ゆめとわのblog

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カテゴリ: 顔面・頭部

(過去に投稿した記事を修正加筆したものです)

 首に痛みをもたらし動きを悪くする要因として、①頚椎自体の捻れと②肩甲骨のずれについて説明してきましたが、もう一つ考えられる要因として胸郭の歪みがあります。

 胸郭上部と頚椎を繋ぐ筋肉に斜角筋(しゃかくきん)と胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)があります。
 胸鎖乳突筋は頭蓋骨の側面後部(耳のすぐ後=側頭骨)と胸郭の中心である胸骨、鎖骨につながっていますので、首の運動に関わるほか、喉の動きに関わります。「喉がスッキリしない」といったときには胸鎖乳突筋が喉の動きを制限しているかもしれません。
 そして大事なことは、胸鎖乳突筋も斜角筋もそしゃく筋と密接な関係にありますので、片噛み・噛みしめ・歯ぎしり・食いしばりなどの癖によってこれらの筋肉がこわばってしまうことです。

斜角筋と肋骨(胸郭)

 胸郭は12本の肋骨と背部の胸椎(背骨)、前面中央の胸骨でできていますが、一番上(第1肋骨)とその下(第2肋骨)の肋骨から前斜角筋・中斜角筋・後斜角筋の三つの斜角筋が出ていて頚椎に繋がっています。
 大雑把に申し上げれば、首側面の深い部分や鎖骨と首の間の凹んだ部分を押したときに痛みを感じるのであれば、それは斜角筋がこわばっているということです。
 斜角筋には“呼吸運動を助ける”という大切な役割があります。息を吸ったときに胸郭は上がるのですが、斜角筋が収縮してこの動作を補助します。つまり斜角筋は息を吸ったときに収縮して、息を吐いたときに弛緩伸張する性質を持った筋肉です。ですから、仮に斜角筋がこわばった状態にありますと、胸郭は上がったままの状態で下がることができなくなってしまいます。それは息を上手く吐き出すことができなくなってしまうということです。吸うことはできても吐き出すことができないということは過呼吸状態です。過呼吸については心理的な問題など原因としていくつか考えられているのかもしれませんが、もしかしたら単に斜角筋がこわばっているだけなのかもしれません。噛みしめや歯ぎしりの癖を持っていて過呼吸状態にあるのであれば、ほとんど間違いなく斜角筋の問題が絡んでいるものと思われます。
 そして斜角筋のもう一つの役割は、首を支え、首の運動を助けることです。
 以前に「首が落ち着かなくて辛く、手で首を支えていないと立っていることも座っていることもできない」という人が来店されました。原因は斜角筋がゆるんでいて働きが悪く、頚椎を支えることができなくなっていたからです。この人は斜角筋自体に問題があったわけではなく、腹筋の働きが大変悪くて胸郭が上がったままの状態になっていたために、胸郭と頚椎との距離が短くなり斜角筋の働きが悪い状態になってしまっていたのです。(参照:筋肉のはたらきと骨格の関係)

 また首を動かす筋肉はいくつかありますが、斜角筋は首の運動を補助する働きを持っています。補助する筋肉ですから、斜角筋がゆるんで働きが悪くなったとしても首の運動ができなくなるということはほとんどありません。しかし反対に斜角筋がこわばってしまいますと、伸びづらくなりますので首の運動に制限がかかるようになったり、首を動かすと痛みを発するようになってしまいます。
 これらをまとめますと、次のようになります。

  • 斜角筋がゆるんでしまうと首を支えるのが辛くなり、肩や他の首の筋肉に負担がかかるようになってしまう。
  • 斜角筋がこわばってしまうと首の動きに制限がかかり、首の運動で痛みを発するようになってしまう。
  • 斜角筋がこわばってもゆるんでも呼吸が悪くなる。

胸鎖乳突筋と胸郭

 頭蓋骨で、耳のすぐ後の下部に乳様突起と呼ばれる骨の出っ張りがあります。胸骨の上部と鎖骨を起点にして乳様突起に繋がっている太い筋肉を胸鎖乳突筋と呼びます。からだの前面から見ますと、耳の後部から首前面を斜め下に走って胸郭の上端中央につながっていますが、首の運動に関わる筋肉で、横を向いたときに首の前面に大きく張り出すのが特徴です。(左を向くとき右側の胸鎖乳突筋が収縮して張り出す)横を向いたり、首を後に傾ける動作で主に働く強い力を持った筋肉です。

