ゆめとわのblog

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 手術痕が整体的な面でからだに影響を及ぼしていることは「必ずある」と私は考えています。
 帝王切開による出産の影響については以前に取り上げたことがありますが、一般的に、からだに負担が少ないとされている内視鏡による手術も、実際は少なからず影響をもたらすことがこの度わかりました。
 そして「こんなちいさな傷も影響があるの?」ということも実際にありますので、今回はそのことについて説明させていただきます。

内視鏡手術による負担
 外科的手術の技術も進歩し、内視鏡手術が盛んに行われるようになって入院日数はかなり短縮されていると聞きます。メスで切開する面積が減ったことで縫合範囲が大幅に狭まったことが大きな要因なのかもしれません。
 私は「それは良いことだ」と単純に思っていますが、しかし同時に「油断はできない」とも思っています。

 からだケアのために定期的に来店されている方が内視鏡による手術を受けました。お腹に3箇所穴を開けての手術だったようですが、入院日数は一週間程度で、予定通り順調に退院されました。手術の工程で、ガスを体内に注入したとのことです。術後しばらくの間はそのガスが体内に残っていることによる痛みを感じていましたが、その他には特に問題も生じていないとこのことでした。ガスによる影響も1ヶ月くらいでなくなり、「順調に回復しているのかなぁ」と思っていましたが、手術後2ヶ月ほど経った頃から手術による影響が現れ始めました。
 下腹部の病巣部分を切除して取り除いたのですが、その辺りが周辺部に比べてヘニョヘニョと腑抜け状態に感じられました。手術直後はからだも”緊急事態”と判断したのか、血液を手術したところに集め、筋肉の働きを強めていました。やがて、からだの状態も回復してきたので緊急事態モードから通常モードに移行したのですが、病巣を切除した箇所はまだまだ力が弱いために、触ると腑抜け状態が目立った感じに残ってしまっている、ということだと思います。

内視鏡手術による影響

 この腑抜け状態は、筋肉の働きに置きかえて表現しますと“収縮力や張りの弱い状態=働きの悪い状態”ですから、その影響で股関節が不安定になってしまいました。ご本人の自覚では「足首が硬くなって動きが悪い」ということでしたが、股関節が不安定なために足首周りの筋肉がこわばってしまい足首の動きを制限している状態です。
 このようなときに行う施術は、腑抜け状態に感じる部分に手を当てて、血液を呼び込むようにして筋肉や組織の回復を促すことです。10分くらい手を当て続けていますと次第に腑抜け部分に張りが戻ってきて股関節がしっかりしてきました。そして足首を動かしてもらうと、動きも回復し、左右の足首の動きが同じような状態になりました。
 しかしながら10分間の施術を1回行うだけでは、また時間の経過と元の腑抜け状態に戻ってしまいますので、このような施術を何回か行う必要があります。

 内視鏡手術を選択することで切開部分が少なくなるため、表面的な回復(傷も痛みも解消する)時間は明らかに短縮されます。しかしながら表面的には回復しても“筋肉や組織の機能”という“見えない傷”が回復したわけではありません。そのことをもっと知っていただきたいと思っています。

カテーテル治療による負担
 私事ですが、2016年10月に40日間ほど入院する病を患いました。その時、カテーテルによる治療を一回受けました。右鼡径部の大腿動脈からカテーテルを挿入していく治療でした。退院後、普通の生活に戻り、仕事も普通に行っていますが、2017年の秋頃から時々皮膚に湿疹が出ては冬場にかけて症状が少しずつ悪化していきました。これまでの人生で皮膚に湿疹が現れるようなことはありませんでしたから、「やはり入院がきっかけだろうか?」などと思っていました。
 カテーテル治療を受けたとき、医師から「カテーテルを挿入したところが痛くなるかもしれませんが、やがて痛みは治まるので気にしないでください。」と言われました。実際のところ、特に痛みは感じませんでしたので、ほとんど気にすることもありませんでした。
 秋口から症状が出始めた皮膚の湿疹も「温かくなれば良くなるのかなぁ」などと思いながら春を迎えましたが、症状が改善する兆候はでてきません。そこで、ふと、カテーテル治療のことを思い出しました。そして鼡径部を左右で触り比べてみました。すると明らかに左右で違いがあり、カテーテルを挿入した右鼡径部が大腿動脈の辺りを中心に全体的にゆるんで腑抜けのような状態でした。

カテーテル挿入による「ゆ」

 「やはり血管がゆるんでしまったんだ」と思いました。治療後の痛みは殆どありませんでしたから気にしていませんでしたが、カテーテルを挿入した部分の血管壁や、もしかしたら他の場所も、血管の筋肉層が弱い状態になってしまい、それで血液の流れが変わって皮膚に湿疹がでるようになったのかもしれない、と思いました。(このあたりの見解はあくまでも私感ですので、間違っているかもしれませんが。)
 それから毎朝ベッドから起きる前に15分間くらい自分でセルフケアをしていますが、不思議なことになかなか腑抜け状態は改善されません。血管そのもののゆるんだ状態も、その場では良くなるのですが、翌朝はまたゆるんだ状態になっているという状況がもう3ヶ月ほど続いています。

 私の母(80歳)は昨年の8月に心臓のカテーテル検査を受けました。その後、何かの症状が現れたということはありません。しかし、最近になってお腹が太ってきました。どちらかというと痩せ型の体型でしたが、この2~3ヶ月の間に「けっこう太ったなぁ」という印象です。
 母は10年ほど前にリウマチを患い左膝が変形してしまいました。その影響でこの2年ほどは杖を使って歩いていたのですが、いよいよ痛みがきつくなり、昨年10月に膝の人工関節置換手術を受けました。その後の経過は良好で、今は杖に頼ることもなく毎日よく歩いています。ですから運動量は以前より確実に増えました。食事の量が増えたわけでもないのに体型が太ったこと、それも退院直後から少しずつ変化してきということではなく、半年ほど経過した頃から、カテーテル検査から8~9ヶ月ほど経った頃から変化が現れてきたことを考えますと、私の場合と同じように、「もしかして血液の流れ方が変わり、その影響が表面化し始めたのが最近のことなのかな?」などとも思えます。

 カテーテルによる治療や検査と、私の皮膚湿疹、母の体型変化に直接的な因果関係があると思っているわけではありません。ただ、私のことで申し上げれば、カテーテルを挿入した場所の血管(右側大腿動脈)はゆるんだ状態になっています。そして不思議なことなのですが、同側の右側ではなく左側の頚動脈や橈骨動脈の血管がゆるんだ状態になっています。(橈骨動脈は、手首のところで“脈を測る”血管ところです。)そして右側はややこわばった状態になっています。
 血管の状態は自律神経の交感神経によってコントロールされますので、血管がこわばったり弛緩したりするのは自律神経の影響によるものと一般的には受け止められるかもしれません。しかし血管も筋肉でできていますから、神経支配とは関係なく筋肉自体の性質としてこわばった状態になったり、ゆるんだ状態になったりすることがあります。そして血管の状態は当然血圧にも影響を及ぼしますので、“血液の流れ”に変化をもたらします。私の場合は、右下半身と左上半身の動脈がゆるんだ状態で、左下半身と右上半身の動脈が少しこわばった状態ですので、全身の血流が“一様な状態”というわけではないと考えることができます。その状態が半年、1年と続いたために、皮膚に湿疹という形で歪みが現れたのかもしれません。
 実際、この3ヶ月ほどセルフケアを続けていますが、大腿動脈のゆるんだ状態はなかなか思うように改善しません。「ちょっとずつ、ちょっとずつ回復している」という感じでしょうか。単にカテーテルを挿入したところの問題なのか、あるいは薬剤を用いたのであれば、その影響によるものなのか、そのあたりはよく解りませんが、実感としては「血管の変調はそう簡単に改善するものではないのかなぁ」という感じです。

