ゆめとわのblog

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カテゴリ: 冷え

 今年の夏も大変暑くて、マスクのことなどもあり、外出がとても辛い状況になっています。
 今回は、最近感じたり思ったりしていることについて書いてみました。文章ばかりの内容です。
 さて、毎年のことなのですが、この時期になりますと「お腹の冷え」が根本的な原因になっている症状の人がしばしば来店されます。

 エアコンをかけっぱなしにしていることで寝冷えをしている。
 ビールなど冷たいものをガブガブ飲んでお腹を冷やしている。
 アイスクリームを食べ過ぎている。
 シャワーだけで済ませ、湯船に浸からない。

 だいたい以上がこの時期にお腹を冷やしてしまう主な原因です。
 室内での仕事とは言え、私も肉体労働者ですから、汗をかきながら仕事をしています。ですから皆さんの気持ちは良くわかります。しかし、からだのことを思いますと、お腹の冷えには十分に注意していただきたいと思っています。

突然の腰痛はビールの飲み過ぎが原因?

 前回の投稿で症例を紹介しましたSさんは坐骨神経痛持ちですが、施術後3日ほど経って電話がかかってきました。今度は腰が痛くなってベッドから起き上がることも歩くこともままならない状況になってしまったとのことでした。
 「施術を間違えたのかな?」と私は一瞬思いましたが、「そんなはずはないのに‥‥」との複雑な思いを抱きながら、とりあえず来店していただきました。
 症状を見ますと、坐骨神経痛ではなく、急性腰痛(ギックリ腰などのような)です。痛みがあるのは坐骨神経痛と同じ左腰部と殿部ですが、股関節を外に開く動作が全くできません。そして経過など話を伺ったところでは、ギックリ腰でもないようです。
 一通り施術を行っていきましたが、その過程で腹筋の左側が非常に硬くこわばっているのを発見しました。その腹筋は内腹斜筋(ないふくしゃきん)と言います。
 「腹筋が硬くて伸びないので腰痛になっているようです。原因としてはお腹の冷えが考えられますが、心当たりはありますか?」と尋ねました。
 重ねて「寝るときにエアコンは掛けっぱなしですか?」とも尋ねましたが、案の上、それは当たっていました。
 「そういえば、おとといの晩が異常に暑くて‥‥、普段より設定温度を下げてエアコンを朝まで掛けていたし‥‥、そういえばビールを1リットル、ガブガブ飲んでしまったけど‥‥」と仰いました。
 「おそらく、それが原因ですね。お腹が冷えて腹筋が硬くなってしまったので、腰や股関節が動かせなくなったしまったのだと思います。」と申し上げました。
 そして、「お腹の冷えを和らげる施術をしますけど、かなり痛いですが、我慢してください」と申し上げて、足裏の小腸反射区を指圧しました。
 お腹の冷えていない人にとっては、心地良く感じる刺激なのですが、お腹が冷えている人にとっては涙が出るほど痛みを感じます。そんな刺激を5分以上続けていましたが、すると小腸の働きが良くなるのか、お腹が温まりだします。(こちらを参照してください。)

 結局、この足裏反射区への指圧が決め手になって、硬くこわばっていた内腹斜筋とそれに関連する股関節周辺の筋肉はゆるんでリラックスした状態になりました。そして、それまで痛くてできなかった腰部を捻る運動もできるようになりました。
 まだ完全にお腹の冷えが解消された訳ではありませんので、多少の不具合は残っていましたが、自力(手を使うことなく腹筋の力だけで)でベッドから起き上がることもできるようになりましたし、歩行しても痛みを感じることはありませんでした。
 「結局、お腹の冷えが根本的な原因ですから、今日はスーパー銭湯でも行って、よくからだを温めてください。そして、エアコンを掛けたまま寝るのなら腹巻きをしてお腹を冷やさないようにしてください。」と申し上げました。
 そして、次の日にSさんから電話が入り、すっかり状態は良くなったと報告してくれました。

 私たちのからだには不思議がいっぱい詰まっています。
 お腹の冷えが取れていきますと、からだが何かを許すような感じで、その周辺がゆるみだします。腹筋もゆるみ、股関節周りの筋肉もゆるみだしますが、するとそれまでできなかった動作が行えるようになります。
 筋肉が硬くなっているからと、一生懸命揉みほぐしてみても、筋肉がその行為(施術)を要求していないときは、努力は単なる徒労に終わってしまい効果はほとんど現れません。ところが今回のように、腰痛とは直接関係ないように思える「お腹の冷え」を取り除くだけで、筋肉はすっかり様相を変えて異常な状態が解消されることがあります。そして私は職業柄、そのような場面をたくさん経験して知っています。

シャワーばかりでなく、ときどき湯船に浸かりましょう

 私は室内での仕事ですから、エアコンの中で働き続けています。若い人には解らないかもしれませんが、エアコンの風はやはり自然の風とは違います。どんなに軟らかい設定をしようとも、エアコンの冷気はからだに負荷を掛けるようです。
 ここまで酷暑になりますと熱中症の心配もありますので、母親(82歳)には、昼間はエアコンを使うように言っていますが、エアコンの冷気が好きではないようで、あまり使っていないようです。それはおそらく、高齢の女性はエアコンの冷気をかなりの負担に感じるからなのではないかと思います。

