ゆめとわのblog

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カテゴリ: 顔面・頭部

(過去に投稿した記事を修正・加筆したものです)

 歯ぎしり、噛みしめ、食いしばりが癖になりますと、からだに悪い影響を与えます。肩こり、首の痛み、頭痛といった直接的な症状を招く可能性が高まるだけでなく、顔やからだに歪みをもたらしますので、肩関節、股関節、膝関節などに不具合が生じる可能性もあります。胸郭が歪みますと呼吸が悪くなったり、動悸や胸の圧迫感、のどの詰まり感といった症状をもたらすことがありますが、その原因は“噛みしめ癖”だったということもよくあることです。
 テレビやいろいろな媒体を通じて「普段は奥歯を合わせないようにしましょう」「噛みしめないように常に注意を払いましょう」みたいな情報は多くの人にも届いていると思いますが、それだけではまったく不十分で、解決には至らないと私は常々思っています。
 寝ている間に行ってしまう噛みしめや歯ぎしりは“注意のしようがない”ですし、歯科医師はマウスピースで対策することを奨励されているようですが、確かに歯や歯茎は守られますが、歯ぎしりや噛みしめの癖が改善されるわけではありません。たとえば、顎関節の不具合をマウスピースで対処しようとする試みの道理が私には理解できません。反対に、マウスピースの厚さの分、顎が開いた状態になりますので、口呼吸の可能性がでてきますし、噛みしめる筋肉(=そしゃく筋)には余計に力が入ってしまうのではないかと思えてしまいます。


噛みしめてしまう理由を2つの面で考える

 精神的に緊張状態になりますと自律神経の交感神経が優位な状態になります。イライラ、心配、不安、恐れなども交感神経を優位にしてしまう原因になりますが、このような状態の時には、無意識下に噛みしめてしまったり食いしばってしまったりすることは誰もが経験されていることだと思います。ですから「精神的な要因で噛みしめてしまう」という現実は存在しますが、精神面は私の専門外ですので、ここでは肉体面を中心に噛みしめてしまう理由について考えてみます。

①エネルギーや血液の循環が悪い可能性

 私たちは馬鹿力を出そうとするとき、歯を食いしばって最大限の力を発揮しようとします。それは噛みしめる筋肉(=そしゃく筋)が全身筋肉の司令塔のような役割をしているからです。先ずそしゃく筋を収縮させることによって全身に力(エネルギー)が伝わります。ポカンと口を開いたままでは強い力を発揮することはできません。
 また、例えば鉄棒にぶら下がったとして、最初のうち、手や腕などが疲労していない間は歯を食いしばることもなく平然と鉄棒を握り続けることができます。ところが手や腕が疲労してきますと口元に力が入り出し、いよいよそれだけでは耐えきれなくなりますと歯を強く食いしばって頑張ろうとします。
 この二つの状況の時、つまり一つはエネルギーをたくさん回して強い力を発揮しようとする時、もう一つは筋肉が疲労状態になり、そのままでは負荷にからだが負けてしまうような時、私たちは食いしばったり、噛みしめたり、歯ぎしりをするのかもしれません。

 このように考えますと、からだから力を抜いた状態(リラックス状態)では体内エネルギーが順調に回らないので“噛みしめてエネルギーを回そうとしている可能性がある”と考えることができます。あるいは、眠っている時には血液循環が不良な状態になってしまい内臓の働きを保つことができないので、歯ぎしりをして頑張っているのかもしれない”と考えることもできます。

 血液循環について考えてみます。昼間(活動時)は交感神経が優位になって心臓の働きが活発化しますが、心臓はそのポンプ力(=血圧の力)で動脈血を回していますので、肩関節や股関節などが多少歪んでいても血液を循環させることができます。しかし夜中(睡眠時)は、心臓は休養時間となって機能を低下させますので血圧も低下します。睡眠時は副交感神経が優位になって内臓の働きが活発になります。血液は小腸に集まって、その日に摂取した食物からの栄養を血液の中に吸収しますが、小腸に血液を集める力は心臓のポンプ力よりはるかに小さいですから、肩関節や股関節に歪みがありますと全身の循環が上手くできなくなってしまうと考えることができます。そうなりますと消化・吸収・栄養という私たちの生命を維持するための内臓の働きが悪くなってしまいますので、無意識に歯ぎしりをしたり、噛みしめたりして力を伝え、血液循環やエネルギー循環を高めようとしているのではないかと私は考えています。
 実際のところ、歯ぎしりの悩みを持っている人には、股関節に歪みや問題を抱えた人が多くいます。四十肩や五十肩の経験者で、肩関節をしっかり改善することなく中途半端な状態にしている人などには、噛みしめ癖を持った人が多くいます。

 また循環の問題では“冷え”も考えなければなりません。寒いところに長時間いますと、からだがとても冷たくなって血液循環が低下しますが、やがてからだが震えだしたり、顎がカタカタしたりします。これは熱をつくるためにからだが勝手に起こす反応ですが、歯ぎしりの原理にも通じるように思います。

②筋連動の影響や骨格の歪みで噛みしめ状態になっている

 筋肉が硬くなっている場合、それは“肩こり”などと同じように単純に凝り固まっている場合と、筋肉自体が収縮していて硬くなっている場合があります。単純に凝り固まっている場合は揉みほぐしたり指圧したりしますと初めのうちは強く痛みを感じますが、次第に気持ち良さが感じられるようになります。いわゆる「痛キモ」状態です。ところが筋肉が収縮してこわばっている場合は、軽く触れただけでも痛みを感じたり、引き伸ばそうとしますと辛い痛みだけを感じ「痛キモ」の感じにはなりません。

 単に噛みしめや歯ぎしりの癖によって顎周辺がガチガチに硬くなっている場合は、筋肉の使いすぎによる硬さ(硬結)ですから持続的指圧などで硬さは次第にほぐれていきます。
 一方、筋肉(そしゃく筋)が収縮状態にあって硬くなっている場合は、収縮している原因を解決しなければなりません。それをせずに硬い部分を強く指圧して無理やり柔らかくしようとしますと強い痛みを感じ続けますし、筋肉を傷めてしまう可能性もあります。

 歯ぎしり、噛みしめ、食いしばりに直接関係しているそしゃく筋は、胸鎖乳突筋、斜角筋、胸骨舌骨筋、甲状舌骨筋など首周りの筋肉と連動関係にありますので、それらの筋肉の状態によってこわばったり(収縮)、ゆるんだり(弛緩)します。骨格の歪みは首回りの筋肉に変調をもたらし、その影響で連動するそしゃく筋がこわばって噛みしめ状態になってしまうことがあります。

