前頭部や眉間のところが痛くなる頭痛の多くは、顔面がお腹の方に引っ張られているか、頬が下に下がっていることが原因であると考えられます。痛みや重さとしては額や眉間の部分に感じられることがほとんどですが、顔の筋膜や皮膚も引っ張られているため、表情がこわばり、なんとなく機嫌が悪いような顔つきになっているかもしれません。
 また眉間にシワを寄せる癖のある人は、それだけでこの部分の筋肉がこわばりますので、頭痛になる可能性もあります。
 それ以外には、頬や鼻の骨が下に下がったため、この部分の筋肉や筋膜がこわばり頭痛や違和感を感じる場合もあります。
前頭部の頭痛
 顔面全体が下に引っ張られる原因として一番に考えられることは、腹筋がこわばり胸(胸郭)を引き下げるため、それにつられるように首の前面から顔面にかけての筋膜が引っ張られ、それらがこわばってしまうことです。
 このような人は頭痛だけでなく、胃や腸や下腹部の不調も同時に抱えていると考えられます。例えばお腹が冷えたとします。すると腹筋の臍辺りの部分の働きが悪くなります。つまりこの部分の筋肉がゆるんでしまうということです。すると、その弛みを補うようにみぞおち辺りの腹筋が収縮して硬くこわばります。この部分の硬いこわばりは胃や大腸を圧迫しますので、それらの働きがわるくなります。そしてみぞおちの部分にできたこわばりに引っ張られるように肋骨(胸郭)が下がり顔面が下がります。
 また骨盤が前傾した状態になり恥骨の部分が下がりますと、それだけで腹筋はこわばりますので同じような状況になります。太りすぎでお腹が大きく前に出ている人は骨盤が前傾している可能性が高いです。そういう人が額や眉間に違和感や重さや痛みを感じるのであれば、お腹を引っ込める努力が必要になると思います。

 顔面全体ではなく頬が下がっている人はかなりいます。私たちは日々食事をしたり会話をしたり、笑ったり、いろいろな表情をしますが、それによって顔面の筋肉もこわばったりします。特に口から頬にかけての筋肉は大変よく使いますので、カチカチにこわばっている人が多いです。するとそのこわばった筋肉に引っ張られるように頬の骨や鼻が下がります。若かった頃に比べて目元から頬骨にかけての部分が拡がっているように感じる人は頬が下がっていると考えられます。
 このような人は頭痛だけでなく上瞼も下に引っ張られているため、目の開け方が不十分になりやすいですし、目を大きく開くとき額の筋肉も使うようになりますので、額にシワができやすくなります。
 施術によってこのこわばりを解消しますと、楽に大きく目を開けることができるようになりますので、顔の印象がかなり変わると思います。

 眉間にシワを寄せる癖のある人は、その癖を改善するするしかありません。視力や見え方、焦点の合わせ方などに弱点があるため眉間にシワを寄せてしまうのであれば、それらを改善する工夫が必要です。考え事をするときシワを寄せてしまうのであれば、気をつけなければなりません。子供の頃はそんな癖は持っていなかったのに、今はそのような癖になっているのであれば、何かが原因してそうなっているわけですから、それを探しだし改善する必要があるでしょう。そうでなければ頭痛と生涯付き合って行かなければならないということになります。

 前頭部に限らず頭に“孫悟空の輪”がはめられたように締めつけられる頭痛もありますが、それは目の疲労や血液循環が関わっている場合が多いです。頭蓋骨の中身にゆとりがない、あるいは頭全体がこわばって硬くなっていると表現した方がいいかもしれません。この原因はケースバイケースなので、“これが原因です”と特定することはできませんが、施術することによって改善することは十分できます。
 また頭頂部が痛む頭痛は、後頭部・側頭部・前頭部の頭痛のどれかにあてはまるか、複数が同時に起こっている可能性もあります。それは実際に施術を行うことによって原因が特定でき、改善できます。