 このように、知らず知らずのうちにからだの負担となっているエアコンの冷気は、からだに溜め続けてはいけないと私は考えています。
 「冷気が蓄積している」という感覚が理解できる人がどれだけいるか知りませんが、食欲が減退したり、膝の調子がおかしくなったり、体表は暑いのにからだの芯は冷たいと感じるのであれば、それは冷気の蓄積による影響かもしれません。
 体内に蓄積された冷気は外に出されなければなりません。そして日本に住む私たちにとって、その最も簡単な方法はちゃんと湯船に浸かることです。そうしてからだの芯が温まるようにすることです。私は必ず湯船に浸かるようにしています。

 「くそ暑いのに、湯船に浸かることなどできない!」という意見をよく聞きます。その気持ちはわかります。しかし、一日の大半をエアコンの冷気の中にいて、あるいは寝るときもエアコンの冷気の中にいるようでは、冷気は間違いなくからだの中に蓄積されていくと思います。
 そしてある時、ちょっと腕を伸ばした瞬間に背中の筋肉をピリッと損傷してしまったり、ちょっとした瞬間にギックリ腰になってしまったり、あるいは朝方になる毎朝のようにとこむら返りで苦しんだりするようになってしまうかもしれません。
 また生理現象にも影響が現れ、食欲が減退したり、下痢や便秘になってしまうかもしれません。

 仕事中も、通勤の時もエアコンの風の中にいて、帰宅後も同様で‥‥、つまり終日エアコンの風の中にいる私たちは、一度からだの状態をリセットする意味でも、あるいは冷気の中で頑張り続けている細胞たちに休憩時間を与える意味でも、ゆっくりと湯船に浸かって冷気をからだから放出していただきたいと思っています。
 そして私の経験で申せば、「冷えたからだを温める」という意識よりも「体内の冷気を放出してからだをリセットし、細胞を休ませる」という意識で湯船に浸かることをおすすめします。

 この時期もそうですが、この先秋の気配が感じられる頃になって、それでも真夏と同じような習慣でエアコンをかけたまま寝てしまいますと、「寝冷え」状態になる危険性が増します。そして、その頃になりますと、寝違えやギックリ腰で来店される人が多くなりますが、それは「冷え」と密接に関係していると考えられます。
 秋が近づきますと、朝方の気温は下がります。くれぐれも注意してください。

 今もそうですが、エアコンをかけたまま寝るのであれば、特に女性は腹巻きをされるようにしていただきたいと思います。
 「女の子は、お腹を冷やしちゃいけないよ!」
 昔の「おばあちゃん」たちは若い女子に対して必ず口にしていたものです。
 マドンナが「ヘソだしルック」を流行らせてから、お腹を冷やす女子たちが増えたのかもしれないなどと思いを巡らせることがあります。そして、それにともなって若い女性にも子宮筋腫や内膜症など婦人科系の病気が増えたのかもしれないなどと思ったりしています。

酵素の働きと体温

 私たちのからだには魔法使いがたくさんいます。その魔法使いたちを科学の言葉では酵素と呼んでいます。タンパク質分解酵素(プロテアーゼ)、脂肪分解酵素(リパーゼ)、糖質分解酵素(アミラーゼなど)は消化酵素として有名ですが、私たちの体内には非常にたくさんの酵素がいて、細胞内外で行われるあらゆる化学反応で活躍しています。
 タンパク質分解酵素系は私たちが摂取したタンパク質を分解してペプチドやアミノ酸に分解していくわけですが、反対にアミノ酸を合成してホルモンにしたり、タンパク質にしたりする働きをする酵素もあります。
 つまり酵素はAという物質を別のBという物質に分解したり合成したりする働きをしていますが、視方を変えますと、ある物質を使って別の物質を生み出す働きをしているということです。シンデレラの物語では、魔法使いによってカボチャが馬車に変わりましたが、酵素も体内で同じような働きをしています。
 酵素がなければ、私たちが食べる肉や魚のタンパク質は、歯で細かく砕くことはできても分解できませんので、消化・吸収・栄養といった生命現象を行うことができません。細胞の新陳代謝で細胞分裂を行うためにDNAが複製されますが、そこでも酵素が働いています。ですから、私たちの生命現象は酵素の働きに支えられていると言っても過言ではありません。
 そして、体内の酵素が順調に働くためには37℃という体温が必要です。それゆえに私たちのからだは自律神経を働かせて体内の深部温度を常に37℃に保つようにしています。外気が冷たければ、血液を外気から遠ざけるように、つまり皮膚表面への血液供給を制限して体温が下がるのを阻止しています。外気温が高ければ、汗をたくさん出して熱を放出しながら体内温度が高くならないようにしています。それは酵素の働きを護るためです。酵素さえしっかり仕事できる状態になっていれば生命現象は維持できます。
 凍死は、からだが凍って死んでしまうことではなく、体内温度が下がって酵素が働けなくなり生命現象を維持することができなくなり死んでしまうことです。
 熱中症は、体内温度が高くなりすぎて酵素の働きに支障が生じ、正常な生命現象ができなくなってしまう症状です。

 私たちは基本的に、自分のからだに対して自己責任があります。自分の健康は自分で維持増進しなければなりません。医者任せ、薬任せで、自己責任を放棄しているように見える人も少なからずいます。
 いろいろな健康情報が溢れていますし、サプリメントの情報も溢れています。情報収集は大切なことだと私も思います。しかしながら、今回話題にしている「からだを冷やさない」という大原則をないがしろにしながら、その他のことに夢中になったとしても、それは「どこかが違う」という結果に行き着くしかないのではないかと思います。

