ゆめとわのblog

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2014年11月

 首・肩のこりに加えて背中の張りを訴えてこられる方も多くいます。背中の張りで、肩甲骨の内側の部分については“肩甲骨が外にずれているため”ということで、既に説明しました。
 今回はそこよりも下の部分の張りや痛みについて説明します。場所としては腰の少し上のところで、肋骨の下部から肋骨が終わる部分です。なお猫背の人の場合は、それより上のところ、ちょうど猫背の山のところ辺りから下側にかけて筋肉がコリコリに張っていることがよくありますが、それは今回にはあてはまりません。

腎臓の位置
 この部分には腎臓があります。そして腎臓は腫れるというか、むくんだ状態になることがしばしばあるようです。そうなりますと、そこには肋骨の下部がありますので圧迫されて不快感や張り感を感じるようになります。状態がひどくなりますと、じっとしていてもそこに痛みを感じるようになります。ただ、そのような状態になった人に血液検査の結果などを伺っても特に腎臓関連で引っかかることはないようですので、腎臓の機能そのものには問題がないのかもしれません。(腎臓は血液をきれいにする働きと尿をつくる働きです。)
 ところが耳の働きに問題がでることがしばしばあります。耳鳴りだったり、膜がかかったような音になる一種の難聴状態です。めまいの兆候も少し出る場合があります。
 東洋医学(中医学)では、腎と骨と耳はつながりのある関係です。“腎”とは生命力に深い関係があるとされています。老化が進み腎の力が衰えていくと耳が遠くなり、骨も弱くなる、といった関連性になっています。このことが現代科学的に見て正しいかどうかはわかりませんが、私の仕事は“結果が良くなれば、現代科学的根拠がなくてもかまわない”という立場ですから、腎臓が腫れていて背中の張りを訴える方には、耳を整え、腎臓の反射区を施術するなどの方法をとっています。

腎臓反射区

 耳を整えるのは“顔の整体”になります。それについては技術が必要なので普通の人にはちょっとできないことですが、腎臓の反射区を施術することは誰にでも簡単にできます。反射区への施術は手のひらと足裏がやりやすいと思います。反射区はツボとは違いますので、ピンポイントである必要はありません。「だいたいこの辺り」で大丈夫です。そこを強めの力で指圧します。けっこう奥の部分を押す感じです。反射区の部分は他の部分と違って、強く圧をかけますと、体の別のところにジーンと響く感じがすると思います。その部分を持続的に押し続けます。するとある瞬間から、そこがじわーっとほぐれるようになるのが感じられると思います。そこまでやってほしいです。
 そしてその後で、背中の張りを感じていた部分を触ってみてください。少し柔らかくなったり、余裕ができたように感じられませんでしょうか。

 疲れが溜まりすぎると“生きる力”が弱まるせいで腎臓がむくんでしまうのかもしれません。そしてそれを放っておくと耳に不調がでてしまうかもしれません。背中の下部、腰の上部に張りや辛さを感じる方は、腎臓反射区への施術をやってみてください。

 腰痛にかぎらず痛みの症状を抱えた方が来店されたとき、私はいくつか質問をします。それは施術に入る前にある程度施術の方向性に見当をつけたいからです。今回は質問事項の中で一番最初に行う「どんな時に痛むのか」について腰痛を例に説明させていただきます。

どんな時に痛むのか‥‥姿勢や運動に関する質問
 まず最初におおよその見当をつけたいのは、血流の問題なのか、それとも筋肉や骨格の問題なのか、ということです。
 血流状態の悪化が原因の多くを占める場合は、「朝起きた時に痛むが、少し動いているうちに痛みが軽減する。」「長く座っていた後、立ち上がろうとすると痛む。」といった訴えになります。血流状態が悪いため筋肉に血液が十分に届いていないことが考えられます。体を動かすことによって血液循環も活発になりますので、すると筋肉の働きが良くなり痛みが軽減します。
 これとは反対に、「動き始めは問題ないが、しばらく作業を続けているとだんだん痛くなる。」あるいは「軽い作業は大丈夫だが、重たいものを持つと痛みが強くなる。」などの場合は、筋肉の問題や、骨盤・背骨など骨格の問題が大きく関わっていると推測できます。