 この筋肉のこわばりによる直接的な症状としては、耳の下から下顎角(エラ付近)の奥にかけての痛み、気管が詰まったような感じや飲み込み(嚥下)に引っかかりを感じる症状などがあります。胸鎖乳突筋が走行しているラインの深部には気管や甲状軟骨(喉仏)がありますが、筋肉がこわばることによって胸骨も鎖骨も気管の方(上後方)に引きつけられますので軽く首を絞められたような状態になります。また筋肉はこわばりますと太く硬くなりますので、気管や食道を圧迫してしまうことになります。常にノドがスッキリしないと感じている人は、もしかしたら恒常的に胸鎖乳突筋がこわばっているのかもしれません。

 首の動作に対する直接的な影響としましては、例えば右側の胸鎖乳突筋がこわばってしまいますと、右側が向きづらくなります。普通にしていても少し左を向いているような状態にあるときは、右側の胸鎖乳突筋がこわばっている可能性が考えられます。(斜頸の場合は別)
 また間接的な影響としまして側頭骨を歪ませ耳の調子を悪くする可能性があります。胸鎖乳突筋が繋がっています乳様突起は側頭骨にありますが、耳の機能に関係する外耳、中耳、内耳も側頭骨にあるからです。また、側頭骨が歪むということは頭蓋骨全体が歪むということですから、顔の歪みにつながり感覚器官の機能に不調が現れる可能性もあります。

 胸鎖乳突筋は鎖骨と胸骨に付着していますので、鎖骨と胸郭の影響を受けます。
 こんな例があります。右手をたくさん使う仕事をしている人は、右手~右腕の筋肉がこわばる可能性が高いのですが、そうなりますと鎖骨が右側にずれます。すると左側の鎖骨はノドの前あたりまでせり出してきますが、これによって左側の胸鎖乳突筋はこわばって硬くなり、左側の筋肉や気管を直接圧迫するようになります。首前面から左肩にかけてとノドの左側がいつも圧迫されているように感じ、ツバを飲み込んでも左側に引っかかりを感じるので常に不快感を感じる状態になってしまう可能性があります。

そしゃく筋と斜角筋と胸鎖乳突筋

 細かい連動関係については私もまだ把握しきっているわけではありませんが、そしゃく筋と斜角筋と胸鎖乳突筋はとても深い関係にあることはわかっています。片噛み、噛みしめ、歯ぎしり、食いしばりといった癖によってそしゃく筋がこわばりますと、連動して斜角筋や胸鎖乳突筋もこわばります。
 ですからこれらの癖を持っている人は、大なり小なり顔が歪み、首が捻れ、鎖骨や胸郭が捻れるといった状況になっています。そして首の動きが悪くなったり、肩関節の動きが悪くなったりと影響が及ぶ可能性があります。

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(過去に投稿した記事を修正加筆したものです)

 首を回旋したり横に倒したりすると肩上部が張って痛くなったり、じっとしていても常に肩上部に張りを感じてしまうという場合、原因として最も多いのは肩甲骨のずれです。
 首(頚椎および後頭部)から肩甲骨につながっている筋肉には僧帽筋(上部線維)、肩甲挙筋、肩甲舌骨筋があります。肩甲舌骨筋は目立たない筋肉で、専門家の間でもあまり取り上げられない筋肉ですが、肩上部の張りや不具合の原因になっていることがしばしば見受けられます。
 これら3つの筋肉で、僧帽筋と肩甲挙筋は首の後面~肩甲骨にかけての張りをもたらしますが、肩甲舌骨筋は首の前側、喉仏の直上にある舌骨と肩甲骨の上面を結んでいますので、印象としては“首の真横”に張りをもたらし、首を回旋したり横に倒したときに“肩の真上”が痛むといった症状をもたらします。

僧帽筋上部線維と肩甲挙筋

 いわゆる“肩こり”で一番気になり、ついつい手がいってしまうのが僧帽筋上部線維です。肩甲骨を持ち上げたり、腕を挙上したり、頭を後に倒すきに収縮する筋肉です。筋肉をたくさん鍛えているアスリートの首が短く見えてしまうのは、僧帽筋がとても発達しているからです。


 肩甲挙筋は第1~第4頚椎と肩甲骨の内側上面を繋いでいますので、頚椎の歪みと関係する筋肉の一つです。そして、その点が施術においてポイントとなります。また、目を動かす筋肉(外眼筋)と関係性が深いので、“目が凝ってこめかみが張ると、肩甲挙筋が張ってしまう”という状況がになります。
 首を下方に向けたときに首の後面~肩甲骨の内側にかけて張りや痛みを感じる場合は肩甲挙筋の張りが疑われます。