 また、肩や胸の骨格が歪んでいますと、それだけで本人の意志には関係なく「噛みしめた状態になってしまう」という現象が起こります。
 例えば胸(胸郭)や鎖骨が本来の位置よりも下がりますと、首の筋肉や筋膜が下顎を下に引っ張るようになります。下顎が下に引っ張られる状況は、”口が開いてしまう力”が掛かり続けているということです。するとからだは、無意識にその力に対抗しようとして、そしゃく筋など口を閉じる筋肉に力を入れて収縮力を高め、口を閉じた状態を保とうとします。運動会の綱引きで、相手に引っ張られると均衡を保つためにこちらも力を増して引っ張るようになるのと同じ原理です。
 この原理を胸や鎖骨が慢性的に下がっている人に当てはめますと、そしゃく筋は本人の意志に関係なく慢性的に収縮している状態になってしまうということです。そして、この状態は即ち、噛みしめた状態になっているということです。このような場合に噛みしめ状態を解決するためには、そしゃく筋をほぐしてゆるめることではなく、下顎が引っ張られている状況を解決することが必要なことです。

 ほとんどの人は、奥歯が噛み合っていなければ「噛みしめていない」と考えています。しかし実際には、歯がくっついていなくても筋肉的に“噛みしめ状態”は存在します。そしゃく筋が常に収縮して緊張している状態です。そしてこのような状態の人に施術を行い、そしゃく筋が緊張状態から解放されていきますと「顎がゆるんで下顎がだんだん離れていく」という驚きに近い感想をいただきます。意志に関係なく顎が動いてゆるんでいくからです。

 以上記しましたとおり、“噛みしめ”に対して施術を行う時には、噛みしめの原因がエネルギー循環にあるのか、それとも筋連動や骨格の歪みの影響によるものなのかを識別しなければなりません。

 実際の施術では、一つの噛みしめ状態を解除するために、からだから得た情報を元に幾つかのアプローチを行っていきます。そして、その人が噛みしめてしまう原因を特定していき、日常生活での注意事項としてアドバイスしています。
 噛みしめてしまう原因は人それぞれですが、多くの人に共通して見受けられるものもありますので、以下に幾つか取りあげてみます。

筋連動による噛みしめ状態の例

・親指の先のこわばりが影響して噛みしめ状態になる

 その若い男性は学生の頃、毎日毎日勉強ばかりしていたということです。顎周辺の問題と座り続けることができないという問題を抱えています。顎周辺の問題はそしゃく筋のこわばりによる噛みしめ状態です。座り続けることができない問題は骨盤(特に仙骨)を立てることができないので、骨盤に体重を乗せることができないからです。座っていてもすぐに寝そべった状態になってしまいます。
 勉強を続けていたことで、ペンを使い続けていたことと、腋の下を開き続けていた(=両肘を上げた状態)ことが連想できました。筆圧も高いので親指と示指に力が入ってしまう癖を持っていることもわかりました。

 この人の問題を改善する要は、右手親指先の強いこわばりを取ることでした。学生時代何年も親指に力を入れていたことから、爪の横から母指球にかけて根深いこわばりがあり、それによって肩甲骨が影響を受け、右のそしゃく筋にこわばりが生じていました。施術で母指のこわばりを解消していきますと、顎が次第にゆるんでいきました。顎の問題はそれだけでほとんど良くなりました。さらに骨盤も立つようになり、座り続けることが可能になりました。

 スマホ操作などで親指の先を酷使している人はたくさんいます。それが噛みしめの原因、顎関節症の原因になっている可能性も考えられます。右手母指をたくさん使ってスマホを操作している人で、顔の右側が左に比べて縮んでいたり下がっていたりしていると感じているなら、それは母指先のこわばりが原因かもしれません。

・胸が下がっているために噛みしめ状態になっている

 バストの位置が下がったように感じている人は「加齢のせい?」と考えているかもしれませんが、多くの場合、実際に胸郭、つまり肋骨全体が下がって骨盤に近づいているからです。その原因についてはここでは取り上げませんが、胸が下がった結果として首の筋肉が緊張します。するとそれはそしゃく筋に連動し、自ずと噛みしめ状態を招いてしまいます。その他にも喉の調子が悪くなったり、舌も硬くなりますので滑舌が悪くなったり、息苦しさを感じ続けたりするかもしれません。
 この問題を解決するためには胸郭を正しい位置に戻すことが必要ですが、それは腹筋の状態(縮んでいる)を改善することがポイントになります。お腹が冷えていると腹筋が縮んで胸が下がってしまうことはよくあることですが、それ以外では足や足底の問題が原因になっている場合が多くあります。硬く平なコンクリートのなど上を歩いている現代人は、足や足底が柔軟性を失いこわばってしまう傾向にあります。そのこわばりが腹筋のこわばりにつながり胸を下げ噛みしめ状態や舌の硬さをもたらしている可能性があります。足首を柔らかく動かしたり、足底や足趾を揉みほぐしたり、硬くなっている踵の両側を揉みほぐしたりすることは対策として有効です。

・膝下の骨がずれていることによる噛みしめ状態

 欧米人に比べますとO脚だったり、O脚気味だったりする割合が高いのが私たち日本人の体型ですが、それが膝下の骨(脛骨と腓骨)の外側へのずれによるものだとしますと、いろいろと問題が生じてきます。

 膝下の骨が外側にずれる理由はいくつかありますが、一番多いのは太股外側の筋肉が緊張(収縮)して膝下の骨を外側に引っ張っていることです。立った時に足の小趾側に体重が掛かってしまう人(重心が外側に逃げてしまう人)は、この傾向にあります。膝下が外側にずれますと太股内側の筋肉は緊張して張ります。(途中の原理は省略しますが)すると結果的にそしゃく筋は収縮します。顔の表情にも緊張感が生じると思います。
 また膝下の骨は外側だけでなく後側(踵側)にずれることもよくありますが、すると股関節の働きや鼡径部の血流にも影響が生じ、エネルギー循環の問題から噛みしめや歯ぎしりの問題を生じてしまうことも考えられます。
 階段をゆっくり降りることが苦手な人(パタッと足を着いてしまう人)、正座した状態から立ち上がるのが苦手な人、「膝小僧が目立つ」と感じている人は膝下が後方にずれているかもしれません。

 以上の項目以外にもそしゃく筋がこわばってしまう原因はありますが、最近目立つのは以上の3項目です。


 「たかが噛みしめや歯ぎしりくらいで‥‥」と思われる方はたくさんいらっしゃると思います。私もかつてはそう思っていました。ところが、からだを整えることを追求していますと、どうしても噛み方や噛みしめや歯ぎしりの問題と、歩き方の問題は解決しなければならないことであると思うようになりました。
 しかしながら現実的な施術では、時間的制約もありまして、十分に満足するまでやりきれない場合がほとんどです。歯や歯茎や顎周辺などそしゃくに関係することと、“歩くこと”は私たちのからだをしっかりしたものに保つための核心です。そのことを多くの人に認識していただきたいと常々思っております。