 次に、どんな姿勢や動作で痛むかの質問になります。腰痛の場合は、中腰、前屈み、反り、捻り、歩行、座位と立位と寝た時における状況をそれぞれ尋ねます。

 中腰ができないとか痛むという場合は、単に腰部だけの問題ではなく、膝や足首のことも頭に入れる必要があります。膝や足首に負担がかかると腰痛になる場合が多いからです。

 前屈みが痛む=洗面の姿勢が辛い、掃除機を掛ける動作が辛い、靴下が履けない、などもこの部類に入ります。背中や殿部、太ももやふくらはぎの背面の筋肉がこわばっていて伸びないところがある、というのも考えられることです。あるいは、背骨(脊椎)に、上に動いてくれないところがあるのかもしれません。何故なら、体を少しずつ屈めていくと、脊椎は下から順に上へ上へと動いていくのですが、どこかで上に動かない脊椎がありますと、そこでそれ以上屈む動作ができなくなるからです。それを無理して屈もうとすると痛みとなって現れます。

 直立で立ったり体を反らすと痛む場合は、背面の筋肉に収縮できない部分があることや脊椎のどこかが上にずれていて下に動いてくれない状態かもしれません。これは前屈みで痛むことと反対の状況です。また、これら以外に腹筋のことも頭に入れなければなりません。腹筋が十分に伸びてくれないため、直立や反る姿勢が辛くなることがあります。歩き方がぎこちなくどこかペンギンの歩き方に似ているようであったり、高齢者が前屈み状態で歩いていたりするのは、腹筋の伸び方の問題かもしれません。

 体を捻ると腰部が痛むという時、多くの場合はどちらかの腰部の筋肉がこわばり張っているため上手く伸びてくれないことが原因です。例えば腰部右側の筋肉がこわばっていますと、上体を左に捻ると右側に痛みを生じます。ところが左に捻ったとき左側に痛みを生じることもあります。それは左側の筋肉にゆるんでいるところがあって上手く収縮してくれないので、無理がかかり痛むということです。

 歩行の状況に関しての質問は“股関節の状況を把握する”ためということもあります。また、歩く動作というのは片足立ちの連続ですから、短い時間ですが全体重が片方の足腰に乗っかるわけです。普通は、それに十分耐えられるように体はできています。ところが「歩くと腰が痛くなる」「歩きたくない」ということですと、片方の足腰で体重を支えることができないと考えることができます。中腰同様、膝や足首のこと、股関節のことも頭に入れる必要があります。

 椅子に座ったとき、立った状態、寝た状態についての質問は、骨盤や背骨の状況をある程度把握するためのものです。立っていると楽だが座るとだんだん辛くなるというのは、骨盤に重心がかかり続けると耐えられなくなるいうことです。じっと立ち続けるのが辛いという場合は、腰椎がぐらぐらしているため長時間上半身を支えることができないと考えることができます。あるいは、膝や足首に問題があるのかもしれません。こういう人は歩いている方が立ち続けるより楽なので、いつも動き回っているように見えます。仰向けでは眠れないという人がけっこういますが、腰部の筋肉が伸びてくれないからかもしれませんし、あるいは仙骨・尾骨部が床に当たるのが不快なのかもしれません。

 上記が“どんな時に痛む?”についての質問事項ですが、同時に「どんな時やどんな状態が一番楽ですか?」という質問もします。これらに返ってくる応えによって体を触る前に、今のおおよその状況を頭に入れます。
 そしてこの後、いつ頃から、どんなきっかけで、他の不調や不具合は、毎日の手の使い方、足の使い方などについて質問を続けることになります。

 一般的なイメージでは、頭蓋骨は堅い骨で、そしゃくで動く下顎骨以外の骨は動かないものであると思われているかもしれません。ところが頭蓋骨は呼吸に合わせて拡がったり縮んだりして動くのが正しい状態です。試しに両手で耳の上の骨を触った状態で、大きめの呼吸をしてみてください。頭蓋骨の動きが手に伝わってくると思います。よく解らないようであれば、それは頭が硬くなっているのかもしれません。

呼吸運動と頭蓋骨の動き

頭蓋骨の動きが感じられない時
 頭が重いとか、ぼーっとしている状態の人は頭蓋骨の動きが悪いと考えられます。
 私は頭蓋骨を触ったとき、まず全体の感じをつかもうとしますが、時々キューッと頭が狭くなっているように感じる人がいます。特に左右のこめかみの距離間が縮んでいるように感じる場合があります。すると「これでは息が頭にまわってこない」と思います。科学的には鼻から吸った空気は肺に行くのであって頭に廻ることはほとんどありません。(厳密に言えば副鼻腔が頭蓋骨の骨の中にありますので、吸気はそこには廻ります。)ところが息づかいは頭蓋骨で感じることができます。そして、この息づかいが強く大きく感じられるときは、呼吸がとても良い状態です。肋骨もお腹もゆるやかに大きく動いて、呼吸によって体全体に一体感がでる感じになります。
 頭が狭くなっていると感じる人に対しては頭や顔に対する施術だけでなく、体全体に対する施術も必要です。手がこわばっていたり、ふくらはぎから足先にかけてこわばっていることも多いです。胸や腹に問題がある場合もあります。それらを調整していくと速やかに頭がふわっと拡がり、呼吸が良い状態になります。
 思考が煮詰まったり、やる気もどこかに行ってしまったり、突然のショックで頭が働かなくなったりする経験は多くの人にあると思います。あるいは鬱っぽくなったかと感じる時もあると思います。そんな時でも、頭の状態を良くすることで、特に根拠があるわけでもないのになんとなくやる気が復活することもあります。現に、そのように言って帰って行かれる人が多くいます。

