ゆめとわのblog

ホームページとは違った、より臨場感のある情報をお届けしたいと思っています。 また、テーマも整体の枠を飛び出してみたいと思います。 ホームページは以下です。 http://yumetowa.com/ お問い合わせはメッセージ欄でお送りください。

カテゴリ:体型 > O脚

 今年は9月に入ってから立て続けに台風がやってきて、天候がとても不安定です。台風が発生すると具合が悪くなる人、低気圧が通過する頃体調が悪くなる人、そんな人はたくさんいます。高齢者で膝や股関節など関節を病んでいる人にとってはとても辛い季節かもしれません。

変形性膝関節症01

 私の母は既に後期高齢者ですが、70歳になる手前の頃、リウマチを患い左側の膝関節が変形してしまいました。リウマチの方は投薬治療によって寛解したのですが、変形してしまった膝は元には戻りません。右脚の方は変形することもなく普通の状態ですので、写真(数年前)にありますように左右で脚の形が違っているため(左脚が短いので)歩き方が変わってしまいました。その影響で少しずつ左脚のO脚が悪化し、今では左脚を引きずるような歩き方になってしまいました。今は同居していますので毎朝出勤前にマッサージをしているのですが、この長引く悪天候はマッサージの効果も少なく、とても辛いようです。

O脚で膝の内側に痛みを感じたらしっかり対処してください
 私たち日本人にはO脚の人がたくさんいます。特に高齢の女性には大変多いです。それは、O脚は加齢とともに進行するという現実を現しているのだと思います。スタイルが悪くなるということだけであれば、私があえて問題視することでもないのですが、進行したO脚は変形性膝関節症になる危険性が高くなりますので、そうならないように対策をしっかりしてO脚を進行させないように、あるいはO脚自体を改善するようにしていただきたいと思います。

 O脚は脚の外側面に力がかかりますので、ふくらはぎ(下腿)は膝関節で外側にずれるようになります。そのような状態が長年続きますとやがて膝関節の内側半月板(クッション)が損傷して大腿骨とスネ(脛骨)が直に接触するようになったりして炎症が生じます。ここまで状態が悪化しますと変形性膝関節症と診断されますが、こうなってしまいますと改善はなかなか難しくなります。 膝が変形する前の段階でも膝の内側に痛みを感じることはよくあります。一番多いのは膝関節が一時的に、あるいは慢性的に歪んでいるため、膝内側の筋肉が緊張状態になってしまい、曲げたり動かしたりすると痛みを感じるケースです。O脚ではない人でも、手や足を酷使した後で膝が痛むことはしばしば見受けられます。(この仕組みについては過去のブログやホームページを参照してください。)ほとんどの場合、一時的なものですので手足の疲労やコリが回復すれば膝は元の状態に戻ります。
 他方、O脚の人は常に脚の外側に力が掛かっており脛骨が外側に歪んでいますので、膝内側の筋肉は引っ張られていて緊張状態にあります。また筋肉だけでなく、膝関節を包んで中に関節の動きを円滑にするための潤滑液を含んいる“関節包”にも偏った力が掛かったり、圧迫が加わったりしてしまいますので炎症が起こりやすくなっています。ですから少し長く歩いたり、重たい物を持ったり、正座をしたりしますと膝の内側に痛みを感じたり水が溜まったりしてしまうという状況になります。状態が悪くなりますと膝を曲げることが辛くなったり、椅子に座っているだけでもジンジンしたり、何もしていなくても苦痛を感じるようになってしまうこともあります。このような状態でも湿布を貼ったり、温めたり、痛み止めの薬を飲んだりしますと苦痛は軽減します。ですからそのようにして対処している人が多いのですが、この段階は要注意です。この段階ではヒアルロン酸の注射は効果があると思います。痛みも和らぎ、関節包の状態も良くなりますので関節の動きもスムーズになります。しかし、膝内側の筋肉が緊張状態であることには変わりがありません。「良くなったはずなのに‥‥。また痛くなってしまった。」となってしまうことでしょう。

変形性膝関節症(半月板損傷)

