ゆめとわのblog

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 先日、朝、目が覚めますと、左頬から左顎にかけて腫れと痛みを感じ、左下の歯列が前に出ていて、思わず舌を噛んでしまう状況になっていました。その他に、鼻が下がり、おでこも下がっていました。
 私自身としまして「この状態は久々だなぁ」と思いました。暑さで寝苦しく「寝方が悪かったのかなぁ?」、それとも「体調不良になったのかなぁ?」などと半分まどろみ状態の中で考えていました。

 似たような症状を訴えるお客さんはしばしば来店されますが、下の歯列が前に出てしまい、上歯と下歯が当たってしまう状況はやはり不快です。
 「どうしようかなぁ」などと思いながらもベッドの上で自分のからだをあちらこちら触りながら、起床(6時頃)するまでの間(30分間くらい)にからだを整えようと試みました。

 まず、舌を噛みやすい状態を「いつもより舌が下がってしまっている」と感じました。私の舌の定位置(ホームポジション)は通常、舌先が上の歯と歯茎の境辺りにあって、さらに舌の上面前方が口蓋(口の中の天井)を軽く上に押し上げているような感じにあります。ところが、舌の位置が全体に下がってしまったので、舌先が上の歯と下の歯の間くらいになってしまい、歯の間に挟まりやすい状況になっていました。
 そして同時に、左顎の状態がおかしくなっていて、左顎が前方に捻れ出ている感じになっていました。「この状態で、さらに噛みしめていたので左頬から顎に掛けて腫れぼったくなってしまったのかな」と分析しました。

「舌が下がって(沈んで)、顎が捻れて、噛みしめていた。」

「どれが大元の犯人だろうか?」

 そんなことを思いながら、胸を触り、お腹を触り、股関節をさわり‥‥後頭部や額を触っていくうちに、「どうも胸が怪しい」‥‥という結論になりました。
 肋間筋(内肋間筋)がこわばってしまい、胸が閉じて、更に下がっていました。
 「どうして肋間筋がこわばっているのだろう?」と思いながら、前日の仕事内容を思い返してみました。
 「そういえば、(筋肉の)硬い人がいて、揉みほぐすのにずいぶん力を使ったな‥‥」
 「きっと手が原因だ。親指と人差し指を使いすぎてバランスが悪くなってしまったのかもしれない」と思いました。
 それで左手の「合谷(ごうこく)」というツボ周辺を指圧しますと、コリコリに硬くなっていました。
 その後、しばらくの間(5分くらい)合谷やその周辺を指圧し続けました。すると沈んでいた舌が少しずつ上に持ち上がってきます。前に突出していた左の歯列も後退していきます。噛み合わせが改善されていきました。
 そして、右手も同じところを指圧し続けてみましたが、するとすっかり舌も顎も良い状態に戻り、胸の状態も良くなって、下がっていた鼻や額も良い状態になりました。
 あれやこれやと20分以上かかったと思いますが、いつも通りの状態で起床することができました。

気になる舌の位置
 顎の開け方と顔の下がりの関係、舌のポジションとしゃべり方や首肩のコリとの関係などについて、過去に投稿させていただきましたが、その後も「舌の状態は気になる」という思いを持ち続けながら施術を行っています。
 そして一つの方向性として「舌の下がった状態は改善が必要で、舌が上がるようにからだを整える必要がある。」という結論的なものを感じています。

舌の位置2

 以前にも記しましたが、顔が下がるのを防ぐために舌が口蓋(口の中の天井)を軽く押し上げる働きをします。そのためには舌の定位置が上がった状態でなければなりません。舌が下がった状態では、ほぼ間違いなく鼻や額が下がった状態になってしまいますので、顔が重力に負けた状態になりやすいと言えます。
 女性にとっては気になることですが、加齢とともに筋・筋膜の働きが弱くなりますので、重力に負けた状態になり、頬が垂れ、目尻も口角も下がり、からだの肉にしまりがなくなってしまう‥‥という自然現象があります。自然の流れなので「仕方がない」ことではあるかもしれません。ところが、例外的な人がいるのも事実です。加齢による変化が少ない人です。
 エステなどに頻繁に通って素肌の手入れをしたり、あるいはジムなどでトレーニングをして筋肉を鍛え、柔軟性を維持して引き締まった状態を維持する努力をしている人もいます。ところが、そんなこととは全く無縁な生活を送っているのに重力に負けない状態を保っている人がいます。その理由はどこにあるのでしょう、気になるところです。

