ゆめとわのblog

ホームページとは違った、より臨場感のある情報をお届けしたいと思っています。 また、テーマも整体の枠を飛び出してみたいと思います。 ホームページは以下です。 http://yumetowa.com/ お問い合わせはメッセージ欄でお送りください。

2020年02月

 「頭の天辺が痛くて、軽く触れるだけでも痛みを感じるんだけど、それっておかしいのかな?」と質問されました。

 その人は電気工事関係の職人で、腰痛や膝痛などの症状で月に一度くらいのペースで来店されていますが、今回は左の顎関節が痛くなってしまい、開けることもできないし、食事で噛むこともできないという症状でした。
 腕力など力を使う仕事でもあり、窮屈な姿勢で作業を行うことも多いようですから、つい噛みしめたり食いしばったりしてしまう状況が想像できます。ですから、常に顎の筋肉(そしゃく筋)がこわばっているために顎の動きが悪くなっている状況は予想できます。
 「そのような状態が酷くなったのかな?」などと思いながら施術を始めましたが、結論としては、噛みしめや食いしばりによる影響はあったものの、根本的な原因は頭頂部の筋膜がとても硬くなっていたことと頭頂部が尖ったように歪んでいたことでした。

 このブログでは何度も書いていますが、現代医学の一般的(?)見解では、頭蓋骨は顎関節を除いて、骨と骨が「不動結合」によって結びついていますので、「ほとんど動かない」とされています。ところが私のように毎日いろいろな人の頭を触っていますと、頭蓋骨の骨は容易く動くことが実感できます。
 動く距離(幅)はとても短いですが、頭蓋骨の関節は動くようにできているとことがわかります。

 今でも"たんこぶ”と呼ばれるのかどうかわかりませんが、その職人さんの頭頂部は少しブヨブヨしていて”たんこぶ”のように感じられる膨らみがありました。
 頭の天辺には「百会(ひゃくえ)」という大切なツボ(経穴)がありますが、そこを中心にブヨブヨ感がありまして、何かが「溜まってしまっている」と感じました。そしてその底の部分と頭蓋骨との境はピーンと張っていましたので、確かに「ここに触れると痛いだろうな」と思いました。

 この部分は頭蓋骨で言いますと、左と右の頭頂骨が関節している部分です。その関節を矢状縫合(やじょうほうごう)と呼びますが、この人の場合、左右の頭頂骨が矢状縫合に向かってぶつかり合うように力が働いていることが感じられました。
 ブヨブヨに関しまして、私は左右の頭頂骨がぶつかり合って頭頂部の骨格が細く(狭く)なってしまったので筋膜が余った状態になり、そこに水分が溜まったのではないかと感じました。
 つまり、余ったような状態になった筋膜の下に水分が溜まり、それがブヨブヨとした"たんこぶ”に感じられ、頭頂部が尖って見える原因になっているのではないかと思います。

 ですから、ぶつかり合っている頭頂骨の状態を本来の状態に戻すことができれば、頭部の尖りや頭頂部の痛み、"たんこぶ”のような膨らみは解消されると思いました。

 ところで、この職人さんの訴える症状は"顎の痛み”ですから、顎関節の不具合と頭の尖りとの関係について説明させていただきます。

 体表にあるそしゃく筋には、側頭部のこめかみ周辺で頭痛を引き起こす側頭筋(そくとうきん)と、耳の前から下顎のエラに繋がっている咬筋(こうきん)があります。顎関節周辺がガチガチに硬くなっていると感じる場合は、側頭筋と咬筋が強くこわばった状態になっていることがまず考えられます。
 ですから、顎関節が開かないという症状がある場合は、まず側頭筋と咬筋のこわばりを解消するような方法をとります。
 さらに口の中には内側翼突筋(ないそくよくとつきん)と呼ばれるそしゃく筋があります。内側翼突筋は頭蓋骨の中心部にあります蝶形骨(ちょうけいこつ)と下顎のエラの内側を繋いでいて、食事で硬いものを噛みしめるときなどに力を発揮します。
 ですから、単に噛みしめや食いしばりの癖などによって側頭筋、咬筋、内側翼突筋がこわばった状態になり、伸びることができない状態になりますと口を大きく開けることができなくなります。

 しかし、この職人さんの場合は「食事で噛んでも痛む」という症状ですから、単純に噛みしめや食いしばりの癖による問題だけではありません。
 「噛んで痛む」状況は、口の中の内側翼突筋がしっかり収縮できない状態になっていることが予想されます。グッと奥歯に力を入れて噛もうとしたときに筋肉が縮んでくれないので痛みを出してしまう状況です。

