ゆめとわのblog

ホームページとは違った、より臨場感のある情報をお届けしたいと思っています。 また、テーマも整体の枠を飛び出してみたいと思います。 ホームページは以下です。 http://yumetowa.com/ お問い合わせはメッセージ欄でお送りください。

カテゴリ: 関節痛

 手の指を動かすと痛みを発する症状に腱鞘炎(けんしょうえん)があります。また、指を曲げ伸ばしするときに関節が引っ掛かって動きがギクシャクしたり、指を曲げた状態から伸ばそうとしてもなかなか伸ばすことができす、急にカクンとなって伸びるような、スムーズな指の曲げ伸ばしができない“バネ指”と呼ばれる症状があります。ともに腱と腱鞘(けんしょう)に関係する症状です。

 ここで、“腱”と“腱鞘”について少し説明させていただきます。
 腱は、筋肉の延長線上のもので、骨に付着する部分を言います。筋肉はそれ自身が伸び縮みをして骨格を動かしますが、それが骨に結合する部分では腱と呼ばれる結合組織(伸び縮みしないとされている)に移行します。腱の太さや長さは筋肉によって様々ですが、手指や足趾の運動に関わる腱はとても長いものになっています。
 例えば手の指を曲げる筋肉に浅指屈筋・深指屈筋がありますが、その筋肉の中心部分(筋腹)は手ではなく、前腕(肘~手首までの部分)にあります。これらの筋肉は手首の手前で細い腱に変わり、各指につながります。ですから手のひらには腱しかないということになります。(手には手首を超えた部分(手根)から始まる短い筋肉もあります。)

 手指や足趾につながっている腱は、操り人形を操作する紐のようなものだとイメージしていただいてもよいかと思います。そして手や足の内部では、これらの腱がスムーズに動くことができるよう、腱の一つ一つがそれぞれの腱鞘(けんしょう)というトンネルにくるまれています。つまり指を曲げ伸ばしする動作は、腱鞘というトンネルの中を腱(紐)が往ったり来たりしているという姿に他なりません。
 腱鞘の内部は腱がスムーズに動けるよう非常に滑らかになっています。ところが何かの理由で腱と腱鞘の間で摩擦などが生じますと、そこが炎症が起こし腫れたり痛みを発したりするようになってしまいます。そしてこれが腱鞘炎の始まりです。また、腱が腱鞘の中で引っかかってしまい一時的に動けなくなってしまうと、バネ指の状態になってしまいます。

腱鞘の圧迫や捻れが主な原因と考えられる

 腱と腱鞘の関係は、腱鞘という滑らかなトンネルの中を腱がスベリながら往ったり来たりするという関係ですが、腱鞘が何らかの理由で捻れたり歪んだりして本来の在り方ではなくなりますと、腱と腱鞘との関係に歪みが生じます。するとどこかに摩擦が生じて軽い炎症が起きることになります。軽い痛みを感じるかもしれませんが、それを無視して、あるいは我慢して同じように使い続けていますと、炎症が悪化して痛みが増し、腫れが生じるようになります。腱鞘が腫れ(内側に膨らむ)ますとそれだけで腱を圧迫した状態になりますので、腱の動きは制限された状態になってしまいます。それでも腱を動かし続けていますと炎症はどんどん悪化して、じっとしていても痛みを感じるようになり、ちょっと動かすだけで猛烈な痛みを感じるようになってしまうかもしれません。また、炎症は周りの組織にも拡がりますので、外見的にも腫れが目立つようになると思います。ここまで症状が進みますと、本格的な慢性的腱鞘炎です。

腱鞘が捻れる理由

 腱鞘は手指と手首、足首にたくさんありますので、腱鞘炎を起こすのもこの部位になります。そして私たちは手指をたくさん使いますし、手首や足首も頻繁に動かしていますので、これらの関節は歪みやすい傾向にあります。

 実際、手首で手が内側に捻れている(回内位)人はたくさんいますし、親指の関節が捻れている人もたくさんいます。このような人達は腱鞘もそのような状態になっているわけですから、腱鞘炎予備群と言えるかもしれません。手首や親指を内側に捻るような動作を続けていますと、炎症を起こす可能性は高いと思います。
 私は職業として毎日いろいろな人の手を見ていますので、手指や手首が捻じれていることはすぐに解りますが、一般の人は自分の手指や手首が捻れているかどうかは判断できないかもしれませんが、毎日パソコン業務をしている人、包丁をたくさん使っている人、文字を書くときに親指と人差し指に力を入れてしまう人、そして最近ではスマホゲームで親指を頻繁に使っている人は間違いなく内側に捻れています。ですから、そのような人達は一日の終わりに手首を反対側に捻るストレッチなどを行っていただきたいと思います。

腱鞘炎とバネ指に対する施術

 腱鞘炎もバネ指も腱と腱鞘の関係ですから、施術は同じようなものになります。
 施術の基本は腱鞘の捻れを解消するために関節の捻れや歪みを解消することです。そして、まずは症状の起こっている部位を整えるようにしますが、その関節の問題だけでなく他の関節が歪んでいることが大元の原因になっている場合も多くあります。



