ゆめとわのblog

ホームページとは違った、より臨場感のある情報をお届けしたいと思っています。 また、テーマも整体の枠を飛び出してみたいと思います。 ホームページは以下です。 http://yumetowa.com/ お問い合わせはメッセージ欄でお送りください。

2018年10月

 O脚を修正しようとする場合のポイントとして、小殿筋のこわばりを解消することについては前回説明させていただきました。
 今回は膝関節における大腿骨とふくらはぎの骨(脛骨と腓骨)の関係に着目して考えてみます。私が「O脚は将来の変形性膝関節症予備軍」と考えている理由を今回は説明することになります。

 歩くことは、前足を着地した後は、その着地した足が軸足に変わり、反対側の足が前に出ることで前に進む仕組みになっています。
 また、(O脚でもX脚でもない普通の人は)前足を着地した後に膝が少し前に出ることで重心が前方に移動しますが、その力を利用して歩くことが効率的で、からだに余計な負担を掛けない歩き方であると言うことができます。

歩行:膝が前に出る

 ところがO脚が進行して変形性膝関節症が重症化したような人は、前足を着地して軸足に移行するときに、膝が前に出るのではなく、からだの重みを受けて膝下の脛骨(けいこつ)が外側にグイッと動いてしまいます。そして、その時に膝の内側が痛みを出してしまうという状況になってしまいます。

O脚歩行横ずれ

 写真では解りにくいかもしれませんが、写真の人の実際の歩行を見ますと、左脚が軸脚に変わって、そこに全体重が乗る瞬間に左脛骨は大きく横ずれを起こしますし、その時に強い痛みを感じてしまいます。ですから、室内でも杖を利用して左膝に全体重が乗らないようにされています。

O脚歩行横ずれじゃない

 この人の場合、右膝も良い状態であるとは言えませんが、まだそれほどO脚は進んでいませんので、着地した後に膝が前に出て重心を前方に移動することができます。すると膝関節で横揺れや横ずれが起こりませんので、左膝のように内側に痛みを感じることはありません。

 見た目に「酷いO脚だから」ということも気になることではありますが、それよりも膝が使いものにならず歩くことができなくなってしまうことの方が人生にとって一大事ですから、何とか左膝の使い方が変わるようにしなければなりません。
 「横ずれではなく、膝が少しでも前に出て欲しい」
 これが今の私の思いです。
 そうなれば、形は不格好でも膝が本来の在り方で使えるようになりますので、痛みも飛躍的に軽減すると予想されます。
 また、ここまで膝関節が変形していますと、内側の半月板もかなり傷んでいると思われますので「常に快適に」というわけにはいかないかもしれませんが、日常生活はそれほど痛みを感じずにできるのではないかと思っています。

 膝関節が「横にずれるか、前に出てくるか」たったそれだけの違いなのですが、実際にはそこが分かれ目となって、「快適に歩ける」「痛くて歩けない」という大きな違いとして現れます。
 そして使い方をたったそれだけ修正するだけのことなのですが、それがなかなか厄介で、手間と時間を要することになります。

膝関節が横ずれを起こす理由‥‥膝窩筋と縫工筋が重要
 O脚の進んだ人の膝関節が横ずれを起こすようになってしまう最初の原因として、歩行時に前足を着地して体重を乗せる時に、脛骨が内側に捻れてしまうことがあります。
 典型的なO脚の人のスタイルは、両膝の間が広がっていることの他に、立った時に足の小指側に重心が掛かってしまうことがありますが、この状態は脛骨が少し内側に捻れている状態です。
 膝下が少し外側にはみ出し、なおかつ内旋しているというのが専門的な見方になりますが、そのような状態をもたらす筋肉があります。

・膝窩筋のこわばりと働きの悪い縫工筋
 太股の裏側にはハムストリングと呼ばれる強力な筋肉があります。ハムストリングは骨盤の坐骨結節や大腿骨を出発点として膝関節を飛び越え、ふくらはぎの骨に繋がっています。
 また、ふくらはぎ裏側の表層には腓腹筋がありますが、その出発点はふくらはぎの骨ではなく太股の骨になっていて足のかかとに繋がっています。ですから、ハムストリングの終着点(停止部)と腓腹筋の出発点(起始部)は膝関節を跨いだ状態で交叉しているのですが、これによって膝裏に凹みができます。そして、それを膝窩(しつか)と呼びます。

膝窩筋2

 膝窩の一番奥に小さな膝窩筋があります。収縮することでふくらはぎの骨(脛骨)を少し内側に捻る働きをしています。
 膝関節が曲がった状態から膝を伸ばすようにしていきますと、膝が真っ直ぐになる手前で脛骨が外側に少し捻れます。それによって膝がすっかり伸び、関節にロックがかかって太股の骨(大腿骨)と脛骨があたかも一本の骨になったように一体化します。この仕組みがあるので大腿骨の筋肉とふくらはぎの筋肉の緊張状態がゆるむことができます。

 膝が伸びきった状態は関節にロックが掛かった状態ですから、再び膝を曲げるためにはロックを外さなければなりません。この時にロックを外す働きをするのが膝窩筋です。
 「膝関節が伸びるときに脛骨が外旋してロックが掛かり、膝窩筋が収縮して脛骨が内旋することでロックが外れ、膝を曲げることができる」このような仕組みになっています。

 そしてO脚の人の場合、この膝窩筋がこわばっていて常に脛骨が少し内旋したままの状態になっています。
 膝窩筋は太股の骨の外側(外側上顆)を出発点として脛骨の内側に付着していますので、収縮しますと脛骨が外側上方に引っ張られながら内側に捻れる状況になります。つまり膝窩筋がこわばった状態になりますと、膝下が外側に少しはみ出し、なおかつ内側に捻れているので、外側の出っ張り(腓骨頭)が目立つ状態になります。

O脚と変形性膝関節症

 膝窩筋がこわばった状態は自ずと脛骨が内側に捻れた状態をもたらしますが、歩いたり、立ったりして体重が掛かったときには、それが更に強調されて、脛骨が外側に引き出され且つ内側に捻れた状態に動かされます。それは膝関節の内側半月板に負担を掛けますし、膝関節内側の筋肉を引っ張る状態になりますので、そこに痛みが発生します。
 ですから、O脚の人の膝内側の痛みを軽減させるための条件として、膝窩筋がこわばった状態を解消しなければなりません。

 さらに、歩行時に膝が前に出てくるようにするためには、大腿骨と脛骨の位置関係を正す必要があります。と言いますのは、膝窩筋の影響で脛骨が内旋している状態は、膝の内側に着目しますと、大腿骨に対して脛骨が後に下がった状態になっているということです。この状態では、立った時に膝の後側に重心が掛かってしまいます。“かかと重心”の原因の一つになりますし、反張膝の原因になります。

