ゆめとわのblog

ホームページとは違った、より臨場感のある情報をお届けしたいと思っています。 また、テーマも整体の枠を飛び出してみたいと思います。 ホームページは以下です。 http://yumetowa.com/ お問い合わせはメッセージ欄でお送りください。

 噛み合わせや舌に関係する症状などについては過去に取りあげましたが、悩んでいる人が度々来店されますので、改めて整理してみます。

噛み合わせと噛み方
 過去に歯科治療で歯を削ったり、歯列矯正を行ったり、あるいは片噛みの癖など影響で噛み合わせがおかしくなったと感じている人がいます。噛み合わせが気になり出しますと心理的にもスッキリしませんし、体調もなんとなく悪くなりますので、都心の専門的な歯科クリニックに遠くから通われている人もいます。
 実際、噛み合わせが合わないことは、単に「噛み合わせがおかしくて不快」という心理的な問題を超えて、必ずからだに悪い影響を及ぼすと私は考えています。
 自然界には陰陽・表裏という原理原則があります。陰と陽、表と裏はまったく性質の違う存在だけれども、二つを切り離すことは不可能で、陰があるから陽があり、表があるから裏がある、という互いに従属しあう関係になっている、それが自然の姿である、という原理原則です。

腹側と背側の境(噛み合わせ)

 私たちのからだにおける陰陽の原理は腹側と背側の関係にあてはまります。尾骨の近くにあります“会陰”を境に陰(腹側)と陽(背側)が始まりますが、その帰着するところは上顎と下顎の接点です。つまり顎関節であり、歯の噛み合わせです。ですから噛み合わせが合いませんと「陰と陽の境界がずれる」ということが起こりまして、そこから派生するいろいろな症状が現れます。その一つが「不快感」であり「落ち着かない心」であると考えられます。その症状を軽減したいがために、噛みしめたり、横向きで寝たり、顎を突き出したりと、いろいろな癖を持ってしまう可能性は高いと思います。

 私の知る限り、顔が下がっていますと噛み合わせや噛み方が「どうもしっくりこない」となる可能性が高くなります。歯科治療で微妙に歯を削ってみたり、マウスピースで調整してみて、その場では快適になったように感じても、時間が経つとまた噛み合わせが気になりだしたり、ご飯を食べていても顎や口周りが疲れたり、噛むこと自体が不快に感じたりするようになってしまうことがあります。
 「歯を削って噛み合わせをいくら調整しても解決しないのになぁ」と私は内心思ってしまいます。
 まず、からだが捻れていたり頭蓋骨が歪んでいたりして、その状態が許容範囲(からだの対応範囲)を超えますとますと顎関節がおかしくなります。ですから順番としては、からだや頭蓋骨の歪みを改善した上で歯の調整に進むべきだと思います。
 さらに、顔(上顎骨、鼻骨、頬骨、前頭骨など)が下がった状態では、口元から力を抜くことができません。口を閉じたときにオトガイ(顎先)に“梅干し”のような筋肉の塊ができてしまう人は、このような状態の典型的な人です。口角も下がってしまうことでしょう。

 いろいろ調整して顔の下がった状態を解消しますと、噛み方がすっかり変わります。言葉で表現することは難しいのですが、それは根本的な変化です。「顎からただ力を抜くだけで口(顎)が開く」状態になりますので、口を開くのに力を使いません。ですから、ご飯の噛み方も噛むとき(顎を閉じるとき)だけ力を使えばよくなります。ところが顔の下がった状態では、顎を開くときも力を使わなければなりません。下顎の底面や喉、首前面の筋肉を意図的に使わないと口を開くことができませんので、その辺りがこわばってしまいます。
 顔の下がっていない人は顎を開くとき“ただ脱力する”感じですみますが、同時に鼻から自然と空気が入ってきますので、口を閉じてモグモグしながらでも呼吸が苦しくなりません。一方、顔の下がっている人はそのようにはなりませんので、口を閉じたままモグモグそしゃくを続けることができず、口を開けてクチャクチャ噛むようになってしまいます。
 この感じは、実際に体験しないとまったく理解できないことだと思います。

頬骨の上下と顎の開閉

 眼の下に頬骨があります。手先を使って頬骨を軽く上に押し上げなら顎を動かし見てください。すると顎関節を脱力する感じで顎を開くことができますし、同時に鼻から空気が入ってくるのが感じられると思います。
 次に、頬骨を軽く下に下げるようにして顎を開く動作を何回か繰り返してみてください。顎関節を脱力する感じではなくなり、喉元の筋肉を使い、顎先の筋肉を使って顎を開いているのが感じられると思います。そして鼻からの空気の流入量も減り、何度かモグモグしていると息苦しくなってしまうのが感じられると思います。