上昇する力
 ところで、鳥は地球の重力に逆らって空に昇っていきます。最初は羽を羽ばたかせて上昇するかもしれませんが、上昇気流に乗ってしまえば省エネでもどんどん上昇していきます。
 “上昇気流”は自然現象ですから、自然の中に重力に逆らう力と原理が存在していることがわかります。
 そしてもう一つ、“毛細管現象”という重力に逆らう自然現象があります。「細い管の中の液体は上昇していく」というのが毛細管現象の意味です。
 植物は地中に根を張って養分や水分を吸収しているわけですが、ポンプで吸い上げるような動力を使っているわけではありません。根という細い管の中に水分が入りますと、それは毛細管現象の原理によって根の中を上昇していきます。そしてその水分は地上を越えてどんどん上昇していき、高いところにある葉に届きます。葉は地中から届いた水分と空気中の炭酸ガス(二酸化炭素)と太陽の光を利用して光合成を行い、自らを養う栄養と大気中に放出する酸素を生み出します。
 私たちのからだの中にも「細い管」である毛細血管が隅々まで隈無く存在しています。ですから毛細管現象が体内で起こっています。
 頭の天辺まで毛細血管は張り巡らされていますので、血液は確実に天辺まで登っていきますが、それは心臓のポンプ力(=血圧)によるものではありません。それは毛細管現象の原理によって届いています。ですから、私たちのからだの中にも重力に逆らって“上昇する力”が内在していることがわかります。

 また、自然界にはまったく重力を無視して、上昇しかしない物質があります。それは“火”です。ロウソクの炎は下に向かうことも、横に向かうこともありません。無風状態であれば、ただただ真上にだけ向かいます。
 ここからはイメージ的な話になりますが‥‥もし私たちのからだの細胞の一つ一つの中に火の原理がたくさんあれば、私たちの細胞は重力に負けることなく存在することができるという理屈になります。
 火は燃やすことによって生じますが、私たちのすべての細胞の中にはミトコンドリアがいて、酸素を使って燃焼の仕事を行っています。ミトコンドリアは私たちが呼吸によって取り入れた酸素を燃やして(酸化反応)有機物(糖質や脂質)から細胞の活動に必要なエネルギー物質をつくり出しています。ですから、常に酸素を必要としている私たちの細胞は、常に燃焼し続けていることになり、常に火の原理を生み出していると考えることもできます。
 大人になって、高齢になりますと食が細くなりますが、それは、もうそれほどエネルギーを必要としないという意味でもあります。育ち盛りの子供達や若い人たちは食べてもすぐにお腹が空き、いくらでも食べられそうな感じですが、それは新陳代謝を活発にして成長しなければならないため、多くのエネルギーを必要としているからです。ミトコンドリアが多くのエネルギー物質を生み出すために酸素と水とたくさんの有機物を必要としているからです。
 ですから、子供達は大人や高齢者に比べて体内に火の原理を、つまり上昇する力をたくさん持っていることになります。それが頬や皮膚や筋肉が重力に負けない理由であり、ピチピチと締まった細胞を維持している理由であると考えることもできるのではないでしょうか。

舌の位置と上昇する力の関係
 さて、「顔が下がらないようにするためには、舌の位置が下がらないようにする必要がある」という考え方をしますと、「それでは、舌の位置を良い状態に保つためにはどうすればよいのか?」という疑問がやってきます。