 半月板や軟骨の損傷が進んでいない状態であれば、それがひどい膝関節痛や不具合だったとしても回復の可能性は十分にあります。膝関節を取り巻く筋肉のバランス状態を改善することで膝は良好な状態に戻ることができます。しかし、進行したO脚状態では筋肉バランスを整えることは難しくなりますので、少しずつでもO脚を改善することに取り組んでいただきたいと思います。
 若くて筋肉に力があるうちは膝内側が緊張状態であっても筋肉は耐えることができます。半月板が減ってしまうこともないかもしれませんので膝は変形しないでいられます。ところが加齢とともに筋肉や組織の力が衰えますと筋肉は緊張状態に耐えきれなくなり、少しずつゆるみ始めて膝関節の歪みが進行していきます。O脚状態で膝の歪みが進行しますと、内側の半月板はダメージを受け機能が低下してしまいます。すると大腿骨と脛骨の軟骨部分が接触するようになったりして膝にいろいろな問題が生じるようになります。
 ここまで状態が進行してしまいますと、“膝が良好な状態”に戻すことは難しくなります。正座ができない、早歩きができない、湿布や貼り薬が手放せない、しばしば整形外科のリハビリ器具を利用したくなる、などの状況になりますが、生涯膝の不具合と付き合って行かなければならない可能性がたかくなります。

 ですから、ご自分やご家族の誰かがO脚で、膝の内側に痛みを感じるようであれば、早い段階で適切に対処することを是非実行してください。その症状が一月も続くようであれば、関節を整えることを考えてください。
 現代医学の領域では、ヒアルロン酸によって関節の動きがスムーズになること、痛み止めの注射や薬で炎症が治まり痛みを感じなくなること、関節の変形が酷くて機能を果たすことができなければ人工関節に取り替えること、もしかしたらそういうことを“適切な対処法”と考えているのかもしれませんが、それでは医学が進歩しているとは私には思えません。
 O脚の人は“将来の変形性膝関節症の予備軍”みたいなものですから、如何にO脚を改善するか、あるいは如何にO脚を悪化させないようにするか、そういったことに取り組むのが、本当の意味での進歩ではないかと思うのですが‥‥。

O脚の改善は股関節から
 スタイル重視を掲げている“O脚矯正”では両膝の間が狭くなり脚がなるようにすることを主体に矯正を行っているのかもしれません。それは“形”に重点を置いたやり方です。しかしそれでは今回の、将来変形性膝関節症にならないためにO脚を改善するという目的を叶えることにはつながらないかもしれません。

O脚と下肢の筋肉・骨格02

 私たちの標準的な骨骼では、大腿骨は骨盤の外側から膝に向かって内に入るように降りています。そして膝から足にかけての脛骨はほぼ垂直に降りています。骨格の在り方は力の方向性を示しますので、下肢は“骨盤から膝にかけて力が内側に集まっている状態が正しい”ということになります。つまり立った時、膝のやや内側に力が集中している感じが得られる状態が良い、ということです。立った時、膝の外側に力が逃げてしまったり、どこに力が集まっているのかハッキリしないのであれば、それは改善する必要があるということです。

 O脚を改善するための第一段階は、力が膝の内側に集まるようにすることだと私は考えています。そしてそのためには、股関節では大腿骨を外側に開く働きをする筋肉を整えなければなりません。その要は小殿筋です。
 更に、股関節で大腿骨を外側に回旋させる働きをする筋肉を整える必要があります。その要は短内転筋です。
 その他に筋膜の影響があります。そしてその影響力はかなり強いです。大腿部の筋膜が少し内側に捻れる感じで膝に向かっているのが良いのですが、触診に馴れていない人にとって筋膜の流れを感じることは難しいかもしれません。仮に、筋膜が理想とは反対に外側に流れているような状態では、力はその方向に向かってしまいますので、膝の内側に力が集まる状態にはなりません。そして膝蓋骨(膝のお皿)は筋膜の影響を受けますので、他者に比べて膝蓋骨が外側に位置しているように感じるかもしれません。それは筋膜が外側に捻れていることを現しています。
 尚、立った時に足が「ハの字型」になっているO脚や内股の人は膝蓋骨が内側に入り筋膜も内側に捻れている状態になっていますが、それが良いわけではありません。股関節で脚が内側に捻れているということですから、膝裏が外側を向いてしまうので反張膝になってしまいO脚を助長してしまいます。