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 私たちは自然界に誕生しましたので、からだは自然界そのものであり、当然自然界からの様々な影響を受けて変化しています。
 「台風や低気圧が近づくと体調が悪くなる」
 「気温の高低差が激しいと、からだがついて行かない」
 当院に来店される人達がよく口にされることですが、ある程度年齢を重ねますと、私たちは自然界からの影響に俊敏に適応できなくなり、このような感想を持つようになるのかもしれません。

 今、季節は春ですが、この時期は花粉症で苦しむ人も多いように私たちのからだが自然界との関係でいろいろな変化を経験する時期でもあります。自然界も冬から新しい季節に向けて変化をし始めている時期であり、「春一番」「春の嵐」「三寒四温」など、私たちの体調にとって厄介な時期でもあります。
 さて、今回の話題は「春先は呼吸系の働きが低下し、その影響で腰もスッキリしなくなる」というものです。呼吸系と腰とは関係が薄いように思われると思いますが、実はかなり関係が深いというお話しです。

 呼吸系と申しますと、それは鼻であり、気管支や肺になりますので、花粉症のこの時期「春先に呼吸系が不調になる」というのはイメージしやすいことだと思います。

 ここで呼吸運動に関係する諸器官について説明させていただきます。
 呼吸で息を吸うとき、通常(口呼吸の人は別)は鼻の穴を通して空気を取り入れますが、正常であればその空気は頬と額にあります副鼻腔を通過した後、気管を通って肺に入っていきます。外気は春先であればまだ冷たいですし、乾燥もしていますので、鼻の穴を通しただけで肺に送られますと気管や肺を冷やすことになってしまいます。それはからだに負担を掛けることになりますので、そうならないように私たちのからだには副鼻腔があります。副鼻腔は鼻から取り入れた外気の温度と湿度を調整し、さらに汚れを除去する働きをしています。副鼻腔を通過した外気は瞬時に理想的な状態に調整されるということですが、そうすることで肺はガス交換を効率よく行うことができるようになるとのことです。ですから、鼻が詰まって鼻呼吸ができなかったり、あるいは鼻呼吸はしていても副鼻腔に空気が入らないような状態では、ガス交換の効率も悪くなりますし、肺や気管支に余計な負担を掛けてしまうことになってしまいます。
 また、肺は呼吸運動とガス交換の要となる大切な器官ですが、肺自体は筋肉ではありませんので、自らの能力で膨らんだり縮んだりすることはできません。肺は袋のようなもので、それが収まっている胸郭が膨らんだり縮んだりすることを利用して空気を出し入れする仕組みになっています。ですから、胸郭が十分に膨らんだり縮んだりすることができなければ、呼吸運動は不完全なものになってしまいます。

 胸郭は12本の肋骨でできている籠のよなものですが、その底にあります横隔膜(筋肉)が伸縮することで胸腔が拡がったり狭まったりします。この原理を利用して肺が膨らんだり(吸気)縮んだり(呼気)しますが、この呼吸を腹式呼吸と呼びます。
 また胸郭を形成しています肋骨と肋骨の間には外肋間筋と内肋間筋の二種類の肋間筋があります。外肋間筋は吸気の時に収縮しますが、それによって下の肋骨を引き上げます。見た目には、肋骨が持ち上がって胸の厚みが増す状態になります。内肋間筋はこれとは反対に、息を吐き出す(呼気)時に収縮しますが、それによって上の肋骨を引き下げます。見た目には、肋骨が下がって胸の厚みが減る状態になります。つまり二つの肋間筋が働くことによって胸郭が持ち上がり息を吸い込むことができ、胸が下がって息を吐き出すことができるわけですが、この呼吸を胸式呼吸と呼びます。
 つまり呼吸運動には横隔膜主体による腹式呼吸と肋間筋主体による胸式呼吸があるわけですが、両方の呼吸方法が機能していて、且つ、それらがリズミカルに関連しあっている状態が理想的な呼吸状態であると言うことができます。
 風潮として、腹式呼吸ばかりが強調される傾向があるようですが、お腹ばかりが出っ張ったり凹んだりして胸郭がほとんど動かないような状態は決して良いことではありません。
 例えば、言葉を続けるのが苦手だったり、カラオケのテンポの速い歌でブレス(息継ぎ)が上手くできなかったりするのは、瞬間的な胸式呼吸ができないからですが、その理由は肋間筋の働きが悪くて胸郭が動かないからだと考えることができます。

 さて、今の時期、多くの人の胸郭は下がっています。その理由の多くは内肋間筋がこわばっているからですが、それは副鼻腔の状態と関係が深いように私は感じています。
 副鼻腔はいくつかありますが、その中で頬骨の下にあります上顎洞と額にあります前頭洞が状態を把握しやすいものです。

 上顎洞は鼻の真横に位置していますが、そこは上顎骨と頬骨の関節部分に近いところです。そしてその部分の表層は眼輪筋の下端や上唇鼻翼筋、上唇挙筋といった表情筋に覆われていますので、本来は指圧すると「筋肉」とわかるところなのですが、この時期はカチカチに硬くなっていて、骨と間違って感じてしまう人も多くいます。そして、そんな人は副鼻腔(上顎洞)の状態も芳しくなく、鼻から息を吸っても副鼻腔の中に空気が入りにくい状態になっています。私はこのような状態の時は内肋間筋もこわばっていて上手く吸気ができないと認識していますので、持続的な表情筋への指圧によって硬さを除去し、副鼻腔に空気が通るように施術を行います。だいたい5分間くらい指圧し続ける感じですが、そうしますと次第に鼻呼吸が大きくなり、併せて胸郭も動き出すようになります。胸式呼吸が復活しますので、全体的に呼吸状態が改善してからだも楽になります。

副鼻腔と腰との関係

 今の時期に目立つことですが、後ろ姿で、右肩甲骨と左肩甲骨の間が大きく拡がっている人がいます。その理由は、背骨と肩甲骨を繋いでいます大菱形筋(だいりょうけいきん)がゆるんで伸びた状態になっているからです。そして、大菱形筋は筋肉の連動として腰部の大腰筋と連関しますので大腰筋の働きも悪い状態になっています。

 大腰筋は腰部の状態に大きな影響力を持つ筋肉です。腰椎の椎体から骨盤の前面を経由して大腿骨(小転子)に繋がっていますが、腰椎をグイッと前に引っ張り、腰椎の前弯を実現しています。大腰筋の働きが悪くなりますと、腰椎の前弯が乏しくなったり、あるいは腰椎が後方に出っ張るようになってしまうかもしれません。いつも骨盤を含めて背中を丸めて座っている人は、腰椎が後方に出っ張った状態になっていると思いますが、そのような人は大腰筋の働きが悪くなっています。