舌の動き
 自分の喋り方に納得がいかない、滑舌に不満を感じている、発声に不満がある、喋ると疲れてしまう、そんな症状に共通しているのは舌の状態です。
 舌は筋肉の塊ですが、幾つもの筋層が複雑に絡み合って、微妙で、複雑で、独特な動きができる仕組みになっています。
 舌のおかしな状態としては、「舌足らず」という状態と「舌余り」と呼べる状態があります。
 舌足らずは舌が引っ込んでいて前に出ない状態です。舌先を大きく出して上下に動かし、鼻先に向けてみたり、顎先に向けてみたりしたとき、うまく力が入らず思うように動かせない状態は舌足らずと言えます。
 確実にそうだとは言い切れませんが、舌筋がゆるんで力が入りにくい状態になりますと舌足らずの状態になり、寝た時にたるんで気道をふさぎやすくなります。無呼吸症候群になったり激しいイビキをかいたりする原因になることもあります。
 また反対に舌が余った状態は、舌が長くなっていたり、大きくなっていたりする状況です。この状態の人は舌先で歯を押してしまいますので、歯列が前に動く可能性もありますし、舌に歯型の痕が残ったりします。舌の動きが少し緩慢になりますので、滑舌に影響したり、舌を噛んだりしてしまうかもしれません。
 喉元や顎の底面を触ったときに奥が硬くなっているようでしたら、それは舌筋がこわばった状態です。噛み方のところで説明しましたが、顔が下がった状態で顎を開くときにはこの辺りの筋肉をたくさん使わなければなりませんので、必然的に舌がこわばってしまいます。ですから顔の下がっている人は、喉元が硬くなり、舌が余った状態で滑舌が悪くなる、という傾向があります。

声の出し方に不満がある
 発声は、吐く息が気道を通るときに声帯を揺らすことによって行われます。吸う息の時でも発声することは可能ですが、それはとても限定的で、普通は言葉を発することはできません。
 ですから、息を長く吐き続けることができないと言葉を続けて話すことができなくなります。
 「出だしの音は聞こえるのに、尻切れトンボのようで、何を話しているのかよく聞き取れない」という人が時々います。自分の発言に自信がない、という心理的な影響もあるかもしれませんが、息をうまく吐くことができないことが理由でこのようになっている人もいます。
 また、このことを自覚している人は言葉を発する度に緊張しますので、さらに声が出しづらくなるという悪循環に陥ってしまうこともあります。

 息を長く吐き出すこのできない人は、一般的には腹式呼吸がうまくできないタイプの人と思われているかもしれませんが、それだけではないようです。歌を歌うときに「ブレス」(息継ぎ)がうまくできないと声が続かなかったり、リズムに乗り遅れてしまったりしますが、喋りにおいても瞬間的に息を吸う「ブレス」は重要です。
 腹式呼吸を意識的に練習している人は、「胸式呼吸」は良くないと思ってしまうのかもしれませんが、横隔膜やお腹のことばかりを重要視する傾向があるようです。呼吸法を実践しているときにはそれで良いかもしれませんが、一般的な日常生活では胸郭(肋骨)を動かして息を入れる胸式呼吸も併用しないと息苦しくなってしまいます。
 私たちが呼吸をして、空気を出し入れしている肺にはほとんど筋肉がありません。ですから、肋骨を動かして胸郭を広げ、横隔膜を下げることによって肺を膨らませているのが吸気の動作であり、反対の動きをして息を吐いているのが呼気の動作の実際です。したがって、肋骨を動かす筋肉(外肋間筋と内肋間筋など)と胸郭を引き上げる筋肉(斜角筋と胸鎖乳突筋など)、胸郭を引き下げる筋肉(腹筋群)の状態が芳しくないと胸式呼吸がうまくできなくなってしまいます。

呼吸における胸乳・斜角・肋間筋

 「ブレス」は一瞬のうちに空気を肺に取り入れる動作ですが、(専門的ですが)要になるのは、外肋間筋の収縮、内肋間筋の弛緩、斜角筋と胸鎖乳突筋の収縮です。さらに肩甲骨も持ち上げますので、肩甲挙筋と上部僧帽筋の収縮も共同作業として必要になります。これらの中で、内肋間筋(呼気の時に肋骨を下に向けて胸郭を下げる働きをする)がこわばっていて肋骨が持ち上がらないために瞬間的な息継ぎが苦手な人がいます。時間を掛けて、あるいは大げさな動作で空気を吸い込むことはできるのですが、瞬間的に鼻から「フッ」と息を入れることができません。できないのを無理してやろうとしますと、背中の筋肉を使って肋骨を持ち上げようとしますので背骨を反るような動作になり、緊張感が現れます。カラオケなどでテンポの速い曲を歌うのが苦手なのは「ブレスが間に合わないから」という理由かもしれません。

 さて、息を長く吐くことができなくて言葉が続けられない人や言葉尻が聞き取りにくい人の対処法として次の練習を薦めています。
 まず呼吸は、吐くことから始めます。長く吐き出すことができない人は心理的にか、たくさん空気を吸い込んでからゆっくり吐こうとします。しかし、日常生活で言葉を話すときはこのような順番にはなりません。ですから呼吸を息を吐くことから始める練習をしていただきたいと思います。
 そして、それに加えて、一息で「あ・い・う・え・お‥‥た・ち・つ・て・と‥‥」と言葉を続ける練習をします。最初はカ行かサ行までしか息が続かないかもしれません。しかし、息が続かなくなるほど吐き出しますと、からだは苦しさのあまり自然と胸やノドを動かして「ブレス」を行います。この無意識の動きが大切です。そして休むことなくすぐにまた「あ・い・う・え・お‥‥」と続けます。これを何回か繰り返しますと、次第に長く言葉を続けることが出来るようになりますし、発声のコツと息継ぎ(ブレス)を会得することができるようになると思います。

