ゆめとわのblog

ホームページとは違った、より臨場感のある情報をお届けしたいと思っています。 また、テーマも整体の枠を飛び出してみたいと思います。 ホームページは以下です。 http://yumetowa.com/ お問い合わせはメッセージ欄でお送りください。

 「骨盤が歪む」「骨盤が拡がる」という言葉を皆さんはどのようにイメージされますか?
 また、例えば骨盤が歪んだ場合、どのような弊害がもたらされると思われるでしょうか。
 私たちの体は骨盤から出発していると、発生学的に理解することができます。まず骨盤ができ、それが頭の方へ長く伸び、骨盤と頭部とその中間(背骨)に分かれました。その後、骨盤部と頭部から足と手が発生し動物となりました。それは学問的な面だけでなく、実際に筋肉の性質を観察すると、そのようになっています。腕と手の筋肉は収縮するとき頭部に向かって動きます。足や下肢の筋肉は骨盤部へ、頭~背中・腹部の筋肉も収縮すると骨盤に向かいますので、触診することによってそれが実感できます。つまり私たちの体は、伸びるときは骨盤から遠ざかる方へ、縮むときは骨盤に戻る方へとエネルギーが流れているということであり、体の中心は骨盤であると言うことができます。
 その骨盤が歪んでしまうということは体の中心が歪むということですから、体全体のバランスがおかしくなってしまうと考えることができます。そういう意味で、骨盤の安定性は非常に重要だと言えます。

骨盤における靱帯

 その骨盤は、腸骨・坐骨・恥骨が一体となった一対の完骨と仙骨・尾骨が仙腸関節でつながってできていますが、なによりも安定性が必要なため、骨と骨をつなぐじん帯でガチガチに固められていて、あたかも全体が一つの骨であるような強さを持っています。
 女性が出産するときには、このガチガチに固められている骨盤を大きく開かなければならないわけで、その時に強烈な痛みを感じるのでしょう。産後はじん帯を伸ばして開いた骨盤を元に戻さなければならないので、産後の安静とケアがとても大事になります。じん帯が戻りきらないうちに動いたりして、その状態が常態化すれば、産前・産後で" 体型がすっかり変わってしまった"とか、" 体に不調が現れた"といった症状が起きる可能性が高くなります。何故なら、骨盤が体の中心だからです。

 さて、この強靱なじん帯が伸びてしまった人を時折みます。お尻(骨盤)を強く打撲してしまったとか、あるいは強い力を使った骨盤矯正を継続的に繰り返したという人です。
 スポーツ選手など激しい運動をしている人たちの間では、膝や肘のじん帯を損傷して手術をしたという話をしばしば耳にします。膝や肘、あるいは肩の損傷であれば、体の機能の不都合も部分的なものですむかもしれません。ところが骨盤のじん帯損傷となりますと、体のあらゆるところに不調や不具合が及ぶと考えるべきだと私は思います。
 骨盤のじん帯を損傷すると、骨盤はグラグラになってしまいます。すると骨盤に関係する筋肉は動作の足場が不安定になりますのでこわばります。水の上に板を置いてその上に立っていることを連想してみてください。足場が不安定だと体も心も緊張させて対処しようとすると思います。それとまったく同じで、筋肉は骨を足場として動作しますので、その骨がグラグラ動いていたのでは、筋肉がこわばって硬くなるのは当然のことです。そしてこの状態、つまり変調してしまった筋肉が骨盤を歪ませる結果をもたらすと考えてよいと思います。
 このようにして骨盤が歪むと、その歪みの影響は背骨をつたわり頭蓋骨を歪ませます。首も上半身も、もちろん骨盤につながっている下半身も歪んでしまいます。そして機能がおかしくなります。

 ところで、普通の人に解りづらいことの一つとして“筋肉とじん帯の働きの違い”があると思います。学問的に正確ではないかもしれませんが、イメージしやすいようにお話しします。
 “じん帯”は関節で骨と骨とがある一定以上離れないようにしている骨に結んだヒモのような働きをしています。“筋肉”は骨を足場に別な骨と結びつき、自ら伸びたり縮んだりして骨に動きをもたらす働きをしています。例えば肘から下(前腕)の骨と肘から上(上腕)の骨をつないで、肘を曲げたり伸ばしたりする働きをします。じん帯は基本的に自ら伸びたり縮んだりする働きはありませんので、肘を曲げたり伸ばしたりすることはせきませんが、前腕と上腕の骨がそれ以上離れて脱臼しないようにしています。
 そして筋肉にはもう一つ重要な働きがあります。それは骨と骨の位置関係を積極的に決めるという働きです。
 例えば、肩関節で肩甲骨には上腕骨を収めるための凹みがあります。その凹みに上腕骨の頭がきちんと収まっているのが正常ですが、その働きをするのはじん帯ではなく筋肉です。幾つかの筋肉が協力し合って上腕骨頭が所定の場所にきちんと収まるようにしています。
 あるとき、強い力で腕を引っ張られたとします。すると筋肉は伸びてしまい腕が肩から脱けそうになります。それを阻止するのがじん帯の役目です。じん帯は骨と骨が離れないようにする最後の砦です。時折、外力が強すぎてじん帯の能力を超えてしまうと、じん帯損傷などになり、脱臼してしまったという状態になります。