副鼻腔に息をとおすことは重要
 ”口呼吸が体に良くない”ことは多くの人が知っていると思います。しばしば口の中が渇いてしまったり、朝起きたとき口の中や喉が渇いているのは口呼吸になっている証拠です。空気中には酸素の他、いわゆるバイ菌がいっぱいいます。その汚れた空気を口から吸ってしまうと、扁桃腺で処理するものの全部は処理できなくて、汚れやバイ菌を持ったままの空気が気管から肺に入ってしまいます。(そして扁桃腺も炎症を起こしやすくなります。)寒い季節では冷たい空気が肺に入ってしまいます。風邪を引きやすくなったり肺の調子が悪くなってしまう危険性があります。また、私たちが肺で空気から効率よく酸素を取り出すためには湿度が必要です。(陸上生物がかつて魚だったときの名残)口から空気を入れてしまうと湿度調整もできません。
 
四対の副鼻腔
 これらが口呼吸の弊害ですが、鼻から息を吸うとこれらの問題の多くはなくなります。ただし、鼻から吸った空気が額や頬の奥にある副鼻腔という蜂の巣のようになったところを通過しないと鼻呼吸の恩恵も得られません。副鼻腔は頭蓋骨の骨にありますが、小さな穴がたくさんあって、空気がそこを通過する0.1秒とかいう僅かな時間でも空気の汚れを取り、湿度と温度を調整して理想的な空気が咽頭~気管~肺に入るように調整してくれるとても優れた器官です。副鼻腔炎(蓄膿症)の人はここに空気を通すことができません。また、鼻の下がった人も額の奥にある副鼻腔(前頭洞)には空気を通しづらくなります。目元から鼻にかけて筋肉がこわばっている人は頬の奥にある副鼻腔(上顎洞)に空気を通しづらくなります。
 副鼻腔に空気を通した場合と、そうでない場合の筋力変化のテストをすると明らかな違いが現れます。副鼻腔に吸気を通すと筋肉の働きが非常に良くなります。筋肉の働きがよくなるということは生理機能が活性化するということですから、目や耳と言った感覚器官や脳の働きも良くなるということです。
 そして頭が硬くなっている人や頭蓋骨の動きが悪くなっている人はこの副鼻腔に息を通すことがほとんどできません。その意味でも頭蓋骨を余裕のある状態にすることが大切です。

 体の中で脳はたくさんの酸素を必要とします。内臓器官はそれほど多くの酸素を消費しませんが、体を動かす筋肉や感覚器官や脳はたくさんの酸素を消費します。ですから呼吸の状態が悪くなりますと、そういうところから不調が現れると考えられます。頭が重い、頭がぼーっとして働きが何となくおかしい、手に力が入りにくくなったというときは副鼻腔に息が通っていないことも考えられます。頭皮をマッサージしたり、頬骨を拡げたり、鼻のつけ根(鼻骨)を少し上に上げたりして意図的に副鼻腔に息を通すようにしてみてください。涼しい風が額や頬の中に感じられれば大丈夫です。一日何回か、一回あたり1分くらいやりますと調子が戻ってくるのではないでしょうか。
 よく解らない方は”顔の整体”を受けに入らしてください。頭や顔を整えるとスッキリすると思います。

 仕事がら、筋肉や骨格に関する専門知識以外のことは、ある程度浅くてもいいから広く知る必要があります。ところが目・鼻・耳といった感覚器官に関する書籍はとても科学的といいますか、専門的で、なかなかすんなりと頭に入ってきません。
 そんな中、このたびブルーバックス(講談社)から発刊された「驚異の小器官 耳の科学」を見つけました。まだ発刊されて間もないのですが、私にとって読みやすい本でした。
 感覚器官は微妙な働きをするところですから、ちょっとした認識の違いが結果を大きく左右すると言いますか、見立てを謝るとまったく何も改善しない領域です。専門知識のほとんどない私が、これまでの施術経験から見いだしてきた見解が果たして正しいのかどうか、医師や科学者はどのように考えてアプローチしているのか、そんなことが知りたかったのです。


