呼吸
大胸筋と肩関節と呼吸‥‥短母指伸筋
深指屈筋が使えない状況はいくつか考えられますが、スマホ操作やスマホゲーム、携帯ゲームなどで親指を回転させたりしている人の場合、親指を後ろ(手の甲側)に引き上げる筋肉(短母指伸筋)がこわばっていますが、そのような人はこの傾向にあります。
大雑把に申しますと、大胸筋胸骨部がこわばると肩関節で上腕を前に突出させながらさらに胸の中央方向に引きつけます。大胸筋鎖骨部がこわばりますと、鎖骨を引き下げながら外側(腕の方)に歪めます。
短母指伸筋はちょっと入り組んだところにありますので、的確に捉えることはできないかもしれませんが、前腕の甲側、手首から4?5センチメートル肘の方に上がったところの人差し指の延長線上、骨(橈骨)の際の深部に指先を入れるように指圧します。最初は周りの筋肉も硬いのでなかなか指圧の指が奥まで入らす短母指伸筋に届きませんが、しばらく指圧を続けているうち筋肉に届くようになると思います。そして、届くと、とても強い痛みを感じると思いますが、そのまま持続指圧を続けていますと硬さがゆるみ、心地よい痛みに変わると思います。ぜひ、底までやってみてください。
ルートチャクラのエネルギー不足?
足つぼ・整体 ゆめとわ
電 話 0465-39-3827
メールアドレス info@yumetowa.com
ホームページ https://yumetowa.com
web予約 https://yumetowa.com/sp/reserve2.html
自然呼吸時の筋肉と骨格の動き
呼吸に関係する筋肉と骨格の動きについて、今一つ理解できないので説明して欲しいという要望がありました。
横隔膜が腹式呼吸の要であることは理解されているようですが、息を吸ったときに腹筋がゆるむということに合点がいかない様子でした。
ですから、今回はその方の疑問に応える内容ですが、皆さんの参考になれば幸いです。
吸気と呼気
呼吸は吸気と呼気の組み合わせのことですが、息を吸う過程は吸気であり、息を吐く過程は呼気です。
一般に言われている「呼吸」は肺呼吸、または外呼吸のことですが、肺に空気を取り入れる運動と肺から空気を吐き出す運動であるとも言えます。
ところで、私たちの肺にはほとんど筋線維は存在しないと言われています。ですから、肺は自身の力で膨らんだり縮んだりすることはできません。周辺筋肉の働きや骨格の変化に依存して膨らんだり縮んだりしています。
肺の周辺骨格は胸郭であり、肋骨と背骨でできている籠のようなものですが、胸郭の底面には胸部(肺と心臓と食道)と腹部の境界となる横隔膜があります。
横隔膜は筋肉ですが、弛緩しているときは天井が高くなったドーム状の形をしています。そして収縮しますと天井が降りてきて平らに近づく仕組みになっています。
肺活量の高い人は肺の中に5000cc以上の空気が入りますが、からだの大きさをほとんど変えることなく、どのようにしてそれだけの空気を肺の中に取り入れるのかは、ちょっとした人体の不思議です。
横隔膜と肺の容量
さきほど横隔膜が胸部と腹部の境になると申しましたが、胸郭内部の容量を拡げる一つの方法は、横隔膜を収縮してドーム状になっている天井を下げることです。
単純に考えますと、それによって肺が下の方に拡がることができますので、その分だけ空気を取り入れることができるようになります。
また、横隔膜に接している胃や肝臓は圧迫されてお腹が前に膨らむようになりますが、これはこれで重要な意味があります。
胸郭(肋骨)の動きと筋肉
肺を膨らませる方法のもう一つは胸郭の容積を増やすことです。
そして、その具体的な方法は胸郭の厚みを増すことです。
胸郭を形成している肋骨の間には外肋間筋と内肋間筋があります。外肋間筋は収縮することで下位の肋骨を引き上げる働きをします。そして、内肋間筋は収縮することで上位の肋骨を下方に引き下げる働きをします。
上図の左図のように通常時胸郭を形成している肋骨は腹側に向かって斜め下向きの状態になっています。
吸気の動作に移ったとき、外肋間筋が収縮して下位肋骨を引き上げますが、外肋間筋の筋線維は斜め前方に向かって走っていますので、収縮することで下位肋骨を斜め後方に引き上げるようになります。ですから、上図の中央図のように斜め下方に向かっていた肋骨が平らに近い状態になります。つまり、胸郭の厚みが増すようになるのですが、それは胸郭が拡がることを意味します。