メスを入れた部分とメスの入れ方と
 再び私事ですが、18歳の時に臍のすぐ下、ベルトのバックルが当たる部分に“おでき”ができました。当時は野球を真剣にしていましたので、バックルに当たってしまう“おでき”は痛いので、とても邪魔な存在でした。
 我が家の家庭の医学では、“おでき”ができたときには、ある程度熟すのを待って膿を吸い出す薬( 「たこの吸出し」)を塗って、手指を使って膿を絞り出していました。ところが、その時には周りの人たちの勧めもあって聖路加国際病院に行きました。すると医師は何の躊躇もなく、巾2㎝くらいメスで切開して“おでき”の中身を出してしまう治療を行いました。アッという間の出来事でしたが、まだ若かったこともあってか回復も大変速く、バックルが気にならなくなったのも早かったように記憶しています。
 今の仕事に携わっていなければ、その時のことは全く気にならないことだったと思いますが、この仕事に携わってしまった今では「からだに悪いことをしたなぁ!」と思ってしまいます。たった2㎝程度の浅いメスの傷ですが、からだの正中線上を横に切ってしまったためにエネルギーの流れが弱くなってしまい、腹直筋の働きが今ひとつパシッとしない状態になっています。私の仕事の姿勢は前屈みが多いこともあってか、慢性的な軽い腰痛状態なのですが、「もしあの時メスを入れなければもっと楽だったかもしれない」と思っています。

任脈と切開

 東洋医学の見解では、からだの腹側正中線上を「任脈」と言いまして、生命力に密接に関係する大切なところとされています。「急所」がたくさんあるライン、と考えてもよいと思います。ですから、そこを傷つけてしまうことは“からだを弱めてしまう行為”と考えられます。あるいは、そこを大切にすれば「活力が高まる」と考えることもできます。インドの人が額の真ん中に赤いクムクムを塗ったり、アフリカの人が鼻輪をしたり、臍を飾ったりする伝統的な習慣は、おそらく活力を高めるための行為なのだと思います。ペンダントヘッドが首や胸の正中線上にくるように工夫されているのも、そのような意味があるのだと思います。
 最近は、ファッションとして臍ピアスをするために臍下に穴を開けている人もいますが、時々それが悪影響を及ぼしているのを見ることもあります。「ちゃんと理解した上でやってほしいな」と思ってしまいます。

 さて、以前にも申し上げましたが、からだのエネルギーの流れは基本的に縦方向です。ですから、メスを入れなければならないときは“縦に入れる”べきです。縦に切開するのであればエネルギーの流れを阻害する部分はとても小さくなります。私のように、たとえ2㎝であったとしても横方向にメスを入れてしまいますと、その2㎝巾でエネルギーの流れが切断されます。
 以前に、肝臓手術のために腹部を大きく横切るように切開された人が来店されたことがあります。腹筋をすっかり横切るように切開したこともあって、“まったく”と言っていいほど腹筋が働かない状態になっていました。そのシワ寄せが背筋の方にかかり、背中が盛り上がるほどガチガチになっていました。「ともかく切開したところにテーピングをして、少しでもエネルギーが流れるように工夫するしかない」そんな風にアドバイスしたと思います。
 薬局などで販売されているキネシオテープはエネルギーの流れを補助する意味で役に立ちます。テープかぶれの対策は考えなければなりませんが、もし腹部や背部、あるいは他のところでも、メスを入れた後が残っているようでしたらテープを縦方向に貼ってみてください。(メスの傷が横方向だからといって横方向に貼っても意味はないと思います。)それは筋肉の働きや機能を高めてくれると思います。



 私たちの通常の感覚では、細胞は新陳代謝によって再生されますので、ケガをしたとしても時間が経過すればすっかり元の状態に戻ると認識していると思います。おそらく90%以上は、その通りではないかと感覚的に思います。ところが、放って置いただけでは元に戻らないケガなどもあります。それは全体的に見ると数%かもしれません。その一つがメスによってできた手術痕です。その他には骨折によって傷ついてしまった骨膜、激しい捻挫によって伸びてしまった靱帯、産後のケアが悪く伸びたまま戻っていない骨盤底、ギックリ腰を繰り返したことによって働きがすっかり悪くなってしまった尾骨仙骨周辺の筋膜などがあります。これまでの私の経験で申し上げれば、それらは何十年経っても機能の悪いまま残り続けます。
 「10年前に出産して以来、ずっと腰痛」というのは骨盤底が戻る時期を逸してしまい骨盤が不安定なまま放置されているという意味です。
 また、40年前の捻挫、20年前の手術が、「これまで何ともなかったのに今頃になって影響が現れるの?」と質問を受けることがありますが、「若く体力のあるときは、そこの働きが悪くても他の部分がその働きを補ってくれていたのですが、体力の低下によって自分の仕事で精一杯になり、補う力がなくなってしまったために、昔の古傷の影響が急に表面化してきたのでは‥‥」と考えることができます。

 これらのマイナス面に対しては、積極的に改善を促さなければなりません。じっと待っていても自然治癒しません。つまりケガの90%以上は自然治癒力で改善しますが、数%は自然治癒しない可能性があるということです。
 これまでたくさんの人たちを施術してきての率直な見解です。
 反面、「この不調は一生ものかな」と感じていたとしても、古傷をしっかり改善することで不調が消失してしまうこともあります。
 一般的に病院等では、傷が癒えて痛みが消えれば、それで「治癒した」と判断されるのかもしれません。足首をねん挫したとしても、腫れが引いて、足首を動かしても、歩いても、走っても痛みを感じなくなれば、それで完治ということになってしまうと思います。ところが「機能が不十分な状態」で治療が終わってしまっていることはよくあることです。そして、それが原因で歯ぎしり癖になってしまった、というのもよくあることです。伸びてしまった靭帯をしっかりさせて足がカシッとした状態に戻すことで歯ぎしり癖がなくなったりすることもあります。

 今回は手術痕をメインに話をさせていただきましたが、ケガやギックリ腰や産後の不調などにも共通事項があります。何か心当たりのある方は、是非、専門家に相談されて積極的に対処されることをおすすめします。

