冷え
冷えに注意してください
今年の夏も大変暑くて、マスクのことなどもあり、外出がとても辛い状況になっています。
今回は、最近感じたり思ったりしていることについて書いてみました。文章ばかりの内容です。
さて、毎年のことなのですが、この時期になりますと「お腹の冷え」が根本的な原因になっている症状の人がしばしば来店されます。
エアコンをかけっぱなしにしていることで寝冷えをしている。
ビールなど冷たいものをガブガブ飲んでお腹を冷やしている。
アイスクリームを食べ過ぎている。
シャワーだけで済ませ、湯船に浸からない。
だいたい以上がこの時期にお腹を冷やしてしまう主な原因です。
室内での仕事とは言え、私も肉体労働者ですから、汗をかきながら仕事をしています。ですから皆さんの気持ちは良くわかります。しかし、からだのことを思いますと、お腹の冷えには十分に注意していただきたいと思っています。
突然の腰痛はビールの飲み過ぎが原因?
前回の投稿で症例を紹介しましたSさんは坐骨神経痛持ちですが、施術後3日ほど経って電話がかかってきました。今度は腰が痛くなってベッドから起き上がることも歩くこともままならない状況になってしまったとのことでした。
「施術を間違えたのかな?」と私は一瞬思いましたが、「そんなはずはないのに‥‥」との複雑な思いを抱きながら、とりあえず来店していただきました。
症状を見ますと、坐骨神経痛ではなく、急性腰痛(ギックリ腰などのような)です。痛みがあるのは坐骨神経痛と同じ左腰部と殿部ですが、股関節を外に開く動作が全くできません。そして経過など話を伺ったところでは、ギックリ腰でもないようです。
一通り施術を行っていきましたが、その過程で腹筋の左側が非常に硬くこわばっているのを発見しました。その腹筋は内腹斜筋(ないふくしゃきん)と言います。
「腹筋が硬くて伸びないので腰痛になっているようです。原因としてはお腹の冷えが考えられますが、心当たりはありますか?」と尋ねました。
重ねて「寝るときにエアコンは掛けっぱなしですか?」とも尋ねましたが、案の上、それは当たっていました。
「そういえば、おとといの晩が異常に暑くて‥‥、普段より設定温度を下げてエアコンを朝まで掛けていたし‥‥、そういえばビールを1リットル、ガブガブ飲んでしまったけど‥‥」と仰いました。
「おそらく、それが原因ですね。お腹が冷えて腹筋が硬くなってしまったので、腰や股関節が動かせなくなったしまったのだと思います。」と申し上げました。
そして、「お腹の冷えを和らげる施術をしますけど、かなり痛いですが、我慢してください」と申し上げて、足裏の小腸反射区を指圧しました。
お腹の冷えていない人にとっては、心地良く感じる刺激なのですが、お腹が冷えている人にとっては涙が出るほど痛みを感じます。そんな刺激を5分以上続けていましたが、すると小腸の働きが良くなるのか、お腹が温まりだします。(こちらを参照してください。)
結局、この足裏反射区への指圧が決め手になって、硬くこわばっていた内腹斜筋とそれに関連する股関節周辺の筋肉はゆるんでリラックスした状態になりました。そして、それまで痛くてできなかった腰部を捻る運動もできるようになりました。
まだ完全にお腹の冷えが解消された訳ではありませんので、多少の不具合は残っていましたが、自力(手を使うことなく腹筋の力だけで)でベッドから起き上がることもできるようになりましたし、歩行しても痛みを感じることはありませんでした。
「結局、お腹の冷えが根本的な原因ですから、今日はスーパー銭湯でも行って、よくからだを温めてください。そして、エアコンを掛けたまま寝るのなら腹巻きをしてお腹を冷やさないようにしてください。」と申し上げました。
そして、次の日にSさんから電話が入り、すっかり状態は良くなったと報告してくれました。
私たちのからだには不思議がいっぱい詰まっています。
お腹の冷えが取れていきますと、からだが何かを許すような感じで、その周辺がゆるみだします。腹筋もゆるみ、股関節周りの筋肉もゆるみだしますが、するとそれまでできなかった動作が行えるようになります。