 さて、筋肉の話をもちだしたのは、仮に骨盤のじん帯の一部が伸びたり損傷したりした状態であっても、筋肉の働きがしっかりしていればじん帯の弱さを補うことができることをお話ししたかったからです。損傷したじん帯は元の状態に戻るまでに時間がかかるかもしれません。しかし筋肉の働きを戻すことはじん帯ほど時間がかかるものではありません。
 よしんば無理な施術などで骨盤のじん帯を損傷したのではないかと疑われている方も、筋肉(や筋膜)の働きを回復させることで骨盤の歪みを修整することは可能ですし、そうなれば完璧ではないまでも普通に日常生活を送ることはできるようになると思います。

 尚、ここで注意していただきたいのは、筋肉の働きを回復させるための施術が必要だということです。揉みほぐしたり、伸ばしたりすることではありません。ましてや外力で骨盤矯正することでもないし、木槌で骨盤を叩くことでもありません。(そのような施術法があるようですが) 
 そのことに是非注意してください。

 時々、「この人、骨盤の位置がもっと上にあるはずなのに?」と思えることがあります。骨盤が後に傾くとお尻が下がってしまうのですが、そういう人はかなり多くいます。これは下半身を整えていくうちに自然と改善できますが、骨盤そのものが下がってしまっている場合はなかなか厄介です。
 このような人は、”かつてはもっとジーンズ姿が決まっていたのに”とか、”もっとウエストにくびれがあったのに”とか“だんだん脚が短くなってしまっているようだ”とか感じているかもしれません。
 さて、骨盤が下がるということを筋肉の働きという観点で考えてみます。
 お腹側では、肋骨(胸郭)と骨盤を結ぶ主な筋肉には腹直筋、外腹斜筋、内腹斜筋があります。これらの筋肉を整えることはそう難しくありません。これらの筋肉の働きが悪い場合は骨盤の前側が下がります。そしてこのような人もけっこういます。
 一方、背中側では脊柱起立筋群が首から骨盤までつながっていますが、これらの筋肉の働きが悪い場合は骨盤の後ろ側が下がります。このような人も多くいますが、この脊柱起立筋群を整えることもさほど難しいことではありません。
 骨盤全体が下がっている人の場合、上記に加え別の筋肉の働きも悪いということがわかってきました。一つは大腰筋であり、もう一つは腰方形筋です。
 大腰筋(ホームページでも紹介しています)は背骨の前面と股関節(大腿骨小転子)を結んでいますが、その働きは“もも上げ”をしたり、腰椎をしっかりさせ立位での姿勢を正しく保つことなどです。もも上げ運動や自転車こぎなどですぐに疲れてしまう人は大腰筋の働きが悪いのかもしれません。
 腰方形筋は肋骨の下部と骨盤(腸骨)を結んでいます。その働きは上体を横に曲げる(側屈)ことです。上体が動かない場合は、骨盤を引き上げますので、いわゆるモンローウォークなどのように歩行時に骨盤が左右に揺れる動きを生み出す筋肉と考えてもよいと思います。腰方形筋の働きが悪いと、歩き姿に若さが見受けられなくなってしまうと言っていいかもしれません。

大腰筋02
腰方形筋

 さて、骨盤全体が下がっている問題を解決するためには、大腰筋と腰方形筋の働きを良くする必要があると私は考えています。これらの筋肉はいわゆるインナーマッスルでありケガとか大きな衝撃とかがないかぎりそう直接的に傷めるところではないと考えられます。ですから多くの場合、別の筋肉が傷むか疲弊し、その影響(連動性)で働きが悪くなっていると思われます。実際の施術では、その筋肉を探し出し、それを修正するようにします。
 加齢にともなって歩き方に若さが失われているのであれば、日常生活での癖が原因であると考えられますし、捻挫や骨折や手術やスポーツなどで過去に体を酷使したことがあるならば、それらの中に原因がある可能性が考えられます。先日来店された方は、数年前に受けた顔への強い整体手技によって全身に不調が現れ、その中のひとつが”骨盤の位置が下がって短足になった”というものでした。またフラダンスは腰方形筋をたくさん使う踊りですが、踊り続けることによって筋肉が疲弊してしまうということも考えられます。

 “体型の変化”という視点では、骨盤周りの変化は大きなウエイトを占めます。
 “骨盤が拡がると太るといわれているので骨盤を締めてほしい”という要望が多いのですが、それだけでなく、骨盤の位置そのものの変化も注目していただければと思います。