 例えば、腱鞘炎の部位が右手親指のMP関節であった場合、CM関節や手首(手関節)の捻れや歪みが影響していることは間違いありませんが、それらだけでなく肘関節や肩関節、あるいは反対側(左側)の肩関節の問題が原因になっていることすらあります。
 ですから、その人のいろいろな使い癖や環境、生活習慣、ケガや出来事なども尋ねながらの施術になることがほとんどです。

 腱鞘の炎症も軽微で症状が軽いのであれば、腱鞘の捻れを解消することで多くの場合、症状はかなり改善します。それはその場で実感できることです。
 ところが炎症や状態が重度であったり、症状がすっかり慢性化してしまっている場合などは、腱鞘の歪みや捻れを解消しただけでは症状の改善が感じられない場合があります。腱鞘が炎症に耐えられるように器質的に変化していたり、腱そのものが器質的変化してしまった場合などは、捻れが解消されても腱と腱鞘との間に滑らかさや隙間が戻ってこないので腱の動きに大きな変化が現れないこともあります。(ちょっとの変化しか感じられない)

今の私たちは手首が捻れやすい

 私のところに最初に来店された時は、カルテのようなものに自筆で記入していただきますが、その様子を見ながら手の使い方を観察することがあります。親指と人差し指に力を入れてペンを持っている人が意外に多いのですが、このような人達は手首が捻れやすいと言えます。デスクワークのほとんどをパソコンで行っている人は常に前腕(肘から先)を内側に捻った状態(回内位)で指を動かしていますので、そうするための筋肉(回内筋、方形回内筋)がこわばった状態になっています。すると手首も同じように内側に捻れていますので、親指のつけ根の関節(CM関節)が落ちてしまったような歪み方をしています。この状態で手指を使っていますと腱鞘炎になる可能性が高まります。



 病院等では腱鞘炎に対して「使いすぎ」という診断が多いようですが、私の見方は違います。手首や指が捻れた状態のままで使い続けているので、状態が次第に悪化していき、ある時、強い痛みを感じるようになったり、満足に動かすことができなくなったりするのだと考えています。ですから改善のためには、手首や指の捻れを修正することが要になります。

 腱鞘炎にならずとも手首が本来の状態ではない人は、本当にたくさんいます。仕事でパソコンを使っている人のほとんどは手首が捻れたりずれたりしています。
 手首が捻れますと腱鞘も捻れます。手首がずれますと腱鞘は圧迫を受けます。指の捻れやずれも同様です。そのために、最初は軽微な炎症で、手指の動きに違和感も感じないほどのものだったものが、同じ状態で使い続けていますとやがて指の動かし方に違和感を感じるようになります。それでもさらに同じ状態で使い続けていますと、指を動かすことのできないほどの痛みに襲われるようになるかもしれません。
 ここまで状態が進みますと炎症はかなりひどくなっていますので、腱と腱鞘との間に隙間が見られない状態になってしまうため、“手術”という言葉もお医者さんから聞かされることになるかもしれません。
 ばね指も上記とほとんど同じような状況です。ただ、これまでの経験で申し上げれば、ばね指や“曲がりきらない指”の場合は、単にその側の手指や手首の問題だけでなく、反対側の腕や肩、あるいは全身的な捻れが影響している場合もあります。

 腱鞘炎やばね指に限らずからだの不具合は、症状が出た後、速やかに対応すればすぐに改善できると言えますが、我慢に我慢を重ねてこじらせてしまった場合は、すぐに改善するとは言い切れません。
 症状がでてから整形外科を受診し、それでも駄目で何件かの接骨院に行き、発症から何ヶ月も経ってから私のところに来店されるという人が実際のところほとんどです。何とか1回で痛みを感じない状態にしたいと思いながらいつも施術にあたっていますが、慢性化して、器質的に変化してしまったものは、そう簡単にはいかないというのが正直なところです。

足つぼ・整体 ゆめとわ
電 話  0465-39-3827
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 中高年の女性に多く見られる、手指の第一関節が腫れて曲がってしまうヘバーデン結節は学問的に原因がよくわかっていないようです。症状の進行過程においてはかなりの痛みを伴いますが、来店される人たちの話によれば、整形外科では「曲がりきってしまえば痛みは消えるから‥‥」と言われ、改善は半ば諦めるしかないような雰囲気を感じ取るとのことです。
 40歳くらいになりますと、それまでしなやかだった手や手指が次第にゴツゴツし出し、中年の手に変わっていくのは仕方のないことであるかもしれません。しかし、いつまでもしなやかな手でいたいと願う女性心理をもっと汲み取って、医学界はなんとか改善に向け努力していただきたいと思います。

 さて、ヘバーデン結節になってしまった人、あるいはその傾向を持っている人に対し、私が行っている施術について説明させていただきます。
 ところで、私たちは冬場の寒い時期など布団に入っても最初の内は寒いため体を丸めたくなります。縮こまってからだの温度を逃がさないようにしようと無意識に行います。この状態を筋肉にあてはめて考えますと、からだの屈筋(腹側)を縮め、伸筋(背側)を伸ばして体温の放出を防いでいる、となります。夏場の暑い時期は反対に腹側を伸ばして体温を放出しようとします。
 私はからだのこの根本的な原理がヘバーデン結節改善のためのヒントになると考えました。「きっと指が縮みたがっているんだ」と考えたのです。


