ゆめとわのblog

ホームページとは違った、より臨場感のある情報をお届けしたいと思っています。 また、テーマも整体の枠を飛び出してみたいと思います。 ホームページは以下です。 http://yumetowa.com/ お問い合わせはメッセージ欄でお送りください。

 お腹の冷えが胃の不調につながるというお話しです。
 本来は噛みしめによる顎関節の不調で当院を訪れた女性なのですが、慢性的な胃の不調を抱えていて病院で処方される胃薬を欠かすことができない状態です。
 この方は寒い季節だけでなく真夏の暑さが厳しいときでもお腹が冷えています。「アイスクリーム好きですか?」と尋ねると「毎日食べるのが生きがいの一つ」とのことです。毎日のアイスクリームはまずいです。アイスクリームは半ば氷を直接胃の中に入れているようなものです。お腹が冷えないわけがありません。私は「では、アイスを口の中で溶かしきってから飲み込んでください。」とはかない抵抗を示すのですが、どうするかは本人次第です。

 この方はだいたい月に一度くらいのペースで来店していました。胃の調子を整えるためではなく、噛みしめによる顎関節の不具合を調整するためです。(噛みしめてしまう原因は心理的ストレスによるものです。その原因は職場にあるので、回避できません。)
 ところが私が気になってしまうのは胃の方です。
 「ただお腹を温めて大切にするだけで良くなるのに‥‥」とつい心の中で思ってしまいます。
 元々の体質に加えアイスクリームという敵がいて、それを月に一度お腹を温めたからといって根本的な解決にはつながりませんが、それでも私の思いを伝えるために必ずホットパックでお腹を温めながら、腹筋の働きがよくなるような施術を行っていました。
 そして前回、業務で使っているホットパックを貸し出しました。「これをレンジで2分30秒チンして、寝るときにお腹にのせてください。毎日やってください。」と言葉を添えて。

 その後2月経っても音沙汰がありません。「毎日ちゃんと温めているのかなぁ。調子はどうなのかなぁ」、などと時々思い出しては気になっていました。
 そうしたら、一昨日電話が入って「顎がまたガクガクで‥‥。でも、毎日温めていたら胃はすごく調子いいです」と予約の電話が入りました。
 昨日来店されましたが、確かに胃の状態は良いようです。お腹の感じも良くなっていて呼吸も楽にできていました。ただ、咬筋がものすごく硬くなっていて顎の不具合は増強していました。
 「同じようなものを見つけて買ったので返却します」とホットパックを返してくれました。

 レンジでチンして温めるホットパックは薬局などで手軽に手に入りますが、実際のところあまり良いとは思いません。ここで使っているのは、30分くらいしか実用的な温度を保つことはできませんが、湿気を含んだ熱を出してくれるものですし、結構高温になりますので短時間でお腹を温めることができます。ちょうど蒸しタオルで30分くらい温度を保ってくれるようなものです。
 この方が買われたのは6000円くらいと仰っていました。

 特に女性にとっては“お腹の冷え”は大敵だと思っています。婦人科系の不調や病気で悩まれている方には是非、お腹を積極的に温めることをお勧めします。また、今は健康でも、予防のためにお腹を温めてください。これから寒い季節に変わっていきますので、”シャワーで済ます”ということはなくなるかもしれませんが、湯船にゆっくり浸かる時間を増やしてください。そして腹巻きなどもしてください。