 「姿勢を正すように背中を軽く反ってみてください」と座った状態でやっていただいたときに、何処を支点にして背骨を反っているかが私にとっての注目ポイントです。大腰筋がしっかり働いている人は、腰椎下部を支点にして仙骨を前傾させるようにして背骨を反るようになります。このような人は骨盤の状態も良くて、座り姿勢も立ち姿勢もスッキリしています。ところが大腰筋の働きが悪い人は腰椎部分を反らすことができませんので、背骨の上の方を支点にして反るようになってしまいます。このような人は背中を反る、あるいは背筋を伸ばすことが苦手ですから、正しい姿勢を保つことが辛く感じます。立ち姿も「出っ尻出っ腹」に近い感じになってしまいます。

 ですから、大腰筋の働きを高めて骨盤や腰部の状態を改善しようとするのであれば、連動する大菱形筋の働きを高めて拡がってしまった肩甲骨間を本来の位置にもどるようにする必要があります。そしてこの時の重要なポイントとして下位頚椎の在り方があります。

 頚椎は7個ありますが、3つの斜角筋(しゃかくきん=前斜角筋、中斜角筋、後斜角筋)が第1肋骨、第2肋骨と頚椎を繋いでいます。そして斜角筋がこわばった状態になりますと頚椎を肋骨の方に引っ張るようになります。
 ここからはかなり専門的な内容ですが、特に後斜角筋がこわばりますと第5頚椎、第6頚椎が下を向くようになりまが、それによって大菱形筋がゆるんだ状態になってしまいます。(同時に脇の下の大円筋と小菱形筋はこわばります)
 第5、第6頚椎が下を向いた状態は、立位で、背筋を伸ばして首も真っ直ぐにしようとしても、何となく首のつけ根のところで頚椎が前に落ちてしまい、首が真っ直ぐにならない状態として感じ取ることができると思います。
 このような状態の時に、第5、第6頚椎の後側にあります出っ張り(棘突起)を下方に引き下げる(頚椎自体は上を向く)ようにしますと、首も自然と真っ直ぐになり、大腰筋の働きも良くなりますので腰部も伸びる感じがすると思います。

 話を副鼻腔と内肋間筋と大菱形筋と大腰筋の関係に戻しますが、顔面の筋肉が硬くなったり季節的な理由で副鼻腔の働きが悪くなりますと、同時に内肋間筋がこわばってしまい胸郭(肋骨)が下がったままの状態になってしまいます。
 肋骨が下がった状態になりますと後斜角筋がこわばってしまい、第5、第6頚椎を下向きの状態にしてしまいます。すると大菱形筋の働きが悪くなって肩甲骨間が広がった状態になりますが、同時に連動する大腰筋の働きも悪くなりますので、腰椎の前弯が乏しくなって腰部の状態も悪くなってしまいます。
 立った状態でも、歩いている時でも、なんとなく上半身を腰に乗せることができなくて「出っ腹出っ尻」になっているように感じたり、あるいは座った状態で背筋を伸ばす動作をした時に、不自然さや疲れを感じたりするようであれば、それは大腰筋の働きが悪いからかもしれません。
 そして大腰筋の働きが悪くなる理由の一つとして大菱形の働きが悪くなっていることがありますが、季節的な要因として、花粉症のこの時期は副鼻腔の状態が悪くなっていることが原因になっている可能性が高いと考えられます。
 実際、この時期に来店されるほとんどの人に副鼻腔を機能的な状態に戻す施術を行っています。

 また、副鼻腔以外の原因で第5、第6頚椎が下を向いてしまうこともありますが、それは今回のテーマから外れてしまいますので、またの機会にしたいと思います。

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 生まれたての赤ちゃんを除いて、この世界に、からだが全く歪んでいない人はおそらく一人もいないと思います。同様に、顔や頭の歪んでいない人も皆無だと思います。私たちの骨格はたくさんの骨が筋肉や靱帯によって結び付けられてできていますので、それは「歪むようにできている」と考えても良いのではないかと思ったりもします。
 ただ、歪みが、ある許容範囲を越えてしまいますと、生理機能に弊害がでたり、動作に支障が現れたり、痛みやだるさやシビレなどの症状が現れたりしますので、歪みはなるべく小さな範囲にとどめておきたいものです。

 さて、今回はからだの歪みが原因で、顔が歪んでしまっている場合についての説明です。
 顔は頭蓋骨の前面のことですが、骨で申しますと前頭骨(額)と側頭骨(耳)と鼻骨(鼻)と頬骨と上顎骨と下顎骨です。これらの中で下顎骨を除いた骨は強靱な縫合関節で繋っていますので、半ば一体化しています。下顎骨は他の骨格と顎関節で繋がっていますが、顎関節はそしゃくや喋りでたくさん使いますので、非常に歪みやすいと部分であると言うことができます。

からだ前面(腹側)の影響を受ける下顎骨と側頭骨



 顔面も含めて頭部は首を介して胴体の上半身と繋がっているわけですが、ここで、胴体上半身を前面(腹側)と後面(背側)に分けて考えてみます。
 まず、胴体上半身の前面には胸とお腹がありますが、首の筋肉を介して頭部と胴体上半身が直接繋がっているところは、頭部では下顎骨と側頭骨であり、胴体上半身では鎖骨と胸骨です。
 ですから単純に考えますと、鎖骨と胸骨(=胸郭)の位置が狂った場合は、下顎骨と側頭骨の位置も狂ってしまうことになります。そして実際、そのようになります。

 鎖骨は大胸筋と三角筋を介して腕(上腕骨)に繋がっています。胸骨もまた大胸筋を介して上腕骨に繋がっていますので、手先や腕の使い過ぎなどで三角筋や大胸筋がこわばった状態になりますと、鎖骨と胸骨を上腕骨の方に引っ張るようになります。あるいは肩関節が少しおかしくなって上腕骨が肩関節から少し離れますと、同じように鎖骨と胸骨は上腕骨の方に引っ張られます。
 たとえば、右手指の使いすぎで大胸筋がこわばりますと、鎖骨と胸骨は本来の位置よりも右側にずれることになります。すると胸鎖乳突筋を介して鎖骨及び胸骨に繋がっています側頭骨は右後方にずれた状態になります。外見的には右耳が左耳に比べて「後ろにある」として知覚できると思います。
 また、舌骨下筋群の胸骨舌骨筋、胸骨甲状筋~甲状舌骨筋によって繋がっています舌骨も右側にずれる可能性がありますが、そうなりますと舌骨上筋群を介して下顎骨も右側に捻れるようになります。

 そして、右利きの人は右手をとてもたくさん使いますので、実際このようになっていると思います。顎先に手をあてて軽く右側に動かしたり、左側に動かしたときに、右側に動かす方が顎先は楽に動いてくれたのではないでしょうか。それは下顎骨が少し右側に捻れているからです。