 何らかの原因によって、下顎が通常より上に引き上げられた状態になっているので、内側翼突筋がたるんでしまい上手く収縮できない状況になっている可能性が考えられます。
 そして、頭の尖りが原因の一つになっている可能性が疑われます。

 例えば、頭皮も含めて頭部の筋肉や筋膜が収縮したままのこわばった状態になってしまいますと、下顎が上に引っ張り上げられた状況になります。
 この状況では顎を開く動作もしづらくなりますが、口の中の内側翼突筋は少したるんだ状態になってしまいます。筋肉はたるみますと収縮する動作に支障がでますので食事の際、奥歯で力強く噛み砕く動作ができなくなってしまう可能性が考えられます。
 そして、私はそのような状況になっている可能性が高いと考えて施術を始めました。

頭の尖りを修正して解決

 例えば考え事が多くて頭を使いすぎたりしますと、頭皮や頭部の筋膜がこわばって頭が硬くなり、頭重や頭痛を感じることがあります。ストレスの多い人もこの傾向があるかもしれません。
 しかし、この職人は肉体労働の人ですし、考え事で頭を使いすぎるタイプでもなさそうです。「最近、ストレスや悩み事などで頭をたくさん使ってますか?」とストレートに尋ねてみました。すると案の上、「そんなことはない」との返事でした。
 しかし、頭蓋骨はあきらかに中心(矢状縫合)方向に力が向かっていて尖っています。
 その原因はともかくとして、左右の頭頂骨に手をあてて、外側に少し開くような力を加えて縫合関節のストレッチを行いました。
 「詰まっている関節を開いて空気の通りを良くする」、そんなイメージの施術です。強い力を加えますと縫合関節が伸びてしまい別の問題を引き起こしますので、力加減は大切です。

 矢状縫合は長さが15㎝程度ですが、それを丁寧に少しずつ場所を変えながらストレッチしていきました。全部で20分くらいかかったかもしれません。
 施術を進めていますと次第に頭頂部の尖り具合が改善していきました。そしてブヨブヨして“たんこぶ”のような状態になっていたものも解消されていきました。

 その他に、噛みしめによる咬筋と側頭筋のこわばりへの施術、からだの歪みからくる下顎の変位を整える施術なども行いました。そして、顎関節の調子も良くなり、強く噛むこともできるようになりましたが、ポイントとなったのは頭部の尖り状態を改善したことでした。

季節による影響?

 上記の症例は一月前(一月下旬)のことですが、その後も頭の尖りによる影響で症状がでている人が何人か来店されました。
 そして注意深く観察しますと、頭が尖っているというほどではないですが、頭頂骨が矢状縫合に向かっている人が現在もけっこういらっしゃいます。

 花粉症が始まったこの時期は、鼻(鼻骨)の下がっている人がたくさんいます。そして、それは胸の状態と関連性があるのですが、鼻骨が下がったことで鼻腔粘膜の働きが悪くなり、花粉やその他の物質に対する処理能力が低下していることも要因の一つかもしれません。
 
 鼻骨が下がるのは季節的影響によるものだと私は考えているのですが、今回話題にしています頭の尖りも同様に季節的なものなのかもしれません。そして、両方とも胸(胸骨)に関係があるように私は感じています。胸は全身のセンサーであり、環境変化や心情変化の一々に反応するようです。胸が膨らんだり、扁平したり、内向きになって閉じるような状態になったり、高揚して大きく開いていたりと変化しますが、その影響で鼻骨が変化したり、頭頂部が変化したりする現象が現れるのではないかと考えています。

 もし、ご自分の頭頂部を触って「尖っているかも」と感じるようであれば、両手を頭頂部の頭頂骨にあてがい、矢状縫合を少し開くようなイメージでストレッチすると良いかもしれません。
 頭のモヤモヤが軽減したり、目尻から顎周りにかけてスッキリするかもしれません。ただし、強い力は使わないでください。気持ちよく、心地良くストレッチする感じで行ってください。

足つぼ・整体 ゆめとわ
電 話  0465-39-3827
メールアドレス info@yumetowa.com
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 前回のブログ(体調を整える 呼吸編)で取り上げました、喉の硬さが原因で頭の働きに問題があった青年が一月半ぶりに来店されました。
 今回はその後に出てきた課題について取り上げます。