吸気動作‥‥横隔膜と胸郭運動の合わせ技
胸郭の厚みが増して胸郭が拡がることと、横隔膜が下がることの両方で胸郭内の容積が大きく増えるようになりますので、肺の中に空気がたくさん入るようになります。
ただし、胸郭と骨盤との間には腹筋群がありますが、吸気の時に腹筋が弛緩伸張しませんと外肋間筋が頑張っても肋骨を引き上げることができなくなります。
ですから、一連の吸気動作の中で腹筋の状態も重要な要素になります。
胸式呼吸‥‥胸鎖乳突筋と斜角機と小胸筋
また、胸郭を引き上げる働きを行う筋肉には胸鎖乳突筋、小胸筋、斜角筋などがあります。解説書などによりますと、これらの筋肉は「吸気動作を補助する」となっている場合もあります。
そして、胸鎖乳突筋は鎖骨と胸骨を、斜角筋は第1~第2肋骨を、小胸筋は第3~第5肋骨を引き上げる働きをしますので、一般に言われている「胸式呼吸」を行う働きに関係しています。
瞑想とか、ヨーガとか、その他の修行的な呼吸法は別にして、ごく普通の日常生活を送る中では、胸式呼吸も腹式呼吸もどちらも重要です。
ですから「どちらを優先させるように呼吸をしたら良いか?」という問いや発想は意味のないことだと私は考えています。
私たちは言葉を喋りながら無意識に息継ぎをしますが、その時は腹式呼吸ではなく、瞬時に胸郭を引き上げて必要量だけ空気を吸い込む胸式呼吸が主体になります。その意味で、胸式呼吸は大切です。
たとえばカラオケなどでテンポの速い歌を歌うときには、瞬間的な息継ぎが必要ですが、胸式呼吸が上手くできない状態ですと息苦しくなったりリズムについて行けなくなったりします。
高齢者が伴奏のリズムと合わなくなってしまうのは、リズム音痴になったというよりも、思っている具合に胸式呼吸ができなくなってしまうからかもしれません。
腹式呼吸‥‥横隔膜が要
椅子に座って休んでいるときや、横になっているとき、寝ているときなどは腹式呼吸の重要性が増します。
腹式呼吸の要は横隔膜の運動になりますが、その収縮と弛緩の波(リズム)は全身のリズムにつながります。そして、そのリズムが足先、手先、頭部まで拡がることで骨格筋はそれに合わせてゆるやかに収縮し、また弛緩します。
それは全身の波動を形成しますし、マッサージ効果をもたらします。ですから腹式呼吸がスムーズに行われることによって疲労回復やリラクゼーションが実現すると考えることができます。
からだは、朝目覚めたときに本来は疲労が取れてスッキリしているはずですが、目覚めたときからからだが重くて疲労感を感じるようであれば、それは腹式呼吸が上手くできていないからかもしれません。
横隔膜の運動と内臓の関係
また、横隔膜は収縮することで胃や肝臓や大腸(横行結腸)を圧迫しますが、横隔膜が弛緩することでこれらの臓器が圧迫から解放されます。
この圧迫と解放をゆっくりと繰り返す状況は胃や大腸の運動につながる点で大切ですし、特に肝臓にとっては重要です。肝臓は静脈系の臓器です。ですから、周りの筋肉などの力を借りて内部の血液を動かしています。
私たちの食べた栄養などは小腸で血液の中に吸収されますが、その栄養などを含んだ血液が肝臓に送られます。血中の有害物質は肝臓の中で解毒され、栄養物質は様々な化学変化を受けて私たちの細胞活動にとって必要な物質に変換されます。そしてその即戦力と化したエネルギーの高い血液が心臓に還り、動脈に乗って全身の細胞に分配される仕組みになっています。
ですから、肝臓で処理された血液は速やかに心臓に還る必要があるのですが、先ほど申した通り肝臓は静脈系ですから、他の力に依存して血液を循環させなければなりません。そして、この時に横隔膜の収縮・弛緩による圧迫と解放が役立つことになります。
それは乳搾り(ミルキングアクション)と同じ原理です。圧迫を受けたときにギュッと絞られ、心臓に向かって血液は送り出されます。ですから、肝臓の働きにとって腹式呼吸による横隔膜の運動はとても大切であると言うことができます。
川などで水の流れが停滞しますと、澱んで害虫が発生したりします。ですから、清潔を保つためには水は常に流れていなければなりません。
血管や臓器の中を流れる血液も同様に考えることができます。速度は別にして、血液は常に流れている必要があります。肝臓の中の血液はとてもゆっくり流れていますので、ちょっとしたことで流れが停滞してしまうと考えられます。ですから、尚更肝臓の働きに関係する横隔膜の運動には注意深くあるべきだと思います。