 哺乳類である私たちは、咀嚼(そしゃく)をたくさんしましょう。そしゃく筋を使うことが私たちの原動力に直接結びついています。
 そして脊椎動物でもある私たちは歩きましょう。魚が海の中を游ぐように、四足の動物が食物を求めて移動し続けるように、それによって体内の血液やリンパの循環が良い状態に保たれます。
 「よく噛むこと」「よく歩くこと」。それは面倒に感じるかもしれませんが、私たちの底力を養い健康を維持するための基本です。
 そして、トラブルを起こさないためにも、からだを冷やさないように工夫してください。

足つぼ・整体 ゆめとわ
電 話  0465-39-3827
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「冷え症」でつらい思いをしている女性はたくさんいますが、同じ「冷え」でも体の健康にとって、もっと注目して気をつけていただきたいものは「低体温」です。
 私たちの体の深部体温は37℃を基準に±1℃の範囲におさまるよう厳密に体温調節がなされています。
 からだを病原菌などから守る免疫力は、体温が35℃台に低下しますと能力を十分に発揮することができなくなり、病気になりやすくなると云われています。また、食物の消化吸収や細胞の新陳代謝などに深く関わっている酵素などの働きも極端に低下してしまうと云われています。
 現在、老若男女を問わず低体温の人が多くなっているということです。低体温を放っておきますと病気になる危険性が高まりますので十分に注意しなければなりません。
 若い女性に増えている婦人科系のさまざまな問題には低体温が関係している可能性が考えられます。

からだの冷えの3つのタイプ

①手足などの「冷え症」だが、深部体温は大丈夫
②手足は温かく「冷え症」だと思わないが、低体温
③「冷え症」でもあり、低体温でもある


冷え症は低体温にならないための体の仕組み

 私たちの体温は、からだが食物の力や筋肉の働きによって熱を産み出し、その熱を血液の流れに乗せてからだの隅々まで配ることによって保たれているということです。
 「冷え症」に直接関係するのは毛細血管とそれより少し太い細動脈・細静脈と呼ばれる血管です。冷え症の人は手先や足先が冷たくなる場合が多いのですが、手指の毛細血管は皮膚(深さ0.2㎜位)の位置にありますので外気温の影響を大きく受けます。細動脈・細静脈は皮膚の下(深さ1㎜位)にありますので外気温の影響をあまり受けないようになっています。
 冬場など外気温が低くなりますと、からだは37℃という深部体温を維持するために血液の温度を下げないように働きます。具体的には、体表の毛細血管に流れる血液の量を大きく減らすのですが、それは自律神経(交感神経)の働きによるものです。毛細血管への血流量が減りますので、皮膚の細胞の働きは鈍くなりますし温度も低くなってしまいます。ですから「冷え」という辛い症状が現れてしまうのです。


 多くの人が実感している「冷え」は先の項目の①のタイプかと思いますが、それは四肢(手足)を犠牲にしてでも内臓や脳を守ろうとするからだの防御システムが正常に機能している現れであるともいえます。
 ②のタイプは、これとは反対になりますが、自律神経(交感神経と副交感神経)の切り換えが上手くできないので体表の毛細血管にどんどん血液が流れます。そのため表面はポカポカしますが、深部の体温が奪われていき低体温になってしまう可能性が高まります。これは本人に「冷え」という自覚がないだけに、十分注意する必要があります。
 寒いときでも「私の手はポカポカしているから、冷えとは無縁」と考え、自慢気に思っている人が時々いますが、とても危険だと私は思います。

 ③タイプの人は高齢者に多いかもしれませんが、このような人は基本的に熱不足だと思います。後の項目で体熱の産生について説明いたしますが、食事と運動を増やす必要があります。ただ、②の人と違って本人に自覚があると思いますので、その分だけ安心かもしれません。

低体温にならないために――お腹を冷やさない

 からだの深部(お腹)に熱が足りなくなるので手足や皮膚表層への血流を止めてでも内臓と脳の働きを守ろうとするのが私たちのからだに本来備わった仕組みです。ですから、これを反対から考えますと、お腹に熱が十二分にあれば、その熱は手足や皮膚表面に回ってくるということになります。
 運動をしているときは筋肉がたくさん働きますので、外気温が低くても汗が出るほど温まります。また、温かい食事や香辛料の入った食事をしているときは、内臓が刺激されて温まりますので、やはり体中がポカポカしてきます。ここに冷え対策のヒントがあります。
 からだの熱は主に肝臓と筋肉の働きによって産み出されます。ですから、食事と運動が大切になってきます。ふくらはぎの筋肉を鍛える運動(スクワットなど)は効果的だと言います。

 冷えを感じる人はからだを温める食材を選んで食べるようにしましょう。冷たい飲み物やアイスクリームには気をつけましょう。適度な運動によって筋肉をつけ、筋肉をしっかりさせることを目指してください。筋肉がしっかりした状態であれば、それほど運動をしなくても熱をつくってくれます。そして積極的にお腹を温める工夫をしてください。手足を温める以上にお腹を温めることを考えてみてください。これが冷え症克服の鍵だと思います。

体熱‥‥低体温に注意

 私たちの体温(平熱)は36.5℃前後に保たれていますが、それは体の生理機能が潤滑に順調に働くためです。風邪など引いて、これより1℃高くなりますと体がだるくなり違和感を感じることは誰もが経験していることです。また、平熱が35℃代になりますと低体温となり、自覚がない人もいるかもしれませんが、やはり体の機能が不完全な状態になってしまいます。


