として胸の問題、すなわち心の問題が絡んでいることが解ったと私は思いました。

 そして、さらに、彼の呼吸を悪くしている原因として左肩の亜脱臼状態を見つけました。
 本人に尋ねたところ、肩を脱臼した覚えはないとのことでしたので、おそらく幼い頃の体験だったと思われます。小さい子はお父さんなどに両腕を委ねて、ぶん回されたりする遊びが好きですが、関節の柔らかい子供たちはその時に脱臼しても何事もなかったかのようにすぐに元の状態に戻ってしまうので記憶には残っていないことがほとんどです。しかし、それによって肩関節がゆるんでしまい、そのまま成人になっている人もたくさんいます。

 私が想像するに、彼は幼い頃の左肩脱臼によって呼吸状態が悪くなりました。それによって頭の働きが低下して他の子供たちに比べて発達が遅いように感じられ、それが本人にとって無言のプレッシャーとなって蓄積し、心の晴れない状況がずっと続いたのかもしれません。
 それが現象として胸(胸骨上の筋膜)のゆるんだ状態として現れ、それを補うために無意識に喉に力を入れるようにして何とか生きてきたのではないかと、そんなふうに感じました。
 以上は、まったくの私の個人的見解ですから、間違っているかもしれませんが、実際に胸のゆるみを改善しますと、喉のこわばりも取れ、頭の歪みも改善して全身の状態が良くなりました。

言葉をイメージに変換する

 彼の今回の来店の目的である「短期記憶が苦手」「説明することが苦手」という状態を改善したいという要望についてですが、最初、私はどう解釈したらよいのだろうか? と考えました。
 このような要望をダイレクトに訴える人はなかなかいません。
 ところが、彼のからだについて諸々考え直してみますと、言葉をイメージに変換することと、イメージを言葉に変換することが苦手なのかもしれない、その状態を改善すればよいのかもしれないとの考えに至りました。
 彼はとても真面目で、さらに苦手意識もあったためにか、誰かと会話しても、その言葉を言葉として頭に記憶しようとしているのかもしれません。
 言葉を言葉として記憶するためには、通常は「反復」や「意識的な集中」が必要だと思います。相手の言葉に注意深く集中しながら頭に記憶しようとしている間に、相手の言葉はどんどん先に進んでしまうので頭がついていけなくなってしまう、そんな状況になってしまうのではないでしょうか。「短期記憶が苦手」というのは、そういう状況のことなのではないかと私は考えました。

 私事ですが、若い頃の私は電話番号を覚えるのが得意でした。私はダイヤルを回すアナログ電話がまだまだ残っていた頃の世代ですが、電話番号は実際にダイヤルを回すイメージを頭に描いて覚えていました。
 また、そろばんも習いましたが、暗算はそろばんを前頭葉にイメージして行っていました。
 つまり、記憶することとは情報を絵(ホログラム)に変換する作業であり、そのホログラムが頭の中に記憶されるのではないかと思いますし、考える、あるいは熟考する作業とは記憶されたホログラムを前頭葉に引っ張り出してきて、あれこれイメージを展開する作業なのではないかと思うのです。
 ですから、彼の「短期記憶と説明が苦手」という訴えに対しては、前頭葉がもっともっと効率的に使える状態にすることが必要なのではないかと考えました。
 耳から入ってきた言葉の情報が自然とホログラムになって前頭葉に現れる状態ができれば、短期記憶の改善という要望に応えられるのではないかと考えました。
 また、前頭葉にイメージしながら考え事(思考)を展開することができれば、それを言葉に変換する作業が「説明する」ということですから、「説明が苦手」という状況も克服できるのではないかと考えました。

 科学的に脳は右脳と左脳に分けられていることは多くの人が知っていると思います。それぞれ得意分野があって、イメージ脳と言語脳という表現で分けられていたりします。
 しかし私は別の区分けとして、頭には働く場所があって、額(前頭葉)はスクリーンのような役割していてイメージを展開する場所であり、記憶を貯蔵する場所は頭の後ろの方であると感じています。
 ですから私の施術は、この観点で頭蓋骨を整え、からだを整えることになります。 

 施術の詳細は省きますが、呼吸を整えるために行った胸への施術と左肩を安定させる施術に加え、頭蓋骨をもっと繊細に整えました。
 施術の間、彼はほとんど寝ていましたが、呼吸の状態、胸の動き、顔の緊張感が取れる状況、蝶形骨の位置などを観察しながら施術を行いました。

 言葉や文章では伝えられませんが、「前頭葉にイメージを構築して思考できる頭の状態」というのがあります。
 寝ている彼を起こして、何かを問いかけたときに、頭がどのように使われているかを注意深く観察することでそのことが解ります。

 彼の頭は、前頭葉にイメージできる状態になったと判断しましたので、施術を終えました。
 それから数日して、母親からメールが届きました。彼がとても楽になって、快適に過ごしているとの内容でした。彼の要望は叶えられていると安心しました。


 今回の話しも、学術的専門家や科学者の人達からしますと「眉唾」「嘘」と受け取られるかもしれません。しかし、私にとっては「私の真実」です。

 これから花粉症の季節、鼻炎と頭蓋骨の歪みにもある程度の関連性があります。
 次回も頭蓋骨に関する話しをさせていただこうと考えています。

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