O脚と反張膝

 歩く動作は、一歩一歩が膝を曲げたり伸ばしたりの繰り返しです。また短時間であっても全体重が片方の脚に乗ることになります。ですから大腿骨に対して脛骨が後方にある人は、重心が前方に向かうのではなく、かかとの方に掛かってしまいます。そしてそれでは前に進むことができませんので、上半身を前に倒すようにして前方に進む力を得ています。「前のめりになって、後から足がついてくる」そんな歩き方です。
 この歩き方もまた膝に負担を掛ける歩き方ですので、そうならないように膝下で後方に引っ込んでいる脛骨を前方に出さなければなりません。その方法の一つがこわばっている膝窩筋の状態を改善することですが、それ以外に脛骨を前方に引き出す働きをする筋肉を整えることがあります。それは大腿四頭筋(大腿直筋、内側広筋、外側広筋、中間広筋)であり縫工筋(ほうこうきん)になりますが、縫工筋の働きが悪くて脛骨の内側が引っ込んでいる場合が多くあります。

鵞足の働き

 また、同じ鵞足でも半腱様筋がこわばりますと脛骨をさらに内旋させて後方に引っ張りますし、半膜様筋のこわばりも脛骨を後方に引っ張ってしまいます。O脚を修正する場合には、これらの筋肉も確認する必要があります。

 さて以上説明してきましたように、O脚が進行した変形性膝関節症にならないようにするためには、膝窩筋、半腱様筋、半膜様筋のこわばり状態を解消し、縫工筋の働きを高めることが必要です。そしてこれらの筋肉は、ほとんどの場合、連動する他の筋肉の影響をうけて変調していますので、直接これらの筋肉を揉みほぐしたりしても解決にはつながりません。

 専門的になってしまい解りにくいかもしれませんが、
 膝窩筋は小殿筋、棘上筋、肘筋と連動しますので、肩や肘の状態の影響を受けます。足の方では足底の骨間筋と連動しています。立った時に小指側に重心が掛かってしまう人は、足裏全体で安定して立てませんので、足の親指と2趾(人差し指)のところに力を入れてこらえながら経っていたりします。昔のサンダルや下駄では鼻緒のあるところです。するとそこの筋肉(骨間筋)がこわばりますが、それが膝窩筋のこわばりへと繋がります。
 半腱様筋、半膜様筋は腓腹筋(外側頭)、ヒラメ筋と連動しますので、ふくらはぎやアキレス腱、かかとなどの状態の影響を受けます。
 そして縫工筋は肩甲骨と上腕骨を繋いでいる烏口腕筋(うこうわんきん)と連動しますので手や肩に問題ありますと働きが悪くなることがあります。

O脚歩行横ずれ施術後

 写真の方は後期高齢者で、5年ほど前に脊柱管狭窄症の手術を行っていますが、未だに腰痛は残ったままです。さらに1年前に肩関節近くの上腕骨(二の腕)を骨折して手術を行いましたが、まだ万全な状態ではありません。
 このような既往症を抱えながら両膝の調子も悪く、特に左膝はO脚が進んだ変形性膝関節症で立っていても痛みを感じ、全体重を左膝に掛けると痛みが強くなりますので家の中でも歩行時は杖を使っているという状況です。

 前回はO脚における小殿筋の説明をさせていただきましたが、今回取り上げています膝窩筋は小殿筋と連動しています。そして肩の棘上筋、肘の肘筋とも連動関係にありますので、上腕骨の骨折とその手術によるマイナス面は膝窩筋のこわばりや烏口腕筋と連動する縫工筋の働きに対して大きな影響をもたらしています。ですから、施術のスタートは肩周辺や肘を整えることから始まります。
 そして、小殿筋を整え、今回の膝窩筋や縫工筋など膝周りを整え、次回説明させていただきます足首周辺と足を整える施術を行います。さらに脊柱管狭窄症を手術した腰部も気になりますのでケアを行いますが、膝関節を調整するためにたくさんの部位を施術しています。

 一通りの施術が終わりますと、歩く姿が施術前と変わり上の写真のようになります。O脚自体はそれほど変化していないように感じられますが、膝関節の使い方が変わります。前足として着地してから軸足に移行するときに全体重を左脚で支えるわけですが、施術前は膝関節が横ずれを起こして痛みを発症していました。しかし施術後は膝が前に出るようになりましたので横ずれがほとんど起こらなくなりました。ですから膝に痛みを感じることもなくなり、さらに重心が自然と前方に移動するようになりましたので、上半身を前に倒すこともなく反対側の足を前に運ぶことができるようになりました。

O脚施術前・後

 O脚を調整する場合は、「形」ではなく「使い方」が変わることが何よりも大切であると私は考えています。施術やその他の手段で形を整えたとしても使い方が変わらなければ、結局は元に戻ってしまいます。それも短時間で。
 使い方が変われば、少しずつ少しずつですが着実に筋肉や骨格の状態が変化していきます。そのO脚のしぶとさにもよりますが、良い使い方をしていれば半年、1年と時間が経つうちにO脚は改善されていくと考えています。ですから私の仕事は自然と使い方が良くなるような状態になるよう調整を行うことだと考えています。
 筋肉や骨格に問題があるために良い使い方ができない状態なのに、「頑張って使い方を変えてください」みたいなことを要求する整体師もいるようですが、私はそのようなことは要求しません。それはプロの仕事ではないと考えているからです。

 O脚の調整を望んで来店される方々の多くは長い間の使い癖がありますし、筋肉なども「形状記憶」みたいに頑固になっていて、すんなり変調を改めてくれないこともあります。ですから、施術を始めた頃は「施術すると良くなるけど、1週間するとまたダメになってしまう」
というような状況になったりします。そんなことを何度も何度も繰り返しながら、ある日突然筋肉の状態がすっかり変化して一気に良い方向に向かう、ということも多々あります。

 「O脚を直したい」ということで多くの方が来店されましたが、何度か来店されて来なくなってしまう人がほとんどです。今回登場していただいた人のように「もう手術はしたくない。しかし膝の痛みが辛いのでなんとかして欲しい」と思われている人や、1回の施術で「明らかに変化した」という実感を得られた人などは定期的に来店されますが、そうでない人は来店されなくなってしまいます。それは残念なことだと思っています。先ほども申しましたが、「使い方が変わらなければ形を変えても無理。使い方が変われば将来必ず形が変わる。」と私は確信しています。しかし、往々にしてそれは時間のかかることです。
 冒頭に申し上げましたが、O脚が進行しますとやがて変形膝関節症になり、将来歩行が辛くなる可能性が高まります。「今は痛みもないし、多少のO脚でもやむを得ない。そんな人もたくさんいるし。」などと思っている人も多いと思いますが、O脚には十分注意をして頂きたいと考えています。

 今回は膝周辺の問題について取り上げましたが、O脚を調整するときには足元、つまり足首周辺や足、足趾なども重要です。次回は足元について説明させて頂きます。

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 2年前に頚椎ヘルニアの手術を行った後から肩こりが辛くなり、慢性的な腰痛に悩まされている50代の女性が来店されました。お仕事は和菓子の販売で、長い時間立ちっぱなしで動くこと(歩き回るなど)もあまりないということです。
 
 からだを観察しますと、背面の首~背中~骨盤にかけてピーンと張り詰めた太い筋がありました。強い脊柱起立筋のこわばりなのですが、これが原因で腰を動かすと痛みを発することが一目瞭然です。また、仕事で立ち続けてことだけも腰痛を感じるとのことでしたから、他にも問題があることが予想されました。