 ところで、腋の下や口の中で計る平熱は36.5℃かもしれませんが、内臓や脳などの深部体温は37℃に保たれています。私たちの内臓では、消化・吸収・代謝という化学反応が常に行われていますが、それは体内の酵素の働きによってまかなわれています。そして酵素は37℃の温度がないと効率よく働くことができません。深部体温が36~34℃の状態になりますと、猛烈に寒く感じてからだが震え出すといいます。からだが震えるのは、それによって筋肉を動かし、熱をつくろうとするからだの自然な防衛反応です。
 また“冬山で遭難して凍死した”という話題が時々でますが、“凍死”と言いますと体が凍ってしまったというイメージだと思います。ところが実際は凍らずとも体温が20℃くらいになってしまうと死に至ってしまいます。ですから、低体温には十分に注意しなければなりません。

体熱の産生(それぞれの数値は資料によって異なるため、参考値として)

 さて体温はどのようにしてるくられるかという話に移りますが、体熱の85%は筋肉の働きによるものだとも言われています。運動すると体温が上がりますし、汗をかきますので、筋肉を働かすことによって体熱が生み出されていることは容易に想像できると思います。しかし体熱の85%をも、筋肉がまかなっているとは、私もはじめて知ったときはビックリしました。
 一般に女性は男性に比べて寒さに弱い傾向にありますが、その理由は女性の筋肉量が男性に比べて少ないからだということが理解できると思います。
 また、冷えに負けないからだになるためには、筋トレなどをして筋肉量を増やすことが有効だということ理屈になりますが、実際、筋トレによって体熱アップの効果を実体験された人を知っていますので、それは間違いのないことだと思っています。


 安静時(寝ているときなど)の熱産生量をみますと、ほとんど働いていないはずの骨格筋(からだを動かす筋肉)が、なんと38%と一番多く熱を産生しています。ここにも低体温になるかどうかのヒントが隠されています。
 私は、働きが悪い状態(ゆるんだ状態)の筋肉を整えるとき、そっと手を当てるだけの施術を行います。すると速やかに筋肉の状態が良くなりますが、それだけで「からだが温まってきた」と多くの人が言います。筋肉を揉んだり動かしたりしているわけではなく、働きの悪い状態を修復し、筋肉が正常に働くことのできる状態に整えるだけで自然と熱は産まれてくるのです。安静時でも骨格筋が一番多く熱を産生している理由がここにあります。
 ですから平熱が35℃代の人は、筋肉トレーニングによって筋肉量を増やすことも一つの手段ですし、整体的手法によって筋肉の状態を整えることも手段の一つです。そして、こちらの方が素速く効果を期待することができますし、楽だと思います。

 また、肝臓・消化管・腎臓といった内臓も熱をつくっていますので、食欲の旺盛な人はからだが温かいということもうなずけます。

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 オリンピック代表の女子バレーボール選手の中にはスラッとして背の高い選手がいますが、脚もとても長く見えます。しかしアフリカ代表の選手は更に脚が長く、お尻もキュッと上がってスタイルが日本の選手とはまったく違って見えます。お臍のすぐ下から脚が始まっているようにさえ感じますが、それはどうしてなのでしょうか。骨格が私たち日本人とは違うというのは確かにあると思いますが、どうも骨格だけの差ではないようです。

大腰筋01

 大腰筋という筋肉があります。文字が表現しているように腰の筋肉ですが、腹筋や太股の筋肉のように体表から触ることはほとんどできない内部の筋肉(インナーマッスル)です。腰部の背骨(腰椎)の前面から起こり、お腹や骨盤の内部を通って太股の骨(大腿骨)の内側につながっています。ですから大腰筋は“お腹と脚をつなげている筋肉”であるということになります。股関節は骨盤と脚との関節で、脚を動かすための筋肉が幾つもありますが、大腰筋は骨盤のもっと上、背骨と脚をつないでいます。そしてこの筋肉の発達具合が、私たち日本人と諸外国の人たちでは違っています。それがスタイルの差となって現れ、からだ全体の動きに差が生じる原因であると考えられます。極端に表現すれば、私たち日本人の歩き方は“ヒョコヒョコ”に近く、欧米人、特に黒人の歩き方は“ゆったり”して颯爽としているように見える原因であると思います。

アフリカと日本の選手の体型
 

大腰筋の働き
 大腰筋の主な働きは「股関節を屈曲する。股関節を僅かに外旋する。」と学問的にはなっています。しかし実際には、このような働きが主であるとして大腰筋を捉えますと間違ってしまいます。
 大腰筋は腰椎そのものにつながっている大きな筋肉ですから、まず第一に“腰椎の安定”に関係していると考えます。すると腰痛との関連性を考えることができます。
 第二に、大腰筋が収縮すると腰椎を前下方に動かしますので、腰部の前弯(からだの左側面から見て「C」字型の弯曲)に関係します。骨盤が前傾してお尻がキュッと上がっていることがスタイルがよく見える条件の一つだと思いますが、そのためには腰椎がしっかり前弯していなければなりません。ところが私たち日本人は腰椎前弯が小さい(弱い)傾向にあって、更に加齢とともにほとんど前弯がなくなってしまうような傾向にあります。ということは骨盤自体の前傾も望めなく、さらに加齢にともない骨盤の後傾が進むため、お尻は下がって見えるばかりの状況になってしまいます。おしゃれなジーンズも「お尻が決まらない」というのは“大腰筋の働き”に原因があるのかもしれません。
骨盤を前傾する大腰筋と腸骨筋
 