肩甲舌骨筋


 肩甲舌骨筋は一般的にマイナーな筋肉ですが、声楽家など発声に関係する人たちにとっては重要な筋肉であると考えられているようです。第3~第4頚椎の前には宙に浮いた状態で舌骨がありますが、肩甲舌骨筋はこの舌骨と肩甲骨を繋いでいます。また、舌骨は舌(舌筋)の起点になる足場のような存在ですから舌の動きや状態に深く関係します。舌骨が捻れていますと舌を噛みやすくなったり、滑舌が悪くなったり、無呼吸症候群になったりします。
 前述しましたとおり肩甲舌骨筋の張りは首の側面~肩上部の張りや痛みをもたらしますが、その原因として考えられるのは
 ①舌骨がずれていること、
 ②肩甲骨がずれていること、
 ③発声によってこわばってしまったこと
などが主なものです。一般の発声でこわばることは考えにくいですが、声楽家のように大きな声を連続して、かつ微妙な喉や舌の使い方を頻繁にされている人はこわばる可能性が高いかもしれません。大きな声を出すと肩に張りや凝りを感じるようでしたら、肩甲舌骨筋のこわばりが疑われます。

 舌骨がずれることでもたらされる肩甲舌骨筋のこわばりは、
 ①頚椎の捻れ(舌骨が第3頚~第4頚椎の前にあるので)、
 ②噛みしめや片噛み(噛みしめている方に舌骨はずれる)、
 ③物を持ち上げる動作でこの筋肉を使ってしまう、
などが考えられます。

 舌骨にはこの筋肉以外に顎二腹筋、頚突舌骨筋という筋肉がつながっています。噛みしめや片噛みによってこれらの筋肉がこわばりますと、そちらの方に舌骨が引き寄せられますので反対側の肩甲舌骨筋が張ってしまうという現象がおこります。右側ばかりで噛んでいる人は舌骨が右側にずれます。すると左側の肩甲骨と舌骨の距離が少し遠くなりますので、それを結んでいる肩甲舌骨筋が張ってしまうようになります。
 また、例えば四十肩や五十肩になって、あるいは腕や肩に力が入らない状態になって肩関節が上手く使えない状態なのに重い物を持ち上げたり運んだりしなければならない状況になったとき、私たちのからだは肩関節の筋肉ではなく僧帽筋や肩甲挙筋や肩甲舌骨筋や菱形筋を使って肩甲骨そのものを挙げることで動作を行おうとします。これは肩関節周囲炎の状態が悪化した人にとてもよく見られる現象ですが、「腕で持ち上げられないので肩で持ち上げてしまう」という表現があてはまるかもしれません。
 この状態が長く続きますと、僧帽筋、肩甲挙筋、肩甲舌骨筋、菱形筋はとてもこわばってしまいます。常に張りを感じるだけでなく、ちょっと触っただけでも痛みを感じたり、指圧などされたときには耐えられないくらいの痛みを感じるようになるかもしれません。

肩甲骨のずれと首の運動制限

 肩甲骨と首を結んでいる僧帽筋、肩甲挙筋、肩甲舌骨筋は肩甲骨のずれによって影響を受けますので、肩甲骨のずれが原因で首の動きが制限されてしまうことが起きます。
 肩甲骨をずらしてしまう原因には幾つかのパターンがありますが、首の動きを制限する代表的なもの二つを取り上げてみます。

①肩甲骨が外側にずれる場合

 肩甲骨の内側(内縁、背骨と間)には小菱形筋(しょうりょうけいきん)と大菱形筋(だいりょうけいきん)があります。これら二つの筋肉の働きが悪くなってゆるんだり、伸びた状態になりますと肩甲骨は外側にズレた状態になり、肩甲挙筋と僧帽筋は張った状態になりますので、首の運動に支障が出ます。

 また、脇(胸郭の側面)には肋骨と肩甲骨の裏側(腹側)内縁を繋いでいる前鋸筋(ぜんきょきん)という大きく強力な筋肉があります。前鋸筋は収縮することで肩甲骨を外側あるいは前方に出す働きをします。ボクシングのストレートパンチを打つときに肩甲骨も前に出ますが、そのような動作で働きます。棚の奥にある品物を手を大きく伸ばして掴む場合などの場合に活躍します。
 さて、前鋸筋がこわばり(収縮したままの状態)ますと常に肩甲骨が外側前方にずれた状態になります。パソコン業務で手前に書類があり、その先にキーボードやノートパソコンがあって、肘を浮かせたまま作業を行ったりしていますと肩もこりますが前鋸筋もこわばります。あるいは筋肉連動の関係で親指をたくさん使っていますと前鋸筋がこわばります。パソコンやスマホの操作をたくさん行っている人は要注意です。
 自分の肩が前に出ていると感じている人、脇の下の肋骨側が硬くて強めに指圧すると強い痛みを感じるような人は前鋸筋がこわばっている可能性が高いです。そして肩甲骨が外側にずれているわけですから、本来よりも肩幅が広がっていますし、首を動かすと肩上部や首筋に痛みを感じたり、あるいは首が動かしづらい状態になっています。