手術痕の影響_頚椎ヘルニア

 頚椎ヘルニアの場所は頚椎5番と6番の間で、手術は首の前面を切開して行われていました。
「横に切っているのか‥‥」というのが私の最初の印象でした。手術については全く知りませんので、頚椎ヘルニアでは横に切るしかないのかもしれません。ところが、このブログで何度か説明してきましたとおり、からだの中のエネルギーの流れは原則として縦方向です。横方向にメスを入れることは、大きな幅でエネルギーの流れを弱めてしまうことになります。
 「ちょっと厄介かな」と思いながらも、手術でメスを入れたところを人差し指の腹で隠すように手を当てました。1分くらい手を当ててますと、強く張っていた首筋がゆるみはじめました。そして背中や腰部を確認しますと、同じように最初の時の強いこわばりに変化が起こっておりまして、筋を強く圧してもそれほど痛みを感じなくなっていました。
 それで、手術でメスが入った部分に粘着力の弱い1㎝幅の絆創膏を貼りまして皮膚を補い、エネルギーが少しでも多く流れる状態にしまして、残りの「じっと立ち続けるだけでも腰が痛くなる」問題に取り組みました。

 前回のO脚に関する投稿で「次回は膝関節で膝窩筋がこわばっていることについて」という主旨の予告をさせていただきましたが、この方の膝窩筋もこわばっていまして、その影響が腰痛に反映されていました。

膝窩筋

 私たちのからだには、姿勢のそれぞれで、より効率良く、より楽な状態になれるような仕組みがあります。座った時には骨盤(坐骨)にからだを乗っけることが座った姿勢を楽に保つ仕組みです。そして立った姿勢を楽に保つための仕組みの一つとして“膝がロックしてからだの重さを骨で受け止める”というのがあります。本来、脚(下肢)の骨格は大腿骨と脛骨・腓骨に膝関節で分かれていますが、それを膝関節をロックすることで、あたかも一本の骨のような状態にして、太股やふくらはぎの筋肉の負担を軽減するようにしています。
 例えば床の上に長座して膝関節をを90°くらい曲げた状態にします。そこからゆっくり膝を伸ばしていきますと、床と一直線になる手前で膝下(脛骨)少し外側に廻ります。この脛骨の外旋によって膝がロックされ、大腿骨と脛骨が一直線のようになります。今度は床の上にすっかり伸びた状態の膝関節を浮かすようにして膝を曲げ始めますが、その曲げはじめの最初の段階で脛骨が僅かに内側に捻れます。このちょっとした脛骨の内旋によって膝関節のロックが外れ、膝を曲げることができるようになります。
 そして、この時にロックを外すために働く筋肉が膝窩筋です。膝窩筋は膝を真っ直ぐ伸ばした立位の時には少しゆるんで膝関節のロックを可能にし、膝を曲げるときに収縮して脛骨を内旋させて膝のロックを外し膝関節がスムーズに動くことを可能にしています。歩く動作では、膝が伸びたり曲がったりする度に弛緩したり収縮したりを繰り返しているわけです。
 さて、この膝窩筋がこわばって弛緩しない状態になったとします。すると膝関節がロックされませんので、立位で大腿骨と脛骨の一体化はおこなわれません。見かけ上は膝が真っ直ぐになっているように見えても、実は少し曲がった状態で立っています。太股の筋肉もふくらはぎの筋肉も楽な状態にはなりません。ですから、立ち続けていることは非常に辛いことです。そしてそれが腰痛となって現れたりします。

 この女性が、長時間の立ち仕事が腰痛を招いていしまう原因はここにあります。
 膝窩筋がこわばる理由については小殿筋、棘上筋、肘筋との連動なども考えられますし、他の要因かもしれません。それをじっくり探っている時間はありませんでしたが、足裏の母趾と2趾の間の踵近くがひどくこわばっていまして、それを指圧でゆるめますと膝窩筋もゆるみましたので、立ち続ける動作をそこに力を入れて支えていたのかもしれません。
 
 膝窩筋のことは近いうちに投稿しようと原稿を書き始めています。その中で詳しく説明したいと考えています。
 今回は頚椎ヘルニアの手術を受けて慢性腰痛になってしまった方が来店されましたので、一つの情報としてお知らせしようと思い、臨時的に投稿させていただきました。
 頚椎ヘルニアに限らず、手術をしようかどうかと考えられている人の参考になればと思います。
 また外科の先生の目にとまるのであれば、医学界が無視しているように見受けられる予後の問題の一つとして、「手術痕がからだに及ぼす影響」があることを知っていただき、患者さんの予後についてもっと考えていただきたいと、そう思います。

 「O脚は未来の変形性膝関節症予備軍」ということで、O脚はできれば直した方が良いですし、そうでなくても進行させないようにケアしてほしいと、これまで説明してきました。O脚がスタイル面でマイナス要素であるだけなら、それはたくさんある“O脚矯正”を宣伝文句にしている整体院や、あるいはO脚矯正グッズなどに頼ればよいと思います。その方が見栄え的にO脚が改善されたように見せるには即効的かもしれません。
 しかしながら「使い方によって、肉体は変化する」という原理原則みたいなものがありますので、使い方が変わらなければ外見的に矯正したとしても結局元に戻ってしまいます。
 からだを修正するためには“使い方が変わる必要がある”ということを是非理解して、O脚の修正に取り組んでいただきたいと考えます。

 今回は、実際に毎週来店されております“O脚”、“変形性膝関節症”、“膝の痛みで歩行困難”の症状を抱えております後期高齢者の女性を例に、どのように考えて施術しているかを説明するとともに、O脚についての理解を深めていただければと思っています。

 その女性が来店されて2ヶ月ほどが過ぎました。この方はだいぶ前に、脊柱管狭窄症の手術を経験されていますが、慢性腰痛の状態は改善されていません。大きなコルセットを常時装着している状態です。そして1年前に左肩を骨折して手術をされました。手術後、病院でのリハビリを行っていましたが、腕の上がらない状態が残ったままになっていました。洗濯物を干すことや台所仕事がつらく、腕を動かすと痛みを感じる状態です。ですから当初の来店の目的は「左肩をどうにかして欲しい」というものでした。
 手術痕の影響についてはこれまで再三説明してきましたが、年齢的なこともあってか、手術して1年経っても肩周辺の筋肉と筋膜の状態が回復していない状況です。「関節がゆるんでいる」という表現になってしまいますが、肩関節で腕と肩(肩甲骨)がしっかり結びついていませんので、いわゆる五十肩のような状態であり、腕を思いのままに操作することができない状態です。それでも、施術を行い、私がしばしば使っているダイオードを適切に貼りますと、腕は上まで上げられるようになりますし、痛みも感じなくなりますので、私としては肩の問題は時間は要するもののやがて解決されていくと思っています。
 ところが、左膝はかなり酷い変形性膝関節症です。腰痛もあってか、歩行時に杖を手放すことはできません。室内のわずか3メートルくらいを歩くときでも杖を使わずにはいられません。