 まず、からだの歪みが原因で舌の位置が下がってしまうという現象があります。
 例えばお腹が冷えますと、腹筋がこわばってしまい、収縮したまま伸びない状態になってしまうことがあります。そうなりますと、胸を骨盤の方に引っ張り、喉を引き下げ、同時に舌も引き下げてしまいます。そして、鼻も、額も引き下げられて頭痛がしたりします。この場合の解決策は、腹筋を本来の状態に戻すことです。お腹を温めることは有効ですし、ストレッチして腹筋を伸ばすことも少しは効果があります。腹筋の状態が戻れば胸の位置も、喉の位置も、舌も、みな本来の状態に戻りますので問題は解決します。そして、このような状態、つまりからだの歪みにより顔が下がるなどのトラブルはよくあることです。
 次に、からだの歪みが原因ではなく、その他の要因で舌が下がってしまうことでは、東洋医学の経絡(けいらく)やツボといった“気の流れ”系のことでも考えられます。このたび私が手のツボである“合谷”やその周辺を指圧したことによって舌の位置が戻ったのは、この部類に入るかもしれません。
 その他には、心理的な問題といった精神的要因で舌の位置がおかしくなってしまうことも考えられます。舌は“喋り”に深く関係する器官ですから、「内向的で喋りが苦手」「会話がストレス」といったことは舌の状態に影響を与えます。無呼吸症候群やイビキがストレスの問題だと感じているのであれば、それもまた精神的な問題が舌の状態に影響していることになります。

 これまで私が舌の問題に対して施術してきた経験で申し上げれば、問題の大多数はからだの歪み、つまり筋・骨格系の問題が原因です。ところが、時々その他の問題が原因になっていたり、からだの歪みを修整しても問題がスッキリ解決しないこともあります。「なかなか舌の位置が戻らない」と感じながら手間取ることもありました。
 そんな時は、いろいろと考えを巡らすのですが、その中で浮かび上がってきた一つの思考が「上昇する力が不足しているのかもしれない」というものです。

 子供時代の体温は大人の今より高いものでした。それを単純に考えますと、大人よりも子供の方が「火の要素が強い」という見方ができます。
 食欲が旺盛で、たくさん食べて消化の火をたくさん燃やしていた若かった頃は、頬や口角が下がることも、ほうれい線が気になることもありませんでした。しかし、いつの頃からか「顔の感じが変わりはじめ、目元がスッキリしなくなり、ほうれい線が気になるようになった」という人も多いかもしれません。

 からだに内在する“上昇する力”が、顔やお腹や背中の肉が下がることを防いでいる、という考え方はほとんどないかもしれません。そして、そのバロメーターとなるのが舌の状態であると私は考えていますが、現在のところ、まだそれが「確定的である」と言える段階ではありません。
 しかし、例えば椅子に座った状態で骨盤を後方に寝かせるようにして背中を丸めますと、舌先は下の歯のところに落ちてしまい鼻も顔も下がりますが、骨盤を立たせて(仙骨の前傾)背筋が自然に伸びるようにしますと、舌の位置が上がって本来の場所に戻り、鼻と額(顔)も上がるという現象が起こります。
 私事ですが、骨盤を立たせた状態を継続しながらパソコン操作をするのは疲れますので、しばしば骨盤を寝かせて背中を丸めたくなります。しかし、しばらく背中を丸めた状態でいますと息苦しくなってしまいますので、ちょくちょく骨盤を立たせて舌が上がった状態になりたくなります。すると一気に空気が入ってきて呼吸が楽になり、気が休まります。
(但し、からだが歪んでいる人は、このような反応にならないかもしれません)

 このような現象をどう捉えたらよいでしょうか?