 ヘバーデン結節は手指の第一関節が腫れたり、痛みを出したり、曲がったりする症状ですが、手指を曲げる筋肉には二つの種類があります。一つは浅指屈筋(せんしくっきん)と言いまして、手指の第二関節を曲げる筋肉です。この筋肉は肘より上の骨(上腕骨)から出発し、途中から腱になって第二関節の先(中節骨)に付着しています。
 もう一つは浅指屈筋の深層にあって、肘より下の骨(橈骨と尺骨)から出発して、腱が第一関節の先(指先=末節骨)に付着しています。母指先を曲げる筋肉を長母指屈筋、その他の四指先を曲げる筋肉を深指屈筋と言います。
 ここで大事なことは、手指を曲げる筋肉は指先(第一関節)を曲げる筋肉と第二関節を曲げる筋肉では別々であって、指先を曲げる方が深い位置、骨に近い位置にあるということです。そして指先を曲げる筋肉はインナーマッスルであり、持久力が強い性質であるとともに、一度不具合を起こすしますとなかなか元に戻りにくい性質を持っています。鉄棒にぶら下がった時、疲れてくると手が弛んできますが、最後は指先だけで何とか引っかけて頑張りますが、それは指先の深指屈筋に持久力があるからです。


 さて、ヘバーデン結節は第一関節が腫れて痛みだし、やがて指先が曲がってしまう症状ですが、それは深指屈筋が縮んだ状態になっているのに浅指屈筋が縮まないために次第に第一関節が詰まってしまうからではないかと私は考えました。詰まり方が激しくなりますと関節で炎症が起こりますので痛くなります。そして詰まり方も限界を超えますと指先は第一関節で曲がった状態になって安定しますので、炎症が治まり痛みが消えるのではないかと思います。
 ですからヘバーデン結節を改善するためには、縮んでしまった深指屈筋が伸びるようにすることです。深指屈筋が伸びれば第一関節の詰まりは解消しますので、痛みが消失するとともにやがて腫れもおさまります。指先がすっかり曲がってしまった場合は、関節の変形という問題も絡んできますので深指屈筋を伸ばすことだけでは解決しませんが、それでもだいぶ楽になることでしょう。関節のこわばりをとる施術をしばらく続けていれば、次第に指が伸びる状態にもっていけると考えています。

お腹の奥(腹筋深部)の冷えが原因になっている可能性

 深指屈筋は体のなかで一番深層の筋肉ですから、同じ深層筋の影響を受けます。これまでの経験で申し上げれば、腹筋の深い奥の部分のこわばりを改善しますと指先の詰まりは改善されます。“あれほど痛かった指先”が15~20分、お腹を施術するだけで解消されるようになります。
 そして、腹筋の深部がこわばってしまう原因としても最も多いのはお腹の冷えですが、寒いとからだを丸めて縮こませてしまうのと同様、冷えると深層屈筋は縮みたがってしまうのです。

 上記の場合以外では、足の指先が曲がっている人は手指先も曲がりやすい傾向があります。
 筋肉は連動しますので、深層筋は深層筋とつながりやすい傾向があります。外反母趾・内反小趾の他、足裏全体で上手く立てない人は足の指に力を入れて(指先を曲げて)からだを支えようとします。その状態が長く続きますと、寝ていても足の指は曲がったままの状態になってしまいます。つまり足指の屈筋が慢性的にこわばった状態になってしまったのです。そしてそのこわばりは連動して、腹筋をこわばらせ、手の深指屈筋をこわばらせてしまう、という可能性も考えられます。

尺骨の歪みが原因になっている場合

 中年の女性が「左手小指の第一関節が腫れて痛い」ということで来店されました。整形外科のレントゲンで確認したところ骨には異常は認められないとのことでしたが、同時に、医師からヘバーデン結節の疑いが濃厚であると言われたようです。小指の第一関節は腫れて小指先が少し曲がっていましたが、中指と薬指の第一関節も詰まった状態で赤くなっていて、確かにヘバーデン結節の初期段階であることが確認できました。
 10年ほど前に、左手小指先を打撲して腫れ上がり、それから指先が曲がってしまったとのことですが、打撲した時を除いて10年間「特に痛みは感じなかった」とのことでした。痛みを感じるようになったのはこの1ヶ月くらいで、症状の原因は思い当たらないとのことでした。

 施術は、まずヘバーデン結節状態を解消することから始めました。ヘバーデン結節の初期段階にある指は中指、薬指、小指ですが、これらの深指屈筋は尺骨側から出ています。ですから、尺骨の状態は関係します。普通の状態であれば、尺骨の手首近くの突出(豆状骨)は小指の延長線上に薄ら膨らんだ感じで存在しています。ところがこの女性の場合、その位置が薬指の延長線上であり、手首から少し離れた場所にあり、更に大きく突出していました。つまり尺骨がかなり捻れた状態になっていました。そして、その原因の一番は、上腕骨の背側にあります上腕三頭筋長頭(じょうわんさんとうきんちょうとう)が強くこわばっていて尺骨を引っ張り上げていることでした。


