ゆめとわのblog

ホームページとは違った、より臨場感のある情報をお届けしたいと思っています。 また、テーマも整体の枠を飛び出してみたいと思います。 ホームページは以下です。 http://yumetowa.com/ お問い合わせはメッセージ欄でお送りください。

2015年01月

 顎関節の調子が悪い状態にはいろいろあります。①口を大きく開けることができない。②シャリシャリ音がする。③口を開閉するとき下顎がゆれる。あるいは顎がカクンカクンする。④ものを噛むと顎が痛む、といったところが多いでしょうか。
 
顎関節

 顎関節の構造について少しお話しします。顎関節自体は耳のある側頭骨と下顎骨をつなぐものですが、頭蓋骨全体を考えますと、下顎骨だけが他の頭蓋骨にぶら下がった構造になっています。そして顎関節の動きは、上部の頭蓋骨と下顎骨を結ぶそしゃく筋の働きに多くを依存しています。しかし顎関節を整える上で見逃せないのは下顎骨の下にある筋肉(舌骨上筋群・舌骨下筋群)や筋膜の状態です。
 そしゃく筋が収縮すると下顎が上に引きつけられ口が閉じます。しかしこの時同時に舌骨上筋群が伸びて(ゆるんで)口が閉じることに協力します。反対に口を開ける(下顎が下に動く)ときは、そしゃく筋がゆるんで舌骨上筋群や舌骨下筋群が収縮します。このように顎関節の動きはそしゃく筋と舌骨上筋群・舌骨下筋群の働きや状態に影響されますので、顎関節の不具合を修正する場合は両側面の状態を確認して施術しなければなりません。
 
下顎を引き上げる筋肉

片噛み、噛みしめ、歯ぎしり、食いしばりによるそしゃく筋のこわばりが最も影響を与える
 顎関節に不具合を持った人に共通するのは、そしゃく筋に強いこわばりがあることです。頬骨に指先を当てて少しずつ耳の方にずらしながら強めの指圧をしていくと耳に近づくほどに硬くなっていて押すと痛みを感じると思います。そしてこの痛みを感じる部分がほとんど骨と間違えるほどコチコチに硬くなっている人がいます。力を入れて強く押すとかなり痛みを感じますが、それは骨ではなく筋肉です。口を開けるとき、その筋肉が伸びなければならないのですが、あまりにも強くこわばっていて伸びることができないと口が開かない状態になってしまいます。また左右でこわばり方に差がありますと筋肉の伸び方に差が出ますので、口の開け方が歪むようになります。そしてこのような方がたくさんいます。
 このような状態を招く理由のほとんどは、片噛み、噛みしめ、歯ぎしり、食いしばりの癖によるものです。施術を行えばとても楽に口を開けることができるようになりますが、癖を直すことができなければ、また同じように顎関節が開かない状態になってしまいます。
 問題はどうしてそういう癖になってしまったということですが、その理由は千差万別です。ストレスや精神的緊張など心理的なことも関係すると思いますし、体のエネルギーの流れ方に問題があるかもしれません。まずは原因を探しだし、それを改善することを目指さなければなりません。多くの人たちや医師達はすぐに精神的な問題に結び付ける傾向があるようですが、体の歪みによってエネルギーの流れが悪くストレスとなっている場合も多々あります。

下顎骨を引き下げる筋

舌骨上筋・舌骨下筋群や首の筋膜がこわばっている場合‥‥噛むことがかったるくなる
 口を閉じるとき舌骨上筋群がゆるんで伸びる必要があるのですが、これが上手くできない状態ですと、口を閉じるときそしゃく筋に必要以上に力を入れなければならなくなります。下顎を上に引き上げるとき下顎の下の方で下に引っ張る力が働いているためです。こういう状態の人は食事で長く噛むと顎に疲れを感じますので、噛まずにすぐ飲み込んでしまったり、硬いものは嫌で柔らかいものばかりを好むようになってしまいます。
 下顎を下に引っ張る力は舌骨上筋・舌骨下筋群だけでなく、首前面の筋膜も大いに関係します。たとえば胸が下がっている人や腹筋がこわばっている人は筋膜が常にお腹の方に下顎を引っ張っていますので、口を閉じている状態を長く続けることすら疲れを感じるようになります。リラックスするとすぐに口が開いてしまう人は、舌骨上筋・舌骨下筋群や首の筋膜がこわばっている可能性が高いです。口が開いてしまうのは“だらしない”のではなく、下の方で引っ張る力が働いていると考えてみてください。こんな状態の時に“口を閉じていよう”と緊張していますと、それだけで口を閉じるそしゃく筋が作動し続けますので、“噛みしめている覚えはないのに”噛みしめた状態と同じになってしまいます。
 また、下方への引っ張り方に左右差がありますと口を閉じる動作に時間差が生じますので“歪んだ口の閉じ方”になってしまうでしょう。この問題で顎関節症になっている人も多くいます。