 ちょうど1年前に、私の母はリウマチによる変形性膝関節症がかなり悪化したために左膝の人工関節置換手術を受けました。現在、毎朝私が10分程度のマッサージ的リハビリを行っていますが、膝の状態は非常に良好です。今は普通に歩いています。往復2㎞くらいの買い物も杖など使わず毎日気持ち良くこなしています。
 ですから、この女性にも「膝の手術を考えてはどうですか?」と話をしてみました。私の母と同等、あるいはそれ以上に膝の具合は悪いと感じたからです。ところが、脊柱管狭窄症と肩関節の手術の予後が思わしくないことからか、膝の手術に対しては気が進まないようです。
 そんなことから、現在は左肩のケアに加えて左膝の不具合を軽減する施術を週一度のペースで行っています。

変形性膝関節症の痛み
 膝関節の変形には、いわゆるO脚とX脚のパターンがありますが、日本人に多いのはO脚タイプの変形性膝関節症です。
 O脚の膝関節を骨格的に説明しますと、大腿骨に対してふくらはぎの骨(脛骨と腓骨)が外にはみ出ていて、更にふくらはぎの骨が内側に捻れており、立った時に小趾側に重心が掛かってしまうのが特徴です。
 そして変形性膝関節症にまで進んでしまい、膝が腫れぼったくなり、歩くと膝の内側が酷く痛む人は、歩行時地面を蹴ろうとしますと膝関節でふくらはぎの骨が外側にグイッとずれる状態になっています。この、ふくらはぎの骨が外側にグイッとずれるとき、膝の内側の筋肉が引っ張られることになりますので強い痛みが発せられます。
 ですからO脚タイプの変形性膝関節症の進んだ人は、歩くときに膝が前に出て進んでいるというよりは、着地した後の膝下が横に拡がってしまい、その反動を利用してからだを前に押し出しているような歩き方になっているように見えます。つまり、膝が痛くて辛いのに、普通の人以上に膝に
負担を掛けてしまうような歩き方になっているということです。

O脚状態を脱するためのポイント
 O脚は両膝の間が拡がってしまう“脚の形”が最も目に付きますので、その点ばかりに注目が集まりますが、修正しようとする場合はまず太股の出発点である股関節に着目する必要があります。人体の骨格模型を観察しますと、股関節から出ている大腿骨は膝に向かって内側に入った形をしています。男性に比べて女性は骨盤が広いので、なおさら内側に向かっています。
 まず何より、この内側に向かう角度がしっかり取れていることが最も重要です。股関節で大腿骨が垂直に近い角度で降りているようでしたら両膝が近づくことは不可能ですし、実際O脚の進んだ人はそのようになっています。

普通の下肢(O脚ではない)

 私たちの下肢(脚)は真っ直ぐではありません。股関節から膝までの大腿は内側に向かっていき、膝で角度を変え垂直に地面に向かっていく形をしています。実際、大腿骨の股関節での関節面、膝関節での大腿骨と脛骨の関節面と骨の形はそのようになっています。
 ですから、O脚を修正しようとする場合、人体模型のように股関節で大腿骨が内側に向くようにすることから始めなければなりません。

・小殿筋がポイント
 股関節で大腿骨を内側に引っ張っているのは短内転筋、長内転筋、大内転筋などの内転筋です。ですから股関節の角度を正しい状態にしようとする場合は内転筋を整えて大腿骨を内側に引っ張る力をアップするのが良いと多くの人が考えると思います。私もそう考えて長い間施術を行ってきました。

小殿筋と内転筋の関係

 ところが股関節の外側に大腿骨を外側に拡げる(外転)働きをする筋肉があります。小殿筋と中殿筋です。中殿筋は大内転筋と協働して殿部をしっかりさせ、お尻にエクボをつくってしっかりした立位を保つ働きをしていますので、大腿骨を外側に拡げる働きをするもののO脚の原因にはなりません。

 ですから小殿筋がとても重要です。小殿筋は股関節外側の一番深いところにある小さな筋肉ですが、股関節を安定させる働きをしています。
 そして施術者にとって重要なことは、この筋肉が肘関節の肘筋(ちゅうきん)、肩関節の棘上筋(きょくじょうきん)、膝関節の膝窩筋(しつかきん)などと連動していることです。肩関節で棘上筋がこわばっている人は肘が浮いて脇が空いたようなスタイルになっていますが、小殿筋も連動してこわばっていますので股関節で太股が外に開きやすいガニ股やO脚のスタイルになっています。
 そしてO脚の人の場合、内転筋群の働きよりも小殿筋のこわばりの方が現象化しやすいようで、大腿骨は外側に引っ張られてしまいます。そして大腿骨が外側に引っ張られていることに対抗しようとして内転筋群もこわばった状態になってしまいます。

小殿筋と連動する肘筋・棘上筋・膝窩筋


 小殿筋がこわばった状態を修正しようとする場合、筋肉連動の仕組みを利用します。
 私は先ず肘筋と棘上筋を確認します。
 肘筋は肘関節にある小さな筋肉ですが、上腕三頭筋と同様に肘を伸ばす働きをしています。そして関節にある小さな筋肉に共通していることですが、関節の運動や動作よりも関節を安定させる働きの方が優先事項になっています。小殿筋も含めて連動する肘筋、棘上筋、膝窩筋は関節の安定に働いている小さな筋肉です。
 例えば、上腕三頭筋の働きが悪くなったとします。すると肘を伸ばす動作がシャキッとしなくなりますが、同時に肘関節があまくなってしまい捻れなどを起こしやすくなります。肘筋はこの状態を許すことができませんので自らをきつく収縮させて肘関節の安定を図るようになります。この状態は肘筋が強くこわばった状態ですが、そうしますと棘上筋も小殿筋も連動してこわばった状態になってしまいます。
 棘上筋も肘筋と同様です。肩関節で肩甲骨(肩)と上腕骨(腕)を結び付けて関節の安定を保つ大切な働きをしていますので、腕や手の使いすぎなどで関節の筋肉があまくなりますと、棘上筋はこわばってしまいます。
 ですから、肘関節を安定させ、肩関節を安定させるなどを行い、肘筋と棘上筋のこわばりを解消することが小殿筋のこわばりを解消する手段の一つです。

 もう一つの手段は、筋肉の拮抗関係を利用することです。
 お尻の筋肉を殿筋(でんきん)と呼びますが、殿筋には小殿筋、中殿筋、大殿筋の3つがあります。それぞれに役割がありますが、小殿筋と同じように大腿骨を真横(外)に開く(外転という)働きをする筋肉に中殿筋があります。

殿部の筋肉(小殿筋・中殿筋・大殿筋)

 本来、小殿筋も中殿筋も股関節を外転させるときに働きますので互いに協力関係にある協働筋(あるいは共働筋)です。筋肉の解説書などにはそのように記載されています。ところが、同じような働きをする協働筋は時に、拮抗的な性質になることがあります。
 例えば、先ほども説明しましたが肘筋や棘上筋がこわばった状態になりますと小殿筋もこわばります(収縮する)が、すると大腿骨(大転子)を骨盤の方に引き寄せます。一方、中殿筋も骨盤と大転子を結んでいますので、大転子が骨盤に近づいた状態では中殿筋がたるんだ状態になってしまいます。筋肉はたるんだ状態では上手く収縮することができなくなりますので、お尻がキュッとせずゆるんだ状態になってしまい、立位がシャキッとしなくなってしまいます。