 できる人は、何も考えることなく無意識に息継ぎを行い、言葉を話し続けることができます。できない人は、意識してしまいますが、それは緊張を招き交感神経が優位になって、ストレスと感じるようになってしまいます。ですから無意識に自然とブレスができるように、上記のような練習をしていただきたいと思います。

 噛み合わせ、噛み方、喋り方、滑舌、舌の位置と動き、これらは関連性があって繋がっています。つまり、それぞれを単独で修正することは合理的な方法とは言えません。
 噛み合わせを直すために歯科クリニック、滑舌をよくするための舌のトレーニング、喋り方を直すための練習、舌の位置を意図的に良いところに保持する練習、それらを単独で行ったところで、効果はそれほど期待できないと思います。それよりも変な癖がついたりして、かえってマイナスに働いてしまうかもしれません。
 インターネットなどで手軽に「自分でできる○○トレーニング」などの情報を得ることができるかもしれませんが、実際に実践する際は慎重にしていただきたいと思います。過去に眼輪筋を鍛えるトレーニングをやり過ぎたせいで眼輪筋がこわばり、眼の下のシワが目立つようになった人もいました。舌に負担をかける練習をしすぎて思わぬ不調を抱えてしまった人もいます。

 私は整体師として、構造的なことや筋肉や骨格の状態、それらを考えることなく顔や口周りをいじってしまうことに驚きを感じます。
 今は、手軽に、と言いますか、半ば当然のように歯列矯正をしたり、歯を削ったりしますが、それらが招く将来的な弊害の可能性もちゃんと考えていただきたいと思います。歯を削りすぎてまったく噛み合わず、からだの捻れをストップすることができなくなってしまった人がいました。歯が噛み合うだけで、からだの捻れをそこで食い止められたいたものが、できなくなってしまったのです。それは陰陽のバランスを大きく崩す結果を招きますので、からだは大きな不調を抱えることになります。十分に注意してください。


足つぼ・整体 ゆめとわ
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 現在、パソコンを操作することが日常の業務になっている人がたくさんいますが、そういう人たちに共通して必ずおかしくなっている筋肉があります。腕の肘から手首にかけてを専門用語で「前腕」と呼びますが、前腕を内側に捻る働きをする円回内筋(えんかいないきん)がそれです。パソコンでキーボードを叩く動作、ピアノを弾く動作、字を書く動作では、肘を下ろして手の甲を上に向けますが、その動作を専門用語では「回内」と呼びます。一日の長い時間をパソコン操作で使っている人、ピアノを何時間も引いている人、勉強で何時間もペンを握っている人は、円回内筋を使い続けていますので、この筋肉が強くこわばっています。ベッド仰向けで寝たとき、自然と手の甲が上になってしまう人はこういう人です。
 加えてパソコンではマウスを頻繁に使いますが、すると人差し指(示指)と親指(母指)の筋肉が知らず知らずのうちにこわばった状態になります。そしてこれらの筋肉のこわばりがいろいろと悪影響を及ぼしますが、それについて説明させていただきます。

円回内筋のこわばりは肩関節を不安定にし顎を硬くする

円回内筋のこわばり

 骨格の仕組みとして、前腕が内側に捻れる(回内)と上腕が外側に捻れる(外旋)という連動性があります。座った状態ではよくわからないのですが、仰向けで寝た状態の時、円回内筋がこわばって手の甲が上を向いている人の肩関節では、腕(上腕)が少し垂れ下がって外に開いたような状態になっています。肩関節が不安定な状態です。これによって上腕二頭筋(長頭)がこわばりますので、腕(上腕)を前面から掴むと筋肉がピンと張っていて痛みを感じるかもしれません。また、この肩関節の不安定さは首や顔に緊張感をもたらしますので、顎関節にも自ずと力が入ってしまい、少し噛みしめた状態になってしまいます。
 今、もしパソコンを使っているのであれば、例えば左手の掌を下に向けた状態(回内位)にしたまま右手で左顎関節や左首筋を触りますとなんとなく緊張を感じると思います。その右手を当てたままの状態で、左掌を外側に回し少し上を向けるように動かしますと、顎関節や首筋の緊張感が弱まりゆるむ感じがすると思いますが、いかがでしょう? (回しすぎて掌がすっかり上を向くような状態になりますと別の緊張がもたらされると思います。)この現象は、肩関節が不安定になると顎関節や首筋の筋肉がこわばってしまうことを意味します。(他の理由で元々肩関節が不安定な人は、変化を感じることができないと思います。)

 ですから、仕事でたくさんパソコンを使っている人、勉強をしたりしてたくさん字を書いている人、ピアノの練習をたくさんしている人などは、円回内筋がこわばるので肩関節が不安定になり、首や顔や顎に力が入りやすい傾向がある、ということになります。

 このような人に対しての施術では、時間を掛けて円回内筋のこわばりをゆるめる施術を行いますが、それだけでもからだの緊張感がかなり軽減するのがわかります。文明は急速に発達し便利さは飛躍的に増しましたが、からだには不自然な負荷がかかようになり、それはストレスであり、いらぬ緊張をもたらす弊害があることが、こういった事実を取り上げることで明になります。