②肩甲骨が下にずれると肩甲挙筋が張る

 肩甲骨は下や後にずれることもあります。そうなりますと首(頚椎)から肩甲骨に繋がっています肩甲挙筋は張ってしまいます。また後頭部や首から肩甲骨に繋がっています僧帽筋上部線維、背骨と肩甲骨を繋いでいます小菱形筋と大菱形筋も張ってしまいます。そうなりますと「首を動かしたり下を向いたりすると首筋が痛くなり、背中まで痛くなる」という状況になります。

 肩甲骨を下にずらしてしまう主な理由には二つがあります。
 一つは僧帽筋や肩甲骨に関係する筋肉の変調です。僧帽筋は上部線維、中部線維、下部線維の3分けられますが、上部線維が収縮(こわばる)しますと肩甲骨が上に上がり、下部線維が収縮(こわばる)しますと下に下がります。またムチウチなどの影響で上部線維の働きが悪くなりますと肩甲骨は下がってしまいます。その他には菱形筋の働きが悪くなったり、胸にあります小胸筋がこわばっても肩甲骨は下がってしまいます。


 二つ目の理由は骨盤(腸骨)の後傾です。これは臨床的な経験に基づくものですが、腸骨の傾きと肩甲骨の傾は連動関係にあるようです。私たち日本人は骨盤そのものが後傾しやすい傾向にありますので、肩甲骨も理想的な位置よりも後側にある傾向があります。そのために肩上部の筋肉(僧帽筋上部線維や肩甲挙筋)が硬く盛り上がったような状態になりやすいと言えますが、さらに骨盤が後傾しますとそれは明らかな筋肉のこわばりをもたらし、首の運動制限や痛みに繋がります。
 肩甲骨が後方にずれているので骨盤が後傾しているという状況もあります。肩甲骨と鎖骨は一体化しているような関係ですので、鎖骨の存在感が薄い(奥に沈んでいる)人、喉の下(気管と胸骨の境)に圧迫感を感じている人は肩甲骨が後方にずれている可能性が高いです。この状態を改善するためには胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)や大胸筋(だいきょうきん)などを確認する必要があります。



 また骨盤の後傾によって肩甲骨が後方にずれている場合は、内腹斜筋(ないふくしゃきん)、長内転筋(ちょうないてんきん)といった筋肉のこわばりが原因になっている可能性が高いのですが、歩き方や立ち方に問題がある可能性があります。

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(過去に投稿した記事を修正加筆したものです)

 首を回旋したり上下や左右に動かそうとした時に痛みを感じたり、途中までしか動かないような場合、考え方は大きく二つあります。一つは頚椎が捻れたり歪んだりしていることが原因で、首の動作に制限がかかったり痛みを発したりする可能性です。もう一つは首や肩の筋肉が張っていて、首の動きを制限してしまっている可能性です。
 ともに首の筋肉に張りやこわばりができますが、頚椎に近いところに触れたときピンポイント的に痛みが出る場合は頚椎の捻れ(歪み)、首の筋肉が広い範囲で張っていて押すと痛みを感じる場合は首に関係している筋肉のこわばりが疑われます。
 今回は頚椎の捻れが原因となっている場合について取り上げます。

上部頚椎の捻れ‥‥第1頚椎(環椎)と第2頚椎(軸椎)

 頚椎は第1頚椎から第7頚椎まで7個ありますが、専門用語としまして頚椎の1番上(第1頚椎)を環椎(かんつい)、その下にあります第2頚椎を軸椎(じくつい)と呼びます。そして環椎と軸椎を合わせて上部頚椎と呼びます。

 後頭部の真ん中の出っ張り(後頭隆起)に手をあて、まっすぐ下に降ろしてきて首のつけ根の凹んだ部分を通過して最初にぶつかる骨の出っ張りは軸椎(第2頚椎)の棘突起です。首を下向き加減で、少し少し強めの力で圧しながら触ると棘突起がわかりやすいかもしれません。

 まず、その棘突起は真っ直ぐ(中心)のライン上にありますでしょうか?