そして、横隔膜を良い状態に保つためには、呼気の在り方が重要です。
呼気の重要性と筋肉
肺呼吸における肺の働きで最も重要なことは、静脈血の中にある古い炭酸ガスを体外に放出して新しい空気から酸素を取り出して動脈血の中に吸収するガス交換を行うことです。
ですから、炭酸ガスを含んだ古い空気は全部体外に出したいとです。肺の中に炭酸ガスを含んだ古い空気が残っていますと、肺の健康にとっても良くありませんし、ガス交換の効率を悪くしますので、なるべく古い空気は残したくありません。
そして、そのためには呼気をしっかり行う必要がありますが、吸気時に収縮した筋肉が今度は弛緩・伸張する必要があります。
つまり、横隔膜、小胸筋、胸鎖乳突筋、斜角筋、外肋間筋などです。
ところで、たとえば歯ぎしりや噛みしめの癖を持っている人は胸鎖乳突筋や斜角筋が常にこわばった状態になっています。ですから上手く弛緩伸張できませんので、しっかりとした呼気動作を望むことができなくなります。
あるいは、パソコン業務やスマホ操作などで母指をたくさん使っている人は外肋間筋がこわばっている可能性が高いので、いつも息を吸っているのと同じ状態になっている可能性があります。
これらの人は内肋間筋を働かせて肋骨を下げ、胸郭を薄くして容積を減らそうとしても、なかなか思うようにいきません。
また、お腹が冷えているなどの理由で腹筋の働きが悪い状態ですと、やはり胸郭を下げることができませんので、「最後まで息を吐く」ということができなくなってしまいます。
苦しくなるまで息を吐き出しますと、何も考えなくても反動として空気はたくさん肺に入ってきます。それが私たちのからだの自己防衛能力です。
ですから、呼気が上手く出来ない人に対しては、「吐ききったところから、さらに吐いてください! 腹筋を絞るように吐ききってください!」という練習をしてもらっています。
呼吸が上手くできないと自覚している人は、「呼吸」は息を吸うことから始めると思っていますが、そんな人はまず吐くことから呼吸を始めるようにするのがよいと思います。「吐けば自ずと空気は入ってくる」、これが自然な在り方です。
こういう練習を毎日繰り返していますと、次第に腹筋の働きも良くなり、胸が下がるという感覚が理解でき、やがて首肩や顎などから力が抜けるようになると思います。
以上、呼吸運動に関して筋肉の働きと骨格の変化を中心に説明した来ました。
しかし、心臓の拍動と同様に、呼吸とは生命体としての根本ですから、本来は何も考える必要のないもののはずです。理屈を考えながら呼吸を行うこと自体がおかしなことであり、現代社会に生きる私たちは、そのくらい自然界から逸脱してしまっているのかもしれません。
足つぼ・整体 ゆめとわ
電 話 0465-39-3827
メールアドレス info@yumetowa.com
ホームページ https://yumetowa.com
web予約 https://yumetowa.com/sp/reserve2.html
頭の働き‥‥短期記憶と説明が苦手
前回のブログ(体調を整える 呼吸編)で取り上げました、喉の硬さが原因で頭の働きに問題があった青年が一月半ぶりに来店されました。
今回はその後に出てきた課題について取り上げます。
私はこれまで発達障害と診断(?)された小学生を数人見てきました。たった数人のことですから、私の見解は間違っているかもしれませんが、彼らのことがずっと頭に残っています。
発達障害と評価される基準がどのようなものか私は知りませんが、私から見て、本当は発達障害ではなく、単に脳の働きが悪いだけなのではないだろうか、と思うこともあります。あるいは、少しの間もじっと座っていられないのは、単に骨盤が座ることに耐えられない状態なのではないだろうか、と思うこともあります。
そうであるならば、発達障害と診断して他の子供たちと違う接し方をしたりするのは、その子の心になにがしかのマイナス因子を生じさせてしまうのではないかと考えてしまいます。
心の奥に残ってしまったマイナス因子、つまりトラウマのようなものは克服するのがなかなか大変だと思います。
そんな面も含めて、今回の内容を読んでいただければと思います。
彼は前回の来店時とは違って、とても落ち着いた表情をしていました。前回は「自分の頭ではないような気がする」と言っていましたが、今回はそんな状況ではありませんでした。ですから、前回の施術は合っていたのだと思いました。