 昨日読んだ本に、私たちの肉体にある感覚器官(目・鼻・耳・舌・皮膚)と内面にある知性についての話がありませしたのでご紹介します。

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 太陽や月はこの世を照らしています。部屋の明かりは家の中のいろいろな物を照らし出します。太陽が輝き、月が照らし、火が燃えていることが、どうしてみなさんにわかるのでしょう。光が輝いてものを明るく照らしていると、どうして言えるのでしょうか。自分の目でその輝きを見ているからです。目がなかったら、太陽や月の光が見えるはずはありません。ところでどうして目はものを見ることができるのでしょう。
 眠っているときや、目を閉じているときも、間違いなく意識の光は輝いています。ですから、知性の方が目よりもはるかに明るく輝いているのです。それを教えてくれるお話をしましょう。
 盲目の男と足の不自由な男がおりました。ふたりで乞食をしながら、村から村へと渡り歩いていました。盲目の男は足腰が丈夫で、足の不自由な男は目がよかったのです。足の不自由な男は、盲目の男に肩車をしてもらっていました。そうやってお互いに助け合って、村から村へと旅をつづけることができました。あるとき、道の途中で立派なキュウリの畑を見つけました。足の不自由な男は盲目の男に言いました。
「おい相棒、うまそうなキュウリが畑にあるぜ。ひとつ畑に忍びこんで、いただいちゃうっていうのはどうだい。ちょっと休んでから、先へ進もうや」
 盲目の男は足の不自由な男に言いました。
「でも相棒、気をつけてくれよ。どこかで見張りが目を光らせているかもしれないからな」
 足の不自由な男は言いました。
「大丈夫だ。誰もいない」
 盲目の男は言いました。
「畑のまわりに柵や門があったら教えてくれ」
 足の不自由な男は言います。
「柵も門もないみたいだな。さあ入ってめしにしようじゃないか」
 盲目の男はすぐに言い返しました。
「よォ相棒よ、ここのキュウリはきっと苦くて食えたもんじゃないぜ。だって、見張りも柵も門もないんだからな」
 この男は目は見えなかったけれど、知性をはたらかせることによって、目が見える男よりも正しくものが見えていたのです。目に光を与えるのは、知性です。
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 知性の方が感覚器官よりも優位にあるというのが本来の姿なのに、今の私たちの社会は感覚器官を刺激するもので溢れているために、知性が曇ってきているのかもしれないと、悪いニュースを見聞きする度に思ってしまいます。

噛みしへの施術

 今朝起きたら久々に頭痛がしました。トイレで腹に力を入れると頭痛が強調されました。
 昨晩の夢見が悪かったのか、きっと夜中に食いしばっていたのでしょう。すかさず頬を触りますと、咬筋がコリコリと硬くこわばっていました。
 頭痛を訴えて整体に来られる方には、「多くの頭痛は歯ぎしりや噛みしめ、食いしばりによって咬筋や側頭筋など咀嚼筋がこわばってしまい、頭皮もこわばるので頭を締めつけた状態になるからです。」と言っていましたが、今朝は私がその状態でした。この3日ほどとてもハードな日々を送っていたので、疲れもだいぶ溜まっていたのかもしれません。噛みしめの原因を特定することは難しいことです。
 さて、お店には行って掃除や朝の支度を終えて、自分で咬筋のこわばりを解消するセルフケアを行いました。(写真参照)
 最初のお客さんを迎える頃はまだ少し頭痛が残っていましたが、そのお客さんが終わるとすっかり良くなっていました。
 仕事で動き、血液循環が良くなったこともあって頭痛が解消したのだと思います。

 頭痛や片頭痛に襲われたときには、このセルフケアは有効だと思います。
 コツは、強めの力で指圧することです。けっこう痛みを感じますが、それくらいでないと咬筋のこわばりは取れません。しばらく指圧し続けていると「痛い!」から「痛気持ちいい」に変わっていくと思います。すると頭痛もおさまってくるでしょう。
咬筋はちょっと大きく、頑固な筋肉です。何カ所かに分けて指圧してみてください。ゴリゴリ揉んだり、グイグイしたりすると筋線維を傷つけることにつながりますので、ジワーッと一個所1分くらい継続して丁寧に指圧するようにしてください。

こちらのページも参照してください。
http://www.yumetowa.com/seitai/column/kamisime.html 

僧帽筋の「ゆ」による首の傾き
 この何日かで、首の傾きを修正してほしいという人が二人ほど来ました。
 一人は“お父さん”で、いつも赤ちゃんを寝かしつけるのに左肩に赤ちゃんの顔をのせるように抱っこしているという人です。もう一人は、高校生の時(10年以上まで)ずっとカバンを左肩にかけて通学していたという人です。
ともに僧帽筋の上部線維がゆるんで伸びてしまったという状態でした。
 この修正方法は単純ですが、僧帽筋線維の中で弛んでしまっている部分の働きを回復させることです。それはその部分に指先をあてて細胞の働きが良くなるようにするだけのことです。
 しかし、ちゃんとその部分にピンポイントであたらないと何の効果もありません。また、弛み具合(ダメージの強さ)によって一度の施術だけでは回復しきれないため、日々ご自分でケアしないといけない場合もあります。
 今回はお二人の内、高校生の時にカバンを掛け続けていた方の人は、日々のケアが必要な方でした。ケアの方法はお教えします。

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