円回内筋の「こ」とストレッチ

 ご自分で対処するセルフケアとしましては、円回内筋を伸ばすストレッチを行うことです。片方の腕を前に出し、反対側の手で肘の上を押さえて上腕が動かないように固定します。そしてその状態で、掌や手首を外側に捻る(回外)ようにして筋肉が伸びるのを待ちます。
 奥歯が噛み合っている人は、円回内筋が伸びるに従って自然と歯が離れていくと思います。あるいは、顎の力が抜けていくのを感じませんでしょうか。パソコンなどの作業をたくさんする人は、一日に何度もこのストレッチをしていただくことをお勧めします。

マウスを酷使すると母指と示指の筋肉がこわばる
 パソコン操作では頻繁にマウスを使いますが、すると母指先を曲げる長母指屈筋(ちょうぼしくっきん)と示指を動かす筋肉がたくさん使われます。(示指伸筋と深指屈筋の示指につながら筋腹)

マウス操作における長母指屈筋・示指伸筋の「こ」

 以前の投稿で、母指と示指に力を入れて手を使うと首と肩に力が入ってしまう、という内容を説明しましたが、パソコンのマウス操作はまさにそのような感じです。前腕を回内位にしますと自ずと母指と示指を中心に手を動かすようになります。マウスを握り動かす時、母指球の側を中心(支え)にしてマウスを動かした方が、小指球側を中心に動かすよりも使いやすいのはそのためですが、マウスを頻繁に使うことによって母指と示指に関連する筋肉がこわばることになります。
 するとからだの使い方も、臍を中心とした体幹の内側や、太股~足にかけての内側が中心になるのではなく、脇の下から脇腹、骨盤の外側から太股の外側、ふくらはぎの外側に重心が掛かるようになります。これは効率の悪い状態ですし、O脚になりやすく、将来膝を痛める可能性が高まると考えられます。体型もスマートでなくなります。
 私の目から見ますと、街中にはO脚や、将来O脚になる予備軍の人がとてもたくさんいます。それは仕事がパソコンと切り離せないことと深く関係し合っていると思います。ですから、パソコン操作の弊害を溜め込まないように、毎日の終わりにリセットする意味で腕と手のストレッチやマッサージを習慣づけて欲しいと思います。

 先日、株式投資をしている人で、パソコン画面をマウスで頻繁に切り替えながら、多くの銘柄を一遍に見ているという人が来店されました。顔の右半分が右腕の方に引っ張られていて辛いとのことでした。右腕は棒のように硬くなっていましたが、特に長母指屈筋やその周辺の筋肉がとても強くこわばっていました。マウスの使いすぎです。
 そのこわばっている筋肉をゆるめて調整しますと、顔の状態も下肢がガニ股気味の状態も良くなるのですが、1週間後に来店されるとまた同じような状態に戻っていました。筋肉の使いすぎは良くありませんし、きっと気持ちを集中させて画面を見ているので呼吸も悪くなり、リズム感も悪くなってしまうので、どんどん母指や示指の筋肉がこわばってしまうのだと思います。

長母指屈筋と示指筋肉のストレッチ

 長母指屈筋も示指に関係する屈筋も前腕前面の奥深くにありますので、なかなか手が届きません。ですから、ストレッチの方法としては母指先と示指先を第一関節のところで反対側の指を使って引っ掛け、強めに反ることで伸ばすのが良いかもしれません。

 パソコンでばかり仕事をしている人は、うつむき加減で首(頭)が前に出やすく、肩が前に出て猫背気味という姿勢の特徴とともに、先ほども申しましたが重心が外側に掛かりますので、お腹や骨盤の力で座位を保つことができないため内股に力を入れて座るようになります。ですから体型的には外側に重心があってO脚気味なのに太股の内側がカチカチに硬くなっていたりします。背中~首筋~後頭部にかけてスーッとスッキリさせたいところですが、それがなかなか叶いません。想いとは裏腹になってしまうわけですが、それは筋肉連動の関係で、必然としてそうなってしまうのです。そして、この筋肉連動の出発点となる筋肉の一部が今回取り上げました円回内筋、長母指屈筋、示指に関係する筋肉です。うつむいて作業をすることによる筋肉のこわばりの弊害も除去しなければなりませんが、今回取り上げた筋肉をしっかりケアすることだけでも、かなりいろんなことが改善されると思います。


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 過日、募集案内させていただきました「セラピスト勉強会」の参加希望者が合計4人になりました。予定人数に達しましたので、今回の募集は終了とさせていただきます。
 来年1月24日より月2回のペースで勉強会を行っていきます。今回の参加者は皆さんほとんど素人で、セラピストを目指すことを目的に、からだについての基礎から学びます。実習がメインになる勉強会ですが、私の知っていることを中心に、実際に役に立てる能力を身につけていただきたいと考えています。
 メンバーが3~4人集まれば勉強会が開催できますので、今後、参加されたいというご希望がございましたらお知らせください。