 上腕三頭筋長頭は仙骨や足の母趾の伸筋(長母趾伸筋(ちょうぼししんきん))と関係していますので、「左足や足首に何かありませんでしたか?」と尋ねてみました。すると、年末(2ヶ月前)に捻挫したとのことでした。さらに3年程前に母趾の先、爪との境辺りに物を落として骨にヒビが入ったことがあったと仰いました。
 「これがヘバーデン結節の大きな原因だ」と私は思いました。そして外くるぶしの後側、捻挫で伸びてしまった靱帯に施術を行い、母趾先の骨折したところに施術を行いますと、上腕三頭筋長頭のこわばりは解消して、尺骨の位置がかなり改善し、中指、薬指、小指の指先の詰まりは改善しました。第一関節部分が赤く腫れぼったい感じだったのですが、それも消失しました。
 そして、それから10年前に打撲して曲がって閉まった小指の第一関節に対して施術を行いました。こちらの方は、一回の施術で解決できる状態ではありませんでしたが、ヘバーデン結節状態が解消されたことで、強く圧しても、動かしても痛みを感じることはありませんでした。
 以上で、この女性が来店された目的は達成したのですが、私はどうしてもこの女性の手や腕の使い方が気になっていました。この人は母指と人差し指を中心にして手を使う状態になっていました。普段、筋トレが好きで軽いバーベルを持ち上げるようなトレーニングもしているとのことですが、傘をバーベルに見立てて、両手で持ち上げる動作を繰り返していただきますと、案の上、母指球側でバーベル(傘)を支えるように動かしていました。このような人は脇を開けた状態で肘の曲げ伸ばしを行いますので、前腕(肘から下)が内側に捻れやすく母指と人差し指を中心に手を使ってしまいます。そして、この癖も尺骨を捻れさせる原因になります。
 このような場合、「小指側を中心に力を使ってバーベルを持ち上げたり、包丁を持ったりするようにしてください」とアドバイスすることで簡単に済ますこともできますが、実際のところ、からだの状態だが狂っていますので、このような使い方しかできない状態になっています。ですから、やはりこの状態も改善しなければなりません。
 「いつ頃からペンの持ち方がおかしくなりましたか?」と質問しました。なかなか思い出せないようですので、「子供の頃からおかしかったですか? それとも大人になってからですか?」と再度尋ねますと、「そういえば三年ほど前に、右脚の太股の裏側を伸ばしたことがあって、それからかなぁ?」と仰いました。
 それで、太股の裏側を確認しますと肉離れ状態が残ったままになっている部分を発見しました。そして、その部分を手当てしますと、自ずと小指側に力が入って物を掴むことができるようになりました。バーベル(傘)の持ち方や上げ方にも変化がでたのを自覚されました。

 この女性は東京の大田区にお住まいですので、2時間半くらいかけて来店されました。当初予約をされた時点では「小指だけのことなので短時間の施術で」ということでしたが、実際には左足の母趾先骨折部分、左足首の捻挫痕、右太股裏の肉離れ痕、の三箇所を施術することになりました。
 たかが小指先のヘバーデン結節のこと、「そんなにたくさん施術することもないだろう」とお考えになるかもしれませんが、いろいろな状況が折り重なってヘバーデン結節状態になっているということがわかるケースでした。


 この女性のケースでは尺骨の状態がおかしくて深指屈筋でも尺骨に関係の深い中指、薬指、小指がヘバーデン結節の初期状態になっていましたが、橈骨の状態がおかしくなった場合などでは、親指や人差し指がヘバーデン結節になる可能性が高くなります。

 

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 腕を動かすと肩が痛む・腕が上がらない・腕が後にまわらない・肩がジクジク痛む・いつも肩に違和感がある‥‥という症状は俗に“五十肩(四十肩)”と呼ばれていますが、年代や年齢に関係なく20歳代の人も60歳代の人も患ってしまう症状です。
 五十肩になってしまうと治るまでに、半年、一年、一年半の期間を要するという俗説が定説のように語られているようです。しかし、そんなことはまったくありません。症状をもたらすことになった原因を的確に捉え、それを修正することができれば、多くの場合、症状はそれほど時間がかからずに改善し痛みは和らぐと思います。
 四十肩・五十肩に対しては“アイロン体操”など、肩関節を動かす運動がリハビリとして採用されている場合が多いようですが、私は良いことだとは思いません。筋肉に無理をさせて症状を更に悪化させてしまうのではないかと危惧しています。
 今回は肩関節周囲炎(四十肩・五十肩など)について説明させていただきます。尚、四十肩も五十肩も肩関節周囲炎のことですが、以下、簡略して「五十肩」という呼び名にさせていただきます。

五十肩(肩関節の異常)の四つの項目

  • 肩を揉みほぐしても無駄‥‥五十肩・肩関節異常の確認方法
  • 筋肉のバランスを整えることがカギ
  • 手の疲れはとても強く影響する
  • 大切な肩甲骨の働き
  • 五十肩はすぐに改善できる
     ‥‥しかし、こじらすと時間がかかる