 頚椎に問題があるときに多く見られるのは、軸椎の棘突起が左側にずれていることです。この場合は首を左側に回旋することが苦手だったり、回旋し始めに違和感や痛みを感じると思います。
 軸椎の棘突起が左側に歪む理由はいくつか考えられますが、一番多い状況はその上にあります環椎が右側に歪み、その反動で軸椎が左に歪んでいることです。環椎の歪みは後頭骨の歪みや片噛み癖、目を動かす筋肉のこわばりなどが関係します。右目ばかりを使っていたり、右の方ばかりを見ていますと環椎は右にずれます。右側の歯ばかりで噛んでいても同様です。

 首の動きが制限されていて痛みを感じるほどの状態であれば、噛む筋肉や目を動かす筋のこわばりがかなり強いことが考えられます。また、環椎と軸椎は次の項目で説明します第7頚椎の影響も受けますので、施術においては目の偏りやそしゃく筋のこわばりを解消したり、第7頚椎を歪ませている原因を解決する必要があります。

 軸椎棘突起が左側に捻れ、さらにその下の頚椎(第3~第5頚椎)も左側にずれているような状態であれば、それは左側の首~肩にかけての筋肉の張り(こわばり)が強く、頚椎を左側に引っ張っている状態が考えられます。そして頚椎が左側にずれているために右側の筋肉が張ってしまいますので、本人の自覚としては首の右側がとても辛く感じるかもしれません。
 環椎が右側にずれ、軸椎以下の頚椎が左側に歪み、左を向くことが苦手で、首の右筋が張って辛くなるような状況は時々見受けられますが、この時に辛い右首筋を揉みほぐしたところで解決には向かいません。上部頚椎を中心に頚椎全体の歪みを改善することが必要です。

第7頚椎の捻れの影響

 首をカクンと下に向けたときに首の一番下に大きく突出する突起が第7頚椎の棘突起です。この頚椎棘突起が右側にずれている人がとても多くいます。それは右利きの人がとても多いことと関係していると考えられます。右手ばかりを使っています右側の肩甲骨が外側(右)にずれます。そして、それに合わせるように鎖骨も外側に歪みますが、そうなりますと第7頚椎棘突起が右側に引っ張られます。あるいは仙骨や後頭骨との関係でそうなっているかもしれません。右目の使い過ぎでこうなることもあります。
 第7頚椎は首(頚椎全体)の土台ですから、その歪みは頚椎の運動に支障をきたしますが、それだけでなく腰椎の土台であります第5腰椎や仙骨の歪みを招くことになります。すると骨盤が歪むことになりますので全身的に影響が及んで何らかの不調や不具合が生じることになります。

めまいや耳の機能に関係する第4頚椎

 めまいを起こす原因はいろいろ考えられますが、その一つに首の中間(第4頚椎あたり)が歪んでいることがあります。起き上がろうとしたり、首を動かそうとすると突然めまいに襲われ吐き気が伴うような場合は、第4頚椎の歪みを整えることが一つの手段になります。
 めまいの多くは内耳にあります三半規管の不具合や不調によるものですが、内耳に関係する症状としてまして突発性難聴や低音難聴などがあります。第4頚椎の歪みはこれらの症状に関係していることもありますが、臨床的に後斜角筋(こうしゃかくきん)の変調が関わっていることが多く、胸郭の捻れが大元の原因になっていることもあります。


 頚椎の3番から6番までの歪みは斜角筋の変調を確認することが最初の方法だと私は考えています。
 斜角筋は前斜角筋・中斜角筋・後斜角筋と三本ありますが、それぞれ頚椎と肋骨を繋いでいますので、肋骨(胸郭)が捻れたり歪んだりしますと、頚椎に歪みをもたらします。また噛みしめや歯ぎしりの癖がありますと、あるいは一時的にでも強く食いしばったりしますと斜角筋がこわばってしまい胸郭を歪ませます。斜角筋以外では肩甲挙筋が頚椎の歪みに関係します。スマホなどの見過ぎで、目の筋肉が固まってしまいますと、肩甲挙筋がこわばって頚椎が歪みます。

参考:耳の問題‥‥低音難聴


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 目に関する不調の一つにドライアイがあります。そして、近年はPCやスマホなどで液晶画面を凝視する人が非常に多くなったせいか、ドライアイの人がとても多くなったようです。
 そして皆さん、それがまるで普通であるかのように目薬を常用しています。‥‥でも、それは異常な状態だと思います。