 さて、年末の本日、午前3時に目が覚めてしまい、4時に自宅を出発して山梨県北杜市にあります身曾岐神社(ミソギジンジャ)を参拝しました。天照太神を御祭神とされる本神社との出会いから20年近くが経ちますが、いつ参拝させていただいても、心身がリラックスして新鮮な気持ちになります。
 人気の神社ですから、年末年始はたいへんの賑わいなのですが、さすがに早朝6時半頃は私以外に参拝者はおりませんで、ゆっくり、じっくり一年の感謝をさせていただくことができました。

 私の住まいと「ゆめとわ」があります小田原からは富士山を大きく望むことができますが、身曾岐神社からもよく望むことができます。小田原からは富士の東側の姿を、北杜市からは西側の姿を望むことになるのですが、それぞれに味わいがあります。
 私の母の実家はかつて「JR日野春駅」(北杜市)のすぐ側にありまして、夏休みなどに遊びに行くのがとても楽しみでした。もう40年以上前のことですが、今でも「ふるさと」という感が強く、身曾岐神社を訪れる度に日野春駅に寄って、小さな可愛らしい駅構内に足を踏み入れています。
 叶うことなら、ゆめとわの分院をこちら方面にも出して、月の半分とか1/3とか、八ヶ岳のふもと身曾岐神社の近くで仕事をしたいなぁ、などと思ったりします。

 さて、今年も秋田県や福島県、兵庫県、広島県その他、全国の遠くからわざわざお越しいただきましてありがとうございました。スペインやドイツからも帰省時に来店されたりして、本当に有り難く思っています。そしてこのマニアックなブログを読んでいただきまして感謝しております。
 来年からは勉強会もスタートしますし、とても複雑な症状をお持ちの方が来店される予感もありますし、さらに前進していかなければならないと考えております。
 
 来年は1月4日からの営業となります。(北杜市にて投稿)

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 発達障害を疑われるお子さんがお母さんと一緒に時々来店されます。
 私は、このように診断される症状や病態のことをよく知りませんので、あくまでも整体的な観点でからだを観察し、修正すべきところを修正することで対応しています。それでもある程度改善が見られるのか、口コミで紹介されて来店される方がおられます。
 今回来店されたのは小学校高学年の男子です。多動性の発達障害と母親が仰ってましたが、椅子にじっと座っていることができず、いつもからだをくねらせていて、集中力が散漫、お母さんも困り果てているような感じでした。「2歳くらいから他の子と違っているように感じ、幼稚園の年中の頃からは完全に孤立した感じで、その状態が今も続いている」と仰っていました。
 
 施術ベッドの上に仰向けになってもらい、からだを観察しながら施術を始めました。後頭部と首との境界にあります後頭下筋群(こうとうかきんぐん)がとても硬くなっていました。
後頭下筋群と上部頚椎

 「乳児の頃、腹ばいになった状態で頭(首)を反らすことばかり好んでやっていた」ということでしたので、その影響で後頭下筋群や背面の筋肉が強くこわばってしまい、今日まで至っているのかもしれません。その他には足の小趾側の縁にウオノメになりそうなマメがありました。足の形から想像しますと、内側(親指側、踵の内側)を浮かせ、外側(小趾側)ばかりを使って立っているのかもしれません。つまり、“ちゃんと立つことができない”状態だということです。

 まず後頭下筋群のこわばりをゆるめることから施術を始めました。最初は少々痛がりましたが、気持ち良さも感じるようになったのか、ベッドの上でバタバタ動かしていたからだも静かになり、10分くらい続く同じ施術を静かに耐えていました。
 次に足の方の施術を行いました。小趾側で立つ癖があるということは、確実に長趾屈筋(ちょうしくっきん:この前の投稿記事)がこわばっていますので、それをゆるめ、足裏も揉みほぐしました。そして、この施術を行いながら息を吐き出す練習を行いました。
 「落ち着きがない」「頭がすっきりしない」「頭が詰まっている」等々、頭の働きに関する問題を持っている人は往々にして息が吐き出し切れない傾向があります。この男子のしゃべり方は言葉の最初の音は大きいのですが、最後の音が聞きとりにくいくらい小さい音です。ですから何を言っているのか理解できないと周りの人は思ってしまうでしょうし、それが周囲から孤立してしまった原因の一つであり、発達障害と診断された要因の一つなのかもしれないと私は思いました。
 「10秒間『ウー』と静かに声を出し続けてみて」と言ってやってもらいましたが、最初は3秒間も続きません。足を揉みほぐしながらこの練習を何度も何度も繰り返しました。そうしているうちに自然と集中力が出てきたのか、お母さんが「苦手だ」と言っていた仰向け寝の状態でも落ち着きが出てきて、「ウー」の発声時間が少しずつ長くなってきました。
 結局10秒間続けることができるようになりましたが、そうなりますと尻切れトンボだった言葉が、しっかり発せられるようになりました。

 息を吐き出す動作は腹筋を使う動作ですが、それによって、また、ふくらはぎや足を揉みほぐし、後頭部(後頭下筋群)のこわばりをゆるめたことなどによって全身の血流も良くなり、頭もスッキリしたのだと思います。眼差しに落ち着きが見られるようになり、椅子にしっかり座れるようになりました。まだ「姿勢が良くなった」とまではいきませんが、このような施術を何回か繰り返していけばかなり良くなるのではないかと感じました。