肩を揉みほぐしても無駄
  ‥‥五十肩・肩関節異常の確認方法

 五十肩は肩関節や肩周辺の痛みやしびれですから、肩こりが原因しているのではないかと思っている人がたくさんいます。しかし、それはまったく見当外れです。いわゆる“肩こり”というのは首・肩の筋肉や筋膜に水分や老廃物が溜まってしまい、内圧が高くなってコチコチになってしまっている状態です。これは揉みほぐすことで中の水分や老廃物を流してしまえば内圧が下がりますので、筋肉や筋膜は本来の柔らかい状態に近づきコリが取れていきます。。ところが五十肩に代表される肩関節周囲の痛みやしびれは、肩関節に関係する筋肉のバランスが悪くなってしまったことにが元々の原因ですから、筋肉のバランスが元に戻るように整えることが必要になってきます。


 上の写真のように腕を水平近くに保ち、内回し、外回しをしてみてください。この時、肩や腕に痛みやツッパリ感が生じたり、よく回らなかったりするようでしたら、程度の差こそあれ五十肩(肩関節異常)の兆候があります。

筋肉のバランスを整えることがカギ

 上記の運動テストで、内回しか外回しのどちらかで痛みを感じたり、強い突っ張りを感じたり、あるいは回すことができなかったりする場合は、肩関節に関係する筋肉のバランスが悪い状態であるということです。
 毎日をいろいろな作業をしながら暮らしている私たちは、完璧にバランスの取れた状態でいることは不可能です。ですから、多少のツッパリ感を感じたり、なんとなく回り方が不十分だと感じたりするかもしれませんが、その程度であれば問題は生じないと思います。しかし実感として「あれ~!」って感じるようであれば、肩関節に問題があると考えていただいた方がよろしいと思います。
 このような状態の時に肩関節を大きく、あるいは頻繁に動かすなどして無理をしますとやがて炎症が生じ、肩が痛い、腕が動かせないという状態になってしまう可能性があります。じっとしていると何となく違和感があってスッキリしないので、何度も腕や肩甲骨を回してしまう人がいますが、そういう動作は五十肩への入口になる可能性がありますので、「おかしいかも」と感じましたら無理をすることなく、しばらくは安静にされることをお勧めします。
 
 肩関節に関係する筋肉のバランスが悪い状態になっていますので、肩関節を形成している肩甲骨と鎖骨と上腕骨(二の腕の骨)の関係が歪んだ状態になっています。関節の歪んだ状態は違和感を感じる原因ですが、このような状態の時に肩関節を動かしますと筋肉に無理が掛かることになります。筋肉には対応力や柔軟性がありますので、少しの無理は耐えられます。しかし、その無理が何度も何度も繰り返されますとやがて炎症を起こして痛みを感じるようになり、その先は「疲弊して損傷する」といった状態になります。こうなりますと、明らかな五十肩の到来です。
 ですから筋肉のバランスを修正しないまま、少し痛みを感じても無理やり可動域を拡げようとするリハビリは理屈に合いません。私は反対です。「関節が固まらないように‥‥」という理由は五十肩の初期にはあてはまりませんし、筋肉に無理をさせ続けますと、五十肩の状態が重症化するばかりでしょう。

 私は整体の学校で、肩関節周囲炎に対する施術方法として肩関節を大きく動かして可動域を強制的にでも拡げるようにと教わりました。ですから、五十肩に対しては肩関節を動かすことが対処法として定説になっているのだと思います。ですから、このような考え方をしている整体師や治療家や整形外科の医師もたくさんいると思います。しかし、長年の臨床経験で申し上げれば、それはまったく理に反しています。そのようなことを続けていれば、炎症も悪化し、筋肉は器質そのものが変化してしまいますので、本当に1年~1年半、五十肩が治らないという状態になってしまうと思います。



 五十肩(四十肩)、つまり肩関節周囲炎を改善するための基本は肩関節を整えることです。肩関節は肩甲骨と上腕骨の関節ですが、鎖骨も間接的に関わってきます。これらの骨格に歪みや捻れがなく、肩関節がしっかりしている状態であれば、関係する筋肉はリラックスして楽な状態になります。
 しかし、例えば上腕骨が肩甲骨から少し離れた状態(よく見受けられます)になりますと肩甲骨から上腕骨に繋がっている筋肉(上腕二頭筋、上腕三頭筋、烏口腕筋、三角筋、棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋)や鎖骨から上腕骨に繋がっている筋肉(大胸筋、三角筋)が緊張状態になります。
 あるいは、鎖骨が内側にずれますと三角筋や大胸筋が緊張状態になります。筋肉が緊張状態になることは伸びが悪くなるということですから、関節がスムーズに動かなくなります。
 そして、関節の動きが悪いのに無理やり動かすようなことを行いますと、緊張した筋肉は耐えられなくなり損傷する可能性があります。筋肉が損傷状態になりますと収縮することができなくなりますが、それは筋肉に力が入らない状態です。仮に肩関節を支えている筋肉(例えば棘上筋など)が力の入らない状態になりますと、腕を肩からぶら下げることも満足にできなくなり、「立っているだけでも腕のつけ根がジンジンしてしまう」などという状況を招きます。状態が酷くなりますと眠る態勢すら痛みを伴うようになってしまいます。
 ですから、まず第一に考えなければならないことは骨格を整えて安定させることなのですが、骨格を歪めてしまう原因のほとんども筋肉の状態にありますので、筋肉を整えることによって骨格を整え、そして肩関節がリラックスした状態になるよう働きかけることが整体の施術になります。