小殿筋の「こ」による中殿筋の「ゆ」


 この理屈は反対からも成り立ちます。今度は、何らかの理由で中殿筋がゆるんでしまい、上手く収縮することができなくなったとします。すると本来は小殿筋と中殿筋の協働作業で大転子が正しい位置を保持できるようになっていたものが、中殿筋が役立たずの状態になってしまったので、小殿筋が中殿筋の分まで頑張らなければならなくなります。小殿筋はリラックスできずに常に緊張(=収縮)していなければなりません。つまり小殿筋がこわばった状態になってしまいました。
 この状態を解消するためには、中殿筋を整えてちゃんと働くことができるようにすることです。中殿筋の働きが戻ってきますと、小殿筋は頑張り続けている必要がなくなりますので、こわばり状態が解消されます。
 そして、実際、このような状況がからだのあちらこちらで見受けられます。

 少し余談になりますが、殿部で一番大きく誰もに「お尻」と認識される筋肉は大殿筋ですが、この筋肉は階段や坂道を登ったり、椅子から立ち上がるったり、走ったりするときなど重力に対抗したり、殿部に強い瞬発力を要求されるときに活躍するということです。歩いたり、立位の姿勢を維持するときには大殿筋よりも中殿筋の方がよく働きます。
 立ちっぱなしの仕事をしている人は、太股とふくらはぎがパンパンになり、足もこわばった状態になりやすいのですが、それは中殿筋の働きが悪くなっている影響もあります。
 そして「どう立ったら楽に立ち続けられるかわからない」と感じる場合は、骨盤を中心に立つことができず、足元の方に力をいれて頑張っている可能性が考えられます。これも中殿筋の働きが悪いことの影響です。
 中殿筋の働きを確認する方法として、「お尻にエクボ」をつくって立ち続けられるかどうかというテストを行うことがあります。中殿筋の働きが良ければ苦もなくお尻にエクボをつくることができますが、働きの悪い人は「どうエクボをつくったらよいのか、わからない」と感じます。
 そしてO脚の人は、このテストが苦手です。皆さん、中殿筋の働きが悪いのです。「お尻にエクボ??? 何それ?」って感じだと思います。
 そんな人には、両足のかかとをつけて、足先を開き、(男のように)逆「ハの字」型になり“気をつけの姿勢”になっていただきます。そして「お尻に力を入れてエクボをつくってください」とやってもらいます。すると少し意味を理解されるようになりますが、同時にお尻(中殿筋)に力が入るほどに両膝が寄ってきますので、O脚と中殿筋の関係を少し理解していただけるようになります。

 冒頭の話に戻りますが、今回膝の痛みの除去に取り組まれている高齢の女性は、腰部と肩部を手術し、体幹も肩関節も不安定ですので、肘筋、棘上筋、小殿筋のそれぞれが、連動関係だけではなくそれぞれの事情でこわばっている状況も重なっています。ですから、良い状態になるまで時間がかかってしまいます。3歩進んで2歩下がる、あるいは3歩進んで3歩下がってしまうこともあろうかと思いますが、ご本人も私も辛抱強く取り組んでいきたいと考えています。

 今回は小殿筋についての説明で終わってしまいましたが、膝窩筋がこわばっているために膝下が外に引っ張られ、尚且つ内側に捻れているために、歩行時の着地の後、膝が前に出てこないという問題も抱えています。さらに、足首や足も正常な状態ではありません。
 これらのことにつきましては、この後、できれば続けて説明していきたいと考えています。
 
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 「顔を下げる筋肉のこわばり①」で大腿四頭筋の内側広筋について説明しました。(こちらを参照)
 今回は同じ大腿四頭筋の中の大腿直筋とその連動筋である腹直筋について説明させていただきます。
 大腿直筋は太股前面の表層にあって大腿四頭筋の中で一番触りやすい筋肉です。大腿四頭は四つの頭(起始)を持ち、それが膝関節のところで一つにまとまり、膝小僧(膝蓋骨)を越えてスネの骨(脛骨)に付着(停止)している筋肉ですが、他の3つの筋肉(内側広筋、外側広筋、中間広筋)が太股の骨から始まるのに対して、大腿直筋は骨盤から始まっているのが特徴の一つです。その構造から膝関節を伸ばす働きをするだけでなく、膝を骨盤の方へ引き寄せる、つまり腿上げをする働きもします。
 そして、膝から下の部分では長母趾屈筋という、歩行時に足の親指(母趾)の先端を曲げて踏ん張り、地面を蹴る動作を行う筋肉に連動します。また、腹部・胸部では、多くの人が「これが腹筋だ!」と思っている腹直筋に連動し、大胸筋に連動します。

腹筋と下肢筋肉の連動2

 立った時に、ふくらはぎの裏側に突っ張り感や重みを感じたり、長く歩くとふくらはぎの裏や外側がつらくなってしまう人は“かかと重心”の傾向にありますが、特徴の一つとして“足の指先が曲がっている”ことがあります。この原因の一つは立った時に重心がかかとに掛かってしまうため、そのままでは後に倒れそうになってしまいますので、「指先を曲げてこらえる」反応が無意識に行われることです。ですから足趾(足指)の先端を曲げる筋肉が常に作動しているような状態になりますので、それらの筋肉がこわばった状態になります。そして、足趾の先端を曲げる筋肉はふくらはぎの裏側にあります(長母指屈筋と長趾屈筋)ので、ふくらはぎの裏側が辛くなります。
 かかと重心ではなく、足底に均等に重心が掛かっている人は立ったときに体重の負荷が指先の方に抜けていくような状態(重みの負担を逃がしている)になりますので、足趾はまっすぐな状態になります。このような人は指先を曲げた状態で立ち続けることはできません。

長母指屈筋・長趾屈筋・後脛骨筋

 さて、母趾の指先が曲がっているということは長母趾屈筋が収縮しっぱなしのこわばった状態にあるということですが、そうなりますと大腿直筋、腹直筋、大胸筋も連動してこわばります。

大直・腹直筋の「こ」による口角の下がり

 腹直筋は恥骨とその周辺(恥骨上肢)から始まり、胸郭の前面に付着していますので、腹直筋がこわばりますと胸郭が下方向に引っ張られます。以前に取り上げました”内側広筋のこわばり”は腹直筋のセンターラインに影響を及ぼして胸骨を下方に引っ張りますが、大腿直筋と連動する腹直筋の部分はその外側になりますので、胸骨よりも肋骨を下方に引っ張った状態になります。そしてその引っ張りは首前面の斜め横あたりの筋膜に及び、その流れは口角~頬~目の周辺へと繋がります。ですから右側の大腿直筋がこわばっている人のは、右胸が下がり、右の口角~右頬~右目~右眉といったところが左側に比べて下がった状態になります。そして、左目に比べて右目を開くことに引っ掛かり感や重さを感じ、“心地良くない”と感じるかもしれません。