今回来店された彼の目的は、
「短期記憶が苦手で、相手から聞いている事柄を覚えていなければと思いつつ会話をしていると、途中から頭がついていけなくなってしまい、覚えていようとしていた記憶さえわからなくなってしまう。」
「相手に自分の言いたいことを説明するのが苦手」
という状況を改善したいとのことでした。
前回は喉元の硬さが原因で、顔が下がり、呼吸が悪く、さらに蝶形骨(ちょうけいこつ)がズレていて脳の働きが悪く前頭葉で考えることができなった、という説明をさせていただきましたが、私としては「どうして喉が硬くなってしまったのか?」という疑問を残したままにしていましたので、それも含めて改めて彼の全体的な状態を確認することから施術を始めました。
呼吸状態の改善
前回は詳しく書きませんでしたが、彼の呼吸状態が悪かった直接的な原因は胸郭が下がっていて、かつ、外肋間筋(息を吸うときに収縮)の働きが悪かったために、深く息を吸うことができない状態になっていることでした。
ですから、呼吸の問題を改善するためには、①胸郭を上げることと、②外肋間筋の働きを良くすることが必要でした。
ちょっと専門的になりますが、胸郭を上げるためには、頭部から胸に繋がっています胸鎖乳突筋、首の斜角筋、肩甲骨と胸郭を繋ぐ小胸筋、そして胸骨舌骨筋など舌骨筋群がしっかり働ける状態になっている必要があります。
そして外肋間筋は息を吸う時に働いて肋骨を上に引っ張り上げますが、それによって胸郭が膨らむようになっていますので、息を吸うときに作動する筋肉と連動して働く仕組みになっています。つまり、胸鎖乳突筋や斜角筋などの働きが悪い状態ですと、外肋間筋の働きも悪くなっています。
彼の喉は以前ほどではありませんが、まだまだ硬くこわばった状態になっていました。前回の施術でこわばり状態を解消しましたが、この一月半くらいの生活の中で徐々に硬い状態に戻りつつあることが解りました。
喉仏の部分は軟骨状になっていますが、専門的には甲状軟骨(こうじょうなんこつ)と言います。そして甲状軟骨の下部には甲状腺があります。
彼の甲状軟骨の部分は硬くこわばっていましたが、その下の甲状腺がある部分は反対にゆるんで腑抜けのような状態になっていました。
「どうしてここがゆるんでいるのだろう?」というのが私の次の疑問です。前回の施術では時間の関係で「喉のこわばり」までしか追求できませんでしたが、今回はその先を追求することにしました。
すると、胸骨のちょうど第4・5肋骨が繋がっている辺りの筋膜が腑抜けのような状態になっているのを見つけました。そして、その部分に手を当てて手当てしていますと、その部分の腑抜け状態が少しずつ良くなり、それに合わせるように甲状腺の部分のゆるんだ状態も良くなっていきました。そして喉元のこわばりがゆるみ始め硬さが取れていきました。
「胸の問題かぁ‥‥」と直感しました。
彼の場合、喉元がこわばっていたことによって、顔が下がり、頭部が後ろに歪んでいたので前頭葉にイメージを浮かべることが苦手でした。
前回の施術では、それが頭の働きが悪かった原因ではないかと私は思いました。
ところが、今回の施術では、そのさらなる原因として胸の問題、すなわち心の問題が絡んでいることが解ったと私は思いました。
そして、さらに、彼の呼吸を悪くしている原因として左肩の亜脱臼状態を見つけました。
本人に尋ねたところ、肩を脱臼した覚えはないとのことでしたので、おそらく幼い頃の体験だったと思われます。小さい子はお父さんなどに両腕を委ねて、ぶん回されたりする遊びが好きですが、関節の柔らかい子供たちはその時に脱臼しても何事もなかったかのようにすぐに元の状態に戻ってしまうので記憶には残っていないことがほとんどです。しかし、それによって肩関節がゆるんでしまい、そのまま成人になっている人もたくさんいます。
私が想像するに、彼は幼い頃の左肩脱臼によって呼吸状態が悪くなりました。それによって頭の働きが低下して他の子供たちに比べて発達が遅いように感じられ、それが本人にとって無言のプレッシャーとなって蓄積し、心の晴れない状況がずっと続いたのかもしれません。
それが現象として胸(胸骨上の筋膜)のゆるんだ状態として現れ、それを補うために無意識に喉に力を入れるようにして何とか生きてきたのではないかと、そんなふうに感じました。