からだ背面と骨盤と背骨の影響を受ける後頭部

 私たちは脊椎動物であり、その中の哺乳類に分類されますが、脊椎動物としての最大の特徴は背骨があることです。背骨は7個の頚椎と12個の胸椎と5個の腰椎、つまり24個の脊椎で成り立っていますが、そこに骨盤の中心となる仙骨・尾骨が繋がってからだを支える土台となっています。
 そして骨盤から背骨や肋骨を経由して後頭部まで繋がっている脊柱起立筋群があります。

 ですから後頭部、そしてその中心である後頭骨は脊柱起立筋群を介して背骨や骨盤の影響を受けています。背骨が捻れたり、骨盤が歪んだりしますと、後頭骨も歪んでしまうことになります。
 さらに、からだの背面には肩甲骨がありますが、それは僧帽筋を介して後頭部に繋がっています。肩甲骨は専門的に上肢帯と呼ばれ、腕をからだ(体幹)に結び付ける役割をしていますので、腕の影響を受けていろいろと変位します。
 パソコン業務や腕を前に出す作業をたくさん行っている人は肩が前に出た体型になりがちですが、それは肩甲骨の位置が変位しているということです。そうしますと僧帽筋は後頭部を引っ張るようになりますので、肩が前に出ている(=背骨から遠ざかっている)方に後頭部が捻れるようになります。

 つまり、からだの背面では、骨盤や腕(=手指)の影響を受けて後頭部が歪むことになります。そして、後頭部の中心である後頭骨は頭蓋骨の基礎的存在ですから、後頭部が歪みますと下顎骨を除いた頭蓋骨の全ての骨は歪んでしまうことになります。

筋膜の影響による顔の歪み

 皮膚の下層には皮下筋膜(浅筋膜)があります。皮膚が全身を覆っていますように皮下筋膜も全身を覆っていますが、皮下筋膜は結合組織であり丈夫です。
 私たちのからだは一番深部に骨があって、それを深層筋が包んでいるような状態になっています。そして部位によって層の数は異なりますが、深層筋の上に中層筋があり、さらにその上に浅層筋があります。そして全身の浅層筋を丸ごと包むように丈夫な皮下筋膜が覆っています。その表層に皮下脂肪があり、そして皮膚(真皮と表皮)があります。
 皮下筋膜は一枚のシート状のものですが、それが筋肉の層を直接包んでいますので、皮下筋膜が捻れた状態になりますと、筋肉の層も捻れ、骨も捻れた状態になります。
 「からだが歪む」ということは骨格が歪むことですから、主役は骨(骨格)であり、筋肉が脇役であるという考え方が一般的かもしれませんが、これとは違って「皮下筋膜が主体と
なって筋肉の状態と骨の状態を決めているかもしれない」という考え方もあります。
 「筋膜リリース」という整体法も注目されつつありますが、研究が進めば、「筋膜」に対する注目度はもっともっと高まっていくかもしれません。

 さて、骨盤の前面には鼡径部があります。鼡径部は骨盤の前面から骨盤内臓物(小腸や膀胱、直腸、子宮など)がはみ出さないようにブロックする役割もしていますが、内臓下垂などの影響で下がりやすい部位でもあります。また、足の小趾側アーチが失われている時は鼡径部が下がってしまう傾向があります。

 鼡径部の要は鼡径靱帯になりますが、そこは腹筋(外腹斜筋と内腹斜筋)の出発点(起始)になっているほか、その上を覆う皮下筋膜にとっても要となっています。鼡径部が下がった状態になりますと、腹筋が肋骨を引き下げる状態になりますが、腹部を覆う皮下筋膜も下に引っ張られますので胸や首の皮下筋膜も引っ張られ、顔面全体が引っ張られて下がった状態になります。
 以上は鼡径部が下がった場合という単純な例ですが、皮下筋膜は筋肉にゆるやかに密着していますので、筋肉や骨格の在り方の影響を受けて捻れたり、よれたりします。
 例えば右側の外腹斜筋が収縮したままのこわばった状態になりますと胸郭は斜め左下の方に捻れるようになりますが、皮下筋膜もそのように捻れたり、よれたりします。そして、その流れは首や頭部まで影響を及ぼし顔を歪めてしまう原因となります。



からだの歪みが顔の歪みにつながる三大要因

 以上説明させていただきましたように、からだの前面では鎖骨と胸、背面では骨盤と背骨と肩甲骨、そして全身的に皮下筋膜の捻れが顔の歪みを招く三大要因であると私は考えています。
 そして、鎖骨と肩甲骨の位置をおかしくする原因の多くは手指や腕の問題でありますし、骨盤を歪める原因としては足首や足や足趾の問題が考えられます。
 また、これらの原因で顔が歪みますと、噛み合わせが合わなくなってしまったり、噛みしめや片噛みの癖になってしまったりしますが、それによって更に顔の歪みがおおきくなってしまうことがあります。
 ですから、顔の歪みを調整する施術では、からだからの影響を先ず片付けるために、手指や腕、足周辺の状態を確認して調整することから施術を始めることが多いです。施術時間が60分間だったとして、最初の30~40分はからだばかりを調整し、残り20分くらいになったときにはじめて顔を調整し始めるという段取りになることも多々あります。それくらい、顔とからだの歪みは密接に関係し合っているのが実際です。
 からだの歪みを無視して放ったまま、顔や頭蓋骨ばかりを調整しても、それは理屈に合っていないことになります。

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(過去の記事を修正加筆したものです)

 顔の歪みは①生まれつきのもの、②からだの歪みが原因となって顔を歪ませているもの、③片噛み癖や噛みしめの癖になどによって歪んでしまったもの、④打撲による損傷や物理的な外力によって凹んだりずれたりして歪んでしまったもの、の四つに大別することができます。
 今回は④の打撲や外力の影響によって歪んでしまったものについて取り上げます。転んで打撲した、殴られて凹んだ、小顔矯正などで強引に頭蓋骨を動かされた、などがこのカテゴリーに入ります。
 小顔や顔の矯正を行う整体院などに行き、強い施術を受けたことで鼻骨が曲がったり、上顎骨が凹んだりして顔が崩れ、元の状態に戻したいというお客さんからの問い合わせが時々あります。
 過去の苦い体験から皆さんとても心配され、私のところではどういった施術をするのかとよく聞かれますので、ここで概略を説明したいと思います。
 まず、私は顔にかぎらず骨や骨格自体を外力(物理的力)を使って強制的に動かすことはいたしません。顔や頭蓋骨であれば、骨格を押したり引っ張ったりすることはしませんし、その他の部位でも骨をバキバキするような矯正は一切行いません。筋肉や筋膜などを丁寧に調整していき、自ずと骨格が元の状態に戻るような調整方法を行っています。