 私はこれまで発達障害と診断(?)された小学生を数人見てきました。たった数人のことですから、私の見解は間違っているかもしれませんが、彼らのことがずっと頭に残っています。
 発達障害と評価される基準がどのようなものか私は知りませんが、私から見て、本当は発達障害ではなく、単に脳の働きが悪いだけなのではないだろうか、と思うこともあります。あるいは、少しの間もじっと座っていられないのは、単に骨盤が座ることに耐えられない状態なのではないだろうか、と思うこともあります。
 そうであるならば、発達障害と診断して他の子供たちと違う接し方をしたりするのは、その子の心になにがしかのマイナス因子を生じさせてしまうのではないかと考えてしまいます。
 心の奥に残ってしまったマイナス因子、つまりトラウマのようなものは克服するのがなかなか大変だと思います。
 そんな面も含めて、今回の内容を読んでいただければと思います。

 彼は前回の来店時とは違って、とても落ち着いた表情をしていました。前回は「自分の頭ではないような気がする」と言っていましたが、今回はそんな状況ではありませんでした。ですから、前回の施術は合っていたのだと思いました。
 今回来店された彼の目的は、
「短期記憶が苦手で、相手から聞いている事柄を覚えていなければと思いつつ会話をしていると、途中から頭がついていけなくなってしまい、覚えていようとしていた記憶さえわからなくなってしまう。」
「相手に自分の言いたいことを説明するのが苦手」
という状況を改善したいとのことでした。

 前回は喉元の硬さが原因で、顔が下がり、呼吸が悪く、さらに蝶形骨(ちょうけいこつ)がズレていて脳の働きが悪く前頭葉で考えることができなった、という説明をさせていただきましたが、私としては「どうして喉が硬くなってしまったのか?」という疑問を残したままにしていましたので、それも含めて改めて彼の全体的な状態を確認することから施術を始めました。

呼吸状態の改善

 前回は詳しく書きませんでしたが、彼の呼吸状態が悪かった直接的な原因は胸郭が下がっていて、かつ、外肋間筋(息を吸うときに収縮)の働きが悪かったために、深く息を吸うことができない状態になっていることでした。
 ですから、呼吸の問題を改善するためには、①胸郭を上げることと、②外肋間筋の働きを良くすることが必要でした。

 ちょっと専門的になりますが、胸郭を上げるためには、頭部から胸に繋がっています胸鎖乳突筋、首の斜角筋、肩甲骨と胸郭を繋ぐ小胸筋、そして胸骨舌骨筋など舌骨筋群がしっかり働ける状態になっている必要があります。

 そして外肋間筋は息を吸う時に働いて肋骨を上に引っ張り上げますが、それによって胸郭が膨らむようになっていますので、息を吸うときに作動する筋肉と連動して働く仕組みになっています。つまり、胸鎖乳突筋や斜角筋などの働きが悪い状態ですと、外肋間筋の働きも悪くなっています。

 彼の喉は以前ほどではありませんが、まだまだ硬くこわばった状態になっていました。前回の施術でこわばり状態を解消しましたが、この一月半くらいの生活の中で徐々に硬い状態に戻りつつあることが解りました。
 喉仏の部分は軟骨状になっていますが、専門的には甲状軟骨(こうじょうなんこつ)と言います。そして甲状軟骨の下部には甲状腺があります。
 彼の甲状軟骨の部分は硬くこわばっていましたが、その下の甲状腺がある部分は反対にゆるんで腑抜けのような状態になっていました。

 「どうしてここがゆるんでいるのだろう?」というのが私の次の疑問です。前回の施術では時間の関係で「喉のこわばり」までしか追求できませんでしたが、今回はその先を追求することにしました。
 すると、胸骨のちょうど第4・5肋骨が繋がっている辺りの筋膜が腑抜けのような状態になっているのを見つけました。そして、その部分に手を当てて手当てしていますと、その部分の腑抜け状態が少しずつ良くなり、それに合わせるように甲状腺の部分のゆるんだ状態も良くなっていきました。そして喉元のこわばりがゆるみ始め硬さが取れていきました。
 「胸の問題かぁ‥‥」と直感しました。

 彼の場合、喉元がこわばっていたことによって、顔が下がり、頭部が後ろに歪んでいたので前頭葉にイメージを浮かべることが苦手でした。
 前回の施術では、それが頭の働きが悪かった原因ではないかと私は思いました。
 ところが、今回の施術では、そのさらなる原因として胸の問題、すなわち心の問題が絡んでいることが解ったと私は思いました。

 そして、さらに、彼の呼吸を悪くしている原因として左肩の亜脱臼状態を見つけました。
 本人に尋ねたところ、肩を脱臼した覚えはないとのことでしたので、おそらく幼い頃の体験だったと思われます。小さい子はお父さんなどに両腕を委ねて、ぶん回されたりする遊びが好きですが、関節の柔らかい子供たちはその時に脱臼しても何事もなかったかのようにすぐに元の状態に戻ってしまうので記憶には残っていないことがほとんどです。しかし、それによって肩関節がゆるんでしまい、そのまま成人になっている人もたくさんいます。