以上は、まったくの私の個人的見解ですから、間違っているかもしれませんが、実際に胸のゆるみを改善しますと、喉のこわばりも取れ、頭の歪みも改善して全身の状態が良くなりました。
言葉をイメージに変換する
彼の今回の来店の目的である「短期記憶が苦手」「説明することが苦手」という状態を改善したいという要望についてですが、最初、私はどう解釈したらよいのだろうか? と考えました。
このような要望をダイレクトに訴える人はなかなかいません。
ところが、彼のからだについて諸々考え直してみますと、言葉をイメージに変換することと、イメージを言葉に変換することが苦手なのかもしれない、その状態を改善すればよいのかもしれないとの考えに至りました。
彼はとても真面目で、さらに苦手意識もあったためにか、誰かと会話しても、その言葉を言葉として頭に記憶しようとしているのかもしれません。
言葉を言葉として記憶するためには、通常は「反復」や「意識的な集中」が必要だと思います。相手の言葉に注意深く集中しながら頭に記憶しようとしている間に、相手の言葉はどんどん先に進んでしまうので頭がついていけなくなってしまう、そんな状況になってしまうのではないでしょうか。「短期記憶が苦手」というのは、そういう状況のことなのではないかと私は考えました。
私事ですが、若い頃の私は電話番号を覚えるのが得意でした。私はダイヤルを回すアナログ電話がまだまだ残っていた頃の世代ですが、電話番号は実際にダイヤルを回すイメージを頭に描いて覚えていました。
また、そろばんも習いましたが、暗算はそろばんを前頭葉にイメージして行っていました。
つまり、記憶することとは情報を絵(ホログラム)に変換する作業であり、そのホログラムが頭の中に記憶されるのではないかと思いますし、考える、あるいは熟考する作業とは記憶されたホログラムを前頭葉に引っ張り出してきて、あれこれイメージを展開する作業なのではないかと思うのです。
ですから、彼の「短期記憶と説明が苦手」という訴えに対しては、前頭葉がもっともっと効率的に使える状態にすることが必要なのではないかと考えました。
耳から入ってきた言葉の情報が自然とホログラムになって前頭葉に現れる状態ができれば、短期記憶の改善という要望に応えられるのではないかと考えました。
また、前頭葉にイメージしながら考え事(思考)を展開することができれば、それを言葉に変換する作業が「説明する」ということですから、「説明が苦手」という状況も克服できるのではないかと考えました。
科学的に脳は右脳と左脳に分けられていることは多くの人が知っていると思います。それぞれ得意分野があって、イメージ脳と言語脳という表現で分けられていたりします。
しかし私は別の区分けとして、頭には働く場所があって、額(前頭葉)はスクリーンのような役割していてイメージを展開する場所であり、記憶を貯蔵する場所は頭の後ろの方であると感じています。
ですから私の施術は、この観点で頭蓋骨を整え、からだを整えることになります。
施術の詳細は省きますが、呼吸を整えるために行った胸への施術と左肩を安定させる施術に加え、頭蓋骨をもっと繊細に整えました。
施術の間、彼はほとんど寝ていましたが、呼吸の状態、胸の動き、顔の緊張感が取れる状況、蝶形骨の位置などを観察しながら施術を行いました。
言葉や文章では伝えられませんが、「前頭葉にイメージを構築して思考できる頭の状態」というのがあります。
寝ている彼を起こして、何かを問いかけたときに、頭がどのように使われているかを注意深く観察することでそのことが解ります。
彼の頭は、前頭葉にイメージできる状態になったと判断しましたので、施術を終えました。
それから数日して、母親からメールが届きました。彼がとても楽になって、快適に過ごしているとの内容でした。彼の要望は叶えられていると安心しました。
今回の話しも、学術的専門家や科学者の人達からしますと「眉唾」「嘘」と受け取られるかもしれません。しかし、私にとっては「私の真実」です。
これから花粉症の季節、鼻炎と頭蓋骨の歪みにもある程度の関連性があります。
次回も頭蓋骨に関する話しをさせていただこうと考えています。
足つぼ・整体 ゆめとわ
電 話 0465-39-3827
メールアドレス info@yumetowa.com
ホームページ https://yumetowa.com
web予約 https://yumetowa.com/sp/reserve2.html