 O脚の場合、膝関節で脛骨が外側にズレているわけですが、そのことばかりに注目して膝関節ばかり整えたとしても、股関節から膝関節にかけての力の掛かり方が改善されなければ、膝関節の矯正は極めて一時的なものになってしまいます。5分も歩けば元の状態に戻ってしまうかもしれません。
 ですから先ず第一に整えるべきところは股関節での大腿骨の角度であり、大腿部の筋膜の流れだと私は考えています。その上で、膝関節における大腿骨と脛骨の関係、足関節(足首)などを修正するのが順番になります。

 たとえ脚の形がすぐに真っ直ぐにならなかったとしても、立ったり、歩いたりするときの重心が太股と膝のやや内側に集まるような状態になっていれば、自ずと足の母趾側に力が入るようになります。このような状態でからだを使い続けていれば次第に骨格も筋肉のバランスもそのように変わっていきます。それまで負担の掛かっていた内側半月板も次第に偏った圧力から解放されるようになりますので、変形性膝関節症になる可能性は遠のいていきます。

O脚と骨密度
 高齢者、とくに女性の高齢者にとって骨密度は気になるところです。骨折しやすい状態かどうかは骨密度だけの問題ではないかもしれませんが、一つの目安として骨密度を気に掛けていることは良い方法かもしれません。
 また、私の母を例に出しますが、リウマチを患って少し経った頃骨密度を測定したことがあります。普通の状態である右脚の骨密度は年齢より若い値でした。一方、O脚である左脚は骨密度が芳しくなく投薬によって対処しなければならないレベルでした。
 これを一般の人はどう考えるのでしょうか? 骨密度が悪く、つまり骨が弱いのでO脚になってしまったと考えるのでしょうか?
 専門用語は忘れましたが、骨は重力の掛かり具合によって成長したり退化したりする傾向があります。重力のない宇宙では、じっとしていると筋肉だけでなく骨も細ってしまいますので、宇宙飛行士達は宇宙船の中でたくさんトレーニングをしています。それは骨や筋肉に重力をかけているということに他なりません。
 そう考えますと、普通の状態である母の右脚の骨にはしっかりと重力が掛かっていますが、O脚の左脚には重力があまり掛かっていないということになります。O脚が進行して左脚を引きずりながら歩いている現在であれば、「左脚をかばうために右脚ばかりに力をいれている」ということで骨密度の左右差の原因をイメージしやすいと思います。しかし、測定した頃は左脚で地面をしっかり踏めていた頃ですから、左右で大きな差があることは想像しにくいことでした。

変形性膝関節症01

 ここでもう一度母の写真を見ていただきたいのですが、O脚である左脚は股関節から膝のやや外側に重力が掛かっていて、膝から下は力の方向がすっかり外側に向かっています。この状態を見方を変えて観察しますと「右脚はからだの重み(重力)をしっかりと大腿骨と脛骨で受け止めているが、左脚は力が外側に流れて逃げてしまっている」となります。つまり骨に対する荷重が左側は弱くなっていますので骨が退化してしまう、となります。
 O脚(X脚も同様)の人は膝関節に対する負担が増えるので痛みや炎症を起こすのですが、骨そのものに対する負担は減るので骨密度が悪化するという結果になります。

 ホルモンの関係とも言われていますが、体質的に女性は骨密度が悪化しやすいと言います。高齢になって外出の機会、歩く距離も減りますと骨が弱くなってしまうのは仕方がないことではありますが、そこに膝関節の不具合、O脚が加わりますと尚さら骨の弱体化が加速します。ですから道理だけで考えますと、加齢に従いO脚は改善するようにしなければならないということになります。
「スタイルのことを考えていた若い頃はO脚を気にしていたけど、もうそんな歳でもないし、今更O脚を直そうとも思わない」というのは心情的には理解できますが、からだの健康を考え「いつまでも自分の脚で歩き続けていたい」と思われるのであれば、O脚を改善することを考えていただきたいと思います。
 O脚を改善することは重心をからだの中央に持っていき、動作を無理なく効率的に行うことにもつながりますので、単に脚だけの問題ではないことをつけ加えます。