 一月に一度くらいのペースで訪れる若い女性がいます。細かい内容はよく知りませんが、彼女は朝から夜遅くまで一日中パソコンに向かった仕事をしています。右手でマウス、左手でキーボードをこなすような仕事だそうですが、とても集中力の強い人で、仕事に取りかかったら時間を忘れて熱中してしまうということです。
 彼女の悩みは目が見えにくくなり、画面が見づらくなると仕事に集中できずストレスが溜まることです。今流行のドライアイなどの病気ではなく、目がかすんだりモヤモヤがかかったりするうち“見てるけど見えない”状態になってしまうとのことです。
 当初は、目の使いすぎ、いわゆる“疲れ目”ではないかと思いました。確かにコメカミの辺りもパツンパツンに張っていましたし、目の周りの筋肉もこっていました。これらの張りやこりを取れば良くなるのではないかと思いまして、そのような施術を行いました。ところが「まだ見えない」と言うのです。
 それでは、原因は別のところにあるに違いないと思い、いろいろと質問を始めました。
 「マウスは普通の形で、人差し指でクリックするの?」
 「画面は正面にあるの?」
 「画面の見方は下向き加減ですか、上向き加減ですか?」
 「机と椅子はどんな感じですか?」 等々
 すると、「椅子に座っていても足は地面から浮いている」という気になる答えが返ってきました。
 つまり、足が浮いているということは、坐位の姿勢を保つために股関節付近に力が入り続けている可能性があるということが推測されます。そして整体ベッドの高さを調整してベッドにそのような姿勢で座ってもらいました。股関節から下肢にかけて筋肉を調べていくと案の定、長内転筋の股関節付近がとても硬くなっていました。「このこわばりを取れば目が開くかもしれない」と思いまして、本人はけっこう痛がりましたが、それをほぐしていきました。すると姿勢も良くなり、明らかに目が大きく開いていくのがわかりました。そして「見えるようになった!」と彼女の答えが返ってきました。
 足が浮いているのが良くなかったのです。ですから「机と椅子の高さを調整して足がちゃんと床に着いて股関節に力が入らないようにしてください。」と言いました。ところが「机も椅子も変えることはできない。」という返事です。
 「では、どうしよう?」と考えました。そして一つの案として、何か足置きになるような台を置いて、その上に足を置いて作業するように進言しました。

 今は、台を置いて仕事をしているとのことです。それでも股関節に力を入れてしまう癖はそう簡単には治らないようで、仕事に集中してしまうとすっかり忘れてしまうとのことです。それでも、以前のように“ものすごく硬い”というこわばりではありませんので、施術も簡単で短時間ですみますし、来店される間隔も長くなっています。きっとそのうち“目が見えない”悩みから解放されるときが来るのではないかと思っています。

 さて彼女の場合を少し説明します。彼女の目の不調は目の酷使や疲れ目も原因ではありますが、それ以外に血液循環が悪いことが考えられます。普通、顔の血液循環については、鎖骨下静脈の流れに注目しますが、彼女の場合は鼡径部での循環不良が原因だと思われます。
 体全体の血液循環に関しては二つのポイントがあります。(動脈は省きます)
 一つは鎖骨下静脈。ここには上半身と頭と体表の静脈血とリンパが集まりますが、最終的に心臓に戻る前に鎖骨と第1肋骨の間という非常に狭いところを通過しなければなりません。体に歪みがありますと、ここの流れが悪くなりますので、顔がむくんだり、手がむくんだり、頭がボーッとしたりする症状が現れます。
 もう一つは股関節の前面に位置する鼡径部です。下肢からの静脈がここを通過して内臓からの静脈と合流して心臓に戻るのですが、この鼡径部もとても狭い場所です。(写真参照)

鼡径部01

鼡径部02

  鼡径部には縫工筋、腸骨筋、大腰筋、恥骨筋、長内転筋などの筋肉と鼡径靱帯に囲まれた三角形の隙間があります(大腿三角)。その狭い中に大腿動脈、大腿静脈、リンパ管が通っています。
 座り続けますと腸骨筋、長内転筋はこわばってしまいます。腰痛などで大腰筋や腸骨筋がこわばる場合もあります。筋肉はこわばると太く硬くなるので、鼡径部の隙間がさらに狭くなり、大腿動脈、大腿静脈、リンパの流れを悪くします。
 
 目のトラブルは、だいたい顔周辺や上半身の調整で対応できるのですが、今回のように鼡径部の、それも長内転筋という鼡径部の端っこに位置する筋肉の状態が影響を与えることを知ると、体の仕組みはまだまだわからないことだらけだと、改めて実感しました。