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 発達障害を疑われるお子さんがお母さんと一緒に時々来店されます。
 私は、このように診断される症状や病態のことをよく知りませんので、あくまでも整体的な観点でからだを観察し、修正すべきところを修正することで対応しています。それでもある程度改善が見られるのか、口コミで紹介されて来店される方がおられます。
 今回来店されたのは小学校高学年の男子です。多動性の発達障害と母親が仰ってましたが、椅子にじっと座っていることができず、いつもからだをくねらせていて、集中力が散漫、お母さんも困り果てているような感じでした。「2歳くらいから他の子と違っているように感じ、幼稚園の年中の頃からは完全に孤立した感じで、その状態が今も続いている」と仰っていました。
 
 施術ベッドの上に仰向けになってもらい、からだを観察しながら施術を始めました。後頭部と首との境界にあります後頭下筋群(こうとうかきんぐん)がとても硬くなっていました。
後頭下筋群と上部頚椎

 「乳児の頃、腹ばいになった状態で頭(首)を反らすことばかり好んでやっていた」ということでしたので、その影響で後頭下筋群や背面の筋肉が強くこわばってしまい、今日まで至っているのかもしれません。その他には足の小趾側の縁にウオノメになりそうなマメがありました。足の形から想像しますと、内側(親指側、踵の内側)を浮かせ、外側(小趾側)ばかりを使って立っているのかもしれません。つまり、“ちゃんと立つことができない”状態だということです。

 まず後頭下筋群のこわばりをゆるめることから施術を始めました。最初は少々痛がりましたが、気持ち良さも感じるようになったのか、ベッドの上でバタバタ動かしていたからだも静かになり、10分くらい続く同じ施術を静かに耐えていました。
 次に足の方の施術を行いました。小趾側で立つ癖があるということは、確実に長趾屈筋(ちょうしくっきん:この前の投稿記事)がこわばっていますので、それをゆるめ、足裏も揉みほぐしました。そして、この施術を行いながら息を吐き出す練習を行いました。
 「落ち着きがない」「頭がすっきりしない」「頭が詰まっている」等々、頭の働きに関する問題を持っている人は往々にして息が吐き出し切れない傾向があります。この男子のしゃべり方は言葉の最初の音は大きいのですが、最後の音が聞きとりにくいくらい小さい音です。ですから何を言っているのか理解できないと周りの人は思ってしまうでしょうし、それが周囲から孤立してしまった原因の一つであり、発達障害と診断された要因の一つなのかもしれないと私は思いました。
 「10秒間『ウー』と静かに声を出し続けてみて」と言ってやってもらいましたが、最初は3秒間も続きません。足を揉みほぐしながらこの練習を何度も何度も繰り返しました。そうしているうちに自然と集中力が出てきたのか、お母さんが「苦手だ」と言っていた仰向け寝の状態でも落ち着きが出てきて、「ウー」の発声時間が少しずつ長くなってきました。
 結局10秒間続けることができるようになりましたが、そうなりますと尻切れトンボだった言葉が、しっかり発せられるようになりました。

 息を吐き出す動作は腹筋を使う動作ですが、それによって、また、ふくらはぎや足を揉みほぐし、後頭部(後頭下筋群)のこわばりをゆるめたことなどによって全身の血流も良くなり、頭もスッキリしたのだと思います。眼差しに落ち着きが見られるようになり、椅子にしっかり座れるようになりました。まだ「姿勢が良くなった」とまではいきませんが、このような施術を何回か繰り返していけばかなり良くなるのではないかと感じました。

 発達障害という病態がどういうものであるのかはよく知りませんが、「じっとしていることができない」要因の中には、「骨盤で座り続けることができない」「しっかり足裏全体で立ち続けることができない」というものも含まれているのではないでしょうか。そうであるならば、発達の問題、頭の問題、精神的問題、性格的問題ということに焦点を当てるだけでなく、肉体的な面(骨盤や下半身、首や背中など)も視野に入れて対応することも必要だと思います。

 椅子に座ったとき、骨盤が安定していなければ”落ち着いて座る”ことができません。そこに大人も子供も区別はありません。ソワソワしたり、左右の殿部を往ったり来たりするように体重を乗せ換えたり、あるいは心地良くないのを我慢して座り続けたりと「座っているだけでストレス」となってしまう身体的状況というものがあります。本人はまったく気にしていないかもしれませんが、骨盤で体重を支えられないため、内股や首肩や背中に力を入れて座る癖になっている人はかなりいます。
 実際、左右の殿部に均等に体重を乗っけていられる人はそれほど多くはなく、多くの人がどちらかに偏っているという状況です。この状態が悪化しますと落ち着きがなくなりますが、更に悪化して、どちらの殿部(骨盤)にも体重を乗せることができない状態になれば、この男子のように「食事中も、好きなゲームをしている時も、一時もじっと座っていることができない」となってしまいます。

 また、この男子のように足の外側で立っている癖の人も結構います。椅子に座った時の足の状態、つまり足癖を観察しますと、つま先立ちのようにしている人、足を内返しして外くるぶしのところを伸ばすようにしている癖の人などがいます。そして、いわゆる“貧乏揺すり”の癖を持っている人もいますが、これらは腰部や骨盤などに問題がある可能性があります。そして、本人も周りの人も気がつきにくいかもしれませんが、こういう癖のある人は、しっかり安定して立つことができません。

 この男子に対しては骨盤を整えるための施術を行ったわけではありません。施術内容は上記に記したとおりです。しかし、施術を終えるとドカンと椅子に腰を下ろして座ることが出来るようになりました。また、あちらこちらに彷徨っていた視線もじっと私の顔を見続けることができるように変わりました。集中力が向上したのだと思います。
 私は、後頭部の硬くなった筋肉をゆるめ、呼吸がしやすく舌の動きが良くなるような状態にすることと、足の硬くなった筋肉をほぐして足裏でしっかり立てる状態になるよう施術を行っただけです。あとは息を長く吐き出す練習を行いましたが、これはとても重要だと思っています。

 昔から「動作は息を吐きながら行わなければならない」という教えがあります。からだの仕組みとして、息を吸っているときはスキだらけになってしまいますので、吸気の時に動作を行うとケガをしやすくなるからです。ギックリ腰などからだを壊すのも、吸気しながら動作を行ったり、あるいは息を吸い込んで止めた状態で動作を行う時が多いのですが、それは吸気時や息を止めたときは意識が通わず無防備状態になってしまうからです。
 抑圧を受けてストレスを感じるとき、緊張でからだが硬くなるとき、その時私たちは無意識に息を止めてしまいます。抑圧とストレスと緊張の溢れている現在の社会環境で暮らす私たちは、つまり息を止める傾向が強く、吐き出すことが苦手な状態になっているということです。実際、呼吸のリズムが「スー・ハー スー・ハー」ではなく「スー・フッ スー・フッ」となっている人がたくさんいます。吐くことがおろそかになっているのです。

 息を吐ききる動作は腹筋をしっかり使う動作です。ですから腹筋運動を何十回かするよりも、息をしっかり吐き出す癖をつけることの方がからだに無理なく腹筋を鍛えることになると思います。
 言葉を発することは、吐く息が声帯を通過することによって起こります。息を吸いながら言葉を発することは不可能ではありませんが、とても難しいことです。ですから、しっかり喋ることができない状態を改善するための第一は、息を吐き出すことがしっかりできるようになることだと私は考えています。