足つぼ・整体 ゆめとわ
電 話  0465-39-3827
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 小学生の頃からダンスが好きで、現在高校のクラブ活動でもダンスを一生懸命している女子高生が時々来店されます。症状は股関節痛です。はじめて来店されたのは高校入学して間もなくの頃でした。ダンスで股関節を大きく動かすと痛みを発するというものでしたが、その時にはすでにO脚の状態でした。何回かの施術で股関節痛は良くなりましたが、「このO脚を直さないと痛みは再発するよ」と話しました。その後1~2度来店されましたが、本人はO脚のことを気にしながらも痛みが取れれば練習できるので、そちらが優先です。ところが最近になって「歩いているだけでも股関節が痛くなって‥‥」と来店されたのですが、股関節の痛みもさることながらO脚の状態が悪化していました。来店当初の時にO脚を改善しておけばこのような状態にならなかったと思うのですが、本人は整体に通うことよりクラブ活動を優先させる方を選びました。
 
 高齢者で膝が悪くなっている人の多くはO脚です。膝が悪くなったからO脚になったのか、O脚の状態が悪化して膝が悪くなったのか、多くの場合、O脚が悪化して膝が悪くなったのだと私は思います。私の母はこれとは違って関節リウマチで膝関節が変形したことによって左側だけO脚になってしまいましたが、こうなってしまうと、いろいろ考えても改善はなかなか難しいところです。
 若い人たちにもO脚の人は多くいます。O脚はスタイルが悪くなるということだけでなく、将来膝関節を悪くしないためにも是非改善していただきたいと考えます。そしてO脚の矯正は、形を矯正することだけに眼を奪われるのではなく、からだの使い方が正しくなるようにするという視点も加えてやっていただきたいと思っています。「O脚矯正」を前面に出して集客をしている整体院などでは、形のことばかりを強調して強引(理屈に合わない)な施術を行っているようですが、それでは“使い方”が変わらないので、一度矯正されたと思っても間もなくO脚の状態に戻ってしまうと考えられます。将来の膝関節痛を予防するという意味ではほとんど役に立たないと思います。

 からだの動作を効率的に行うためには重心(力の加わる方向)の位置が何処にあるかということがとても大切です。いわゆる“運動神経の良い人”は重心移動がとても上手です。こういう人は激しい運動を行ってもからだを故障することは少ないです。ところが重心移動が下手な人はしばしば何処かを傷めます。掃除機をかけるだけもで腰痛になったりします。
 O脚やガニ股の人は重心が外側に向かってしまいます。立った時に足の小指側で立ってしまい、土踏まずのところは半分宙に浮いたような状態で、その分親指を曲げて踏ん張った感じで立ってしまいます。
 理想的な重心の人は、立った時に下半身の力が一度膝の内側に集まり、そこから真下に重心が向かいますので、足裏全体でしっかり地面をとらえることができ、足の半分より内側(母趾と2趾)で全体重を支える感覚になります。このような人は、あるいはこのような時はO脚とは無縁になります。
 ですから本当の意味でO脚を矯正するということは、形を整えることに加えて重心の位置が理想的な状態になるように調整することだと私は考えています。
 また、「もうO脚を気にする歳でもないし」と思っている方も、立った時の重心の位置が外側にあるようでは膝関節を悪くする可能性が高まりますので、重心の位置が正しくなり、からだの使い方が理想に近づけるようにするべきだと思います。長寿になった私たちは、70歳になったとしても20年近く生きる可能性があります。その20年間を膝関節痛や車椅子とは無縁の人生にしたいと思われるなら、是非取り組んでいただきたいと思います。

重心と筋肉の関係
 O脚になる原因として考えられることはいくつかありますが、今回はO脚やガニ股の状態を改善するための考え方について説明いたします。

O脚と下肢の筋肉・骨格02

 O脚ではない人の脚は外見上は真っ直ぐに近い状態に見えますが、大腿骨は股関節から膝に向かってかなり内側に入っていきます。太ももの筋肉は大腿骨にくっついていますから、単純に考えると筋肉も“内側に向かっているのが自然”となります。ですから立った時に下半身の重心が一度膝の内側に集まる感じがします。
O脚と下肢の筋肉・骨格01