 私は、骨盤を立たせて座る姿勢によって“上昇する力”が発動するのかもしれないと考えています。つまり、言い換えますと、毛細血管における毛細管現象が活発化し、細胞内でのミトコンドリアの活動が活発化するようになるではないかと、そのように考えています。

“オトガイが梅干し”の人は舌が下がっている
 整体の仕事において呼吸を整えることは非常に重要なことです。呼吸が楽にならなければ、肩こりや腰痛が解消したところで、芯からリラックスすることはできないからです。ですから、施術中は常にお客さんの呼吸を観察し続けています。
 そして、呼吸が楽になった状態の目安として「オトガイ(顎先)から力が抜けているかどうか」を観察します。顔(下顎)の下がっている人は口を閉じるときにオトガイ周辺の筋肉を収縮させるようになります(オトガイが梅干しのようになる)。つまり、口や顎周辺に力を入れないと口が閉じられない状態です。
 ところが、舌の位置が上にある人は、力を使わずとも自然と口を閉じることができます。舌先あたりが口蓋を軽く押し上げているような状態になっていますと、その動きに乗じて自然と口が閉じる感じです。ですから、このような状態にある人のオトガイには梅干しはできません。
 舌が下がっていますと息苦しさを感じます。舌が上がりますと呼吸がリラックスします。ですから舌を上げて顔を上げ、呼吸を楽にするために、お客さんのオトガイを観察しながら、梅干しがなくなるように施術を行っているというのが現状です。
 ついついポカ~ンと口を開いてしまう人は、おそらく舌が下がっているのだと思います。その状態がみっともないと感じるので、無意識に力を使って口を結ぶような感じになっていると思います。

 実際のところ、下がっている舌が上がるように調整することは可能です。それほど難しいことではありません。ところが、日常生活を送り続ける中で、その良い状態を維持することは「難しいようだ」と私は感じています。
 生活習慣の中に舌を下げてしまう要素がある、あるいは体質的な要因で舌が下がってしまう、という弱点を克服するために生活の在り方を“矯正する”という方法もあると思います。
 そのように指導するトレーナーや医師やあるいは整体師がいると思います。ところが私は、そういうやり方はどうも合点がいきません。
 舌の上がった良い状態を維持できないのは、力が足りない、つまり内在する上昇する力のが不足していることが根本的な問題だと考えてしまいます。その力が充実している状態であれば、少々からだが歪んでいたり、過去の古傷がマイナスの影響力を持っていたとしても、それらの影響を悠々とはねのけて快適な状態を維持できるようになると考えています。

 “上昇する力”については、私の認識はまだまだ不確定な段階ですし、「○○すれば確実に上昇する力が増強する」というものを掴みきっているわけではありません。
 今はまだ途中の段階ですが、また進捗状況を報告させていただきたいと考えています。

足つぼ・整体 ゆめとわ
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 膝関節には「膝小僧」と呼ばれたり「膝のお皿」と呼ばれたりする特徴的な骨があります。それを専門的には膝蓋骨(しつがいこつ)と呼びますが、膝の状態の快適な人は、(膝を伸ばした状態では)この膝蓋骨がグニャグニャと(自由に)動きます。
 おそらく幼稚園児や小学生の膝蓋骨はとても動きが良いものだと思いますが、大人の場合は、膝蓋骨が固まったようになってしまっていて動きが悪い人がたくさん結構います。特に膝にいろいろな症状を抱えた高齢者にそういう人は多いと思います。

 “膝の見栄え”、“膝下のむくみ”、“膝関節の動きの軽さ”などにとって、膝蓋骨の動きは、思いの外、大きな影響力を持っているようです。また、膝蓋骨の動きを柔軟に保つことによって膝の痛みが軽減することもあります。
 膝がスッキリしない、膝裏が腫れぼったい、下半身のリンパの流れが悪い気がする、と感じている人は、膝蓋骨の動きを良くするケアを行ってみてください。きっと何かしら良い効果が得られると思います。

膝蓋骨を動かすケアの方法
 皆さんの膝蓋骨(膝小僧、膝のお皿)は関節の中で独立していて少し浮いた状態になっていますでしょうか。膝蓋骨だけを掴んで、円を描くように回してみてください。それが苦もなくできる人は、特にこのケアが必要な状態ではありません。