 この男子は多動性や発声の症状以外に、癇癪を起こしやすい、怒りやすい、漢字が苦手(形の認識が苦手)という症状があると母親から聞きました。私は後頭下筋群が強くこわばっていること、腕や首~腰部まで背面の筋肉がこわばっていること、下半身が硬くこわばっていることなどによって頭蓋骨がずれており、それによって脳の働きが不調なのではないかと考えています。それはこれからの施術によって明らかになっていくと思いますが、またお知らせしたいと思っています。
 お子さんが「発達障害かもしれない」と思われている親御さんは「息を吐き出す」ことに着目して観察してみてください。スマホやタブレットなどのゲームに熱中することは「息を止める動作」です。子供達が好むゲームの多くは「時間との競争」の類だと思います。息を止めて集中しないと負けてしまうので、息を止めてばかりいるのだと思います。
 大声を出して楽しそうにからだを動かして遊ぶ動作は「息を吐く動作」です。小さいお子様であれば、脇腹を擦るだけでとてもくすぐったがり、からだをよじらせて大声で騒ぐと思いますが、それによってからだはバランスを取り戻し、自然に息を吐き出すことを覚えます。
 ですから本人が好きだからと言ってゲームばかりさせるのではなく、面倒でも一緒になって、大声で騒ぐように遊んであげてください。
 私の子供時代は、外でからだを使って遊ぶことが日課でした。今の子供達はゲームや勉強など、からだではなく頭を使うことが日課になっているようです。それはそれで進歩なのかもしれませんが、ここに記しました通り、息を吐き出すこと、からだの筋肉をたくさん使うことは、からだや脳の働きにとって必須のことだと思います。
 「勉強やゲームばかりでなく、からだを動かし、大声を出すこともやって欲しいな」と一整体師として思います。
 

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 あるところから寄稿の依頼を受けました。
 これからの季節、女性にとって気になるダイエットと日焼けトラブルについて、日常生活でできるケアについて書いて欲しいとのことでした。以下がその原稿ですが、参考になればと思いブログに投稿します。

 ダイエットや日焼けによるトラブルを考える時、“新陳代謝”と“細胞の修復”というキーワードが登場します。新陳代謝は古い細胞が新しい細胞に入れ替わる変わることですが、それによって若々しいからだを保つことができます。単に体重を落とすとか、痩せるということではなく、健康的なダイエットを目指すなら活発な新陳代謝を維持することが必要になります。細胞が古いままでは脂肪を燃焼させる力も弱いですから体脂肪を落とすことが難しくなります。
 また紫外線は皮膚のメラニンを黒色に変化させますが、それは表皮で起こります。表皮は28日周期で入れ替わります(ターンオーバー)ので、理屈の上では日焼けしたとしても28日後には元の皮膚に戻るということになります。しかし実際は表皮のターンオーバーができない部分が皮膚に残るため“日焼け後のシミ”が所々にできてしまい、女性を悩ますことになります。
 紫外線はメラニンを黒色に変化させるだけでなく、細胞そのものを傷つけます。表皮やその下の真皮細胞が傷つきますと、その部分のターンオーバー機能は失われてしまいます。ですから傷ついた細胞を修復されなければなりません。そして、新陳代謝と細胞の修復を順調に機能させるためには、肝臓、核酸、タンパク質、血液循環というキーワードが現れます。
 新陳代謝は古い細胞が新しい細胞に入れ替わることですが、それは細胞分裂という方法によって行われます。細胞は自身の寿命が訪れますと自分と全く同じ情報を持った細胞、つまり自分自身のコピー(分身)を作ります。一時的に自分自身が二つになるわけですが、その後自分自身は死んで新しい細胞をその場に残します。これを生涯繰り返しているわけですが、この時に必要な物質が核酸でありタンパク質です。

 ところで、私たちが食べる食べ物は消化器官を通過したながら分解されて、小腸で吸収されて血液の中に栄養物質として入ります。その後その栄養豊かな血液は肝臓にそのまま送られ、肝臓でからだの細胞が必要とする様々な物質に合成されます。肝臓はからだの中の「化学工場」に喩えられますが、そこでは分解、合成、解毒など、様々な処理が行われています。新陳代謝に必要な核酸やタンパク質は肝臓で合成されますし、細胞の修復に必要なタンパク質も肝臓で作られます。またアルコールや有害物を解毒して血液を無害の状態に保つのもの肝臓の働きです。ですから健康で若々しいからだを維持するためには、肝臓を万全の状態に保つ必要があるということになります。
 たとえばアルコールを飲み過ぎて、肝臓が解毒作業ばかりに力を取られるようになりますと、新陳代謝や細胞の修復に必要な物質を合成する能力が低下してしまうと考えられますので、皮膚は荒れたままになったり、ダイエット食品をたくさん摂ったところで何の効果も現れないという結果を招いてしまいます。新陳代謝も鈍くなりますので若々しさが失われ老化が進んでしまいます。
 そして肝臓の働きを弱める要素はアルコールだけではありません。毎日飲み続けている合成薬や摂り続けているサプリメントが肝臓の働きを弱めているかもしれません。また、東洋医学では肝臓と目は関連性が深いと考えられていますが、眼精疲労は肝臓の疲労に直結しているかもしれません。さらにある種の感情(怒り)は肝臓の働きを弱めてしまうと考えられています。
五行色体表

 スマホ、パソコン、テレビなど、私たちが毎日多くの時間接しているものは目に疲労をもたらすものばかりです。同じ場所をずっと見続けることは目を動かす筋肉や焦点を調整する筋肉を硬直させます。ですから、画面に集中しすぎないように、しょっちゅう目を左右上下に動かしたり、遠くを見たりして目に関係する筋肉が偏らないようにしていただきたいと思います。さらに一日の終わりには、コメカミを強めの力で持続的に指圧したり、目のすぐ下、でっぱっている頬骨の下際の硬くなった筋肉を指圧してゆるめていただきたいと思います。また目を動かす筋肉をストレッチする意味で非常にゆっくりと大きく、瞳で八の字を描くような“目の運動”をしてケアしていただきたいと思います。筋肉が硬くなっていますとストレッチ運動を始めた最初のうちは少し痛みを感じるかもしれませんが、時間とともに筋肉がゆるみだし心地よさがやってくると思います。そこまでやってください。
 