大切な肩甲骨の働き

 腕を横に上げる動作では、もし肩甲骨が回転しないとしますと60°程度(斜め下)しか動かすことができません。その後は肩甲骨が回転することで肩甲骨と腕が一体となって真上まで腕を挙上することができます。車のハンドルを握ったり、洗濯物を干したりする動作は、腕を前方に上げる動作ですが、肩甲骨が一緒に動かなければなりません。腕を後ろに回す動作でも同様です。
 ですから、五十肩で腕の動きが悪い場合や動作が制限されている場合は、肩甲骨の状態を整える必要があります。そして肩甲骨を考えるときには鎖骨のことも同時に考えなければなりません。

 肩甲骨の動きに関しましては、背面では肩甲挙筋、小菱形筋、大菱形筋の状態が影響を与えます。下の写真のように腕を前方に挙上する動作では、右肩甲骨が反時計回りで動く(上方回旋)必要があります。このとき肩甲挙筋は伸び、小菱形筋も大菱形筋も伸びなければなりませんが、ある角度を超えて真上まで挙上する場合は小菱形筋が収縮して肩甲骨の上方が背骨に近づくようになります。


 また、上半身の側面や前面では前鋸筋や小胸筋や大胸筋が働いて肩甲骨の回転が実現しますが、このように肩甲骨と鎖骨および上腕骨に関係する筋肉のすべてが連携して伸びたり縮んだりすることで一つの動作がスムーズに行えるようになります。ですから、肩甲骨の動きに関しましても関係する筋肉の状態とバランスが基本になるといった点で共通しています。

手の疲労はとても強く影響する

 五十肩(肩関節の異常)のすべてがそうだというわけではありませんが、手の疲労は肩関節の不具合の多くに関係します。
 肩甲骨および鎖骨から上腕骨に繋がっている筋肉に問題がありますと骨格が歪んで五十肩になる可能性があると上記で申しましたが、これらの筋肉は当然、前腕(肘~手首)や手の筋肉に連動しています。
 また、肘関節が捻れている人が多いのですが、その影響が肩関節に及んでいることもありますし、肘が捻れてしまう理由として手指や手の疲労はとても関係します。 

 実際に腕と手を整えようとする場合は、前腕と手指を主に施術することになりますが、皆さんが予想もできないほどに手指の関節周辺や前腕の筋肉はコチコチに硬くこわばっています。これらのこわばりはほぐして解消しなければなりませんが、それはかなり痛みを伴う施術になります。
 パソコンのキーボードやマウスを操作したり、包丁を使ったり、いろいろ手先を使う動作は、一つ一つの動きではそれほど力を使わないかもしれませんが、何度も何度も同じ動作を繰り返すことによって手や手指に疲れは蓄積します。そしてそれが筋肉に強いこわばりをもたらしますが、それが原因で五十肩になってしまう可能性は十分に考えられます。


 ほとんどの人は自覚していませんが、手首の近く、いわゆる手の土手の部分(母指球・小指球)の深いところが強くこわばっている人がたくさんいます。さらに母指の第一関節、小指や薬指の第一関節付近がこわばっている人もたくさんいます。
 これらの強いこわばりは五十肩だけでなく、いろいろな体調不良や不具合の原因になっていますので、日々セルフケアとして揉みほぐしていただきたいと思っています。

五十肩はすぐに改善できる
 ‥‥しかし、こじらすと時間がかかる:筋肉の疲弊

 五十肩(肩関節の異常)は、初期段階であればすぐに改善できる症状です。それはおかしくなっている筋肉や骨のバランスを整えるだけですむものです。


 しかしながら「肩が痛いのに我慢して使い続ける」という状況が長引きますと、症状をこじらせてしまい、改善するのに時間がかかってしまうことになります。

 筋肉はしばしば変調を起こします。変調というのは収縮しっぱなしの状態=こわばって硬くなった状態と、反対に疲弊や損傷して腑抜けのようになってしまい上手く収縮することのできない状態のことです。特定の筋肉を偏った状態で使い続けることで硬くこわばることになりますが、反対に筋肉を伸ばしたままの状態で放置したり、さらに負荷を掛け続けたりしますと疲弊したり損傷して「伸びきってしまい戻らなくなったゴム」のようになってしまいます。
 筋肉が硬くこわばった状態は痛みを伴いますが、揉みほぐすことで変調を解消することが可能です。それはそれほど時間を要しません。ところが疲弊したり損傷して上手く収縮することができなくなってしまった筋肉を元の正常な状態に戻すのはたいへんです。
 五十肩も初期の段階であれば、多くが筋肉のこわばりによる関節の歪みが原因であると考えられます。ですから短時間あるいは短期間の施術で問題は解決すると思います。ところが、痛みがある(=関節が歪んでいる)にもかかわらず使い続けていますと、筋肉は耐えられなくなって疲弊した状態になります。あるいは損傷状態になります。こうなりますと「五十肩をこじらせてしまった状態」ということですが、回復までに時間が掛かることになります。