 ドライアイの原因としてはアレルギー、眼精疲労、瞬目不全、コンタクトレンズなどが考えられるところでしょうか。眼科ではドライアイに対しては主に点眼薬で対応するようですが、それは応急処置の範囲内であり、「はたして治療と呼べるだろうか?」と思ってしまいます。
 
 数年前に「ドライアイは自分で治す 努力で治る」(著者 石川秀夫)というDVD付きの本を買いました。著者は沖縄の眼科医師です。この本の中で著者は、眼科に行っても良くならないドライアイをはじめ、目の不定愁訴(原因がよく解らない症状)のほとんどの原因は瞬きで目を閉じる動作の不全であると言っています。専門用語で“瞬目不全”と呼ぶようです。目を閉じる動作が中途半端で最後までしっかり閉じることができないので、涙で眼球全体を潤すことができないということです。車のワイパーの動きが中途半端な状態なので、フロントガラス全体をきれいに拭き取ることができない状況に似ています。瞬目の場合は、瞼の裏で眼球全体を潤すわけですが。
 DVDでは、たくさんの症例を取り上げて、瞬目(まばたき)の状態をスロー再生映像で解説しています。確かにこの先生が仰るように、ドライアイの原因の一つとして瞬目不全は大きく関係しているように私は感じました。
 ですから、今回は瞬目不全について考えてみたいと思います。

涙器

 目には目頭と目尻がありますが、垂れ目でない普通の人は目尻の方が目頭より上に位置しています。ドライアイは涙と深い関係がありますが、表からは見えない構造として目には涙腺と涙道があります。涙腺は目尻の方に、涙道は目頭の中にあります。瞬きの一つの役割を簡単に申しますと、涙腺で涙がつくられ、瞬きに合わせて涙が眼球を潤すと同時にそこにあった古い涙を洗い流し、目頭にある涙道から排出しています(鼻の奥に落ちる)。その作業が効率よく行われるように目尻の方が目頭より高い位置にあります。また、上瞼と下瞼が共働して目を閉じるのですが、その閉じ方もスローで確認しますと、目尻の方から目頭に向けてチャックを閉めるように行われます。眼球表面にある涙を目頭にある涙器に向けて押し流す動作になっています。

瞬目の動き02

 DVDの映像を見る限り、まずドライアイの人のほとんどは瞬目が正常に行われていませんでした。つまり目がしっかりと閉じていないのです。涙腺でつくられた新しい涙は、瞼を閉じることによって眼球全体に行き渡るようになっているようで、目が完全に閉じない状態では涙が眼球全体に広がらない状態、つまり目が潤っていない状態になってしまいます。正しくドライアイの状態です。

 ところで、瞬目不全がドライアイの原因だったとしまして、どうすれば改善することができるのかということを考えてみます。

眼輪筋など表情筋

(1)眼輪筋と瞬目不全
 目を閉じる動作は眼輪筋が主に行いますので、「眼輪筋を鍛える」という対応策がすぐに思い浮かびますし、ネット上でもそのような情報がたくさんあります。さらに「眼輪筋を鍛えると若返る」ということまで云々されています。
 ところが、私は「それは危険な行為です」とあえて申し上げます。過去に眼輪筋を鍛えるトレーニングをたくさんしたが為に、目元のシワが増えてしまったり、目元がこわばってしまい軽やかに瞬目することができなくなってしまった人を知っているからです。
 ここで理屈を述べると大変長くなってしまいますので、ポイントだけ申しますと、眼輪筋や口輪筋やその他の表情筋(顔の表面にあって様々な表情をつくる筋肉)は発生学的に内臓由来の筋肉です。つまり、胃や小腸や大腸、心臓や血管などと同じ類の筋肉です。手や足腰や背中やお腹の筋肉は体壁系の筋肉ですので、ある程度トレーニングなどして鍛えた方がからだを保つためには有効です。しかし胃や小腸や心臓を鍛えるという発想は誰も思いつかないと思います。それらは鍛える対象ではないと本能的に誰もが知っているからです。顔の表情筋も由来は内臓系ですから鍛えるのではなく、「十分に働けるようになっていただきたい」と考えるべきだと思います。
 筋肉を鍛えることは筋線維を収縮させることとほとんど同じです。つまり眼輪筋を鍛えることは眼輪筋を強く収縮させることを行うわけですが、それを大げさにやりますと、ギュッと目を閉じる動作です。このとき筋線維は目の中央に寄るようになります。この動作をたくさんしていますと、そのようなこわばりのシワが眼輪筋にできるようになります。目元の横皺ではなく縦皺が皮膚の奥に見え隠れするような状態になってしまう可能性があります。それは特に女性にとってはガックリしてしまうような状況です。ですから、そのようなことはして欲しくないと思います。