 頭蓋骨を強い力で押され、あるいは強引に矯正され、どこかの骨が曲がったり凹んだりしてしまったのは、頭蓋骨の関節が弛んでしまったことが主な原因であると考えられます。頭蓋骨は骨と骨が“縫合”と呼ばれる密度の高い繊維性の結合組織でつながっていますが、強い外力が加わり縫合が伸ばされた状態になりますと軽く押すだけでも骨が動いてしまったり、何もしなくても骨が垂れ下がったような状態になってしまいます。そして下顎骨を除く頭蓋は一つ一つの骨が立体パズルのように組み合わさって全体が成り立っていますので、どこか一個所の縫合がゆるんでしまい関連する骨が一つか二つ動いてしまいますと、それは全体に影響を与え頭蓋全体が歪んでしまうことになります。
 また、頭蓋骨全体が歪みますと噛み合わせが合わなくなり、噛み方がおかしくなったり噛みしめる癖をもつようになったりします。すると頭蓋骨だけでなく、関係する筋肉(そしゃく筋や表情筋)も変調します。すると、これら筋肉の変調によってますます頭蓋は歪むことになりますし、感覚器官やからだの機能に不調が現れたり、「首や肩が張る」といったことも起こります。
 このように外力によって頭蓋骨が歪んだり凹んだりした場合は、①縫合がゆるむ、そして②顔の筋肉に変調が起こる、という経過をたどることになりますが、それによって顔の歪みが悪化すると思われます。
 打撲などの損傷によって頭皮や皮下筋膜にダメージを受けた場合も、同じような感じです。
補足:小顔矯正などでは、鼻の際(上顎骨と頬骨と鼻骨の境界あたり)を強く押すようですが、それによって上顎骨が凹みます、すると関節している前頭骨、鼻骨、頬骨も影響を受けますので、額にへんなシワができたり、鼻が曲がったり、頬が下がったりしてほうれい線が深くなったりする可能性が高くなります。

施術について

 さて、外力や打撲などによって歪んでしまった頭蓋を修正する方法ですが、それは
 ①ゆるんだ縫合を本来の状態にもどすこと、
 ②顔と周辺の筋肉を整えること
の二つを行うことになります。

 頭蓋骨が歪んでいる上に、関節(縫合)の機能が低下しているために頭部は非常に不安定な状態になっています。症状が酷い場合は、歩いたり、ふり向いたりする程度の軽い頭の揺れでさえ、とても大きな揺れに感じられたり、残存現象が残るような感じがして心理的に不安感に襲われるようです。
 このような状態では、自ずと顔面の筋肉やそしゃく筋を硬くこわばらせて不安定な頭蓋をなんとか保とうとすることになりますので、自然と噛みしめ癖になってしまうでしょうし、顔面の筋肉も硬くなってしまいます。

 打撲によるケガや外力による頭蓋骨の歪みである場合は、ダメージ、損傷が主な原因ですから、先ずそれらの修復を試みて、その次に顔や頭蓋の筋肉を整えてバランスを取り戻すような段取りの施術となります。

・転んだり、殴られたりして、ダメージを受けている場所が明らかである場合は、まずそこから施術を始めます。頭皮やその下の皮下筋膜が損傷していることで頭蓋骨全体が歪んでしまうこともあります。また、先ほども申しましたが、そのダメージを補うために噛みしめたり、顔に力をいれていることによって顔や頭蓋が歪んでいることも考えられますが、そうであれば、ダメージ箇所を施術することで噛みしめ状態が改善されたり、顔から力が抜けるなどの変化が現れます。その変化を目安に、施術を進めることになります。

・小顔矯正などで頭蓋骨全体を動かされたり、あるいは頭蓋骨全体が不安定になってしまった場合などでは、打撲などと違ってダメージ箇所を最初から特定することは難しい面があります。ですから、先ずは頭蓋骨修正の基本的施術を行うことから始めます。
 頭蓋骨の基本は後頭骨(後頭部)です。骨格(体幹)の基本は仙骨であり、背骨でありますが、その同じセンターライン上にあります後頭骨が頭蓋骨の基本になります。
 後頭骨を整えることから施術を始めますが、小顔整体でおかしくなってしまった人のほとんどは後頭部の筋膜と縫合関節がゆるんだ状態になっています。
 そして後頭骨を施術した後は顔前面への施術を行うことになりますが、上顎骨が凹んでいる場合はかなり厄介です。顔を小さくするという目的で頬骨や鼻の横(上顎骨)あたりをグイグイ押し込むような施術を行うのでしょうか、上顎骨が陥没状態になっている場合があります。そのような状態になってしまった人は目頭部分が凹んで口の中がとても狭く感じ、噛み合わせもまったく合わなくなっていると思いますが、心理的にも「どうしよう?」という不安でいっぱいになっているかもしれません。


 凹んだ上顎骨が前に出てくれば、目の落ち込みも、噛み合わせも改善されると思いますが、そのための施術はなかなかたいへんです。後頭骨と側頭骨、後頭骨と頭頂骨、頭頂骨と前頭骨などは縫合関節の部分が大きいので、直接手を当てて施術することができますが、上顎骨は前頭骨と鼻骨に小さな関節しか持っていません。表面に現れている関節だけを施術してもあまり効果は期待できませんので、他の部分を施術することによって上顎骨が前にでてくるようにしなければなりません。

 ですから、力を使って骨を押し込み、強制的に頭蓋骨を小さくして小顔を実現しようとする整体は、絶対に避けていただきたいと思います。
 「頭蓋骨のバランスが整えば、むくみが減り、筋肉も引き締まって自然と小顔が実現する」
 このような方針で行っている小顔整体を探して訪れていただきたいと思います。むくみが減り、頬のタルミが減って、目が大きく開くようになり、顎の角度が変われば、それだけでかなり小顔に見えるはずです。

回復までの時間はまちまち

 顔の中には感覚器官がありますし、頭蓋には脳が収まっていますので、顔はとても敏感です。見た目では「もう大丈夫ではないだろうか」と感じても、本人の感覚がすっかり戻らないと、安心感は戻ってこないようです。
 ですから、回復までにどれくらいの時間と施術回数が必要なのかは、一概に申し上げることができません。私としましては、まずは不安感を除去して安心できる顔と頭の状態にすることが第1の目標と考えています。そして、それが実現した上で、それぞれのご要望に応じて細かいところを修正していくような、そんな段取りを考えています。