小指球のこわばりは腹直筋のこわばりにつながる

小指球と母指球

 手を酷使している人、例えば私の仕事もそうですが、そのような人は掌の母指球や小指球が硬くこわばっています。指圧しても硬くて奥まで圧がなかなか届きませんので指圧や揉みほぐしの最初の段階では痛みを感じません。ですから自分の母指球や小指球がこわばっているとは感じません。ところが、圧し続け、揉みほぐしを続けていますと少しずつ奥に圧が届くようになり、痛みを感じ始めます。そして更に圧を加え続けていきますと、痛みが強くなり、もだえるほどになるかもしれません。これが小指球や母指球のこわばりの特徴ですが、この小指球のこわばりは尺側手根屈筋と呼ばれる小指側ラインの筋肉に連動し、その先は上腕二頭筋短頭、大胸筋のこわばりへと連動します。つまり、手を酷使している人は腹直筋~大腿直筋~長母趾屈筋のこわばりを招くという理屈になります。そしてこのような人は実際、大変多いです。
 「手のこわばりが原因で、腹筋が硬くなり、胸が下がって顔も下がってしまう」と簡単に説明することがありますが、原理は上記の通りです。

腹直筋がこわばる理由
 上記では、かかと重心などの理由で足の指先が曲がっている人(長母指屈筋のこわばっている人)や手の使いすぎで小指球が強くこわばっている人は、筋肉連動のしくみから、腹直筋もこわばり、胸郭を下げ、喉を下げ、顔を下げてしまう、という内容を説明しました。
 これ以外にも腹直筋がこわばってしまい顔が下がってしまう状況があります。

①お腹の冷え
 「冷えは筋肉の働きを悪くする」という説明たくさんしてきました。今の若い人たちはそうではないかもしれませんが、少し前の時代「ヘソ出しルック」が流行っていた頃、「将来この人達は苦しむかもしれない」と思いました。
 湯船に浸かる習慣がない外国の人たちは、少々寒くても半袖で過ごしたりして、民族性としてきっと冷えに強いのだと思います。ところが昔から温泉が好きで、湯船に浸かることが日課のようになっている私たちは、「お腹を冷やしてはいけない」のです。お腹が冷えますと、酵素の働きが低下するため内臓の働きが弱まります。そしてお腹の筋肉である腹筋も働きが弱まりますが、すると姿勢を保つことができなくなってしまいます。それでは困りますので、腹筋は自らを硬くこわばらせて対抗するようになります。その硬くこわばった部分がみぞおちの辺りになれば、胃や大腸(横行結腸)を圧迫したり呼吸運動を邪魔するようになりますので、慢性的な胃腸の不良や息苦しさを感じるようになるかもしれません。
 また単純に考えてみてください。例えば冬場、布団で寝ていたとします。明け方は気温が一番下がる時間帯ですので、からだから熱が逃げないように横を向いて背中を丸め、お腹をカバーするようになります。つまり、冷えると、無意識にお腹を冷やさないような姿勢をとるのです。そしてその姿勢は背中を丸め、腹筋を縮める姿勢ですが、この自然な行いは私たちだけでなく犬や猫など哺乳動物の本能のようなものだと思います。(反対に夏場はお腹を出して冷やそうとする)
 ですから、「冷えると腹筋は収縮してこわばる」という原理になっていると言うことができます。

②鼡径部が下がっている
 太股の付け根には鼡径部があります。場所的に骨盤の一部とも言えますし、股関節の一部とも言えるかもしれませんが、恥骨も含めて、腹筋群の出発点になっていることも重要です。また内臓との関係でも大切な役割をしています。小腸は下腹部から骨盤にかけてありますが、鼡径部は小腸が骨盤からはみ出さないように防ぐ働きをしています。さらに体幹から下肢に繋がる動脈、静脈、リンパ管は鼡径部の中を通っていますので、鼡径部の状態が悪くなりますと、血行不良やむくみの問題が起こってきます。

鼡径部は腹筋の起始部

 さて、鼡径部の下がっている人がいます。便秘、下痢、胃腸の調子が悪い、お腹が張る、お尻が落ち着かない、そんな症状を感じているようでしたら、鼡径部が下がっているかもしれません。
 お腹が冷えていなくても、鼡径部が下がっていますと腹筋は緊張状態になりますのでこわばってしまいます。ついどちらかの下腹部に手がいってしまう人は鼡径部が下がっていてお腹(内腹斜筋)が張っているのかもしれません。鼡径部を手で引っ張り上げるとなんとなく安堵感を感じるのであれば、それは間違いありません。
 鼡径部が下がった状態は、顔を引き下げてしまうだけでなく、「なんとなくしっくりこない」という骨盤周りの不安定さにつながり、お腹の不快感や違和感をもたらすことになると思います。

 鼡径部が下がってしまう理由の一つとして、外腹斜筋あるいは内腹斜筋の働きが悪くなって伸びた状態になっていることが考えられます。あるいは恥骨に付着している内転筋がこわばった状態になって恥骨を下方に引っ張り下がってしまう状況も考えられます。また、「出っ尻出っ腹」の体型で骨盤が極端に前傾している場合も考えられます。これらによって腹筋がこわばり、顔を引き下げている状況はしばしば目にします。
 しかしながら、「お腹の調子も悪い」「なんだか落ち着かない」いったことが重なった場合は、足の小趾側の縦アーチが崩れている可能性があります。
 「悪い足」の一例である扁平足は母指側のアーチが崩れた状態ですが、小指側にもアーチがあります。その他に横アーチの崩れによる開張足や甲高の問題もありますが、小趾側の縦アーチの崩れた状態はあまり問題として取り上げられませんが、鼡径部の状態、舌の状態に影響を与えているようです。
 小指側の縦アーチが崩れているということは「小趾中足骨が沈んでいる」こととほとんど同じですが、そのことによって「からだがシャンとしない」という状況を招いているようです。少し大きなテーマになりますので、改めて取り上げたいと考えています。
 扁平足の反対はハイアーチかもしれませんが、それはそれで良くありません。母趾側ハイアーチの人は小指側縦アーチが崩れている傾向があります。

 今回は「顔を引き下げる筋肉」というテーマで腹直筋及びその関連を取り上げました。実際のところ、ほとんどの人の顔は下がっています。テレビに映る芸能人の方々も顔の下がっている人がたくさんいます。「施術して顔を上げてあげたいなぁ」といつも思ってしまいます。本来は、みなさんもっと顔が上がっていて、目も赤ちゃんのようにパッチリ開くはずなのです。

 
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 少し前に呼吸のついての文章(「うつ症状‥‥呼吸の改善を」)を投稿しましたが、それを読まれて来店されたのか、遠くから若い青年が来店されました。
 現在抱えている主な症状は以下の通りです。
 ①手のひらと足裏の汗
 ②顔と背中の肌荒れ
 ③唾液が出にくい
 ④のぼせ‥‥イライラすると頭に血が上り苦しくなる
 ⑤話しにくい‥‥ボイストレーニングに通っている