膝蓋骨を動かすケア

 膝蓋骨の動かし方は、内・外・上・下の4方向を原則としてケアを始めます。膝蓋骨の動きの悪い人は、例えば内側には動かしやすく外側には動かしにくい、上方へは動かしやすいけど下方には動かしにくい、という感じだと思います。その場合は動かしやすい方向からケアを始めます。
 外側に動かしやすい場合は、まず膝蓋骨の内側の際に手指をあてて、ゆっくりと大きく外側に向けて膝蓋骨を動かします。関節包が硬くなっていますと、なかなか動かしづらくなっていますが、ゆっくりじっくり動かし始め、ストレッチするように動かせる限界まで動かします。そして、さらに力を入れてもう少しだけ動かします。痛みを感じますが、それは関節包が硬くなっているためで、時間の経過とともに関節包がゆるんできて痛みは消失します。そして、その状態で30秒から1分ほど保持していますと、関節包の中や膝関節周辺でリンパが流れ出したり血流が活発化するような状態になりますが、なんとなく心地よさを感じるようになると思います。
 次に、元々動かしづらかった内側へ動かすケアを行いますが、膝蓋骨を外側に動かすケアをする前よりは、内側に動かしやすい状態になっているのに気づいていただけますでしょうか。外側へのケアを行ったことで関節包が柔らかくなったので、膝蓋骨の可動域が広がった状態になりました。
 膝蓋骨を外側に動かしたのと同じ要領で内側に動かし、関節包や周りの組織のストレッチを行います。そして、同様の手順で膝蓋骨を上方と下方へストレッチするケアを行います。
 通常は、以上の4方向へのケアを行いますと、膝蓋骨はゆるゆると軽やかに動ける状態になると思います。しかしながら、なかなか動かしづらい方向も残ってしまうかもしれませんが、その時にはもう一度、その動かしづらい方向のストレッチを行ってください。

膝が腫れぼったい
 膝関節を傷めた経験のある人は、膝関節が大きく腫れ上がったりしませんでしたでしょうか。慢性的に膝に痛みを感じている人の膝はいつもなんとなく腫れぼったくてスッキリ感がありませんが、その主な理由は「水が溜まっている」からです。
 膝関節は頻繁に大きく動かす関節ですし、体重が足元にずっしり掛かってくるのを分散して緩和するための存在でもありますので、非常に負荷がかかるところです。そのため、打撲や摩擦による損傷を防ぐための構造物が幾つもありますが、それらはすべて”水”の働きを利用しています。

膝の関節包

 関節包と呼ばれる水の入った袋が幾つもあって関節の動きや外的衝撃によって生じる摩擦力や圧力を緩和しています。また膝を曲げ伸ばしするときに骨同士がぶつからないように半月板がクッションの役割を果たしていますが、その半月板に栄養を与え、その動きを滑らかにするために“滑液”が供給されています。そしてその滑液を含んで関節を全体的に包んでいる幾つかの“関節包”がありますますが‥‥、つまり膝関節の骨や軟骨や半月板や靱帯は水に満たされた中で動いているような構造になっています。そしてこの水は体液であり、リンパ液でもあります。膝を打撲するなどして膝に炎症が起こりますと、それを鎮めるためにリンパ液や体液がその損傷部位にドッとやってきます。これが「膝に水が溜まってしまう」現象の原因です。
 ですから本来は、炎症が治まれば膝の水は元の状態に戻りますので、膝は再びスッキリとした状態になるはずです。いつまで経っても腫れぼったいというは、言い換えれば、いつまで経っても「炎症が治まらない」状態であるということです。
 膝が水でパンパンに腫れ上がりますと、膝を曲げるのも困難になってしまいます。対処方法として水を抜く処置がありますが、炎症状態が解消されなければ再び水が溜まって腫れた状態に戻ってしまいます。

膝小僧が目立つ
 膝関節が腫れているわけでもないのに「膝小僧(膝蓋骨)が他の人たちに比べて目立つ」という相談を受けたことがあります。
 膝小僧が目立つ状態には大別して二つの状況が考えられます。一つは膝蓋骨の位置が本来の場所にないことです。内側や外側、あるいは上方や下方にずれていますと膝小僧が突出しているように見えるかもしれません。
 もう一つは大腿骨(太もも)に対して脛骨(スネ)が後方にずれていることです。これはO脚の人などによく見られる状況ですが、脛骨が引っ込んでいるために膝小僧が突出しているように見えてしまいます。膝裏が常に膨らんでいたり、張っていたりする人はこのような状態だと思います。