 外力によってダメージを受け、顔や頭が不安定になってしまった人は精神的にも非常に落ち込んでいます。若い女性などには、涙をポロポロ流しながら来店される人もいます。
 雑誌やネット情報を見ながら自分で自分の顔をグイグイ押したりしてしまい、「ちょっとまずいかも」と感じると小顔整体のお店を訪ねるようです。そしてそこでも上手くいかないと、同じようなお店を転々としては、さらに頭蓋骨をいじられ、症状や状態がどんどん悪化してしまったというパターンになるようです。そんな人が何人も来店されました。
 そして実際、このような人達は本人が満足するまで回復するのに半年から1年という時間がかかってしまいます。
 今も遠くから月に1度のペースで新幹線に乗って来店されている、まだ20歳前の女子がいます。最初の来店から半年くらいになると思いますが、そろそろ終了となりそうです。アルバイトをして新幹線代と施術料(4700円)を稼いで来店されているとのことですが、それでも希望が見えて、すっかり明るくなったので、私も一安心といった感じです。

 どうぞ、顔や頭は大切にしてください。安易な気持ちでいじらないように注意していただきたいと思います。


足つぼ・整体 ゆめとわ
電 話  0465-39-3827
メールアドレス info@yumetowa.com
ホームページ http://yumetowa.com
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 「整体」と「噛み合わせ」とは関連性のない、違うジャンルのものであると認識している人がほとんどだと思います。「噛み合わせは」歯科や口腔科の領域であると一般には考えられていますし、噛み合わせの矯正には歯を削ったり、マウスピースを装着したり、場合によっては歯列矯正が必要になるというイメージを持たれているかもしれません。
 しかし、噛み合わせで悩んでいたり、違和感や不快感を感じ続けている人たちの話をうかがいますと、これらの手段を駆使しても問題は解決されないとのことです。
 そして噛み合わせのことが気になりだしますと、その調整の為に歯をどんどん削ることになり、不安を感じつつも深みにはまっていくような、そんな感じになっていくと仰った人もいました。

 「そしゃく」は哺乳動物である私たちにとって非常に重要です。そしゃくすることが心地良いのであれば、自然と私たちはそしゃくを増やすようになりますが、そしゃくすることに違和感や不快感を感じたり、疲労を感じるようであれば、自然とそしゃくをおろそかにして食物をすぐに呑み込んでしまうことになってしまいます。それは食物の消化という意味でも良くないことですが、それ以外にそしゃく筋がたるんでしまうと意味でも良くないことです。(そしゃく筋は全身筋肉の司令塔のような役割)
 ですから、そしゃくを心地良いものにするために、噛み合わせの問題を解決することはとても重要なことであると言えます。

 噛み合わせに関しましては、歯科や口腔科が専門とする「歯」と「歯茎」などの状態は重要です。しかし、それだけでは不十分で、「顎関節」の状態がとても重要です。噛み合わせの問題に取り組むときに顎関節の問題を外していろいろ調整してみたところで、根本的な解決には結びつきません。
 顎関節のバランスが悪く、上の歯列のある上顎骨と下の歯列のある下顎骨が歪んだ関係にあるなら、いかに歯や歯列を修正したところで、噛み合わせが合って、心地良くそしゃくできる状態になるとは考えることができません。顎関節が歪みなく正しく機能できる状態になっており、その上で、さらに歯列や歯の状態も良好であるとき、心地良いそしゃくが達成できるのだと、私はそう考えています。
 また、顎関節の状態を重要視されている歯科や口腔科の医師がかなり多くいらっしゃることは知っています。そして、いろいろな研究をされていらっしゃるのだろうと思います。そのような書籍も拝見したことがあります。しかしながら、歯科や口腔科の専門範囲内だけでの対応では、やはり限界があり、結果的に不十分な対応になってしまうと言わざるを得ません。

噛み合わせ(顎関節)は背側と腹側の接点


 私たちのからだは大きく背側と腹側に分かれています。そして構造的に上顎は背側であり、下顎は腹側です。ですから顎関節を修正するときには、「からだの背側と腹側」という観点を外して考えることはできません。単に上顎(側頭骨)と下顎のことだけにスポット当てて、部分に切り分けて対応しようとしますと、全然違った方向に答えを求めてしまうことになってしまいます。
 (例えば顎関節の開きが片側だけ悪いのは「咬筋が硬くなって伸びないからだ」と判断して、咬筋を伸ばすための対処として筋肉弛緩剤(ボトックスなど)を投与して解決したり、奥歯にゲタを履かせて強制的に咬筋を伸ばそうとしたりする等)

 具体的な例を一つ取り上げてみます。
 右腕を使い過ぎたり、他の理由で右の肩甲骨が外側にずれてしまうことがあります。すると肩甲骨から後頭部や頚椎に繋がっています僧帽筋や肩甲挙筋が引っ張られた状態になりますが、それによって後頭骨が捻れます。そして後頭骨の捻れは前頭骨、上顎骨へをつながり、上顎の捻れとともに上の歯列に歪みをもたらします。(上顎が左側に捻れる)

 また腹側では、右肩甲骨が外側にずれるのに合わせて右鎖骨が外側にずれますが、それによって首前面の筋肉が変調起こし、喉や舌骨が右側にずれます。舌骨から下顎骨には舌骨上筋群がつながっていますので、舌骨が右側にずれることによって下顎骨も右側に捻れますが、それは下の歯列を右方向に歪ますことになります。

 このようにして、肩甲骨が右側にずれたことによって上の歯列は左方向に、下の歯列は右方向に歪みますので噛み合わせが合わない状態が生じます。
 それでも、からだが健康な状態であり、筋肉の働きなども良い状態であれば、からだは自己修正する力を発揮して、肩甲骨の歪みが頭部の歪みにつながらないように何処かで調整し、噛み合わせへの影響が少ないように調整してくれると思います。ところが疲労が溜まってしまったり、体力が落ちたりして筋肉の能力が今一つ発揮できない状態になりしますと、自己修正能力を発揮することができず、肩甲骨の歪みがダイレクトに顎関節の歪みにつながってしまいます。
 このような場合、根本的な解決策は右手や右腕の疲労を回復させて筋肉の状態を整えることです。そうすることで肩甲骨の位置が本来の位置に戻り、頭部の歪みが解消されて顎関節および噛み合わせの不具合が改善されます。ですから、例えば顎関節周辺や頭部をいろいろいじってみたり、あるいは右の僧帽筋の張りがゆるむようにマッサージなどしてみても効果は期待できません。「効果があった」と感じたとしましても、極めて一時的なものでしかありません。肩甲骨の位置が本来の位置に戻らなければ何をやっても無駄になってしまうと私は思っています。

 以上は、非常に単純なものの例ですが、実際にはもっと多くの要因が絡み合って顎関節の不調や噛み合わせの不具合をもたらせています。ですから、顎関節を整え噛み合わせを整えるためには、からだ全体を細かくチェックして、全身の歪みを改善する作業が必要となります。