 また、大腰筋は大腿骨の内側(小転子)につながっていますので、大腿骨を腹部の方に引き寄せる働きをします。これを「股関節を屈曲させる働き」として定義しているようですが、実際には「脚をお腹の方に引き寄せて持ち上げる」までの働きであると考えた方が正確だと思います。それ以上に股関節を屈曲(太股を持ち上げる)する主動筋は腸骨筋や大腿直筋など骨盤から大腿骨につながっている筋肉の働きです。
 それでも、大腰筋のこの働きは、ゆったり、颯爽と歩くためにはとても重要です。骨格としては、脚は股関節から始まりますが、大腰筋が脚を持ち上げる最初の筋肉であると考えますと、歩く、あるいは走るという動作は”お腹の奥”から始まると考えることができるからです。大腰筋のとても発達している、例えば黒人の選手が走り出すととても脚が長く見えるのは、彼らの脚はお腹から動き出しているからです。

大腰筋を使って歩き始める
 

大腰筋と腰痛
 大腰筋には腰椎の前弯を維持する役割と腰椎を安定させる役割があります。大腰筋がしっかりしていれば、腰椎はしっかり安定します。腰痛の多くは腰部や殿部の筋肉が張って伸びなくなることによってもたらせれますが、腰椎が不安定な状態になっていることも原因の一つです。
 また股関節の筋肉の中で大腰筋は大内転筋と深い関係にあります。大腰筋の働きが悪いと大内転筋の働きも悪くなるため骨盤に歪みが生じ、それが腰痛の原因になることもあります。
 私が腰痛に対する施術を行う時には、まず大腿骨の頭(大転子)と骨盤の状態を確認し、痛みを発している腰部や殿部の筋肉を確認しますが、それと同時に大内転筋を操作します。手動で大内転筋をしっかりさせると骨盤や腰椎がしっかりして腰部のハリが取れるのであれば、それは大腰筋の状態をしっかりさせる必要があるということと同じですので、そのようにして施術の手順を決めていきます。
 
大内転筋

大腰筋とお腹の冷え
 実際のところお腹の冷えている人はたくさんいます。「お腹の奥や腰が冷たい」と感じる時はほとんど間違いなく大腰筋の働きが悪いか、大腰筋が使われていないと考えられます。 「お腹の冷え=血流が悪い」というのはその通りですが「体熱の多くは骨格筋が生み出す」という観点で考えますと腹部の筋肉の働きが悪いか、腹部の筋肉が効率よく使われていないということも考える必要があります。
 腹部の筋肉といえば腹筋(腹直筋、外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋)がすぐに連想されると思いますが、その他に大腰筋(+小腰筋)、腰方形筋があります。そしてこの二つはお腹の深部、背中側に近いところにありますので、お腹の奥や腰部に冷えを感じるといった場合は、大腰筋、腰方形筋の状態や使われ方を確認する必要があります。そして大腰筋と腰方形筋の“使われ方”という観点では、“歩き方”の善し悪しが決め手になります。良い歩き方をしている人は自ずと大腰筋と腰方形筋をよく使っています。ですから、少し散歩するだけでもお腹の中が温まります。反対に歩き方の悪い人は、たくさん歩いて体中が温まったように感じたとしても「なぜかお腹の奥は冷たい」というように感じるかもしれません。
 
内臓を囲む筋肉

 大腰筋の前方には胃、十二指腸、小腸、膵臓、腎臓などの内臓がありますが、大腰筋がよく働いて熱を産生すれば、これら内臓に熱が伝わってその働きが良くなります。反対に大腰筋がほとんど熱をつくっていないような状態であれば、内臓は冷たくなって働きが悪くなります。それは様々な病気の原因にもなりますので、「大腰筋を働かす」ということを是非頭の中に入れていただきたいと思います。

大腰筋を使って歩く
 これまで大腰筋を使わずに歩いている人にとって、大腰筋を使って足を上げて踏み出すという動作はとても難しいようです。理屈は非常に簡単です。しかし実践は難しいと皆さんが仰います。
 歩くことに関する詳細は後日別の記事として投稿しますが、歩く動作は「片脚立ちの連続である」と簡単に表現することができます。小学校の体育などでやった腿上げ運動、足踏み運動です。
 正しい”片脚立ち”は、片方の脚(腰)にからだ全体を乗せて保持することができるということです。中途半端な乗り方では、上げた脚をすぐに降ろさざるを得なくなります。
 例えば、右脚にしっかりとからだを乗せることができれば左脚は自由になります。すると自由になった左脚は軽々と前方に出すことができますが、この“前に出す”動作の最初に働くのが大腰筋です。
 
歩行動作大腰筋01

 右側に重心が移ると左の太股がフッと少し持ち上がりますが、それは股関節の内側の筋肉(=大腰筋)が働くことによって行われます。仮に、右側に重心が乗り切らないのに左脚を出そうとしますと(これは歩き方の悪い人の特徴ですが)、股関節の内側ではなく外側の筋肉で太股を上げてしまいます。長く歩くと太股の外側の筋肉が疲れる人は、このような人です。
 文章で表すことはとても難しく伝わりにくいことですが、歩行の時、どの筋肉を使って脚を前に出しているかはとても重要です。大腰筋を使って股関節の内側を機能させている場合は、その後出した前脚が軸足となってからだを支え、地面を踏みしめる(蹴る)ことも脚の内側の筋肉を使って行うようになりますので、O脚になったりする可能性は低くなります。