 ところが太ももの外側の筋肉(小殿筋、外側広筋、大腿筋膜張筋~腸脛靱帯)がこわばり(張り)ますと筋肉のバランスが崩れ膝の外側上部に力が溜まるようになってしまいます。特に小殿筋のこわばりは股関節で大腿骨を外側に引き上げます(外転させる)ので、本来股関節から膝にかけて内側に向かっていた大腿骨の角度を広げ、大腿骨が垂直に近い状態になってしまいます(O脚の始まり)。すると太ももの内側の筋肉(内側広筋や内転筋群)もその状態を本来の状態に引き戻そうとこわばります。筋肉にはこわばると起始部(筋肉の始まりの部分)が硬く太くなり、停止部(膝関節付近)がゆるんで細くなるという性質がありますので、股関節の内側(恥骨結節付近)は硬くなり(強く指圧すると痛みを感じる)ますが、膝の内側付近はフニュフニュした感じで頼りなくなります。この現象によって重心(力の加わる方向)はすっかり太ももの外側に移ってしまいます。
 膝から下はこの影響を受け、重心はふくらはぎの外側を通って小趾側に来てしまいますので、ふくらはぎの筋肉も骨(脛骨)より外側がたくましくなり、膝下が外側に出たような脚の形になってしまいます。この状態が長く続きますと、やがて膝関節の内側半月板が損傷して、膝関節で大腿骨と脛骨の関係がおかしくなり変形性膝関節症になってしまいます。

太もも外側のこわばりを解消することから始めるべき
 以上説明しましたとおり、太もも外側の筋肉(小殿筋、外側広筋、大腿筋膜張筋~腸脛靱帯)のこわばりがO脚の出発点ですので、それを解消することから始めることが矯正の本来のあり方だと考えています。これを無視して形にばかりとらわれ、両膝を矯正具などを使って強制的に近づけようとしたり、強引なストレッチをして外側の筋肉を伸ばして膝が内に入るよう試みたり、特殊な靴を履いて強制的にO脚を改善しようとしても、それはその場限りの効果しか期待できないと思います。あるいは、強制的に何かをすることはからだの使い方に無理を強いることですので、からだの他の部分に異常が現れる可能性も考えられます。

中殿筋と小殿筋

 小殿筋は股関節外側の一番深くにある筋肉です。働きは股関節の内旋(内に捻る)と外転(大腿骨を外側に引き上げる)と歩行時の安定です。ですからO脚の人に多い、つま先が内側に向いた内股歩きはこわばりの原因になります。また小殿筋の外側には中殿筋がありますが、歩行の時片足立ちの状態を安定させるためにこれら二つの筋肉が働いています。中殿筋の働きが悪い人は小殿筋にかなりの負担がかかりますので、小殿筋がこわばってしまいます。そして皮肉なことに重心が小趾にある人は筋肉連動の関係で中殿筋の働きが悪くなります。ですから外側重心の人はお尻が垂れ(中殿筋のゆるみ)、小殿筋がこわばることで内股歩きになりやすくさらにO脚になりやすい状態である、となってしまいます。
 ですから実際の施術で小殿筋のこわばりを解消するためには、中殿筋、小趾を含めて小殿筋にこわばりをもたらすであろう要素を探し出しては改善しなければなりません。
 他の太もも外側の筋肉(大腿筋膜張筋~腸脛靱帯、外側広筋)は多くの場合、腕や手と関係します。前鋸筋についてはこのブログでも幾度か取り上げていますが、腕を前に出し続けたり(腕を伸ばした状態でパソコンを操作し続ける、スーパーの商品揃えやピッキング作業で腕を伸ばして物を動かすなど)するとこわばってしまう脇の下の筋肉です。前鋸筋と腸脛靱帯は関係しています。前鋸筋がこわばると大腿筋膜張筋~腸脛靱帯もこわばります。外側広筋は手の母指を曲げる筋肉(短母趾屈筋)と連動しますので、字を書くときの筆圧が高いとか、その他の手の使い癖などによってこわばってしまいます。
 椅子に座った時、食事の時、パソコンを操作している時、肘がほぼ垂直に降りて脇が閉まった状態でリラックスできるなら大丈夫ですが、脇を開けていないと落ち着かないようであれば、それはからだ外側の筋肉が全体的にこわばっていると考えられます。O脚でこのような状態の人は、まずこれらを改善することから始める必要があるかもしれません。