硬いものを噛むと痛む‥‥噛む力が入りきらない場合と口の中の筋肉に問題がある場合
 筋肉には上記のこわばりとは反対に“ゆるんで収縮できない状態”というのがあります。例えばグッと食いしばるとき、そしゃく筋を強く収縮させるわけですが、筋肉のどこかに上手く働けない(収縮できない)部分がありますと筋肉全体の能力が弱まるだけでなく、縮まないところを縮ませようとするので痛みを感じます。「柔らかいものをふんわり噛むことは平気だが、ちょっと硬いものを砕こうとして力をいれると痛みを感じる。」というのであれば、そしゃく筋にゆるんで働けない部分がある可能性があります。
 そしゃく筋は口の内部にもあって(内側翼突筋と外側翼突筋)、下顎骨を横に動かしたり前に出したりする働きをしていますが、それらの筋肉がこわばっていますと顎を自在に動かすことができなくなります。食べ物をそしゃくする動作は砕く動作以外に“こねる”という複雑な動きもします。物が口の中にない状態で、力を入れて食いしばっても痛くないが、口の中に物をいれて噛み砕いてそしゃくすると痛みを感じるのであれば、これら口の中の筋肉に問題がある可能性も考えられます。

 上記以外の顎関節の不具合、たとえば口を開けるとき左右に大きく揺れてしまうという場合は、肩甲骨との絡みもでてきます。あるいは物を食べていると音がする。口を開け閉めすると音がする。そんな場合は側頭骨をはじめ頭蓋骨全体の歪みを修正する必要もあります。
 実際のところ顎関節症を調整する場合は、口から首周辺の調整ですむ場合もあれば、手先、足先まで含めて体全体を調整しないと上手くいかない場合があります。

 ところで顎関節症を歯科医などに相談するとマウスピースを薦められるようですが、それでは解決しないことがほとんどでしょう。確かに歯は守られますが、原理的に考えてマウスピースで改善させようとする考え方が理解できません。もしマウスピースによって顎関節症が改善したのだとすると、それはマウスピースがなくても自ずと改善するものだったと私は考えます。
 ほとんどの場合、私はその場で解決します。(但し、噛みしめや歯ぎしりなどの癖が直らないために再び顎関節症になってしまう人はいます)顎関節症を改善するのに数ヶ月もかかってしまうというのはおかしいことだと考えます。

 この寒さの厳しい季節、来店される方の多くは案の上、体の芯が冷えています。腰が重たい、関節の動きが悪い、膝が痛む、お腹が張る等々、体が冷えるだけでもたらされる症状があります。体の機能は本当に正直で、温かい時期は不調を感じなかったものが、体の芯がちょっと冷えただけですぐに不調を訴えるようになります。
 さて以前にも、体の冷えに対しては足裏の小腸区を施術するのが効果的だと記しました。今回はそれに加え、手の反射区への施術を紹介します。
 
手の小腸区施術

 私の母が薬の飲み間違いで、昨年12月に入院した話の続きになりますが、彼女は激しい口内炎になり、一時的に水すら口に入れることができなくなりました。食事を摂っていないので当然体は冷えます。私は一日おきに見舞いに行きましたが、その時必ず行っていたのが、手と足裏の反射区への揉みほぐしと、お腹への施術と、ツボの合谷と足三里への指圧でした。退院して一月ほど経ちますが、今でも毎朝20分くらい手と足裏の反射区への揉みほぐしを行っています。
 体が冷えていますと、この反射区の部分(うんと奥の方)はコリコリと硬くなっています。それを揉みほぐすのですが、最初はじんわり優しい感じで始めますが、すると次第に奥の硬い部分が浮き上がってきます。そこまでは本人も平然と気持ちよさそうな顔をしていますが、それから浮き上がってきた硬いコリコリをかなり強めの力で指圧しながら揉みます。すると途端に顔が歪んでいき、もだえるほどに痛みを感じるようになります。「普通の人はきっとこのあたりで止めてしまうのかな?」と思いながら、私は力を弛めません。あまりにも痛がるようでしたら揉みを止めジワーッと指圧するだけに変えます。すると間もなくコリコリだったところがフワーッと弛むようになって血液が回り出すのが感じられるようになります。ここまで到達しますと「なんだか背中が温かくなってきた」という母の言葉が返ってきます。
 それを両足裏、両手へと20分くらいかけて行っていますが、顔色が良くなって目に輝きがでるようになります。[目がハッキリしてきた」と言いだし、体全体の筋肉も柔らかくなります。