目のストレッチ

 新陳代謝と細胞の修復のために肝臓でつくられたタンパク質やアミノ酸など、即戦力としての物質は心臓に戻り、酸素を含んだ血液(動脈血)となって全身を巡り目的の細胞に届けられるわけですが、血液循環が悪いとからだの隅々まで到達することができなくなってしまいます。動脈血は心臓(ポンプ力)と血管の働き(搏動)で全身を巡るわけですが、末端の毛細血管まではその力は及びません。
 実際に細胞が血液から必要な物質を受け取るのは毛細血管からになるわけですが、ここでの循環で重要になってくるのは静脈の流れです。新陳代謝を終えて死んだ細胞や二酸化炭素や老廃物は静脈やリンパの流れによってその場から去って行くのですが、静脈もリンパも自身の力で流れることはできません。周りの筋肉の働きによってゆっくりと流れていきます。ですから筋肉の働きが悪いと流れが停滞してしまいます。これがデスクワークや立ち仕事の多い人が夕方になると膝下のむくみが悪化する主な原因です。時々歩くなどして足やふくらはぎの筋肉を動かすことが静脈とリンパの流れにとって重要な理由です。
 細胞レベルでの循環は“動脈血が入り静脈血が出て行く”ことに他なりませんが、静脈血がそこから去って行かなければ動脈血が入っていく余地ができません。有酸素運動やいろいろな体操をして筋肉を鍛え、心肺機能を高めて動脈の働きが良くなるようにしてみたところで静脈が停滞してしまっていては努力が無駄になってしまいます。ですから全身の血液循環を考えるときには多くの場合、静脈とリンパの流れを改善することを優先させて対処する方が効率的です。私は血液循環を整えようとするときには、まず静脈の流れを整える作業からはじめます。その上で不十分であれば、心臓の働きを考えながら胸郭を整えたりして、動脈系の循環に対応するようにしていますが、多くの場合、静脈系を整えるだけで事足りてしまいます。

 静脈とリンパの流れを良くするために整えるポイントはいくつかありますが、普通の人が日常の生活で行うセルフケアとしてやっていただきたいのは、足と手の指の間をマッサージしてゆるめることです。手も足も表に出ている指は骨格としての指の一部ですが、マッサージしていただきたい筋肉は手の中や足の中にあります。パソコンでキーボードをたくさん使っている人は、手のこの筋肉(骨間筋)がとても硬くなっています。一日中立っているような人や歩き方の悪い人は足の骨間筋が非常に硬くなっています。
 手のひらを上に向けて手を大きくストレッチするように広げていますと手の骨間筋が引き伸ばされ、やがてジワーッとしだし気持ちよい開放感が感じられるようになります。30秒くらい続けていますと足の指がムズムズしだし、からだの血液が回り出すのが感じられるようになると思います。
 
足の骨間筋ストレッチ

 足の中にある足の指を一つずつ掴んで広げていますと足がジワーッとしてきませんでしょうか。特に足の親指と人差し指(2趾)の間と小指と薬指(4趾)の間を念入りにやっていただきたいと思います。
 このようなことでからだの血液循環は良くなります。それは検査の数値とかではなく、体感として感じられると思います。

 冒頭に申し上げましたとおり、活発な新陳代謝と細胞の修復のためには肝臓の働きと血液循環と食物としてはタンパク質と核酸が必要です。サプリメントを利用すると考えるなら、是非核酸を摂っていただきたいと思います。また大豆をはじめ良質なタンパク質を摂取することが良いと思いますし、白子など高核酸食を積極的に摂取するのも良いと思います。そして肝臓の健康を維持する意味で、アルコールや薬を飲み過ぎないようにすること、目の疲れを蓄積しないこと、ストレスを溜め込んで感情の起伏が大きくならないようにすることなどに注意していただきたいと思います。さらに全身の血液循環を順調に行うためにセルフケアとして手と足へのマッサージや指圧をおすすめします。

以下は、以前に中国の伝統中医学の先生に教えていただいたことです。「寒性・熱性」という言葉が出てきますが、それは体質をあらわしています。

【目は肝臓の窓】
 中国の諺に「目から心を洞察する」があります。
 黄帝内経にも「五臓六腑の精気はすべて目に注がれ、目の精となる」という言葉があります。漢方においては、これらの考え方からもわかる通り、目の観察はとても重要であります。
 まず目の結膜部。我々は暑い部屋の中に長くいると目が赤くなります。なぜならば身体が外からの熱によって「受熱」した状態になったからです。逆に云うならば、目の結膜部が赤いということは熱の体質であるということになります。
 また、直接熱を受ける「受熱」ばかりでなく、例えば夜勤・疲労・情緒の波動などによって目が赤くなることがあります。これらも熱の体質と考えなければなりません。
 以上の反対、結膜部が清く澄み切っている状態は寒の体質と考えられます。臨床においては熱性の目より寒性を判断することは難しく、かなりの経験を要します。
 以上のようなことから、熱性の場合は「目赤(モクセキ)」、寒性の場合は「目白(モクハク)」と云いますが、ここでいう目とは、目の全体ではなく結膜部のことです。
 例えば「目赤」の場合、熱性の生薬や食物を即時に止めなければなりません。また、仕事の疲労や徹夜のために目が赤くなったのならば注意を要します。それは内臓から訴えられた赤信号とも考えられるからです。もしもそれを無視して続けているならば、身体に何かが起こる危険性は十分にあることでしょう。
 飲酒についても当然考えなければなりません。酒は大熱という性質です。つまり、飲酒には身体を温めたり熱くしたりする効能があります。しかし、飲酒によって目が赤くなるということに関しては、それほど恐れることではありませんが、通常の場合、翌日ないしは2・3日で赤みが取れなければなりません。もしその赤みが消えないならば飲酒を中止してください。なぜならば体内にその熱が蓄積されているからです。そうしなければ目の問題だけではなく、肝臓が侵されることになります。
 「目は肝臓の窓」です。「目赤」という信号は無視してはなりません。

 また、「目の色」以外、目の分泌物も寒熱を探知する情報のひとつです。例えば、朝起きた時きに目が乾燥していて開けようと思ってもなかなか開けられなく、ネバネバした粘液ができた経験は多くの人がもっているでしょう。これは熱の症候です。この場合は寒性である緑茶やウーロン茶を飲んだりして、その熱を抑えなければなりません。漢方療法で行われることに、緑茶や菊花茶の汁で目を洗うことがあります。
 これらの反対に、何のきっかけもなくして涙を流すならば、それは寒性として考えることになります。

 いよいよ花粉症の時期になりますが、この時期になりますと多くの人の鼻が下がってしまいます。花粉症と鼻が下がることとの因果関係を云々する説はないかもしれませんが、整体的に見て、鼻、つまり鼻骨の下がりと鼻づまりはとても関係が深いように思います。そして鼻呼吸のきめてとなる副鼻腔の状態が悪くなる人も多くなります。花粉症の人は全員一時的な軽い副鼻腔炎になっているのかもしれません。
 インドの伝統医学(アーユルヴェーダ)に未消化物(アーマ)という考え方があります。アーマが体内に溜まると病気になってしまうという見解です。アーマは一般的には、食べたものが消化されず体内に毒素として溜まってしまったものであり、デトックス(排泄)する必要があるというように説明されています。しかし、アーユルヴェーダの本来の考え方に則せば、アーマとは食べたものに限らず体内に取り入れたもの全般を指しているはずです。呼吸によって取り入れる空気、空気中のチリやホコリ、ウイルス、微生物、PM2.5などの有害物質も含めて体内で無毒化できなければアーマになってからだの健康を阻害する要因になるという考え方だと思います。
 有害物質や異物が体内に入ってきたときに、私たちの免疫系がそれらに対処しますが、それらを上手く処理できずに、あるいは免疫系の処理能力を超えて入ってきてしまうため、体内で無毒な物質に変換できないと毒素として蓄積してしまい健康を害してしまうという考え方です。
 花粉症といえば“アレルギー”とすぐに連想できますが、アレルギー反応をもたらすアレルゲン(花粉)を体内に侵入させないようにマスクなどで対応することともに、アーマの考え方を取り入れて私たちの免疫系の力を適切に保ち、なおかつ体内に溜まっている毒素を排泄させることも花粉症対策として大切なことだと私は考えています。