 私が想像するに、彼は幼い頃の左肩脱臼によって呼吸状態が悪くなりました。それによって頭の働きが低下して他の子供たちに比べて発達が遅いように感じられ、それが本人にとって無言のプレッシャーとなって蓄積し、心の晴れない状況がずっと続いたのかもしれません。
 それが現象として胸(胸骨上の筋膜)のゆるんだ状態として現れ、それを補うために無意識に喉に力を入れるようにして何とか生きてきたのではないかと、そんなふうに感じました。
 以上は、まったくの私の個人的見解ですから、間違っているかもしれませんが、実際に胸のゆるみを改善しますと、喉のこわばりも取れ、頭の歪みも改善して全身の状態が良くなりました。

言葉をイメージに変換する

 彼の今回の来店の目的である「短期記憶が苦手」「説明することが苦手」という状態を改善したいという要望についてですが、最初、私はどう解釈したらよいのだろうか? と考えました。
 このような要望をダイレクトに訴える人はなかなかいません。
 ところが、彼のからだについて諸々考え直してみますと、言葉をイメージに変換することと、イメージを言葉に変換することが苦手なのかもしれない、その状態を改善すればよいのかもしれないとの考えに至りました。
 彼はとても真面目で、さらに苦手意識もあったためにか、誰かと会話しても、その言葉を言葉として頭に記憶しようとしているのかもしれません。
 言葉を言葉として記憶するためには、通常は「反復」や「意識的な集中」が必要だと思います。相手の言葉に注意深く集中しながら頭に記憶しようとしている間に、相手の言葉はどんどん先に進んでしまうので頭がついていけなくなってしまう、そんな状況になってしまうのではないでしょうか。「短期記憶が苦手」というのは、そういう状況のことなのではないかと私は考えました。

 私事ですが、若い頃の私は電話番号を覚えるのが得意でした。私はダイヤルを回すアナログ電話がまだまだ残っていた頃の世代ですが、電話番号は実際にダイヤルを回すイメージを頭に描いて覚えていました。
 また、そろばんも習いましたが、暗算はそろばんを前頭葉にイメージして行っていました。
 つまり、記憶することとは情報を絵(ホログラム)に変換する作業であり、そのホログラムが頭の中に記憶されるのではないかと思いますし、考える、あるいは熟考する作業とは記憶されたホログラムを前頭葉に引っ張り出してきて、あれこれイメージを展開する作業なのではないかと思うのです。
 ですから、彼の「短期記憶と説明が苦手」という訴えに対しては、前頭葉がもっともっと効率的に使える状態にすることが必要なのではないかと考えました。
 耳から入ってきた言葉の情報が自然とホログラムになって前頭葉に現れる状態ができれば、短期記憶の改善という要望に応えられるのではないかと考えました。
 また、前頭葉にイメージしながら考え事(思考)を展開することができれば、それを言葉に変換する作業が「説明する」ということですから、「説明が苦手」という状況も克服できるのではないかと考えました。

 科学的に脳は右脳と左脳に分けられていることは多くの人が知っていると思います。それぞれ得意分野があって、イメージ脳と言語脳という表現で分けられていたりします。
 しかし私は別の区分けとして、頭には働く場所があって、額(前頭葉)はスクリーンのような役割していてイメージを展開する場所であり、記憶を貯蔵する場所は頭の後ろの方であると感じています。
 ですから私の施術は、この観点で頭蓋骨を整え、からだを整えることになります。 

 施術の詳細は省きますが、呼吸を整えるために行った胸への施術と左肩を安定させる施術に加え、頭蓋骨をもっと繊細に整えました。
 施術の間、彼はほとんど寝ていましたが、呼吸の状態、胸の動き、顔の緊張感が取れる状況、蝶形骨の位置などを観察しながら施術を行いました。

 言葉や文章では伝えられませんが、「前頭葉にイメージを構築して思考できる頭の状態」というのがあります。
 寝ている彼を起こして、何かを問いかけたときに、頭がどのように使われているかを注意深く観察することでそのことが解ります。

 彼の頭は、前頭葉にイメージできる状態になったと判断しましたので、施術を終えました。
 それから数日して、母親からメールが届きました。彼がとても楽になって、快適に過ごしているとの内容でした。彼の要望は叶えられていると安心しました。


 今回の話しも、学術的専門家や科学者の人達からしますと「眉唾」「嘘」と受け取られるかもしれません。しかし、私にとっては「私の真実」です。

 これから花粉症の季節、鼻炎と頭蓋骨の歪みにもある程度の関連性があります。
 次回も頭蓋骨に関する話しをさせていただこうと考えています。

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