 症状の発症はだいたい同じ時期で、中学性の頃ということです。
 現在の仕事では接客の業務も行っているため、手のひら汗が中でも気になるということでした。
 体型は長身で痩せています。
 過去のケガとしましては、中学性の時の左腕(橈骨)の骨折、高校時代の数々の足首周辺の捻挫などです。

 さて、手のひらと足裏に汗をかきやすいという問題は若い人にけっこう多いのですが、根本的な原因として考えられるのは体質の弱さによるエネルギー不足、あるいは体内エネルギーの廻り方が普通ではない、といったところです。
 「エネルギー不足」と言いますと、対策としては、食事やサプリメントを考えて適切な栄養を摂る、あるいは筋トレなどで体を鍛える、といったことを連想されるかもしれませんが、それは違うと私は考えています。現在の私たちに足りないもの、そして若い人や子供さんにとっては特に気をつけていただきたいことの一つに「ご飯をよく噛むこと」がありますが、哺乳動物である私たちにとっては、“そしゃく”は生命力に直結する大切な大切なことです。
 そして脊椎動物としての私たちにとって最も大切なことは“呼吸”です。生命の灯火が消えると同時に呼吸が止まりますが、呼吸の在り方は生命を維持するためだけではなく、健康を増進して快適に生きることに直結します。
 ですからエネルギー不足を改善して体質を強めるためには、よく噛んで、快適な呼吸状態を維持することが必要不可欠であると私は考えています。特定の栄養摂取や筋トレは、そしゃくをしっかり行い、快適な呼吸が実現できている上で、更にからだを強めるために行われる、という順番が大切だと思います。そしゃくと呼吸が軽視された状態でサプリ摂取や筋トレを行っても上手くいかないのではないかと思います。

 「エネルギーの廻り方が普通ではない」という表現は中途半端に聞こえるかもしれませんが、「異常という状態ではないけれど、正しいとは言えない」といったところです。大きな関節での歪みが悪化しますとこのような状態になります。たとえば、体幹と四肢をつなぐ肩関節と股関節の歪みは全身の循環に影響を与えます。それによって本来渇いているはずの手のひらから水分が出てしまったり、反対に常に潤っているはずの鼻腔や口腔が渇いてしまったりすることがあります。
 そして「精神的緊張が強くなると手のひらから汗がにじむ」ということが起こりますが、精神的な要因でエネルギーの廻り方がおかしくなることはあります。

 以上のことから、この青年を施術するに際し、まず呼吸とそしゃく筋の面から観察し始めました。

 ③唾液がでにくい、④のぼせ、といったことから連想されるのは噛みしめによるそしゃく筋のこわばりです。唾液腺の一つ、耳下腺は咬筋のところにありますので咬筋がカチカチに硬くなりますと耳下腺から唾液が出にくくなります。さらにエネルギーの廻り方がおかしい状態では、本来潤っているはずの口腔が渇いたりしますので益々唾液不足の状態になると思います。

耳下腺01

 のぼせは頭蓋骨の動きが悪いことが原因として考えられます。頭蓋骨は本来、息を吸う時に少し(横に)拡がり、息を吐くときに少し縮むように動きます。ところがそしゃく筋の一つである側頭筋が強くこわばっていたり、頭皮が硬くなっていたりしますと頭蓋骨が動かなくなります。さらに呼吸が悪い状態が重なりますと、脳内の血液の動きも悪くなりますので、頭が血で一杯の状態になってしまうと考えることができます。

 呼吸の面では、腹式呼吸の要である横隔膜がほとんど動かない状態でした。胸郭は薄く、横に広がった状態で全部の肋骨が下を向いていました。呼吸をしていても肋骨はほとんど動かない感じで「息が吸えない」といった感じでした。
 「ともかく息がたくさん吸える状態にすることから始めなければ‥‥」というのが私の直感でした。
 「横隔膜が十分に働けるようになるには、どうすれば良いのだろうか?」そんな思いを持ちながら胸郭を触っていきました。すると左側の第4と第5肋骨が胸骨から少し離れた感じになっているのがわかりまして、それを胸骨に近づけるように私の手で動かしてみました。するとその瞬間に、横隔膜が作動し始め胸郭が大きく開らきました。そして、ここが大事なところなのですが、横隔膜が作動して胸郭が自然に開くことから吸気の動作が始まるようになりました。無理に息を吸い込むのではなく、自然に息が気持ちよく入ってくる状態です。
 呼吸に関しては「肋骨のズレに根本的な原因がある」ことが分かった瞬間です。

 次に「どうして左側の肋骨が胸骨から離れた状態になっているのだろう?」という本質的な原因を探すステップになります。いろいろな症状が出始めたのは中学性の頃で、左腕を骨折したのも中学性の頃、という関連性が疑わしく思えてきました。
 「中学性の時の骨折は、具体的には左腕の何処だったのですか?」と質問をしました。すると橈骨の肘付近と手首付近の2箇所という返事でしたので、早速その辺りを探っていきますと確かに骨折した痕のような感じの弱いところが見つかりました。そしてその部分に手をあてがって補助しますと、胸骨から離れていた肋骨が少し戻って十分とは言えませんが、横隔膜が働き出し胸郭が大きく動く呼吸ができるようになりました。
 私が手を当てていたのは5~6分くらいだと思いますが、その間の呼吸が改善されましたので、顔色が良くなり、リラックスして楽な感じになりました。頭の方も“詰まり感”がなくなったようで、「楽になりました。」と仰いました。

 胸郭が下がっていたことで喉が下に引っ張られ、さらに呼吸が悪かったことで声の出も悪かったのですが、それも改善され“地声”が出て言葉がしっかりするようになりました。
 これまでにも発声や滑舌などに問題があってボイストレーニングに通われたりしている人が来店されましたが、整体的観点での問題が解消されないとなかなか成果が現れないという実態があります。

 この青年が訴えていた五つの症状は、それぞれを別に考えて、一つずつ片付けていこうとしますと迷路にはまっていくような感じになると思います。
 実際のところ今回は、呼吸のみにだけ集中して施術を行いました。「呼吸が浅い、呼吸が悪い」というのは訴えられた症状には入っていませんでしたが、私は、すべての症状は呼吸が悪いことから派生したものだろうと判断しました。そして120分のほとんどを、横隔膜がちゃんと機能するように整える時間に費やしましたが、施術が終わったときには本人が一番気にしていた手のひらの汗の問題はほとんど解消されていました。
 このブログでは、しつこいくらいに何度も何度も呼吸に関する話題を取り上げてきましたが、それは私たちの健康にとって呼吸は何よりも大切なことの一つだからです。

 私たちは常に無意識下で呼吸を行っていますので、「今の呼吸が普通の状態」と考えてしまいがちです。ですから「呼吸が良くなったとしても、それがどれくらい効果的なの?」と思っている人が多いと思います。あるいは「ヨガやストレッチやその他の運動で呼吸については訓練しているし‥‥」とか、「毎日深呼吸しているし‥‥」ということで私が話題に出している鼻呼吸、副鼻腔、横隔膜、肋間筋などといったキーワードには興味を抱かれないかもしれません。しかし、「真に快適な呼吸」を経験されますと毎日普通に行っていた自分の呼吸がとても非効率だったことが理解できると思います。