 顎関節は背側と腹側の接点であると申しましたが、それは陰と陽の接点であり、からだの陰陽のバランスとも関係しますので、単に「噛み合わせの問題」だけではありません。
 からだの腹側(陰)と背側(陽)のバランスが良ければ噛み合わせのバランスも良くなりますし、反対に噛み合わせのバランスが良くなれば、からだの陰陽のバランスが良くなると考えることもできます。
 ですから噛み合わせは「からだのバランス」という面でも、「重要事項である」と言うことができます。

噛み合わせを整えると、噛むことが心地良くなる

 口の中に何も物を入れない状態で、上下の歯をコツコツと音を立てるように噛み合わせの動作をしたときに、噛み合わせが良い状態であれば音が一つとなって心地良く響くと思います。そして奥歯が適度に刺激され心地良い感じがすると思います。どちらかの奥歯が浮いていたり、ずれていたりしていますとしっかり噛むことができませんので、心地よさは感じられないと思います。音もなんとなく一つではなく二つに聞こえたりします。この状態で長い時間(30秒程度)カチカチしていると疲れてきて不快感を感じるかもしれません。
 これは噛み合わせのことだけでなく全身の筋肉がそうなのですが、バランスが整っていますと筋肉を使うことは心地良いことと感じ、バランスが崩れていますと筋肉を使うことは不快であり、疲れやすいと感じてしまいます。
 私たち人間(哺乳動物)は噛むことと歩くことが健康を保つ上での基本ですが、「噛みたくない」「歩きたくない」と思っている人も少なからずいます。もしからしたらそのような人達は、噛むことに疲れや不快感を感じる状態であったり、歩くことに対して「なにが心地良いのかわからない」と感じてしまう状態であったりするのかもしれません。

 ここで話題がガラッと変わりますが、誕生したばかりの赤ちゃんは、まだ目もまったく見えないのに必死になって母親の乳房をまさぐり、乳首に食らいついて満足するまで一心不乱におっぱいを吸い続けます。この光景は私たち人間だけでなく、犬の赤ちゃんも同様です。それ故に哺乳動物と呼ばれるわけですが、乳を吸うときに働かせる筋肉は舌と頬の筋肉とそしゃく筋です。つまり哺乳動物の最初の動作はそしゃくであって、唇と頬と舌とそしゃく筋を巧みに使いこなす運動が私たちの原点であり、基礎であると言うことができます。ですから、「そしゃく」は本来心地良いものであるはずなのです。
 私たちは毎日食事を摂っていますが、その目的が栄養補給だけであるならば、カロリーメイトや飲む食品やサプリメントの類があれば事足ります。なにもそしゃく筋や舌をたくさん動かしてまで噛む必要はありません。ところが、実際は、私たちのほとんどは食事を好んでいます。それは美味を味わいたいという欲求や空腹を満たしたいという欲求を満たすという目的もありますが、無意識下で、そしゃくをしたいという根源的な欲求があるからなのかもしれません。「そしゃく」は本来心地良いものであることを私たちは潜在意識で知っているのだろうと思います。
 そう考えますと、そしゃくが思うようにできない状態‥‥歯が悪かったり、顎関節が痛かったり、噛み合わせが不調だったりする状態では根源的な欲求を満たすことができませんので、精神的に落ち着かなくなったり、心が晴れない心境になってしまうかもしれません。

・少しの歪みはそしゃくを繰り返すことで改善することもある
 そしゃくが私たちの根源的な動作・運動であるならば、そしゃくすることで私たちは「バランスを取り戻し、活力を回復することができる」という理屈になります。
 そして実際、そしゃく筋を使ってよく噛むことは、全身の筋肉を活性化し、からだに活力を取り戻します。

 ところで、虫歯の治療をして冠をかぶせたりしますと高さ調整を行っても、なんとなく噛み合わせが合っていないように感じたりします。ところが、その状態で何日か過ごしていますと、当初感じていた違和感は消失していることがあります。そしゃくを繰り返すことによって、歯や歯茎が少し動いて違和感の無い状態になったのだと思います。
 歯科の先生はよくご存じだと思いますが、歯はある程度自由に動いてくれます。インプラントは顎の骨にねじ込んでしまいますので全く動くことができませんが、普通の歯は直に顎の骨に繋がっているわけではありませんので、動いてくれます。
 このことは、多少顎関節が歪んでいたとしても、歯列はその歪みを補って噛み合わせを調整してくれる可能性があることを暗示しています。ですから、歯科治療によって歯の高さや傾きに多少の違いが生じたとしても「噛んでいるうちになんとなく揃ってしまう」という状態になるのだろうと思います。
 ところが、噛まないとこのような調整能力は働きません。時々見かけますが、歯のことに過剰に神経質になってしまい、治療によって生じた多少の違いがとても気になっている人は、そしゃくをしっかりすることよりも歯を調整することばかりに気がいってしまうために、心理的に不安定な状態になってしまいます。そして必要以上に歯の調整を要求するために、歯を削ってばかりの状況に陥ってしまい益々マイナスの方向に進んでしまったりします。歯を削りすぎて歯列の高さが低くなりますと、本来よりも深く噛まないと噛み合わない状態になってしまいますが、そうなりますと、また別の問題が発生する可能性があります。
 今現在、歯の高さや噛み合わせのことが気になっていらっしゃる方は、ご自分の状態を今一度省みていただき、神経質になっているようであれば、まずそしゃくをしっかりすることを試みていただきたいと思います。ご飯を一口30回、じっくり、しっかり噛んでみてください。そして、それを何日か続けてみてください。そうすることで、からだの歪みも調整されますし、筋肉の働きも改善されて活力が出てくると思います。精神的にも「落ち着き」が戻ってくるのではないでしょうか。そしゃくには、そういう力があるのだろうと思います。

噛み合わせを修正するために

 噛み合わせが多少狂っていたとしても、そしゃくをしっかり行っていますと違和感や不具合感は緩和されると思います。それは、そしゃくを繰り返すことで調整力が働き、バランスが整ってくるからだと思います。しかし、噛み合わせが大きく狂っていたり、不具合が頑固になっているようであれば、やはり積極的に顎関節と噛み合わせの修正を行う必要があります。
 そして、その場合、歯科に行かれるよりも先に、顎関節を整えることを優先させた方が良いと私は考えます。
 顎関節が歪んだ状態で歯や歯列をいじって噛み合わせを調整した場合、顎関節を後から調整しますと、せっかく調整した噛み合わせの歯列が合わなくなってしまいます。あるいは、歯や歯列のみの調整だけで顎関節を修正を行わなかった場合は、顎関節が歪んだままですから“心地良いそしゃく”は達成できません。噛み合わせを調整することになった、元々の動機と目的を満たすことができないのではないかと思います。

 冒頭に、「整体」と「噛み合わせ」は違うジャンルのものであると認識されている、と申し上げましたが、「整体的観点」も重要です。歯科・口腔科的調整と整体的調整の両輪があって、噛み合わせの調整は順調に進むのだと思います。

 

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