 私は来店される方々に必ずと言っていいほど手と足裏への施術は行いますが、今の時期は小腸区から太陽神経叢(腹腔神経叢)への施術は念入りに行っています。
 私はいわゆる足つぼマッサージもメニューに入れていますが、足の反射区に関しては全部を信じているわけでもありません。(経験的に効果を実感していないという意味です。)それでも、胃・膵臓などの消化器系、腎臓、小腸、頭については効果を実感しています。
 反射区への施術のポイントは、全部をまんべんなく刺激するよりも、焦点を絞ってしつこいくらい念入りに行うことです。そうすることで反射区は嘘ではないということがわかります。ちょこちょこっとやっただけでは“ただ気持ちいい”“足がスッキリした”で終わってしまうでしょう。

 この時期、体の内部が冷えていると感じる方は、是非小腸区から太陽神経叢にかけての部分を痛みに耐えながら指圧してみてください。

小腸区への刺激
 

 ホームページの“歩行について”のページを見て「どうして二人の姿はこんなにも違うのか?」という質問がありました。「足元の強さが違うからでしょう」と答えましたが、それからいくつか問答しましたので少しご紹介します。

Aさん:「私は立ったり歩いたりするとき、どうしても右足の裏がしっかり地面につかなくて、ピラティスの先生に歩き方とか指導されて、そのように歩こうとするのだけどうまくできない。親指と小指と踵の中心の3点で地面を捉えようと歩くと、だんだんと腰も痛くなってきて、首までおかしくなって。そのうち右半身全部がおかしくなってしまった。」

 その方の立位を見ると左脚は足全体で立っているが、右側は重心が小指側にあって、右の膝から下(脛骨)が外側にずれていました。そこで

私:「この状態ではいくら努力しても無駄です。というか、努力すると反対に体はどんどん崩れていきます。右側の重心が小指側にあるのに、その状態で親指を使って歩こうとすると、筋肉を変な風に使わなければならない。足裏全体でつけないのに、足裏全体をつけようとすると体の動かし方が不自然になる。だから、今の体の状態ではそんなことしない方がいいです。」

Aさん:「歩き方や立ち方を指導されてから、いつもそんなことを意識しているうちに体はどんどんおかしくなるし、できない自分(の体)はそんなに変なのかと落ち込んでしまう。」

私:「そんなの気にしなくていいですよ。体を整えれば普通に歩いてもちゃんと歩けるようになるし、しっかり足裏全体で立つこともできるし、全然大丈夫ですよ」

Aさん:「体を整えても、また戻ってしまうのでしょ? そうしたらまた悩むことになるし、私の体は生まれつきおかしいのかな?」

私:「歪んでいるのは関節であって、骨自体が歪んでいるわけではないので、体がおかしいなんて思わないでください。普段の使い癖によって筋肉のバランスが崩れて関節を歪ませているだけなので、その使い癖さえ改善すれば”戻ってしまう”というふうにはならないので。多くの人は腕や手の使い方の問題で、あるいは目の使い方で体を歪ませているので、これから原因を特定し、今後どんなことに注意したり、どんな運動をすればよいか最後に教えますから。」

 ということで施術を始めました。このブログでも取り上げたと思いますが、今のパソコン社会は腕を前に出して作業することばかりですので、腕と肩を前方に出す働きをする前鋸筋がこわばっている人がたくさんいます。するとどうしても足の小指側に重心がいくようになります。この方も仕事でたくさんパソコンを使っているようで、特に右側の前鋸筋がこわばっていました。
 そして小指側に重心があるのに、無理して親指を使おうとしたため、歩くとき親指を捻るようになり、右脚全体の筋肉のバランスが崩れたのだと思います。それによって首の右側や右肩から腕にかけ違和感が生じ、右手では小指と薬指に力が入らなくなってしまっていました。

 右側の膝から下の問題(O脚)でしたが、主に施術をしたところは右手と右側の前鋸筋、そして右目(こめかみ)でした。施術を終えると立っていただき、重心が両足とも親指と2趾の間くらいにあるのを確認してもらい、それぞれ片足立ちをしていただきました。そして何も意識せず歩いてもらいました。両足ともしっかり地面を捉えて膝がまっすぐ前に出て歩けるようになっているのを確認してもらうと、日々の注意事項と前鋸筋のストレッチ方法についてアドバイスしました。