 発達障害という病態がどういうものであるのかはよく知りませんが、「じっとしていることができない」要因の中には、「骨盤で座り続けることができない」「しっかり足裏全体で立ち続けることができない」というものも含まれているのではないでしょうか。そうであるならば、発達の問題、頭の問題、精神的問題、性格的問題ということに焦点を当てるだけでなく、肉体的な面(骨盤や下半身、首や背中など)も視野に入れて対応することも必要だと思います。

 椅子に座ったとき、骨盤が安定していなければ”落ち着いて座る”ことができません。そこに大人も子供も区別はありません。ソワソワしたり、左右の殿部を往ったり来たりするように体重を乗せ換えたり、あるいは心地良くないのを我慢して座り続けたりと「座っているだけでストレス」となってしまう身体的状況というものがあります。本人はまったく気にしていないかもしれませんが、骨盤で体重を支えられないため、内股や首肩や背中に力を入れて座る癖になっている人はかなりいます。
 実際、左右の殿部に均等に体重を乗っけていられる人はそれほど多くはなく、多くの人がどちらかに偏っているという状況です。この状態が悪化しますと落ち着きがなくなりますが、更に悪化して、どちらの殿部(骨盤)にも体重を乗せることができない状態になれば、この男子のように「食事中も、好きなゲームをしている時も、一時もじっと座っていることができない」となってしまいます。

 また、この男子のように足の外側で立っている癖の人も結構います。椅子に座った時の足の状態、つまり足癖を観察しますと、つま先立ちのようにしている人、足を内返しして外くるぶしのところを伸ばすようにしている癖の人などがいます。そして、いわゆる“貧乏揺すり”の癖を持っている人もいますが、これらは腰部や骨盤などに問題がある可能性があります。そして、本人も周りの人も気がつきにくいかもしれませんが、こういう癖のある人は、しっかり安定して立つことができません。

 この男子に対しては骨盤を整えるための施術を行ったわけではありません。施術内容は上記に記したとおりです。しかし、施術を終えるとドカンと椅子に腰を下ろして座ることが出来るようになりました。また、あちらこちらに彷徨っていた視線もじっと私の顔を見続けることができるように変わりました。集中力が向上したのだと思います。
 私は、後頭部の硬くなった筋肉をゆるめ、呼吸がしやすく舌の動きが良くなるような状態にすることと、足の硬くなった筋肉をほぐして足裏でしっかり立てる状態になるよう施術を行っただけです。あとは息を長く吐き出す練習を行いましたが、これはとても重要だと思っています。

 昔から「動作は息を吐きながら行わなければならない」という教えがあります。からだの仕組みとして、息を吸っているときはスキだらけになってしまいますので、吸気の時に動作を行うとケガをしやすくなるからです。ギックリ腰などからだを壊すのも、吸気しながら動作を行ったり、あるいは息を吸い込んで止めた状態で動作を行う時が多いのですが、それは吸気時や息を止めたときは意識が通わず無防備状態になってしまうからです。
 抑圧を受けてストレスを感じるとき、緊張でからだが硬くなるとき、その時私たちは無意識に息を止めてしまいます。抑圧とストレスと緊張の溢れている現在の社会環境で暮らす私たちは、つまり息を止める傾向が強く、吐き出すことが苦手な状態になっているということです。実際、呼吸のリズムが「スー・ハー スー・ハー」ではなく「スー・フッ スー・フッ」となっている人がたくさんいます。吐くことがおろそかになっているのです。

 息を吐ききる動作は腹筋をしっかり使う動作です。ですから腹筋運動を何十回かするよりも、息をしっかり吐き出す癖をつけることの方がからだに無理なく腹筋を鍛えることになると思います。
 言葉を発することは、吐く息が声帯を通過することによって起こります。息を吸いながら言葉を発することは不可能ではありませんが、とても難しいことです。ですから、しっかり喋ることができない状態を改善するための第一は、息を吐き出すことがしっかりできるようになることだと私は考えています。

 この男子は多動性や発声の症状以外に、癇癪を起こしやすい、怒りやすい、漢字が苦手(形の認識が苦手)という症状があると母親から聞きました。私は後頭下筋群が強くこわばっていること、腕や首~腰部まで背面の筋肉がこわばっていること、下半身が硬くこわばっていることなどによって頭蓋骨がずれており、それによって脳の働きが不調なのではないかと考えています。それはこれからの施術によって明らかになっていくと思いますが、またお知らせしたいと思っています。
 お子さんが「発達障害かもしれない」と思われている親御さんは「息を吐き出す」ことに着目して観察してみてください。スマホやタブレットなどのゲームに熱中することは「息を止める動作」です。子供達が好むゲームの多くは「時間との競争」の類だと思います。息を止めて集中しないと負けてしまうので、息を止めてばかりいるのだと思います。
 大声を出して楽しそうにからだを動かして遊ぶ動作は「息を吐く動作」です。小さいお子様であれば、脇腹を擦るだけでとてもくすぐったがり、からだをよじらせて大声で騒ぐと思いますが、それによってからだはバランスを取り戻し、自然に息を吐き出すことを覚えます。
 ですから本人が好きだからと言ってゲームばかりさせるのではなく、面倒でも一緒になって、大声で騒ぐように遊んであげてください。
 私の子供時代は、外でからだを使って遊ぶことが日課でした。今の子供達はゲームや勉強など、からだではなく頭を使うことが日課になっているようです。それはそれで進歩なのかもしれませんが、ここに記しました通り、息を吐き出すこと、からだの筋肉をたくさん使うことは、からだや脳の働きにとって必須のことだと思います。
 「勉強やゲームばかりでなく、からだを動かし、大声を出すこともやって欲しいな」と一整体師として思います。
 