歩行時に使う筋肉

 股関節の外側(大腿筋膜張筋)を使って脚を上げている人は、その後の動作を脚の外側の筋肉を使って行うようになってしまいますので、ふくらはぎの外側が張り、小趾側重心で着地して地面を蹴るようになってしまいます。ですから足首の外側(外踝周辺)に問題が起きたり、母趾の使い方もおかしくなるため内反小趾、外反母趾といった状態を招く可能性がとても高くなります。もちろんO脚へと進んでしまいます。

 大腰筋を使って脚を上げ始めるのか、外側の大腿筋膜張筋を使って脚を上げ始めるのか、ちょっと見ただけでは見分けがつきませんし、どちらでも大差ないように思われるかもしれません。しかし筋肉の連動関係や連携関係上、この違いは非常に重要なポイントです。
 散歩するだけで他に特別な運動をすることもなく健康を維持でき、健やかに暮らすことができる人もいます。一方、からだをシェイプアップして健康を実現するために様々なトレーニングや運動を行いながらも「すっきりしない!」といつも感じている人もいます。ピラティス、加圧トレーニング‥‥、毎週一生懸命通い続け、トレーナーの指示に従っても「まったく進歩しているように感じない」という人がいますが、それは根本的なからだの使い方に問題があるからです。内転筋が弱いと指摘され、内転筋を強くするトレーニングを行っても、内転筋がうまく機能できない状態であれば意味をなしません。股関節の外側の筋肉を使って脚を上げ始めてしまう人はこのような人です。立った時、足裏と地面(床)との間に違和感を感じてしまうので、歩いても気持ちよくなりません。

 大腰筋はからだの深部にあるインナーマッスルです。つまり骨格を保持し、体幹を支えるための筋肉です。ジムに通い、たくさんのアウターマッスル(体壁筋)を鍛えてもインナーマッスルの力が弱かったり働きが悪かったりしますと、からだ全体としてのバランスや連携が上手くとれないので、強くなったアウターマッスルもその能力を十分に発揮することができません。
 では、どうやって大腰筋を鍛えるのか? という質問が浮かぶと思いますが、これについては近々投稿したいと考えている“歩き方”のところで考えたいと思います。私たち一般人はアスリートのようにタイムを競ったり、からだの能力アップを追求するわけではありませんので、大腰筋そのものに的を絞ったトレーニングなどは必要ないと考えます。使えば必要な筋力はついてきますので、一般人にとっては「どのようにして使うか?」がポイントになります。太股を上げる筋肉だからといって腿上げ運動をたくさんしたところで、別の筋肉(腸骨筋や大腿四頭筋など)を使ってトレーニングをしていたのでは何の意味もありません。そこは注意しなければなりません。
 大腰筋が上手く使えるようになれば、歩くことが心地良くなります。歩くだけでお腹は温まります。もちろん腰痛も軽減します。体型も良くなります。大腰筋とはそういった筋肉です。

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 「朝、目が覚めたとき、からだがべとーっと布団にへばりついているようで、なかなか起き上がることができない。」「朝、目が覚めたときが一日の中で一番疲れを感じ、起き上がってから1~2時間しないとからだの重みが取れない」というような症状をお持ちの方が時々来店されます。
 「その原因は何?」と問われたときに、私は応えに躊躇するときがあります。冷えや寝ている間の血行不良が原因であると考えられるのですが、「冷えや血行不良だと思います。」という応えがあまりにも一般論的で空々しく思えてしまうからです。テレビやインターネットには情報が溢れていますので、皆さんは実際は知識をお持ちだと思います。それを私を通して再確認したいのかもしれません。しかし、一般的な情報はどこか肝心なところが抜けているように思えてなりませんので、なんとなく躊躇してしまいます。
 「冷えが原因」と応えれば「腹巻きをすればいいのか?」などという言葉が返ってきたり、「血行不良が原因」と応えれば「運動すればいいのか?」などという言葉が返ってきます。もちろん、それらのことをしていただければ症状は多少なりとも緩和するでしょう。しかし、ほとんどの場合、決定的な解決策にはなりません。
 とは言え、根本的な原因として考えられるのはやはり“寝ている間の血行不良”です。

 さて、寝ている間の血行、つまり夜中の血液循環について考えるとき、キーワードとなるのは“内臓の働きと副交感神経”です。(正確ではありませんが)非常に大雑把に申しますと、昼間私たちが行動している時には交感神経が優位で、心臓が活発に働き、血管は締まっています。そして血液は脳と筋肉(骨格筋)に集まり大量の酸素を消費します。反対に夜中寝ている間は副交感神経が優位になって血管や筋肉はゆるみ、血液は脳ではなく内臓に集まり、その日食べたものを吸収して栄養化し、肝臓でさまざまに処理されます。つまり夜中は小腸と肝臓が活躍する時間帯です。
 昼間血液が脳や骨格筋に集まるのは酸素を燃焼して細胞を活動させるためのエネルギーを得ることが主目的ですが、夜中に小腸や肝臓に血液が集まるのは、血液の中に含まれている有効成分(=栄養)を得て、次の日にからだがフレッシュな状態で活動できるように細胞を修復し新陳代謝を行うためです。これも大雑把ですが、そう考えても良いと思います。
 ですから、朝フレッシュな気分で爽快に目覚めたいのであれば、夜中に血液が小腸や肝臓に集まり、さらに小腸や肝臓が大いに活躍できる状態が必要です。そこで出てくるのが自律神経の問題です。胃や十二指腸、小腸、大腸、肝臓、膵臓、腎臓といった内臓は副交感神経の働きによって機能します。心臓は見方を変えれば血管が膨らんでポンプの働きをするものになったと考えることもできますが、血管の働きを支配する神経と同じ交感神経によって機能しています。
 ですから、寝ている間に小腸や肝臓の活動を高めたいと考えるなら、寝ている間は副交感神経が優位に働いている状態になっていなければなりません。眠りが浅く、寝ている間も脳が活動しつづけているような状態は交感神経が働いているということですから内臓の働きは弱まります。一般に言われる「ストレスで自律神経失調状態になる」状況の一つです。