 このことを、どうぞ注意していただきたいと思います。
 ハッキリ申しまして、テレビや雑誌などの情報は正確ではないものが横行しています。整形外科のリハビリでさえ、今尚、アイロン体操などを推奨していたりします。筋肉の性質を深く理解していないと言わざるを得ません。
 また、整形外科を受診される時の注意事項としまして、注射は頻繁に行わない方が賢明だと申し上げます。注射は筋肉に針を刺すことですから筋線維が傷みます。数回程度であればそれほど支障が出ないかもしれませんし、回復も可能かもしれませんが、10回、20回と針を刺しますと、その筋肉は損傷状態になってしまいます。五十肩を治すための治療が五十肩を悪化させる結果をもたらすことになります。実際、過去にそのような人が来店されました。週に二度くらいのペースで20回ほど痛み止めの注射をしていたということでした。この人に対する私の施術はただただ手を当てて筋肉の回復を促すことだけでした。週に2度くらいのペースで5回くらい来店されたと記憶しますが、毎回60分、手を当て続けることだけでしたが、それで五十肩の症状はよくなりました。


 冒頭に申し上げましたが、五十肩になったら「治るまでに1年以上掛かってしまう」という定説のようなものがあるようですが、実際はそんなことはありません。
 私は肩関節が怪しいと感じたお客さんには「肩関節はどうですか?」と尋ねます。すると「回すとカクカクする」とか「真上まで上げられない」とか反応が返ってきます。そしてそのための施術をおこないますが、15~20分くらいの施術でほとんど解決してしまいます。
 
 私たちは手や腕を毎日たくさん使っています。ですから、肩関節が少々おかしくなることは当然のことでもあります。肝心なことは症状を悪化させないこと、慢性化させないことです。症状が軽微なうちに適切に対処することです。
 肩関節周辺に違和感や若干の不具合を感じてから10日間くらいは様子を見るのがよいと思います。体調の変化で肩関節がおかしくなったり、普段と違いことをしておかしくなったりすることもありますが、
10日もすれば、それらの問題も治まって肩関節の歪みも戻ると思います。そしてこの時に注意しなければならないことは、違和感を感じてもしつこく動かさないことです。違和感程度であれば気持ち悪いかもしれませんが、そっと安静にしておくことがよいと思います。
 そして、10日経っても症状が消えないようなら、整形外科や治療院などを訪れるのがよいと思いますが、再三申し上げていますように「無理してでも関節を動かす」ような治療を行うことは厳禁です。信頼のできるところを受診されてください。

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 四十肩や五十肩は腕が上がらなくなったとか、腕を後に回すことができなくなったとかいう症状として認識されている人が多いと思います。しかしそのような症状にならなくても、肩関節が痛くなった、腕が重だるくなった、腕や手にしびれを感じた、寝ているとき腕や肩がうずいた、腕が重く感じられた、というような経験された人は、五十肩と同じ類の肩関節痛を経験した方と考えられます。
 肩関節痛の原因のほとんどは、肩関節や肩甲骨に関係する筋肉がおかしくなったか、肩甲骨、鎖骨、肋骨(胸郭)の位置関係がおかしくなったことです。五十肩(四十肩)や肩関節痛の詳細については後日に改めて取り上げますが、今回は痛みやしびれや可動制限が回復したと思った後も、肩関節がしっかり治っていない限りもたらされる状態について説明します。

 右側にふり向くと右肩が張って痛みをだし、右側の太ももが左側に比べて太く、右膝が時々痛みを発するという方が来店されました。本日は4回目の来店でした。肩こりは昔からあって、それは体質的に仕方がないのかな、と思われていたということですが、2年ほど前から右太ももが太くなっている感じがし、ジーパンを履くのが右側だけきつくて大変だということです。また最近になって歩いているとき、台所に立っているときなどに右膝に痛みを感じるようになったということです。
 本人の当初の希望は右太ももの太さと右膝の痛みを改善して欲しいということでした。右太ももはかなりむくんでいて筋肉も張っていました。そこでまずむくみを取ることから始めました。鼡径部で血液の流れが悪いことがむくみの主な原因と考えられますので、それを改善する施術を行いました。そして膝の痛みは大腿直筋という太もも前面の筋肉がこわばっていてスネの骨(脛骨)がずれていたためでしたので、それを改善しました。
 初回の施術から一月ほどして2度目の来店をされました。「太ももの状態は良くはなったが、それでもまだ気になる。膝はしばらく良かったがまた痛くなってしまった」ということです。ということは、前回の施術では不十分だったし、根本的な原因を改善していなかったということです。そこで、いろいろお話しを伺いながら全身を改めてチェックしていきました。すると両肩とも肩の付き方(肩甲骨と腕の位置)がおかしく、どうもそれが怪しいと思いました。肩こりや首の痛みに直接関係するところです。それが太ももや膝に影響を与えている可能性があると考えました。
 「いつ頃から肩こりを感じているのですか?」(私)。
 「ずっと昔からで‥‥」。
 「中学生の頃は肩が凝っていましたか?」「中学・高校生の時は何か運動をしていましたか?」(私)
 「いつから肩こりだったかはよく覚えていないけど‥‥。高校の時は陸上部でした。」
 [肩の付き方がおかしいですが‥‥、陸上部では、あまり肩や腕には関係ないのかな?」(私)
 「よく懸垂をやらされました。陸上競技でも腕を鍛える必要があるので。」
 “懸垂”=“ぶらさがること”ですからすぐに肩関節が伸びてしまったのかもしれないと考えました。
 「腕がおかしくなったとか、肩関節が痛くなったとか、ありませんでしたか?」(私)
 「そういえば去年は2回ほど左腕が上がらなくなって‥‥。でもすぐに良くなったので気にしませんでした。」
 これで、この方の肩関節がおかしいことと、首~肩にかけて痛みが生じる理由が大方わかりました。
 肩は両側とも内に入っていて(肩甲骨が被っている感じ)腕が内旋(内側にひねれている)しています。、腋の下はガチガチに硬く(特に左側)、腕を大きく上げてもらっても途中までしか上がりません。(本人の自覚では目一杯上がっていると感じていたようです)また、この方は右利きなのですが、何かの作業をするときは左手ばかりを使っているということでした。そしてそれは昔からだということです。
 “右利きなのに左ばかり使う”ということは、右手が使いづらい、右手に力が入らないということです。これは右太ももと右膝に関係の深いことです。