 こうして文章を読んでいただいても、ほとんどの方は理解が難しかったかもしれません。
 世の中には様々なトレーニング法があって、そこに参加されている方々はインストラクターやトレーナーの指導に従って一生懸命やっていれば自分の体はだんだん良くなっていく可能性があると考えていると思います。ところが、体が歪んでいると真剣に取り組むほど体に負担をかけてしまうことがあります。ちょっとした修正を施すだけで歪みがとれることがほとんどですから、体を整えた上でトレーニングに取り組んでいただきたいというのが私が伝えたいことです。残念ながらトレーナーの方々のほとんどは、ご自分の専門分野のことしか知らないと思います。
「でも、体はそのようにできていない」「できない状態なのに無理させてはいけない。それは鍛えることではなく、しごきである」というのが私が言いたいことです。

 前頭部や眉間のところが痛くなる頭痛の多くは、顔面がお腹の方に引っ張られているか、頬が下に下がっていることが原因であると考えられます。痛みや重さとしては額や眉間の部分に感じられることがほとんどですが、顔の筋膜や皮膚も引っ張られているため、表情がこわばり、なんとなく機嫌が悪いような顔つきになっているかもしれません。
 また眉間にシワを寄せる癖のある人は、それだけでこの部分の筋肉がこわばりますので、頭痛になる可能性もあります。
 それ以外には、頬や鼻の骨が下に下がったため、この部分の筋肉や筋膜がこわばり頭痛や違和感を感じる場合もあります。
前頭部の頭痛
 顔面全体が下に引っ張られる原因として一番に考えられることは、腹筋がこわばり胸(胸郭)を引き下げるため、それにつられるように首の前面から顔面にかけての筋膜が引っ張られ、それらがこわばってしまうことです。
 このような人は頭痛だけでなく、胃や腸や下腹部の不調も同時に抱えていると考えられます。例えばお腹が冷えたとします。すると腹筋の臍辺りの部分の働きが悪くなります。つまりこの部分の筋肉がゆるんでしまうということです。すると、その弛みを補うようにみぞおち辺りの腹筋が収縮して硬くこわばります。この部分の硬いこわばりは胃や大腸を圧迫しますので、それらの働きがわるくなります。そしてみぞおちの部分にできたこわばりに引っ張られるように肋骨(胸郭)が下がり顔面が下がります。
 また骨盤が前傾した状態になり恥骨の部分が下がりますと、それだけで腹筋はこわばりますので同じような状況になります。太りすぎでお腹が大きく前に出ている人は骨盤が前傾している可能性が高いです。そういう人が額や眉間に違和感や重さや痛みを感じるのであれば、お腹を引っ込める努力が必要になると思います。

 顔面全体ではなく頬が下がっている人はかなりいます。私たちは日々食事をしたり会話をしたり、笑ったり、いろいろな表情をしますが、それによって顔面の筋肉もこわばったりします。特に口から頬にかけての筋肉は大変よく使いますので、カチカチにこわばっている人が多いです。するとそのこわばった筋肉に引っ張られるように頬の骨や鼻が下がります。若かった頃に比べて目元から頬骨にかけての部分が拡がっているように感じる人は頬が下がっていると考えられます。
 このような人は頭痛だけでなく上瞼も下に引っ張られているため、目の開け方が不十分になりやすいですし、目を大きく開くとき額の筋肉も使うようになりますので、額にシワができやすくなります。
 施術によってこのこわばりを解消しますと、楽に大きく目を開けることができるようになりますので、顔の印象がかなり変わると思います。

 眉間にシワを寄せる癖のある人は、その癖を改善するするしかありません。視力や見え方、焦点の合わせ方などに弱点があるため眉間にシワを寄せてしまうのであれば、それらを改善する工夫が必要です。考え事をするときシワを寄せてしまうのであれば、気をつけなければなりません。子供の頃はそんな癖は持っていなかったのに、今はそのような癖になっているのであれば、何かが原因してそうなっているわけですから、それを探しだし改善する必要があるでしょう。そうでなければ頭痛と生涯付き合って行かなければならないということになります。