①花粉をなるべく取り入れないようにする
②免疫系の力を増強する
③毒素を排泄する
の3つが花粉症にかぎらず、様々なアレルギー性疾患にたいする必要な対策だと思います。

鼻と副鼻腔と免疫系
 鼻呼吸が良くて口呼吸が悪いとされる根拠の一つは、口呼吸では大気中にあるチリやホコリやバイ菌が気管を通して肺に入ってしまう可能性が高いため健康を害しやすいということです。さらに大気をそのまま口に入れて気管を通過させますので、冷たい空気、乾燥した空気はそのままに近い状態で体内に入ってしまいます。元々水の中で生活していた私たちは(魚だった時代)、エラ呼吸によって水の中に含まれている酸素を取り入れるようにできていました。その名残はヒトである現在も残っていて、肺で空気から酸素を取り出すときにかなりの湿度がなければガス交換(血液中に酸素を入れて、血液中の二酸化炭素を取り出して排泄する)が上手くできません。また私たちの生理活動(化学反応)は酵素の働きによってなされていますので、肺が冷えた状態ではやはりガス交換に支障がでます。
 ですから呼吸によって取り入れる空気は肺に入るまでに、ホコリやチリやバイ菌類が除去され、湿度と温度が調整される必要があります。そしてそのために活躍する器官が鼻(鼻腔)と副鼻腔であり、鼻は匂いを嗅ぐ働きだけではなく免疫系の入口でもあるといえます。
 
 鼻の穴を通して入ってきた空気は粘液に覆われている鼻腔(鼻の奥)に入ります。そこで大きなチリやホコリやバイ菌は粘液にキャッチされ除去されます。鼻汁がでるのは汚れた粘液を排出することを意味します。その後、ある程度きれいになった空気は頬や額の骨にある副鼻腔に入ります。鼻から息を吸ったときに頬や額がひんやりしたりスーッとしたりするのは空気がここを通過しているからです。ここでは鼻腔で除去しきれなかった小さな異物を除去するとともに咽頭や気管を通して肺に送り込む空気の湿度と温度を瞬時に調整します。こうして肺で理想的なガス交換ができる状態に空気がかわります。

副鼻腔

 鼻腔が乾いていて粘液が足りなければ、あるいは副鼻腔炎などで副鼻腔に空気が入らなければ、口呼吸ほどではないとしても肺が負担を強いられることになり、からだに負担がかかってしまうことになってしまいます。
 喘息、気管支炎などの他、集中力の欠如、頭がスッキリしない、思考が働かないなどの脳の酸欠状態の原因として、口呼吸、鼻腔の乾燥やつまり、副鼻腔のつまりや炎症は十分に考えられることです。

鼻が下がってしまう=鼻骨の下がり
 鼻骨は鼻の一番上、額との境のすぐ下にある骨ですが、それを手で軽くつまんで額の方へ押し上げてみてください。鼻の奥(鼻腔)が広がった感じがしたり呼吸がしやすくなるのであれば、あなたの鼻は下がっているということです。
 反対に鼻骨を口の方に下げますと鼻づまりに近い感じで息が入りにくくなると思います。つまり鼻骨がさがると鼻呼吸では間に合わなくなってしまうので、知らず知らずのうちに口呼吸をしてしまう可能性が高まります。スポーツ選手など常に大量の酸素を消費している人たちは鼻呼吸では間に合わないので、口呼吸の人が多いです。口呼吸の人の特徴として上唇が上を向いていて上の歯が見えやすいことがあります。

 鼻骨が下がってしまう原因として考えられることはいくつかあります。
①加齢
②頭蓋骨の歪み
③眼鏡の重み
④お腹の冷え
⑤胸の状態(季節やストレスなど)

①加齢とともに頬がたるみやすくなるのは避けられないことかもしれません。筋力や関節線維の力が衰えてくるので、頬にかぎらず顔全体が下がりやすくなってしまいます。加齢とともに少しずつ顔が変化していくのは自然の流れとも言えます。しかし鼻呼吸のことを考えますと鼻骨の下がりは改善いたいものです。
②前にも記しましたが、鼻骨は後頭骨と深い関係にあって後頭骨が上がりますと鼻骨が下がります。後頭骨が上がってしまうもっとも多い原因は背筋のゆるみです。猫背などで背中を丸める悪い姿勢は背筋をゆるませますので、お尻が下がり後頭部が上にずれてしまいます。
 また、鼻骨は前頭骨と上顎骨に関節していますので、額(前頭骨)や上顎が歪みますとどちらかの鼻骨が下がってしまう可能性が高まります。
③今はかなり軽い眼鏡が普及していますが、それでも重さはあります。ですから長い時間眼鏡をかけ続けている人はどうしても鼻骨が下がってしまいます。しかし対処法はあります。
④腹筋がこわばると肋骨を下に引っ張ります。すると頸の前面、下顎、頬、目なども同様に下に引っ張られますので当然鼻骨も下がってしまいます。
 腹筋がこわばる理由はいくつもありますが、お腹の冷えもその一つです。その他免疫力のことも考えますと、お腹の冷えには十分注意していただきたいと思います。
⑤胸の中心にある胸骨の内側には免疫系の要として研究されつつある胸腺があります。胸腺の重要性はこれからもっともっと言われるようになると思います。
 胸はからだ全体のセンサー的な役割を果たしているようで、しょっちゅう変化しています。ストレスを感じるとすぐに胸を閉ざすように肋骨や胸骨が動きますし、喜ばしくワクワクするようなことがありますと大きく開いて開放的になったりします。そして季節的な影響も受けるようで、この時期は胸骨が凹み気味になる時間が増えるように感じます。鼻骨と胸骨(あるいは胸腺?)の関連性の理屈についてはわかりませんが、胸骨の状態によって鼻骨が上がったり下がったりする現実があります。

頬骨・前頭骨と副鼻腔
 鼻腔を通過した吸気は次に副鼻腔に入りますが、副鼻腔は前頭洞、篩骨洞、蝶形骨洞、上顎洞という名前のとおり骨の中に空いた“洞穴”です。副鼻腔炎はこれらの洞穴の内面(薄い粘膜)が炎症を起こして空気の通りが悪くなった状態です。そして新鮮な空気が通らない状態が続きますと、川の水が流れず澱んで汚くなるのと同様、汚れた粘液が溜まった状態になり不潔になります。この状態が慢性化しますと蓄膿症と呼ばれる病気になってしまいます。
 さて、副鼻腔の通りと頭蓋骨の歪み、表情筋などのこわばりとの関係について考えてみます。
 息を鼻から吸い上げて額の内部に通すイメージで呼吸をしてみてください。鼻腔で取り込んだ空気が前頭骨(額)にある前頭洞に入っていくかどうかがわかります。空気が入っていくのであれば額がひんやりしたり、あるいは何かが通っている感じがすると思います。前頭骨と鼻骨は関節していますので、頭蓋骨が歪んでいたり鼻が下がっていますと前頭洞に空気を通すことが難しくなります。
 同様に目の下の骨(頬骨)の奥には上顎洞、篩骨洞、蝶形骨洞がありますが、鼻から息を吸ってそこに空気を通すことはできますでしょうか。空気がしっかり通るようであれば、同じくひんやりしたり、電気的な何かを感じられると思います。次に、両手を頬骨(目の下の出っ張り)の内側にあてて強めの力で外側に広げるようにして息を吸ってみてください。この時、息が吸いやすくなったり副鼻腔にたくさん空気が通るように感じるのであれば、頬骨の間が狭くなっているために副鼻腔に空気が通りにくい状態になっているということです。
 息を吸ったときに額(前頭洞)にも頬骨の深部にも空気が入って顔面が広がるように感じられる状態になっていることが理想的ですが、どちらかでも空気を通すことができるのであれば、まずまずの状態だといえます。

