
立位での重心が小趾側に掛かっている人は歩行時、前足を踏み出す動作において長趾伸筋と第3腓骨筋を使って足首を背屈する状態になる傾向が強いと言えます。
その流れは股関節では大腿筋膜張筋を主体に使っている状態なので、大腿の外側~ふくらはぎの外側が張り、更にスネの外側(第3腓骨筋)が張って、長く歩き続けると辛さを感じるようになると思われます。(理想としては股関節では大腰筋~長内転筋、下腿部では前脛骨筋を使って母趾側を使って足を背屈する。つまり下肢の内側部を使って前足を踏み出すことが望ましい)

さらに小趾側に重心の掛かっている人は、長趾屈筋と足底方形筋がこわばって硬くなっている傾向にありますが、それは常に足底を曲げて「グー」している状態と同じような状態です。このような人たちに「足でパーをしてください」と動作してもらうと、踵から母趾のラインに突っ張りが生じて心地良い足パーはできません。
この突っ張っている筋肉は長母趾屈筋ですが、それは筋連動として大腿直筋~腹筋~大胸筋鎖骨部と関係しますが、それはそれでいろいろと不調や不具合の原因になったりします。
また、足底方形筋は股関節では大腿方形筋、長趾屈筋は短内転筋と連動関係にありますので、結論的には、小趾側に重心があり、第3腓骨筋を使って足を背側している人は必ずと言っていいほど、股関節や鼡径部にも問題を生じていると言えます。
整体の施術者として股関節~足までを整えようとした場合私は、ふくらはぎやハムストや内転筋などに問題があることを感じ取ったとしてもまずは第3腓骨筋と足底方形筋、長母趾屈筋を整えることから施術を始めることが多いです。そしてその他には母趾内転筋や母趾周辺、踵筋膜を整えます。
それらのこわばりが解消しますと、自ずと股関節~足にかけての状態はりらくすした状態になります。


手強い第3腓骨筋のこわばり
これまでの経験で言いますと、サッカーをしていた人は特に第3腓骨筋のこわばりが尋常ではありません。両足の間にボールを保持しながらドリブル走行することが原因なのか、O脚のような内股のような脚の形になっている人が多いのですが、総じて小趾側重心です。
強くこわばってしまっている第3腓骨筋は持続指圧でじっくりほぐすようになりますが、その感じる痛みは非常に強いものになります。第3腓骨筋は小さな筋肉ですが、頑固なこわばりはなかなか解消しません。これまでの歩き癖のツケがすべてこの筋肉に集積されているようにも感じます。実際の施術では5分~10分程度この激しい痛みに耐えていただくようになりますが、第3腓骨筋のこわばりがゆるんできますと脚はとても楽になるようです。そして心地良い「足のパー」ができるようになります。つまり、第3腓骨筋と長母趾屈筋は関係が深いということです。
そして、さらに結果として足底方形筋もゆるみます。

足底方形筋について詳述しますととても長くなりますので、それは別に取り上げますが、結論的に言いますと、足底方形筋がかたくこわばっていますと動する大腿方形筋もこわばった状態になっていますが、すると骨盤(坐骨結節)を下方に下がった状態になっています。いわゆる「お尻が下がっている」状態ですが、すると後頭部も下がった状態になっています。首のつけ根(後頭部との境)で後頭部がボテッとしていて厚ぼったくなっている感じです。お尻が下がっているように後頭部も下がっているのです。
ですから結論だけを言いますと、こわばっている第3腓骨筋を持続指圧で強い痛みに耐えながらもゆるめますと、お尻も上がり股関節周りもなんとなくスッキリして、さらに後頭部もすっきりし、首を動かすのが楽になるようになる可能性があります。
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