 前頭部に限らず頭に“孫悟空の輪”がはめられたように締めつけられる頭痛もありますが、それは目の疲労や血液循環が関わっている場合が多いです。頭蓋骨の中身にゆとりがない、あるいは頭全体がこわばって硬くなっていると表現した方がいいかもしれません。この原因はケースバイケースなので、“これが原因です”と特定することはできませんが、施術することによって改善することは十分できます。
 また頭頂部が痛む頭痛は、後頭部・側頭部・前頭部の頭痛のどれかにあてはまるか、複数が同時に起こっている可能性もあります。それは実際に施術を行うことによって原因が特定でき、改善できます。

 こめかみ(目尻と耳の間)や側頭部(耳の上)の頭痛や片頭痛の原因として最も多いのは噛む筋肉(そしゃく筋)のこわばりによるものです。そしゃく筋には咬筋・側頭筋・内側翼突筋・外側翼突筋の四つがありますが、体表で観察できるものは咬筋と側頭筋です。咬筋は下顎の下端の角(エラと多くの人が呼ぶところ)と耳から頬にかけてある骨(頬骨弓)との間を結び、側頭筋は下顎の上端とこめかみの上部にあたる側頭窩を結んでいて下顎を上方に引き上げ、口を閉じたり、そしゃくを行う働きをしています。

側頭部の頭痛(咬筋と側頭筋)

 歯ぎしりや噛みしめの癖を持っている人は恒常的にそしゃく筋がこわばっています。筋肉は強くこわばりますと痛みを発しますので、歯ぎしりや噛みしめの癖を持っている人は、いつ側頭部の頭痛になってもおかしくない状態にある言えます。
 また多くの人が誤解しているのですが“噛みしめ癖”というのは、グッと力を入れて噛みしめる癖のことだけではありません。普通の人はリラックスしたとき、口は閉じていても上の歯と下の歯は離れた状態にあります。それがそしゃく筋が作動してない状態です。ところが口を閉じたときには歯も閉じるのが当たり前だと誤解している人がたくさんいます。いかに軽い力だったとしても、上の歯と下の歯があっている状態はそしゃく筋が作動している状態です。その状態でずっといますと筋肉はこわばった状態になりますので、頭痛や頭重を起こしやすい状態になってしまいます。
 歯ぎしりの癖を持っている人も同様です。またこれらの癖を持っていなくても、一時的に重たいものを運ぶなど力を目一杯使ったために歯を食いしばり、筋肉がこわばって頭痛を起こしてしまう場合もあります。一時的なこわばりであれば頭痛薬で痛みを和らげ、食事や会話をしているうちに筋肉のこわばりが取れてきて普通に戻ることが考えられます。(口を開く動作はそしゃく筋を引き伸ばす動作なので筋肉が弛む)それでもスルメやおかきなど硬いものをたくさん食べたりしますと筋肉は強くこわばることが考えられますので、好きでもほどほどにしておくのがよいと思います。

 こわばってしまったそしゃく筋を弛めるための一番簡単な方法は口を大きく開けて筋肉を引き伸ばすようストレッチすることです。そしゃく筋を指圧してみて硬さや痛みを感じると気づいたときには、あくびをするように口を大きく開けて筋肉を引き伸ばしてください。それだけで側頭部の頭痛が軽減するかもしれません。
 ところが筋肉のこわばりが非常に強くしぶとい場合は、それだけでは無理なので強制的に筋肉を弛める方法を用いなければなりません。
 噛みしめや歯ぎしり、食いしばりによる筋肉のこわばりが原因の頭痛は、そしゃく筋がゆるんでしまえば、それだけで症状は解消します。

 上記以外の理由で側頭部に頭痛や片頭痛を起こしてしまう理由としては、肩甲骨や肋骨の位置が歪んでいることや血行が悪いことが考えられます。
 肩甲骨や肋骨が歪むと、その歪みに合わせて首の筋膜が緊張状態になります。それが側頭部や頬の筋膜を引っ張ってしまい頭痛を起こしてしまう可能性が考えられます。これについては一般の人では判断がつけられないと思いますので専門家に委ねることをおすすめします。(整形外科ではわからないと思いますが)
 血行不良による片頭痛に関しては、静脈の流れが悪く血液がなかなか出て行ってくれないところに後から後から動脈が入ってきてしまうためズキンズキンとなってしまうとイメージしていただくのがよいかと思います。
 ポイントとなるのは“静脈”であり、鎖骨下静脈が一番の目のつけどころですが、それは鎖骨と肋骨の関係になりますので体の歪みが関係します。あるいは顎関節や頭蓋骨の歪みによって頭部表面の静脈の流れが悪いというのも考えられます。いずれにしましても骨格と筋肉の状態を整えることで片頭痛もすぐに改善されることがほとんどです。

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