眼輪筋の働きを良くして瞬目を完全に行うために
 手技による施術は副交感神経が優位な状態に導きますので、眠ってしまう人がたくさんいます。大概の人は目を閉じて眠りに入りますが、中には薄ら目を開いたままの状態で眠っている人がいたりします。完全に瞼が閉じているのではなくて、1㎜とか薄ら瞼が開いているのです。きっとこんな人が瞬目不全なのだと思いますが、その理由は二つ考えられます。一つは神経の働きが不十分で眼輪筋の働きも不十分になっていることです。もう一つは骨格的問題か皮膚や筋膜の状態によってか、上瞼が上方に、あるいは下瞼が下方に引っ張られている状態になっていることです。

 眼輪筋の働きを支配している神経は顔面神経です。顔面神経は眼輪筋だけでなく他の表情筋も支配していますが、作用の仕方としましては、ほとんどの場合0%か100%かという感じではなく、60%になってみたり40%になってみたりするといった感じです。病気である”顔面神経麻痺”になりますと神経がまったく働かない0%の状況になりますが、通常は働き具合が十分な状態になったり、不十分な状態になったりします。そして眠っていても瞼や口が完全に閉じない状況であれば、顔面神経の働きが不十分な状態であると考えることができます。

顔面神経

 顔面神経は脳幹から出ている脳神経の一つですから、脳神経の働きが不十分な状態なのかもしれません。あるいは顔面神経が頭蓋骨の内部から顔面(外側)に出てくるときに耳下腺の中を通りますが、耳下腺が硬くなっていたり、あるいは咬筋のこわばりが耳下腺を圧迫していたりして、その働きが不十分な状態になっているのかもしれません。
 ですから、私は脳神経の働きをアップすることと耳下腺での圧迫が解消されるようにすることの両方を施術として行います。脳神経の働きをアップすることにつきましては、脳幹の働きをアップすることと同じことですが、それは椎骨動脈の流れを整えることで対応しています。
(椎骨動脈についての詳細はこのページを参照してください。)
 耳下腺への施術は基本的に持続指圧の手技です。耳下腺からの唾液の出方が不十分で、なおかつ瞼をはじめ表情筋の状態に問題があるのであれば、それは耳下腺がとても硬くなっていると考えられます。そしてそれは噛みしめ癖など咬筋のこわばりによる影響かもしれません。

(2)骨格の歪みなどによる瞬目不全
 眼輪筋の状態も良好で、顔面神経の働きにも問題がないのに瞬目不全になってしまう場合があります。それは骨格の歪みや頭皮の緊張あるいは筋膜のこわばりによって瞼を最後まで閉じることが困難な場合です。

頭蓋の歪みと眼輪筋

 眼輪筋は前頭骨と頬骨と上顎骨でできています(これら以外の骨も関係します)眼窩に付着していますので、これらの骨格が歪みますと眼輪筋の働きは鈍くなります。つまり普通に目を閉じようとするだけでは瞼が最後まで閉じてくれないかもしれません。(目をちゃんと閉じようとしますと力を入れなければならない状態になってしまうかもしれませんが、それはとても疲れることです。)
 また、眼輪筋の上方は前頭筋と繋がりさらに頭の筋膜(帽状腱膜)と繋がっていますので、背筋がこわばって背中~首~頭にかけて緊張状態になりますと、眼輪筋の上方が上に引っ張られる状況になって瞼を閉じるの苦労するかもしれません。
 あるいは顔面が下がった状態になって眼輪筋の下方が下に引っ張られた状況になりますと、やはり下瞼を閉じる動作に支障がでます。そしてそれが目元のこわばりに繋がる可能性は高いです。
 
 これらの状況もまた瞬目不全の状態を招く可能性が高くドライアイの原因になると考えることができます。

表情筋のこわばりが顔を下げる

 また、私たちは食べたり喋ったりして口をたくさん使いますし、いろいろな表情も口周辺の筋肉を使っておこないますので、頬から口元にかけての筋肉が硬くこわばってしまう傾向にあります。そして、その影響で頬骨が中心に寄って下がってしまい眼輪筋の働きが悪くなってしまいます。ですから、常に頬から口元にかけての表情筋を柔らかい状態に保つよう手入れをしていただきたいと思います。
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 今回は瞬目不全についての話が中心になりましたが、ドライアイの原因として考えられるものにはアレルギーや眼精疲労、コンタクトレンズの影響などもあるようです。その他にも「涙が十分に作られているのだろうか?」といった点も忘れてはいけないことです。血流や自律神経が絡んでくる問題ですね。
 これらについては後日取り上げたいと考えています。