筋肉が硬くなっているからと、一生懸命揉みほぐしてみても、筋肉がその行為(施術)を要求していないときは、努力は単なる徒労に終わってしまい効果はほとんど現れません。ところが今回のように、腰痛とは直接関係ないように思える「お腹の冷え」を取り除くだけで、筋肉はすっかり様相を変えて異常な状態が解消されることがあります。そして私は職業柄、そのような場面をたくさん経験して知っています。
シャワーばかりでなく、ときどき湯船に浸かりましょう
私は室内での仕事ですから、エアコンの中で働き続けています。若い人には解らないかもしれませんが、エアコンの風はやはり自然の風とは違います。どんなに軟らかい設定をしようとも、エアコンの冷気はからだに負荷を掛けるようです。
ここまで酷暑になりますと熱中症の心配もありますので、母親(82歳)には、昼間はエアコンを使うように言っていますが、エアコンの冷気が好きではないようで、あまり使っていないようです。それはおそらく、高齢の女性はエアコンの冷気をかなりの負担に感じるからなのではないかと思います。
このように、知らず知らずのうちにからだの負担となっているエアコンの冷気は、からだに溜め続けてはいけないと私は考えています。
「冷気が蓄積している」という感覚が理解できる人がどれだけいるか知りませんが、食欲が減退したり、膝の調子がおかしくなったり、体表は暑いのにからだの芯は冷たいと感じるのであれば、それは冷気の蓄積による影響かもしれません。
体内に蓄積された冷気は外に出されなければなりません。そして日本に住む私たちにとって、その最も簡単な方法はちゃんと湯船に浸かることです。そうしてからだの芯が温まるようにすることです。私は必ず湯船に浸かるようにしています。
「くそ暑いのに、湯船に浸かることなどできない!」という意見をよく聞きます。その気持ちはわかります。しかし、一日の大半をエアコンの冷気の中にいて、あるいは寝るときもエアコンの冷気の中にいるようでは、冷気は間違いなくからだの中に蓄積されていくと思います。
そしてある時、ちょっと腕を伸ばした瞬間に背中の筋肉をピリッと損傷してしまったり、ちょっとした瞬間にギックリ腰になってしまったり、あるいは朝方になる毎朝のようにとこむら返りで苦しんだりするようになってしまうかもしれません。
また生理現象にも影響が現れ、食欲が減退したり、下痢や便秘になってしまうかもしれません。
仕事中も、通勤の時もエアコンの風の中にいて、帰宅後も同様で‥‥、つまり終日エアコンの風の中にいる私たちは、一度からだの状態をリセットする意味でも、あるいは冷気の中で頑張り続けている細胞たちに休憩時間を与える意味でも、ゆっくりと湯船に浸かって冷気をからだから放出していただきたいと思っています。
そして私の経験で申せば、「冷えたからだを温める」という意識よりも「体内の冷気を放出してからだをリセットし、細胞を休ませる」という意識で湯船に浸かることをおすすめします。
この時期もそうですが、この先秋の気配が感じられる頃になって、それでも真夏と同じような習慣でエアコンをかけたまま寝てしまいますと、「寝冷え」状態になる危険性が増します。そして、その頃になりますと、寝違えやギックリ腰で来店される人が多くなりますが、それは「冷え」と密接に関係していると考えられます。
秋が近づきますと、朝方の気温は下がります。くれぐれも注意してください。
今もそうですが、エアコンをかけたまま寝るのであれば、特に女性は腹巻きをされるようにしていただきたいと思います。
「女の子は、お腹を冷やしちゃいけないよ!」
昔の「おばあちゃん」たちは若い女子に対して必ず口にしていたものです。
マドンナが「ヘソだしルック」を流行らせてから、お腹を冷やす女子たちが増えたのかもしれないなどと思いを巡らせることがあります。そして、それにともなって若い女性にも子宮筋腫や内膜症など婦人科系の病気が増えたのかもしれないなどと思ったりしています。
酵素の働きと体温
私たちのからだには魔法使いがたくさんいます。その魔法使いたちを科学の言葉では酵素と呼んでいます。タンパク質分解酵素(プロテアーゼ)、脂肪分解酵素(リパーゼ)、糖質分解酵素(アミラーゼなど)は消化酵素として有名ですが、私たちの体内には非常にたくさんの酵素がいて、細胞内外で行われるあらゆる化学反応で活躍しています。