 この本はなかなか解りやすかったです。そして私たちが普通に疑問に思っていることなどに正面から答えを出してくれています。
 耳の病気は小さなお子さんを抱えている人にとっては何よりも”中耳炎”が気になるでしょうし、働き盛りの方々にとっては突発性難聴やめまいなども気になるところです。高齢者にとっては加齢性の難聴、補聴器の選び方が身近な問題としてあると思いますが、それについてもストレートに回答を出してくれています。また耳垢や耳掃除についても詳しく書かれていて、「耳かきで皮膚を傷つけないよう気をつけなければいけない」と言ってきた私の見解が正しいことが解って良かったとも思っています。ただイヤホンの使いすぎに否定的な私は、そのことについても触れてあればいいのにな、と思っていましたが、それはありませんでした。

 ところで本日は、はるばる茨城県より右耳の難聴(音が響く)、右側腰痛、右膝の腫れと痛み、という右半身に三つの症状を抱えた方が来られました。予約は60分コースでしたし、茨城ではまた来ていただくというわけにもいかなし、ともかく時間内にこの3つを何とかしないといけいない、という施術を行いました。
 腰痛と膝の不具合に関しては、頻繁にやっている施術ですからそれほど緊張するようなことはありません。ところが難聴に関しては原因として何が潜んでいるかわかりませんので、本当に心を集中して取り組まなければなりません。それも短時間で結果をださないと申し訳ありませんから。
 そこでこの本を読んで知った知識として、左右同じ音を聞かせても右耳だけ響いて嫌な思いをするのは、”耳管開放症”という病名で、本来閉じているべき耳管が開いてしまっているため、音がそこで共鳴し嫌な響きとなってしまう、ということが頭に浮かんできました。つまり、耳管の働きが悪いということです。それを念頭に施術を行いましたが、結局のところはいつもと同じで、強い噛みしめ癖によって咬筋がガチガチにこわばり耳のある側頭骨が大きくずれているのを修正することでした。15分くらい念入りにこわばりを取っていき、最後に音を鳴らして響かなくなったのを確認して施術を終えました。そして「噛みしめ癖が原因ですから、それに注意してください。 仕事に集中しているときとか、きっと噛みしめているはずですから。」とアドバイスをしました。
 結局、60分で要望されていたことをこなすことができて、私もほっとしました。

 本を読んで得た情報が役に立ちました。私の行ったことは耳鼻科の先生とはまったく違うアプローチでしたが、結果をすぐに出すことができて自分なりに改めて自信につながりました。
 難聴でもさまざまな状況があるということを本から学びました。すべての状況に対して私のやり方で結果が出せるかどうかわかりませんが、今後の施術に役立つ情報を得ることができました。

 頭が寝ていると言っても、それは眠りのことではなく、本来すっと垂直になっているはずの頭頂部が横に倒れているという意味です。

頭頂部が寝ている

 これまで本当にたくさんの頭を触ってきましたが、その80%位の人は頭頂部が右側に少し倒れています。そしてさらに右側に捻れている場合も多いです。その他には、下顎が右側に寄って引き上げられている人も多いです。ですから顎のエラ(下顎角)が左右で高さが違います。
 頭頂部(前頭骨)が右に捻れ下顎も右上に寄ってしまうのは、右側の噛みしめや歯ぎしりの癖が原因である場合が多いです。咬筋や側頭筋がこわばっているためにそうなっているので、右利きの多い私たちは、やはり顎も右側使いに偏っているのかもしれません。
 ところが頭頂部が右に倒れているのは直接噛みしめや歯ぎしりの癖とは関係がないようです。後頭部の骨(後頭骨)が歪んでそうなっている場合もありますし、右の側頭骨が下がってしまいそうなっている場合もあります。
 この寝ている頭頂部を起こしてあげると皆さん「気持ちが良い!」と言います。なんとなくボヤーッとしていたものがスーッとするようになると言います。

 私のところに来た方には、ギックリ腰や坐骨神経痛の激しい痛み、その他の強い症状の方を除いて、それが肩こりであったとしても必ず首や頭に触り状態を確認します。それで”頭が倒れている人が多い”と実感しているのですが、これを修正するともっと頭がスッキリして回転も良くなると思うことがしばしばあります。残念ながら施術時間の関係で、本人の主訴を改善することに時間を割くので、このことはほとんど手つかずの状態で帰っていただくことになってしまいます。
 ですから来店の際には、時間をとって「頭もスッキリしたい」と申し出てください。

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