 途中の施術については省略しますが、本日は太ももの改善が主目的の来店でした。
 「そういえば思い出したんですが、2年前に交通事故で車の左側をぶつけられたことがありました。」
 「その時は何でもなかったのですが‥‥。ハンドルをとっさに右にきったのだと思います。」
 と冒頭に言われました。
 施術を何度か重ねているうちに、すっかり忘れていた大事なことを思い出すことはよくあることですが、とても重要な情報です。これまでの“懸垂によって肩の筋肉が伸びてしまった”こと以外に、打撲あるいは力一杯ハンドルを切るという筋肉にとっては負担の大きい動作をした経験があり、それ以降、右側の太ももが太くなり膝もおかしくなったという関連性が見えてきました。
 今日は施術時間の多くを左肩の施術に費やしました。腋の下がガチガチに硬くなって肩の付き方がおかしいのは懸垂と事故の影響だと思ったからです。懸垂で伸びてしまった筋肉以外に、ハンドルを思い切り右に回したことによって伸びてしまった筋肉があるはずで、それを改善しなければ問題は解決しないと考えました。腋の下は幾つかの筋肉が複雑に入り組んでいます。その中で伸びてしまった部分を探して施術することはなかなか根気のいる作業でしたが、それでも次第に腋の下の硬さが取れていき、腕の上がりも良くなり肩の付き方も改善していきました。首も楽に大きく動くようになり、右太もももほとんど左側と同じようになりました。完璧とまではいかないまでも、本人が十分納得できるところまでいきました。
 「これで施術は終わりますが、また気になるようになったらまた来てください」と言って施術を終えました。

 この方は、ご自分では肩関節がおかしいとは全然思っていませんでした。日常生活で不自由を感じることがほとんどなかったからです。一時的に左腕が上がらなくなったことはありましたが、すぐに症状が隠れてしまいまいしたので気にもしていなかったわけです。しかし自分が肩こりだと思っていた首肩の張りは、昔の懸垂の影響でもたらされたものであるし、右手に力が入らないために左手ばかりを使っていたのもその影響でした。そして2年前の事故の後、右の太ももが太くなり、右膝に違和感を感じ、左腕が上がらなくなる経験をしました。これらはきれいに時系列的につながっていますし、深く関連し合っています。私は今日の施術を終えたときに「やっと根本原因にたどり着けた」と思いました。あとは伸びてしまった筋肉の部分が順調に回復してくれれば「もう大丈夫だ」と思いました。

 今はそうでなくても、かつて肩関節痛や腕がおかしくなった経験をお持ちの方は、その時以来、体の何処かがおかしくなった、肩こりがひどくなった、という感じがしている人がけっこういると思います。
 私たちの体の筋肉は、どこかがおかしくなって使えなくなると、別の筋肉がその働きを補うようにカバーする仕組みになっています。例えば「五十肩になって半年くらい腕が上がらなくなったけど、放って置いたら自然に腕が上がるようになった」とか「一年くらい五十肩改善体操やリハビリをしていたら痛みはなくなった」という場合は、これにあてはまると思います。これらは五十肩が治ったのではなく、痛みを感じなくなるように筋肉の使い方が変わったという方が近いと思います。もっと平たく表現しますと、肩周辺の筋肉をこわばらせることで肩関節の安定を維持するようになりますので、関節の不安定さによる痛みは改善されますが、肩の動きが十分に行えない状態になります。「大丈夫だった時の様には腕が後に廻らないけど、生活に支障はないし、加齢もあって、仕方がないかも」と思ってしまう感じでしょうか。
 肩だけのことであれば、“支障がなければ良い”という考え方で問題はないと思います。ところが、それだけではすまないのが私たちの体の仕組みです。この方のように脇の下の筋肉が強くこわばると、まず呼吸が悪くなります。それによって睡眠が悪くなったり、歯ぎしりの癖を持つようになるかもしれません。あるいは重心が外側に移動しますので、いつの間にかO脚気味になったりします。もちろん肩こりを強く感じるようにもなりますし、首の動きも悪くなるでしょう。
 ですから過去に肩関節がおかしくなり、その後体が変化したと感じる人は、肩関節をしっかり治すことをおすすめします。

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