重心が内側に入るようにすることがO脚を改善するための決め手
 “からだの使い方によって骨格は変化する”、これは私たち整体師が心掛ける一番大切なことかもしれません。一般の人は「姿勢が悪いから○○になったのかな?」とよく仰いますが、確かに姿勢と骨格の状態は密接な関係にあります。横を向いた状態でないと眠りに入ることができない、証明写真などの撮影の時いつも顔の向きを直される、これらは姿勢が悪いことの例ですが、実際は骨格が歪み筋肉のバランスが悪いので“そうなっている方が自然に感じられリラックスできる状態”ということです。そしてそうなってしまったのはからだの使い方の偏りの蓄積ですから、改善しようと思うなら“使い方を変える”ことから始める必要があります。いつも右ばかりを見ている人は眼が右に偏りますので、からだはそちらの方へ捻れ出します。いつも右ばかりで噛んでいる片噛み癖の人、いつもどちらか一方の脚を上にして脚を組んで座っている人(脚を交互に組み替えているならまだ良いが)、スマホ操作で右手の母指ばかりを酷使している人、こういう使い方の偏りは必ず骨格の歪みや筋肉のアンバランスにつながります。ですから自ずと姿勢は悪くなります。つまり、①使い方の偏り→②骨格の歪みと筋肉のアンバランス→③悪い姿勢の順番になりますので、使い方の偏りをなくすことが一番大切なこととなります。
 O脚の改善においても同様です。一時的な矯正で形を整えたとしても使い方が変わらなければ再びO脚に戻ってしまいます。これを反対に考えますと、今がO脚の状態であったとしても、下半身の使い方が良くなればやがて骨格や筋肉のバランスが整っていきO脚は改善されていきます。そしてこの“使い方の改善”が専門家として私が最も厳格に観察し修正にこだわる部分です。
 立った時の重心がどこにあるのか、片足立ちになった時股関節のどの筋肉を主に使っているのか、座った時膝が閉まるような方向に力が働いているか、歩行で脚を上げ始める時股関節のどの筋肉を使っているのか、着地の時足のどこから着いて、その後足の指をどのように使っているのか、そういった点を細かくチェックします。
 そして一つ一つを細かく修正するように施術を行っては、再び立ったり歩いたり座ったりしていただき確認し、また修正するというようなことを繰り返します。ですから施術はとても地味ですし、施術を受ける側は最初のうち何をやっているのかわからなかったりするかもしれません。

 からだを中心部(内側、正中)と外側部(体側)に分けたとき、どんな動作をしたとしても重心が中心部にあれば動作は効率よく行われ不調や不具合になる可能性は低いです。ところが重心が外側部に行ってしまうと疲れやすくなり、不具合になる可能性が高まります。からだの中心部というのは、上肢(手と腕)では小指側で、下半身では母趾側です。つまり股関節の内側~膝の内側~母趾にかけてのラインに重心があれば問題はありません。
O脚と股関節_片足立ち

 立った姿勢で、重心を左足に移し右足を少し浮かせたとき、左股関節の内側の筋肉が働いて頑張ることができていれば大丈夫ですが、股関節の中央から外側にかけての筋肉を主に使ってしまうようではO脚の改善にはつながりません。そして重心が外側に行かずに股関節内側の筋肉でからだを支えることができるようにするのは私の仕事です。

O脚と股関節_座位腿上げ

 椅子に座った時、膝が外側に開いて“股が開いた状態”にならないようにするのは私の仕事です。
 外側に重心が行ってしまうようなからだの状態で「歩くとき内側の筋肉を使い、膝が内に入るよう意識してください」みたいなアドバイスをすることはありません。それは意味がないですし、かえってからだの使い方をおかしくしてしまう可能性すらあります。(ですから特殊な靴を使い続けての矯正には疑問が生じます)
 下半身の使い方に関して私が要求することは、立つとき足先を内に向けた“ハの字”にならないよう気を付けてもらうことくらいです。「かかとをつけて足先を少し開き、お尻にエクボをつくるように殿部に力を入れて立つ癖をつけてください」と要求することはあります。