鼻骨と頬骨を操作

 前頭洞に空気を通すためには、頭蓋骨の歪みをなくす必要があります。勉強や考え事をたくさんする人は前頭葉をフル回転させてたくさんの思考イメージをつくらなければなりません。ですから前頭洞に空気がたくさん通るように頭蓋骨を調整した方が良いと思います。
 頬骨の深部の副鼻腔に空気を通すためには、狭くなっている左右の頬骨間を広げることが一丸簡単な方法です。現代の私たちの暮らしはパソコンやスマホ、書類、家事・台所仕事などなど下を向く機会が上を向いたり遠くを見たりする機会よりはるかに多いです。ですから、目の下の筋肉が非常にこわばっています。また一点を集中して見たり、会話をして口をたくさん動かしたりすることによって鼻の周りの筋肉がたくさん使われこわばってしまうために顔のパーツが中央に寄ってしまいます。5歳の子供と、20歳の人と、50歳の人では、顔の筋肉のバランスがかなり違っています。50歳の人は鼻を中心に顔の中心部の筋肉はカチカチになっているのに対して、顎下ラインや頬の筋肉はたるんでいることがほとんどです。ですから鼻から頬骨にかけてのこわばっている筋肉を持続的な指圧でゆるめ、鼻の周りを広々とさせる必要があります。これだけも頬骨間は広がり副鼻腔に空気が通りやすくなると思います。

免疫力は消化力とも考えられる
 最初の話に戻って“アーマ(未消化物)がからだに蓄積すると病気になってしまう”という考え方に立ちますと、病気に対抗する力、病気にならない力、つまり抵抗力や免疫力はアーマを体内に溜め込まないようにすることと同じ意味になります。
 “消化”といいますと、食べたものを胃で消化して、さらに十二指腸で消化して‥‥というのが連想されると思いまが、もっと細かいレベル、細胞のレベルで考えますと、からだに有害な物質が侵入したとしても、それらを細胞の働きで無害な物質に変換することができれば問題ないことになります。そしてこれは毎日、毎時間、刻々と私たちのからだが自動的に行っていることです。白血球、リンパ球、食細胞‥‥という免疫系の用語はこのことを表しています。
 鼻呼吸によって様々なバイ菌類が鼻腔に侵入したとします。鼻腔や副鼻腔の粘膜はそれらバイ菌類を線毛や粘液でキャッチします。その後、鼻汁としてからだの外に出してしまうか、食細胞のようなリンパ系の細胞がやってきて有毒物を食べてしまい無毒化します。つまり細胞が有毒物を食べて消化が行われたということです。副鼻腔で処理できなければその先の咽頭にあるリンパ節の輪が捉えて、有毒物を消化して無毒化します。
 免疫力(抵抗力)はアレルギー疾患対策のキーワードであり、その他の病気でも、病を改善して健康を維持するためのキーワードです。ところが専門書には難しいことがたくさん書いてあって解りにくいですし、実際のところまだ確かなことは解明されていないようです。

 免疫力の専門的なことは学者や研究者など専門家に任せることにして、今私たちができることで免疫力を高めることを考えてみます。
 花粉症の場合、症状が出るのは主に鼻と眼ですから、鼻腔・副鼻腔と眼の粘膜を快適な状態にすることがまず大切です(口腔や耳の奥も粘膜ですから同様です)。それらの粘膜に花粉はキャッチされますが、それを無害化できないためにアレルギー反応がおこります。あるいは粘膜が機能できない状態にあるので花粉が体内に侵入してアレルギー反応をおこし、その結果が鼻や眼などの粘膜に現れるのかもしれません。いずれにしましても“穴の粘膜の状態”がポイントになります。
 粘膜ですから、
 ①湿っていないと駄目です。鼻孔の渇き、ドライアイ、唇や口腔の渇きなどは良くありません。
 ②適度な粘度が必要です。鼻水や涙で湿っていても、目薬や飲水などで湿らせても、それはちょっと違います。
 ドライアイは血液循環や外眼筋の状態がかなりの影響を与えると考えています。そういう意味でパソコン仕事の多い人、スマホやテレビの画面をたくさん見ていて眼をあまり動かさない人はドライアイになりやすいと思います。
 口腔内の湿り気は唾液の問題になりますが、緊張感の多い人、交感神経ばかり働かせている人、噛みしめる癖のある人、よく噛まない人などは口の中が乾きやすいと言えます。
 鼻腔・副鼻腔内の湿り気には“空気を通すことが必要”ではないかと私は考えています。鼻腔・副鼻腔には線毛と呼ばれる細かい毛があります。空気を通すことで線毛が運動する(揺れる)と電気的な刺激が生まれるはずです。その刺激が粘液の分泌に関係しているように思っています。

 アレルギー反応では粘膜が異物の侵入に対する最前線、つまり免疫力の最前線ですから、花粉に対処しなければならないこれからの時期、鼻腔と副鼻腔、口と唇、眼の粘膜をなるべく良い状態に保つことが花粉症を重症化させないための一つの手段だと思います。
 私自身、若い頃から花粉症でこれからの時期辛い思いをします。昔は飲み薬や点鼻薬、点眼薬に頼って対処していました。ところが薬を使うと渇いてしまい鼻血が出たり、眼を擦って結膜炎になったり、喉の渇きを感じましたので、この20年くらいはよほどでない限り薬は使わないようにしています。
 現在の薬は“渇き”をもたらさないようになっているのかもしれませんが、そうでないとしたら、一方(血液レベル)でアレルギー反応を軽減するようになっているとしても粘膜が渇いて機能が果たせない状態になってしまいますので、免疫という面では片手落ちであると言えます。渇きにくい薬を選んでいただきたいと思います。