横隔膜と肝臓
 現在、遺伝性の糖尿病で悩んでいる人が定期的に来店されています。糖尿病の段階にもいろいろあるようですが、まだ合併症に苦しんだり、痩せてやつれたようになっている状態ではありません。少し太り気味で、食欲もあり、外見的にはごく普通に見える感じで、本格的な糖尿病になる何歩か手前の状態だと思います。ただ血糖値はかなり高く、尿タンパクも良い状態とは言えませんので、本人は何とか今より少しでも良い状態を保って、本格的な糖尿病にならないようにと当院を利用されています。
 糖尿病といいますと、膵臓からのインシュリン分泌不良、腎臓の働き低下などが連想されると思います。それらは足と手の反射区を利用して施術を行うことで対応するとしまして、私がこの方に対して最も気になってしまうのは呼吸の状態です。
 生きているわけですから、もちろん息はしています。ところが胸郭が殆ど動かないような呼吸で、息を吸うと下腹だけがプーッと膨らみパッと吐いてしまうような呼吸でした。腹式呼吸と言えば、一見そのような感じではありますが、リズムが本来の腹式呼吸はかけ離れていますし、胸郭が動かないのでは横隔膜を効率的に使う腹式呼吸ではありません。

肝臓の働き2

 以前にも申しましたが、胸郭の右側、つまり胃の右側には肝臓があります。肝臓があって、そのすぐ上に横隔膜があり、その上に肺があります。詳細は省きますが、肝臓は静脈系の臓器です。静脈系ということは自身の力では血液を運ぶことができないという側面があります。肝臓には小腸で吸収された影響が静脈血に混じって全部送られます。そして健康を維持するために必要なあらゆる処理が肝臓でおこなわれるわけですが、その処理された血液は心臓に戻らなければなりません。胃は自らの筋肉を収縮させて食物を次の段階(十二指腸)に送ることができますが、肝臓はそのようなことができません。吸気の時に横隔膜が収縮して肝臓を上から圧迫するわけですが、この原理も利用して血液を前に進め、心臓に戻しています。ですから、肝臓の働きが順調に行われるためには横隔膜の収縮と弛緩が必要です。つまり“ちゃんとした呼吸”がとても大切であると私は考えています。

横隔膜の圧迫による肝臓と大腸

 インシュリンはホルモンの一種ですが、ホルモンはアミノ酸の集合体です。そしてアミノ酸は肝臓でつくられます(タンパク質の分解)ので、肝臓が大切です。からだの維持に必要なあらゆる物質が肝臓で合成されます。血液に混じったあらゆる毒物を解毒するのは肝臓です。
 そういうことから、この方に対しては呼吸、呼吸、呼吸、といった感じで、理想的な呼吸ができるように施術を行っています。
 最初の来店から半年が経過していますが、呼吸の状態も「まあまあ」という感じになりました。血糖値は安定して下がっているというわけではありませんが、けっこう良い数値がつづくこともあるとのことです。尿タンパクの方も改善傾向にあるようです。そのような数値のことは私にはよくわかりませんが、立ち姿がスーッして背が高くなったように感じられ、素肌の血色も良くなって、当初の、重力に押しつぶされているような姿がすっかり変化していることが頼もしく思えています。遺伝性の症状(病気)ということで、克服するのはなかなか大変なことだとは思いますが、少しずつでも改善への道を進んでほしいと思っています。

横隔膜が働くために
 腹式呼吸の主役は横隔膜ですから、大概の人の横隔膜は働いています。しかし多くの人の腹式呼吸では、横隔膜の動きは、言わば「後付け」の感じです。これは正確な表現ではありませんが、横隔膜が積極的に働いて呼吸動作を主導している状態が理想的なのですが、そのような人はそれほど多くはありません。
 呼吸を整えるための施術を行いながら、私は実際に、横隔膜が大きく動き出すことから無理のない深い呼吸が始まる瞬間を見ていますし、よく知っています。冒頭に登場していただいた青年は、ただ肋骨を胸骨に近づけただけで「いきなり横隔膜が動き出す」という感じでした。本人の意志とはまったく関係なく、深い腹式呼吸が始まります。「この状態が理想!」と心の中で思いました。
 ですから、すべての人にこの状態になっていただきたいとの思いを込めながら施術を行っています。

 ところでカエルの呼吸を見たことはありますでしょうか? カエルは両生類、つまり水陸両用の要素を持った動物ですが、その呼吸の特徴を首のところがペコペコ膨らませることにあります。(You Tube で見てください。)
 そして私たちの横隔膜は、このカエルの呼吸で膨らむ首の筋肉が胸の下に降りてきたものだと言われています。ですから、横隔膜を動かす神経(横隔神経)は首から出ています。つまり横隔膜の働きに頚部の状態は関係があるということです。そういう意味で、老化により頚椎の状態が悪くなってしまった人や頚椎ヘルニアの疑いがある人は、もしかしたら横隔膜の働きが不十分で呼吸が悪くなっているという面があるのかもしれません。
 さらに、呼吸運動には肋骨を動かす肋間筋や大胸筋、胸郭を引き上げる首の筋肉(斜角筋、胸鎖乳突筋)と胸の筋肉(小胸筋)、息を吐くときに働く腹筋なども関わってきますので、良い呼吸を実現するためにはこれらの筋肉や関係する骨格の状態を整えることが不可欠になってきます。
 また、横隔膜が作動し始める合図となるのは、鼻骨のところに吸気を通すことなのかもしれないと思うようになってきました。鼻骨の上には前頭洞という副鼻腔があります。鼻から息を入れてスーッと前頭洞に通過させるような仕草を行いますと自ずと横隔膜が動きだし、胸郭が開いて肺に空気が入ってきます。鼻から息を入れても副鼻腔を通過させずに喉(咽頭)の方に空気を送ってしまうと胸郭の拡がり方は中途半端になってしまいます。鼻呼吸ではなく口呼吸になってしまいますと、肩で息をするような状態になり、胸は上がりますが反対に横隔膜の動きが制限された状態になってしまいます。息を吸っているのに胸が苦しくなってしまうのです。首や肩に力が入ってしまい、いつも肩こりを感じている人はそうなっていませんでしょうか?

 先ほども申しましたが、呼吸のリズムは生理活動のリズムに繋がります。ゆったりとリラックスして時を過ごしたいと願うのであれば、まず呼吸のリズムがそうなっている必要があると思います。
 だからといって、気合いを入れて「ゆったりした腹式呼吸をしよう」「ヨガで意図的に呼吸のリズムを整えよう」としてみても、その場は快適になるかもしれませんが、常にその快適な状態を保つことはなかなか難しいことです。
 ですから、特別な思いを抱いて取り組んだりするのではなく、ごく普通の状態が、快適な呼吸になるように工夫をしてみてください。そしてなかなか上手くいかないと思われるのであれば、ご来店ください。

 
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