O脚の改善を成功させるためにはある程度継続した施術が必要
 これまでO脚改善を目的に来店された方々で成功した方々の特徴は“しつこい”ことです。両膝の隙間が狭くなれば“それで良し”と考える方々は2~3回来店されて、それが実現すると来なくなってしまいます。そしてまた忘れた頃にO脚の状態で来店されます。あるいは別のところに行くのでしょうか。
 ここで説明しましたとおり、形は使い方で変わりますので使い方がすっかり変わらなければやがて元の状態に戻ってしまいます。使い方=癖ですから、癖を直すことを考えますとそう容易いことではありません。手や腕の使い癖、噛み癖、眼の使い癖、スマホの使い癖、パソコンの使い癖‥‥、これらを改善することが実は大切だったりします。私は施術の度になるべく癖が直るようにとからだを整えますが、実際に癖を直すのは本人の自覚と努力です。ですから癖が抜けるまで“しつこく”努力して、来店していただきたいと願っています。
 
 冒頭に記しましたとおり、O脚は将来の膝関節痛の予備段階でもあります。膝関節が変形してしまってからでは完全な回復の可能性はとても低くなります。体型のことだけでなく、そのことを頭に入れていただきO脚は是非とも改善してください

 私たちの体型は、子供の頃は“伸びやかな感じ”だったものが加齢とともにだんだんと”ずんぐり”あるいは”ゴツゴツ”しだしてしまうものです。「大人になっても伸びやかでいられるためにはどうしたらいいのかな?」とつい考えてしまいます。
 加齢によって筋肉の質そのものが少しずつ柔軟性を失ってしまう、ということもあります。それは仕方がないことなのかもしれません。それ以外では、普段の姿勢や体の使い方に偏りがあって、全身的に体型が崩れてしまう、というのもあると思います。こちらは整体的手法でなんとかできる分野です。

 今回は小殿筋を中心に、O脚を例にとり考えてみます。
 お尻には殿筋とよばれる筋肉が3つあります。一番外層が大殿筋、その深部に中殿筋、最も深部に小殿筋があります。大殿筋はお尻の厚みに関係し、椅子から立ち上がる、階段を昇るなど重力に対抗するときに働きます。中殿筋は歩く動作で片足立ちになるときバランスをとるなどの働きをします。そして小殿筋は中殿筋と合わせて下肢を横に開くときなどに働きます。
 O脚は、多くの場合、その出発点は股関節だと私は考えています。股関節で太ももが外に開いてしまうため膝と膝の間が離れてしまい、しかし踵と踵を合わすように体が自分で調整するために軽いO脚となってしまうのではないでしょうか。(それがちょうど施術前の写真です)
 その他に内股や反張膝はO脚の大きな特徴ですが、そこにはまた別の問題も絡んできますので、今回は股関節における小殿筋との絡みについてだけ取り上げます。
小殿筋のこわばりとO脚

 小殿筋は下肢を横に開く(外転するという)ときに働く筋肉と申し上げましたが、つまり収縮すると大腿骨が外に開くことになります。ガニ股の人、少々O脚気味の人、大転子が外に出っ張っているように感じる人、これらの人は小殿筋がこわばっている可能性が高いです。O脚歴が長い人は小殿筋のこわばり以外にも下肢の筋肉に変調があります。
 小殿筋がこわばってしまう原因として多く見受けられるのは、内転筋の働きが悪いことです。立位や歩行時に足の小指側に重心が行ってしまう人は内転筋の働きが悪いと考えられます。ですから施術方法としては内転筋として一番深くにある短内転筋がしっかり働くようにすることに重点をおきます。

O脚と猫背の改善

 写真の場合は、下肢では短内転筋の働きを良くすることだけを行いました。その他には肩が内側に巻き込むような状態でしたので、それを前鋸筋や顔への施術で修正し、腹筋にもこわばりがあってお腹の伸びが悪かったので、それを足先へ施術で修正しました。
 モデルの人は26歳ですが、60分程度の施術でここまでスタイルが伸びやかになりました。腹筋の伸びも良くなったためバストの位置も上がりました。もう少し肩まわりを修正すれば理想に近い状態になると思います。

 この人のO脚は目立つほど進んだ状態ではありませんでしたので、小殿筋と前鋸筋だけの修正でこのようになりましたが、状態がもっと進んでいる人の場合は、他にも修正しなければならない項目が出てきます。
それについてはホームページのこちらを参照してください。 

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