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「オタクですね」とか「マニアックなブログですね」とか、私やこのブログ対する感想をいただきます。私の携わっている仕事は骨とか筋肉といった解剖学的世界ですので、どうしても専門用語を使わないと表現できないことが多くあります。一般の人にもなるべく解りやすく読みやすいようにと心掛けていますが、やっぱり毎回、マニアックな内容になってしまいます。
 そして今回も、マニアックな内容です。

長趾屈筋(ちょうしくっきん)
 私たちのからだの特徴の一つとして、指先の筋肉は最も深いところにあるインナーマッスルである、というのがあります。私が筋肉のことを勉強し始めてこのことを知ったときは驚きました。インナーマッスルは内部の筋肉、深層にある筋肉という意味ですから、からだの最も先端に出ていて頻繁に動かしている筋肉がそうであるとは思えなかったからです。
 一般に“第一関節”と呼ばれる指先は専門的に”末節”と呼びますが、足も手も第一関節を曲げる筋肉と第二関節を曲げる筋肉は異なります。末節である第一関節を曲げる筋肉は深層筋ですが、手指の場合は腕(前腕)から、足趾の場合はふくらはぎ(脛骨と腓骨)から始まり、手首や足首の関節を超えて指先まで繋がっています。

 足の2趾~5趾の末節を曲げる筋肉を長趾屈筋と呼びますが、ふくらはぎのスネの骨(脛骨)の後面内側から出発して足首の内くるぶし(内果)下を通って2趾~5趾の指先に繋がっています。

長趾屈筋02

 O脚の人や、立った時や歩く時に小趾側に重心が掛かってしまう人は、基本的に長趾屈筋を使って踏ん張ったり地面を蹴ったりしています。ですから長趾屈筋がとてもこわばっています。
 また内股の人は、歩くときに小趾側が母趾よりも前に出るような踏み出し(着地)になりますので、やはり長趾屈筋がこわばります。そして何十年も内股で生きている人は、思いの外とても強くこわばっていますので、こわばり状態を解消するのに労力と時間がかかってしまいます。
 歩き方が良くなくて、足を突っ込むように踏み出している人は足の指先が曲がっているのが一つの特徴ですが、それは必要以上に長趾屈筋や長母趾屈筋を使っているということですので、筋肉は当然こわばっています。外反母趾や内反小趾の人はこの傾向がありますが、健康を考えるなら歩き方を改善する必要があると言えます。

 長趾屈筋は足では外側(小趾側)ですが、ふくらはぎでは内側の最深部、太股では内側の筋肉(薄筋)に連動しますので、長趾屈筋がこわばっている人は“下肢の内側が硬い”という感じになります。
 「O脚で脚の外側が張っているのに、内側の筋肉もカチカチ」というのは長趾屈筋のこわばりが原因である可能性が高いです。

長趾屈筋のこわばり① ふくらはぎと足首の捻れ
 O脚にも幾つかのパターンがあります。修正するのに厄介なのは、太股が内側に捻れていて膝小僧が内側を向いており、しかし膝関節のすぐ下は外側に飛び出ていて(腓骨頭が目立つ)、さらに脛骨が足首にかけて内側に捻れている状態です。立った時に重心は小趾側にあるのに足首の内側から内くるぶしにかけて折れ曲がったように沈んでいることがありますが、このような状態を修正するのはなかなか大変です。

O脚_下腿の内旋

 そしてこの脛骨の捻れを生み出している張本人は長趾屈筋の強いこわばりである可能性が高いと思います。
 長期屈筋は膝下の脛骨の裏側から始まりますが、最深部にありますので普通にふくらはぎのマッサージを行っただけでは手や圧が届くことはありません。O脚の人をはじめ、強くこわばっている人が多いのですが、丁寧に粘り強くほぐしていきますと、ふくらはぎの捻れは少しずつ修正されていきます。

長趾屈筋01

 長趾屈筋は上図のところ、足首の上部では容易に触ることができます。但し、足首周辺がスッキリしていない人は表層のむくみが硬くなっていますので、表層を揉みほぐして柔らかくしないと手が届かないかもしれません。

内股_足首の捻れ

 内股やO脚の人に多いのですが、仰向けで寝たとき、あるいは高い椅子などに座り足が浮いている状態の時、足首や足が内側に倒れるように捻れていたり、外くるぶしの方がダラーンと下がっている人がいます。足首内側の長趾屈筋や後脛骨筋のこわばりが原因の一つとして考えられます。そしてこの傾向の人は太股の内側がこわばっていることが多いのですが、その影響が腹部や首や顔に及び、顔に引きつりや突っ張り感をもたらし、眼や鼻の働きに影響を及ぼしている可能性もあります。
 左足は普通なのに右足だけ内側に倒れてしまう人がいましたが、光を見ると右眼から涙が溢れだして止まらなくなってしまうということでした。この人はかつて右膝を脱臼したことがあって右膝の内側に損傷状態が残ったままでした。それが大きな影響となって右長趾屈筋がこわばるような脚の使い方になってしまい足首が内側に捻れた状態になっていました。ふくらはぎのちょうど中間辺りに長趾屈筋の硬い塊(=こわばり)がありましたが、それを弛めることによって足首の捻れが修正され、眼の状態も普通になりました。