整体で対応できること
 最初に、①花粉をからだに入れないようにする、②免疫系の力を増強する、③毒素を排泄する、の三つが花粉症対策として必要なことだと申しましたが、①はマスクをしたり、対策用眼鏡をしたり、鼻腔や眼を洗浄することなどが対処法ですので整体の領域ではありません。
 ②については、頭蓋骨の歪みや顔面の筋肉を整えて鼻腔・副鼻腔と眼と口を良い状態に保つという意味で整体が役に立つところです。とくに鼻骨を上げ、頬骨や周りの筋肉を整えて鼻腔・副鼻腔が力を十分に発揮できるようにするためには整体的な方法しかないように思います。
 そして③の毒素の排泄に関しても整体は役に立ちます。食べて、消化吸収栄養化して、排泄するのは自律神経の副交感神経系の仕事です。ですから非常に大雑把に言いますと、交感神経優位の人はこれらのことが苦手です。つまりいつもストレスでイライラしていたり、起こったり悲しんだり不安を感じたりして感情の起伏が激しい人は交感神経優位の状態であり、体内の毒素を排泄することが得意ではありません。
 排泄といいますと便や尿、その他に発汗や呼気が目に見える現象としてあります。しかし中医学的な見方、つまり“気”や“エネルギー”の観点を加えますと、“邪気”や不要エネルギーの排出というテーマが出てきます。これは言葉ではとても伝えづらいことですが、毎日いろいろな人のからだを見、触って、施術をしていますとなんとなく“気の巡り”みたいなものが感じられるようになってきます。慢性的な不調を抱えている人は気が抜けて出て行かず溜め込んでしまうばかりの状態になっていることがわかります。
 “ストレートに足裏から気が出ていくようにするためには、どこをどう整えれば良いか?”というのが施術の最終的な段階です。気が途中で何処かに停滞してしまったり、足裏から出ては行くけど途中でくねっていたりしますと真のリラックスは達成できません。
 花粉症で言いますと、眼や鼻や副鼻腔に邪気や不要なエネルギーが溜まっています。それを足裏から出ていくようにするためには呼吸を整え、からだの歪みや筋膜の捻れを整え、股関節や膝、足首など気やエネルギーの滞りやすい関節を整えるなどの作業が必要です。そこまでやらずに眼と鼻に直接関係するところだけ整えても排泄が上手くいかないので効果としては不十分になってしまいます。実際、このようにして足裏から出してしまえば鼻の状態、眼の状態がよくなることがほとんどです。
 万全の花粉症対策をしてもなお辛いと感じている人は整体的な方法も選択肢としてお考えいただければと思います。

 「肩の力を抜いて‥‥」とは、緊張をほどいてリラックスするためによく言ったり聞いたりする言葉です。しかし、どうしても肩の力を抜くことができないときや、肩の力を抜くと何の仕事もできなくなってしまう状態というものがあります。何かを指導する立場にある人は、このことを理解しないと善意で発した言葉が、聞く人にとってはとてもプレッシャーになって心を閉ざしてしまうことになるかもしれません。
 私の業界でも、施術者がお客さんに対して「体の力を抜いてください」と発することがあります。体に力が入っていると筋肉が硬くなってしまうのでマッサージしにくいからです。しかしそれは話が反対で、お客さんにしてみれば、体の力を抜いてリラックスすることができないのでマッサージを受けに来たわけです。このことを理解できない対応は適切であると言えません。

 さて、肩の力を抜くことができないということは、肩の力を抜くと体や精神を保つことができない状態にあると考えることができます。
 肩に力が入った状態を整体的に表現しますと、首の筋肉を収縮させて肩甲骨を持ち上げ、肋骨も持ち上げた状態です。これは呼吸で息を吸った時と同じ状態です。自律神経でいえば、交感神経が優位になった状態で、臨戦態勢であり、気持ちが高ぶった状態です。
 ですから常に肩に力が入っている人は、常に息を吸った状態にあると考えることができます。息を吐いたとしても、それは溜め息のようであり、苦しいから吐き出すのであって、息を吐き出す(呼気)ことを利用して副交感神経を働かせるまでには至りません。ですからリラックスすることができないと考えることもできます。

肩に力が入ったとき作動する筋(背面)

 こんな例があります。その方は長い間腰を患っていて、座ることもできず普通に立ち続けることもできません。何とか短い距離を歩くことができる程度です。足裏全体で立てないので、足の指先に力を入れて、足指で踏ん張るようにして立つことしかできません。その状態が長く続いていましたので、足の指先を曲げる筋肉(長母趾屈筋と長趾屈筋)がすっかりこわばってしまいました。その影響で腹筋の働きが悪くなり、体を普通に支えることができない状態になっています。そのため普通の人ならリラックスして自然に簡単にできる作業や動作ができないでいます。
 体はネットワークです。各筋肉、各器官が連携性をもって互いに補い合い機能を果たす仕組みにできています。この方の場合、ゆるんで働けなくなっている腹筋をなんとかしないと仰向けで寝ることすらできません。ですから無意識に首の筋肉を収縮させ、その連動性で無理やり腹筋を収縮させて、ようやく仰向けで寝ることができ、短い時間であれば立つことができ、歩くことができるようになっています。首の筋肉を収縮させていないと、これらのことができない状態なのです。寝ていても肩から力を抜くことができないのですが、それはこういう理由からです。
 また噛みしめの癖も持っていますが、噛みしめることによって何処かの筋肉を働かせ、それで体の機能を維持しています。これらのことは本人の意志とは関係なく、体が自己防衛手段として仕方なく勝手にやっていることと言えます。
 本来、肩に力を入れることも、噛みしめることも体の健康には良くないことです。マイナス面がたくさんあります。しかし、そのマイナス面を天秤にかけて差し引いても、現在の体の状況ではそうした方が体を維持できると体自身が判断して、無意識に行ってしまうのだと思われます。「ふと気づくと肩に力が入って息を吸った状態になっていた。」「ふと気づくと噛みしめていた。」そんな感じです。

 これから先、この方の“肩に力を入れてしまう”状態を改善するための施術に本格的に取り組みますが、立った時、足裏全体で体を支えられるような状態になるよう下半身の筋肉を整えることから始めます。それによって腹筋の働きが改善すれば首や肩の筋肉を収縮させなくても体を支えられるようになるからです。これまでは、すぐにギックリ腰になりやすい状態だった腰部や殿部の筋肉を整えることに集中していましたが、ようやく次の段階に進むことができるようになりました。

 全般的に言えば、吸気は交感神経を刺激し、呼気は副交感神経を刺激しますので、リラックスして日常生活を送るためには呼気を大切にしなければなりません。フーーっと息を吐きながら胸を降ろしていく動作が重要です。首や肩に力を入れる動作は息を吸う動作ですが、吸ってばかりいますとどんどん胸は上に上がってしまいます。するともうそれ以上吸えない状態になりますが、これが過呼吸状態であるとも言えます。
 ご自分の首が太く硬くなっていて、いつも肩に力が入っていると感じている人は過呼吸予備軍です。そのような人は意識的に、“吐いて、吐いて、吐いて”を繰り返し、胸が下がるようにしてみてください。そして、そのようにしてもなかなか肩の力を抜くことができないようであれば、体を整えることを考えてみてください。

 武芸をされている人はわかると思いますが、私たちの体は息を吸ったときにスキができます。息を吸っている瞬間は身動きのとれない無防備な状態になってしまうのです。ギックリ腰は重い物を持った時や無理な体勢で作業をした時ではなく、そのような動作を息を吸いながら、あるいは息を止めてやった時に起こしやすいのかもしれません。“作業は常に息を吐きながら”、そんなことを心がけてみてください。

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