この寒さの厳しい季節、来店される方の多くは案の上、体の芯が冷えています。腰が重たい、関節の動きが悪い、膝が痛む、お腹が張る等々、体が冷えるだけでもたらされる症状があります。体の機能は本当に正直で、温かい時期は不調を感じなかったものが、体の芯がちょっと冷えただけですぐに不調を訴えるようになります。
 さて以前にも、体の冷えに対しては足裏の小腸区を施術するのが効果的だと記しました。今回はそれに加え、手の反射区への施術を紹介します。
 
手の小腸区施術

 私の母が薬の飲み間違いで、昨年12月に入院した話の続きになりますが、彼女は激しい口内炎になり、一時的に水すら口に入れることができなくなりました。食事を摂っていないので当然体は冷えます。私は一日おきに見舞いに行きましたが、その時必ず行っていたのが、手と足裏の反射区への揉みほぐしと、お腹への施術と、ツボの合谷と足三里への指圧でした。退院して一月ほど経ちますが、今でも毎朝20分くらい手と足裏の反射区への揉みほぐしを行っています。
 体が冷えていますと、この反射区の部分(うんと奥の方)はコリコリと硬くなっています。それを揉みほぐすのですが、最初はじんわり優しい感じで始めますが、すると次第に奥の硬い部分が浮き上がってきます。そこまでは本人も平然と気持ちよさそうな顔をしていますが、それから浮き上がってきた硬いコリコリをかなり強めの力で指圧しながら揉みます。すると途端に顔が歪んでいき、もだえるほどに痛みを感じるようになります。「普通の人はきっとこのあたりで止めてしまうのかな?」と思いながら、私は力を弛めません。あまりにも痛がるようでしたら揉みを止めジワーッと指圧するだけに変えます。すると間もなくコリコリだったところがフワーッと弛むようになって血液が回り出すのが感じられるようになります。ここまで到達しますと「なんだか背中が温かくなってきた」という母の言葉が返ってきます。
 それを両足裏、両手へと20分くらいかけて行っていますが、顔色が良くなって目に輝きがでるようになります。[目がハッキリしてきた」と言いだし、体全体の筋肉も柔らかくなります。

 私は来店される方々に必ずと言っていいほど手と足裏への施術は行いますが、今の時期は小腸区から太陽神経叢(腹腔神経叢)への施術は念入りに行っています。
 私はいわゆる足つぼマッサージもメニューに入れていますが、足の反射区に関しては全部を信じているわけでもありません。(経験的に効果を実感していないという意味です。)それでも、胃・膵臓などの消化器系、腎臓、小腸、頭については効果を実感しています。
 反射区への施術のポイントは、全部をまんべんなく刺激するよりも、焦点を絞ってしつこいくらい念入りに行うことです。そうすることで反射区は嘘ではないということがわかります。ちょこちょこっとやっただけでは“ただ気持ちいい”“足がスッキリした”で終わってしまうでしょう。

 この時期、体の内部が冷えていると感じる方は、是非小腸区から太陽神経叢にかけての部分を痛みに耐えながら指圧してみてください。

小腸区への刺激