食物の消化吸収と血液循環の流れ

 また、内臓が十分に働ける状態になるためには“熱”が必要です。
 私たちが食べたものは胃で消化され、十二指腸で更に消化され分解されて小腸に送られます。そして小腸で栄養が吸収されて血液の中に入ります。その栄養豊かな血液は肝臓に真っ直ぐ送られ、肝臓で解毒され、からだを健康に維持するために必要な物質(ペプチド、タンパク質など)に合成されます。つまり究極的には、食べた物質がからだを維持するために必要な物質に変換され場所は肝臓であると考えることができます。肝臓の入口から入る血液は栄養で満たされ、肝臓の出口から出る血液は即戦力に満たされた状態です。その後血液は心臓に戻り、肺に送られてガス交換がなされ酸素を含んだ新鮮な動脈血として全身の細胞に行き渡ることになります。
 (副交感神経にコントロールされている)内臓の働きの柱の一つは食べたものを消化・吸収・栄養化し、からだを維持するために必要な物質に変換することですが、その作業を実際に行っているのは各器官や細胞内にに存在している“酵素”です。“酵素入り洗剤”というCMで、どなたも“酵素”という名前はご存じだと思いますが、酵素は物質をまったく違った物質に換えてしまう職人であり、魔法使いのような存在です。赤ちゃんを産んだお母さんからは母乳がでますが、母乳の元は血液です。血液が乳腺を通過した瞬間、あっと言う間にそれは血液とはまったく違う白いミルクに変わるわけですが、その技を行っているのは酵素です。タンパク質をアミノ酸にまで分解したり、炭水化物をブドウ糖にまで分解するのは酵素の働きによるものです。そして肝臓や細胞内でアミノ酸をタンパク質に合成するのも酵素です。脳から分泌されてからだの各部分に働き促すホルモンも酵素の働きによってつくられます。ですから体内の酵素がしっかりと働いてくれることが、からだを健康に保つための秘訣になりますが、酵素は温度(体温)がないと十分に働くことができません。
 私たちの平熱は36~36.5℃かもしれませんが、お腹の中や脳内の温度は37℃に厳密に管理されているといいます。37℃が酵素の働きに最適だからです。このことを私たちはもっともっと重く受け止める必要があると思います。学校教育の現場でももっとしっかり教えて欲しいと思います。今は、お腹を冷やすことを平気で行っている人たちがたくさんいます。その一方で、若い年代から成人病のような症状になったり、婦人科系の病気に悩まされたり、うつ症状が現れる人が増えています。内臓や脳の働きが機能不全に陥っていると考えることもできますが、その原因は「酵素の働きが悪いのかもしれない」という視点に立つなら「お腹を冷やしてはいけない」という“教え”がもっともっと浸透しなければならないと思います。
 お子さんやお孫さんがアイスクリームが好きだからといって頻繁に食べるのを許してしまうのは間違いです。冷たいビールが好きだからといってガボガボ飲んで直接胃を冷やしてしまうのは間違いです。

 “朝スッキリと目覚める”ためにはどうすれば良いか? という話題に戻ってもう一度考えてみます。
 仮に睡眠時間が6時間だったとして、目覚めたときから眠りにつくまでの18時間を私たちのからだ(骨格筋)や頭(脳)は何らかの活動を行っていることになります。すると骨格筋の筋細胞や脳細胞や血液細胞は疲労します。その疲労を翌日に持ち越さないために、6時間の睡眠時間の間に私たちのからだは傷ついた細胞を修復したり、新しい細胞と交換(新陳代謝)する作業を行っています。そしてその作業で必要な原材料は、その日や前日に食べたものから得た栄養やそれを肝臓で加工した物質(ほとんどはタンパク質)です。
 もし交感神経系に抑圧されて副交感神経系の働きが悪かったとしますと、小腸は栄養を十分に吸収できず、肝臓は修復や新陳代謝に必要な材料を十分につくり出すことができません。お腹が冷えていても同様です。そうなりますと次の朝は古いからだ、傷ついたままのからだで目覚めなければなりません。これが根本的な原理であると私は考えています。
 副交感神経の働きと内臓の適切な温度という必要条件を外したままで、いろいろなサプリメントなどを摂取したところで大きな効果は期待できないと思います。何故なら、そのサプリの有効成分を小腸が吸収できなければ本当の意味で体内に入っていかないからです。
 もちろん私たちのからだは、0か、100か、という感じで機能しているわけではありませんので、副交感神経の働きが悪かったとしても、お腹が冷えていたとしても、20とか30、あるいは50とかの効果はあるかもしれません。それは個人差の領域です。(100%近く効き目がある“薬”というのはどういう仕組みなのでしょう? それはそれで怖い気もしますが)

 ストレスは交感神経系の働きを亢進させる、つまり副交感神経系の働きを抑圧することがわかっています。ですからストレスをどう処理するかは“心地良い目覚め”に関係するでしょう。また、交感神経系は基本的に血管や血流をコントロールする神経ですので“からだの冷え”にも関わってきます。血液を体表の血管にまわして熱を放出するか、深部の血管にまわして体表は冷えても深部の熱が奪われないようにするかは交感神経系の働きなのかもしれません。(自律神経の働きについては改めて考察したいと思います。)