タンパク質分解酵素系は私たちが摂取したタンパク質を分解してペプチドやアミノ酸に分解していくわけですが、反対にアミノ酸を合成してホルモンにしたり、タンパク質にしたりする働きをする酵素もあります。
つまり酵素はAという物質を別のBという物質に分解したり合成したりする働きをしていますが、視方を変えますと、ある物質を使って別の物質を生み出す働きをしているということです。シンデレラの物語では、魔法使いによってカボチャが馬車に変わりましたが、酵素も体内で同じような働きをしています。
酵素がなければ、私たちが食べる肉や魚のタンパク質は、歯で細かく砕くことはできても分解できませんので、消化・吸収・栄養といった生命現象を行うことができません。細胞の新陳代謝で細胞分裂を行うためにDNAが複製されますが、そこでも酵素が働いています。ですから、私たちの生命現象は酵素の働きに支えられていると言っても過言ではありません。
そして、体内の酵素が順調に働くためには37℃という体温が必要です。それゆえに私たちのからだは自律神経を働かせて体内の深部温度を常に37℃に保つようにしています。外気が冷たければ、血液を外気から遠ざけるように、つまり皮膚表面への血液供給を制限して体温が下がるのを阻止しています。外気温が高ければ、汗をたくさん出して熱を放出しながら体内温度が高くならないようにしています。それは酵素の働きを護るためです。酵素さえしっかり仕事できる状態になっていれば生命現象は維持できます。
凍死は、からだが凍って死んでしまうことではなく、体内温度が下がって酵素が働けなくなり生命現象を維持することができなくなり死んでしまうことです。
熱中症は、体内温度が高くなりすぎて酵素の働きに支障が生じ、正常な生命現象ができなくなってしまう症状です。
私たちは基本的に、自分のからだに対して自己責任があります。自分の健康は自分で維持増進しなければなりません。医者任せ、薬任せで、自己責任を放棄しているように見える人も少なからずいます。
いろいろな健康情報が溢れていますし、サプリメントの情報も溢れています。情報収集は大切なことだと私も思います。しかしながら、今回話題にしている「からだを冷やさない」という大原則をないがしろにしながら、その他のことに夢中になったとしても、それは「どこかが違う」という結果に行き着くしかないのではないかと思います。
哺乳類である私たちは、咀嚼(そしゃく)をたくさんしましょう。そしゃく筋を使うことが私たちの原動力に直接結びついています。
そして脊椎動物でもある私たちは歩きましょう。魚が海の中を游ぐように、四足の動物が食物を求めて移動し続けるように、それによって体内の血液やリンパの循環が良い状態に保たれます。
「よく噛むこと」「よく歩くこと」。それは面倒に感じるかもしれませんが、私たちの底力を養い健康を維持するための基本です。
そして、トラブルを起こさないためにも、からだを冷やさないように工夫してください。
足つぼ・整体 ゆめとわ
電 話 0465-39-3827
メールアドレス info@yumetowa.com
ホームページ https://yumetowa.com
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つらい冷え症、こわい低体温
「冷え症」でつらい思いをしている女性はたくさんいますが、同じ「冷え」でも体の健康にとって、もっと注目して気をつけていただきたいものは「低体温」です。
私たちの体の深部体温は37℃を基準に±1℃の範囲におさまるよう厳密に体温調節がなされています。
からだを病原菌などから守る免疫力は、体温が35℃台に低下しますと能力を十分に発揮することができなくなり、病気になりやすくなると云われています。また、食物の消化吸収や細胞の新陳代謝などに深く関わっている酵素などの働きも極端に低下してしまうと云われています。
現在、老若男女を問わず低体温の人が多くなっているということです。低体温を放っておきますと病気になる危険性が高まりますので十分に注意しなければなりません。