長趾屈筋のこわばり② 内転筋~顔のこわばりにつながる
 長趾屈筋は太股の内転筋である薄筋(はくきん)に連動します。薄筋は腸骨筋と連動しますが、小胸筋にも連動し、そしゃく筋の状態にも影響を与えます。ですから長趾屈筋のこわばりが固定化している人は常に顔に緊張感やツッパリ感を感じてしまうかもしれません。実際、内股のきつい人は顎がゆるまないため顔貌に緊張感が漂っていると思います。もちろん見かけだけでなく、自覚としても芯からのリラックス感を味わえないため、常に不快感と共にあるかもしれません。

長趾屈筋と連動する薄筋、腸骨筋、小胸筋

長趾屈筋のセルフケア
 長趾屈筋に限らず、インナーマッスルの変調(こわばったり、ゆるんだり、疲弊したりした状態)期間が長いと、良い状態に戻すのに時間と手間が掛かってしまいます。
 現在、後期高齢者になるまでずっと内股だった人に対して週に一度のペースで施術を行っています。施術を始めて半年になりますが、長趾屈筋のこわばりは取りきれていません。「形状記憶」という言葉を思い浮かべてしまいますが、強い長趾屈筋のこわばりは形状記憶のように、ほぐしても、ほぐしても、一週間後にはまたこわばった状態に戻ってしまいます。歩き方や足の使い方が悪いことも重なって長趾屈筋のこわばりが戻ってしまうのだと思います。使い方が改善しないと筋肉の状態は良くなりませんが、筋肉の状態が良くならないと使い方も改善しません。それは卵と鶏の喩え話のような状況ではありますが、根気強く対応することで、やがて今の状態を抜け出して大きく前に前進できる時が来るのだと考えています。

 「インナーマッスルの変調は手強い」というのが率直な私の思いです。
 四十肩・五十肩で苦しんだ方はうなずけると思いますが、症状をこじらせてしまいますと回復までに相当時間がかかってしまい、長い間苦しみ続けなければなりません。肩周辺のインナーマッスルが疲弊して肩関節を正しい状態に維持できなくなってしまったからです。インナーマッスルはなかなか疲弊しない筋肉ですが、一度疲弊してしまいますと機能回復までに時間がかかってしまいます。
 加齢によって手指の第一関節が腫れ上がり、やがて指先が曲がった状態で固まってしまうヘバーデン結節は、やはりインナーマッスルのこわばりと縮みが原因です。その状態が固定化しますと、元の状態に戻すのは難しくなります。
 足の指先が曲がっている人は長母趾屈筋、長趾屈筋というインナーマッスルがこわばった状態です。つまり修正して素直な状態に戻すのに時間と手間が掛かるということです。そして、こういう人はたくさんいます。
 ですから毎日のセルフケアとして是非、長趾屈筋をほぐす指圧をしてください。

長趾屈筋へのセルフケア

下腿と足の筋肉_背面


 長趾屈筋はふくらはぎの裏面、最も深い部分にある筋肉です。皆さんがふくらはぎの筋肉を触ったときに“太さ”を感じる筋肉は表層にある腓腹筋(ひふくきん)です。その深部にヒラメ筋という丈夫な筋肉があります。普通はここまでしか触れませんし、“ふくらはぎマッサージ”の対象となるのもここまでです。
 しかし、ほぐしたい対象はその奥にあります筋肉です。スネ骨(脛骨)の内側から裏面を触るように手を滑り込ませるようにアプローチしますが、最初は周りの硬い組織やヒラメ筋が邪魔してなかなか長趾屈筋に触れることができません。それでも粘り強く続けていますと、やがてかたくなった筋肉をとらえることができ、それを指圧すると強い痛みを感じると思います。その痛みに耐えながら指圧を続けていますと少しずつ少しずつ柔らかくなり、「イタキモ(痛いが気持ちよさもある)」状態が訪れるようになると思います。
 膝下に近い部分はなかなか難しいかもしれませんが、足首の上、アキレス腱のところでは筋肉を捉えやすいと思います。しかし、そこには脂肪組織をはじめ筋肉以外のものもありますので、「そのさらに奥にある硬いもので押すと痛みを感じる」ものが長趾屈筋です。
 筋肉を捉えたら骨に押しあてるよう指圧するのが効率的かもしれません。この筋肉のこわばり状態が良くなりますと2~5趾先が少し伸びたように感じたり、あるいは温かく感じたりすると思います。日々のセルフケアとしてここまでやっていただきたいと思います。するとある時から変化が現れだし、太股が柔らかくなったり、脚のむくみが良くなったり、上半身の伸びが良くなったことを実感するようになると思います。


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