 マッサージなどでリラックスすることは副交感神経系の働きが高まったことを意味しますが、私は呼吸が整うことの方が効果が高いと感じています。
 “呼吸”については幾度となく取り上げ説明してきましたが、理想に近い呼吸状態を実現することは、思いの外難しいことでもあります。それが多くの人たちにアドバイスしてきた実感です。呼吸が整うと即座にからだは温まり出します。なんとか自宅でも良い呼吸をしていただきたいと思い、時々、一切からだに触れることなく言葉を掛けるだけでリードし、自分の力で呼吸を調整していただくことがありますが、「ここ(ゆめとわのベッド)では出来ても、何故か自宅では出来ない」とほとんどの方が仰います。
 自律神経系は私たちの思いや意志とは関係なく勝手に働いていますので、自律神経の調整を意図的に行うことなかなか難しいことです。しかしながら一番手軽な手段として“呼吸を調整して自律神経のバランスを回復させる”ことができると考えています。ただし、“その時”だけでなく、“いつも”良い呼吸ができていなければなりません。ゆっくりと息を吐き出す過程(解放)は副交感神経系、息を止めてしまう(息詰まり)のは交感神経系です。そんな風に感じています。

 日々のストレスをなくすことはほとんど無理でしょう。ですから頭をすっかり切り換えられる何かを持っていただきたいと思います。音楽を聴くだけではなく、実際に楽器を弾いてみてはいかがでしょうか。
 お腹が冷えていると感じている人は、あるいはそう感じていなくても目覚めが悪いと感じている人は、ゆっくり歩いてみてはいかがでしょうか。地面に立つ自分をたくさん感じながら、足裏が地面を踏みしめていることを実感しながら歩くことは開放感につながると思います。するとお腹が温まってくるかもしれません。
 自律神経系は私たちの意図、思考とは関係なく動いています。「そんなことで良くなるはずはない!」と私たちの頭が思ったとしても、それとはまったく関係なく、バランスが良くなるかもしれません。

 今回のテーマ「寝起きが調子悪い」につきましては、確実な解決策や「施術によって改善される」という結論的な説明にはなりませんでした。
 しかしながら私がこれまで携わってきた経験で申し上げますと、ここに記しましたとおり改善のためのキーワードは副交感神経とお腹の熱だと感じています。この問題で悩まれている方がいらっしゃいましたら、一度考えてみていただければと思います。

 この寒さの厳しい季節、来店される方の多くは案の上、体の芯が冷えています。腰が重たい、関節の動きが悪い、膝が痛む、お腹が張る等々、体が冷えるだけでもたらされる症状があります。体の機能は本当に正直で、温かい時期は不調を感じなかったものが、体の芯がちょっと冷えただけですぐに不調を訴えるようになります。
 さて以前にも、体の冷えに対しては足裏の小腸区を施術するのが効果的だと記しました。今回はそれに加え、手の反射区への施術を紹介します。
 
手の小腸区施術

 私の母が薬の飲み間違いで、昨年12月に入院した話の続きになりますが、彼女は激しい口内炎になり、一時的に水すら口に入れることができなくなりました。食事を摂っていないので当然体は冷えます。私は一日おきに見舞いに行きましたが、その時必ず行っていたのが、手と足裏の反射区への揉みほぐしと、お腹への施術と、ツボの合谷と足三里への指圧でした。退院して一月ほど経ちますが、今でも毎朝20分くらい手と足裏の反射区への揉みほぐしを行っています。
 体が冷えていますと、この反射区の部分(うんと奥の方)はコリコリと硬くなっています。それを揉みほぐすのですが、最初はじんわり優しい感じで始めますが、すると次第に奥の硬い部分が浮き上がってきます。そこまでは本人も平然と気持ちよさそうな顔をしていますが、それから浮き上がってきた硬いコリコリをかなり強めの力で指圧しながら揉みます。すると途端に顔が歪んでいき、もだえるほどに痛みを感じるようになります。「普通の人はきっとこのあたりで止めてしまうのかな?」と思いながら、私は力を弛めません。あまりにも痛がるようでしたら揉みを止めジワーッと指圧するだけに変えます。すると間もなくコリコリだったところがフワーッと弛むようになって血液が回り出すのが感じられるようになります。ここまで到達しますと「なんだか背中が温かくなってきた」という母の言葉が返ってきます。
 それを両足裏、両手へと20分くらいかけて行っていますが、顔色が良くなって目に輝きがでるようになります。[目がハッキリしてきた」と言いだし、体全体の筋肉も柔らかくなります。

 私は来店される方々に必ずと言っていいほど手と足裏への施術は行いますが、今の時期は小腸区から太陽神経叢(腹腔神経叢)への施術は念入りに行っています。
 私はいわゆる足つぼマッサージもメニューに入れていますが、足の反射区に関しては全部を信じているわけでもありません。(経験的に効果を実感していないという意味です。)それでも、胃・膵臓などの消化器系、腎臓、小腸、頭については効果を実感しています。
 反射区への施術のポイントは、全部をまんべんなく刺激するよりも、焦点を絞ってしつこいくらい念入りに行うことです。そうすることで反射区は嘘ではないということがわかります。ちょこちょこっとやっただけでは“ただ気持ちいい”“足がスッキリした”で終わってしまうでしょう。

 この時期、体の内部が冷えていると感じる方は、是非小腸区から太陽神経叢にかけての部分を痛みに耐えながら指圧してみてください。

小腸区への刺激
 

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