 私たちの体型は、子供の頃は“伸びやかな感じ”だったものが加齢とともにだんだんと”ずんぐり”あるいは”ゴツゴツ”しだしてしまうものです。「大人になっても伸びやかでいられるためにはどうしたらいいのかな?」とつい考えてしまいます。
 加齢によって筋肉の質そのものが少しずつ柔軟性を失ってしまう、ということもあります。それは仕方がないことなのかもしれません。それ以外では、普段の姿勢や体の使い方に偏りがあって、全身的に体型が崩れてしまう、というのもあると思います。こちらは整体的手法でなんとかできる分野です。

 今回は小殿筋を中心に、O脚を例にとり考えてみます。
 お尻には殿筋とよばれる筋肉が3つあります。一番外層が大殿筋、その深部に中殿筋、最も深部に小殿筋があります。大殿筋はお尻の厚みに関係し、椅子から立ち上がる、階段を昇るなど重力に対抗するときに働きます。中殿筋は歩く動作で片足立ちになるときバランスをとるなどの働きをします。そして小殿筋は中殿筋と合わせて下肢を横に開くときなどに働きます。
 O脚は、多くの場合、その出発点は股関節だと私は考えています。股関節で太ももが外に開いてしまうため膝と膝の間が離れてしまい、しかし踵と踵を合わすように体が自分で調整するために軽いO脚となってしまうのではないでしょうか。(それがちょうど施術前の写真です)
 その他に内股や反張膝はO脚の大きな特徴ですが、そこにはまた別の問題も絡んできますので、今回は股関節における小殿筋との絡みについてだけ取り上げます。
小殿筋のこわばりとO脚

 小殿筋は下肢を横に開く(外転するという)ときに働く筋肉と申し上げましたが、つまり収縮すると大腿骨が外に開くことになります。ガニ股の人、少々O脚気味の人、大転子が外に出っ張っているように感じる人、これらの人は小殿筋がこわばっている可能性が高いです。O脚歴が長い人は小殿筋のこわばり以外にも下肢の筋肉に変調があります。
 小殿筋がこわばってしまう原因として多く見受けられるのは、内転筋の働きが悪いことです。立位や歩行時に足の小指側に重心が行ってしまう人は内転筋の働きが悪いと考えられます。ですから施術方法としては内転筋として一番深くにある短内転筋がしっかり働くようにすることに重点をおきます。

O脚と猫背の改善

 写真の場合は、下肢では短内転筋の働きを良くすることだけを行いました。その他には肩が内側に巻き込むような状態でしたので、それを前鋸筋や顔への施術で修正し、腹筋にもこわばりがあってお腹の伸びが悪かったので、それを足先へ施術で修正しました。
 モデルの人は26歳ですが、60分程度の施術でここまでスタイルが伸びやかになりました。腹筋の伸びも良くなったためバストの位置も上がりました。もう少し肩まわりを修正すれば理想に近い状態になると思います。

 この人のO脚は目立つほど進んだ状態ではありませんでしたので、小殿筋と前鋸筋だけの修正でこのようになりましたが、状態がもっと進んでいる人の場合は、他にも修正しなければならない項目が出てきます。
それについてはホームページのこちらを参照してください。 

 顔のトラブルでやって来る人の話を聞きますと、少し前には“コルギ”に代表されるような、強い力で頭蓋骨を動かす施術によるものが多かったのですが、最近になって口の中に手をいれて口腔の筋肉を弛めたりする施術によるものが増えてきました。
 同業者として情けない限りです。“整体”に対して不信感を持っている人が多いのもうなずけます。
 解剖学的に見れば、口の中は間違いなく内臓です。腸の延長線上に顔があります(顔のことを内臓頭蓋といいます)。顔面ですらそうなのですから、口の中は内臓そのものと考えなければなりません。口の中に手を入れるということは、胃の中に手を入れたり、腸の中に手を入れたりするのと同じです。何かを確認するためにどうしても手を入れる必要があるのなら、本当に慎重に丁寧に優しくしなければなりません。口の中から筋肉を操作するなんて、明らかに一線を越えています。

 もし、そのような施術をする整体院などに通ってらっしゃるなら、体に支障が出ないうちにやめていだきたいと願います。
 もちろん、頭蓋骨や顔面をグイグイ押して矯正しようとするところも同様です。 

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