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 いつも頭痛に悩まされていて鎮痛薬を常時携帯している人もかなりいるようです。鎮痛薬は安全性が高いということで手軽に購入することができますが、やはり頻繁に利用することは避けた方がいいと私は個人的に思います。認知症などとの因果関係については話題になりませんので、医学的には関係がないということになっているのかもしれません。しかし、少なくとも私の母に関しては、ピリン系の頭痛薬は頭の働きを弱めていることが観察できますので、私は懐疑的です。とはいえ、頭痛に限らず腰痛や膝痛、坐骨神経痛などで痛みが強くて日常生活に支障がきたすようであれば、やはり鎮痛薬は役に立ちますし、私もたまに使うことがあります。

緊張性の頭痛

 さて、激しい頭痛に襲われますと、多くの人が脳に異常がないことを確認するために脳神経外科を受診されるようです。MRIの画像診断を受け、大概は「脳はきれいですから、肩こりや首のこりが強くて緊張性の頭痛になっているのでしょう」と診断されるようです。そして首・肩のこりを和らげるために私のところを訪れ、頭痛を改善してほしいと仰います。
 
 大雑把に申し上げれば、あるいは大掴みで捉えれば、「首・肩のこりが酷いことが原因で緊張性の頭痛を招いている」ということは正しいと思います。しかしながら施術によって頭痛状態を解消しようとしますと、幾つかの観点での確認作業と施術が必要になります。「首肩を揉みほぐして、首肩のこりが解消されれば頭痛も解消する」というものでもありません。
 
 緊張性の頭痛というのは、筋肉や筋膜、あるいは皮膚(頭皮)が緊張した状態になっていて頭部を締めつけているために痛みを発するというものです。頭皮を動かそうとしたときに硬くて思うように動かせないような状態であれば、それは緊張性の頭痛であると考えられますが、頭痛を感じる場所によって施術に対する考え方が変わってきます。
 


偏頭痛

 緊張性の頭痛と似たような存在として偏頭痛があります。「ズキン、ズキン」と襲ってくる激しい痛みは耐えがたいものですが、この場合は血管(動脈)の緊張緩和も考えなければなりません。動脈の状態には自律神経(交感神経)が深く関わってきますので、イライラや怒りや興奮や緊張という精神状態は交感神経の働きを亢進させるので影響をもたらす可能性があります。また精神的・肉体的ストレスも間接的に影響をもたらすかもしれません。
 歯痛にも偏頭痛と同じようにズキンズキンと疼くような痛みのものがありますが、それは神経の問題や炎症が関わっていると考えられます。
 ですから偏頭痛に対しては、自律神経、神経、炎症という観点での対応も考える必要があるかもしれません。
 
 

頭重や圧迫感

 痛みまでいかなくても、「常に頭が重たい」「頭の中がいつも詰まっていてパンパンになっている」などという場合もありますが、これらの場合は“血流”の問題を第一番目に考える必要があるのではないかと私は考えています。
 そして血流には動脈と静脈がありますが、多くの場合で、静脈の流れが悪くて脳内の血液が抜けていってくれない状況だと思います。
 脳は活動のためにたくさんの酸素を必要としますので動脈血をたくさん要求しますが、静脈血が抜けて行かずいつまでもそこに停滞しているために、交通渋滞と同じような状況になってしまいます。すると脳内の血液量が本来よりも多くなりますので血管が膨張して脳内を中から圧迫した状態になると考えられます。このことが“頭重”や”頭の圧迫感”の症状を招いてしまうことに繋がると考えられます。
 脳内の細胞に動脈血が届けられなくなりますと、やがて脳細胞は死んでしまいます(脳梗塞と同じような状態)ので、心臓は血圧を上げて、言わば無理やりにでも血液を循環させようとします。この状況は高血圧の原因になりますし、脳内出血の危険性をもたらす要因の一つになると考えられます。
 ですから静脈が常に滞らないように整えておくことはとても大切なことです。そして、この時にポイントとなるのは鎖骨下静脈の流れであり、鎖骨と胸郭の関係、斜角筋の状態は重要な要素になってきます。
 

足つぼ・整体 ゆめとわ
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