若い女性に増えている婦人科系のさまざまな問題には低体温が関係している可能性が考えられます。
からだの冷えの3つのタイプ
①手足などの「冷え症」だが、深部体温は大丈夫
②手足は温かく「冷え症」だと思わないが、低体温
③「冷え症」でもあり、低体温でもある
冷え症は低体温にならないための体の仕組み
私たちの体温は、からだが食物の力や筋肉の働きによって熱を産み出し、その熱を血液の流れに乗せてからだの隅々まで配ることによって保たれているということです。
「冷え症」に直接関係するのは毛細血管とそれより少し太い細動脈・細静脈と呼ばれる血管です。冷え症の人は手先や足先が冷たくなる場合が多いのですが、手指の毛細血管は皮膚(深さ0.2㎜位)の位置にありますので外気温の影響を大きく受けます。細動脈・細静脈は皮膚の下(深さ1㎜位)にありますので外気温の影響をあまり受けないようになっています。
冬場など外気温が低くなりますと、からだは37℃という深部体温を維持するために血液の温度を下げないように働きます。具体的には、体表の毛細血管に流れる血液の量を大きく減らすのですが、それは自律神経(交感神経)の働きによるものです。毛細血管への血流量が減りますので、皮膚の細胞の働きは鈍くなりますし温度も低くなってしまいます。ですから「冷え」という辛い症状が現れてしまうのです。
多くの人が実感している「冷え」は先の項目の①のタイプかと思いますが、それは四肢(手足)を犠牲にしてでも内臓や脳を守ろうとするからだの防御システムが正常に機能している現れであるともいえます。
②のタイプは、これとは反対になりますが、自律神経(交感神経と副交感神経)の切り換えが上手くできないので体表の毛細血管にどんどん血液が流れます。そのため表面はポカポカしますが、深部の体温が奪われていき低体温になってしまう可能性が高まります。これは本人に「冷え」という自覚がないだけに、十分注意する必要があります。
寒いときでも「私の手はポカポカしているから、冷えとは無縁」と考え、自慢気に思っている人が時々いますが、とても危険だと私は思います。
③タイプの人は高齢者に多いかもしれませんが、このような人は基本的に熱不足だと思います。後の項目で体熱の産生について説明いたしますが、食事と運動を増やす必要があります。ただ、②の人と違って本人に自覚があると思いますので、その分だけ安心かもしれません。
低体温にならないために――お腹を冷やさない
からだの深部(お腹)に熱が足りなくなるので手足や皮膚表層への血流を止めてでも内臓と脳の働きを守ろうとするのが私たちのからだに本来備わった仕組みです。ですから、これを反対から考えますと、お腹に熱が十二分にあれば、その熱は手足や皮膚表面に回ってくるということになります。
運動をしているときは筋肉がたくさん働きますので、外気温が低くても汗が出るほど温まります。また、温かい食事や香辛料の入った食事をしているときは、内臓が刺激されて温まりますので、やはり体中がポカポカしてきます。ここに冷え対策のヒントがあります。
からだの熱は主に肝臓と筋肉の働きによって産み出されます。ですから、食事と運動が大切になってきます。ふくらはぎの筋肉を鍛える運動(スクワットなど)は効果的だと言います。
冷えを感じる人はからだを温める食材を選んで食べるようにしましょう。冷たい飲み物やアイスクリームには気をつけましょう。適度な運動によって筋肉をつけ、筋肉をしっかりさせることを目指してください。筋肉がしっかりした状態であれば、それほど運動をしなくても熱をつくってくれます。そして積極的にお腹を温める工夫をしてください。手足を温める以上にお腹を温めることを考えてみてください。これが冷え症克服の鍵だと思います。
体熱‥‥低体温に注意
私たちの体温(平熱)は36.5℃前後に保たれていますが、それは体の生理機能が潤滑に順調に働くためです。風邪など引いて、これより1℃高くなりますと体がだるくなり違和感を感じることは誰もが経験していることです。また、平熱が35℃代になりますと低体温となり、自覚がない人もいるかもしれませんが、やはり体の機能が不完全な状態になってしまいます。
ところで、腋の下や口の中で計る平熱は36.5℃かもしれませんが、内臓や脳などの深部体温は37℃に保たれています。私たちの内臓では、消化・吸収・代謝という化学反応が常に行われていますが、それは体内の酵素の働きによってまかなわれています。そして酵素は37℃の温度がないと効率よく働くことができません。深部体温が36~34℃の状態になりますと、猛烈に寒く感じてからだが震え出すといいます。からだが震えるのは、それによって筋肉を動かし、熱をつくろうとするからだの自然な防衛反応です。
また“冬山で遭難して凍死した”という話題が時々でますが、“凍死”と言いますと体が凍ってしまったというイメージだと思います。ところが実際は凍らずとも体温が20℃くらいになってしまうと死に至ってしまいます。ですから、低体温には十分に注意しなければなりません。
体熱の産生(それぞれの数値は資料によって異なるため、参考値として)
さて体温はどのようにしてるくられるかという話に移りますが、体熱の85%は筋肉の働きによるものだとも言われています。運動すると体温が上がりますし、汗をかきますので、筋肉を働かすことによって体熱が生み出されていることは容易に想像できると思います。しかし体熱の85%をも、筋肉がまかなっているとは、私もはじめて知ったときはビックリしました。
一般に女性は男性に比べて寒さに弱い傾向にありますが、その理由は女性の筋肉量が男性に比べて少ないからだということが理解できると思います。
また、冷えに負けないからだになるためには、筋トレなどをして筋肉量を増やすことが有効だということ理屈になりますが、実際、筋トレによって体熱アップの効果を実体験された人を知っていますので、それは間違いのないことだと思っています。
安静時(寝ているときなど)の熱産生量をみますと、ほとんど働いていないはずの骨格筋(からだを動かす筋肉)が、なんと38%と一番多く熱を産生しています。ここにも低体温になるかどうかのヒントが隠されています。
私は、働きが悪い状態(ゆるんだ状態)の筋肉を整えるとき、そっと手を当てるだけの施術を行います。すると速やかに筋肉の状態が良くなりますが、それだけで「からだが温まってきた」と多くの人が言います。筋肉を揉んだり動かしたりしているわけではなく、働きの悪い状態を修復し、筋肉が正常に働くことのできる状態に整えるだけで自然と熱は産まれてくるのです。安静時でも骨格筋が一番多く熱を産生している理由がここにあります。
ですから平熱が35℃代の人は、筋肉トレーニングによって筋肉量を増やすことも一つの手段ですし、整体的手法によって筋肉の状態を整えることも手段の一つです。そして、こちらの方が素速く効果を期待することができますし、楽だと思います。
また、肝臓・消化管・腎臓といった内臓も熱をつくっていますので、食欲の旺盛な人はからだが温かいということもうなずけます。
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大腰筋の働き‥‥スタイル、お腹の冷え、歩き方、腰痛
大腰筋という筋肉があります。文字が表現しているように腰の筋肉ですが、腹筋や太股の筋肉のように体表から触ることはほとんどできない内部の筋肉(インナーマッスル)です。腰部の背骨(腰椎)の前面から起こり、お腹や骨盤の内部を通って太股の骨(大腿骨)の内側につながっています。ですから大腰筋は“お腹と脚をつなげている筋肉”であるということになります。股関節は骨盤と脚との関節で、脚を動かすための筋肉が幾つもありますが、大腰筋は骨盤のもっと上、背骨と脚をつないでいます。そしてこの筋肉の発達具合が、私たち日本人と諸外国の人たちでは違っています。それがスタイルの差となって現れ、からだ全体の動きに差が生じる原因であると考えられます。極端に表現すれば、私たち日本人の歩き方は“ヒョコヒョコ”に近く、欧米人、特に黒人の歩き方は“ゆったり”して颯爽としているように見える原因であると思います。
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寝起きが調子悪い
また、内臓が十分に働ける状態になるためには“熱”が必要です。