大腿四頭筋と膝蓋骨の関係

 膝関節の構造としまして、膝蓋骨は大腿四頭筋腱の中に含まれています。つまり、大腿四頭筋腱の状態によって膝蓋骨の定位置は決まるということです。
 大腿四頭筋は太ももの内側にあります内側広筋(ないそくこうきん)と外側にあります外側広筋(がいそくこうきん)、そして太ももほぼ中央部にあります中間広筋(ちゅうかんこうきん)と骨盤から膝関節に繋がっている表層の大腿直筋(だいたいちょくきん)の4つの筋肉の総称ですが、それぞれの筋肉の停止腱(膝関節部の腱)が集まったものが大腿四頭筋腱です。ですからそれぞれの筋肉の力関係で大腿四頭筋腱の状態も変わりますので、その中に含まれている膝蓋骨の位置も様々に変化することになります。
 内股やO脚の人は大概、太もも内側の筋肉、つまり内側広筋がこわばっていますので膝蓋骨は内側に歪みます。O脚の場合、両膝の間が開いているわけですが、それに反するように膝小僧は内側を向く状態になります。X脚の人は、太もも内側(内側広筋)が伸びてゆるんでいますので膝小僧が外側にずれますが、この状態が悪化しますと膝蓋骨が脱臼しそうな状況になることもあります。

膝関節での膝蓋骨の位置

 本来、膝蓋骨は大腿骨と脛骨の中央部の凹んだところに収まっているのが正しい在り方ですし、それであれば「膝小僧が目立つ」という状態にはなりません。

O脚と反張膝、目立つ膝小僧

 膝小僧が目立つ二つ目としまして、大腿骨に対して脛骨が後方にずれている状況があります。ここでもまたO脚のケースが登場しますが、O脚の人の多くは踵重心であり、膝裏外側に力が集まる傾向がありますので、ふくらはぎ(脛骨)が外側かつ後方にずれる可能性があります。その状態が悪化しますと膝裏が伸びきって、180°以上になっているのではないかと思えてしまう“反張膝”になりますが、こういう人たちの膝小僧はやはり目立ちます。
 それは膝蓋骨が前に突出して目立つのはなく、脛骨が後方にずれてしまっているために光と影の影響もあり、膝小僧、あるいは膝が目立って見えてしまいます。また、脛骨が後方にずれている状況は中間広筋が引き伸ばされた状態を招きますが、すると大腿直筋がこわばってしまい太ももの前面が硬く太くなって柔軟性を失います。すると、膝だけでなく太もも全体がボーンとして目立つ感じになってしまいます。
 特別トレーニングをして鍛えているわけでもないのに、太ももが太く、膝も大きく、脚全体の筋肉が硬く張っているような、一見“筋肉質”と思わせるような人がいますが、その理由は脛骨が後方にずれているだけのことかもしれません。勿論、体質的に筋肉質でそのような状態になっている人もいますので、それは除いてのことになりますが。



 からだの機能としても膝関節の状態はとても重要ですが、下半身の見栄えとしても膝がスッキリしていることは好ましいことです。
 そのためにエステでマッサージを受けたり、ご自分でストレッチなどのケアをしている人もいると思います。しかし、なかなか思うように効果が得られなかったりするかもしれません。そんな時は、上記のようなことを参考にしてみてください。
 膝蓋骨を動かすケアを毎日丁寧に行っているだけでも、それなりの効果は得られると思います。

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 「うつ病と診断されたわけではないけど、うつ症状が長引き、このままではうつ病になってしまうのではないかと思って。整体で少しでも良くなるといいのですが‥‥」と来店される人が時々いらっしゃいます。
 “うつ症状”と言われても、私の専門外ですし、症状や病態についての知識もそれほどありません。ですから施術に際しては、心理的な面とか、生活環境のこととか、症状や病態のこととか、そういうことは一切考えることなく単純にからだを観察して、必要な施術を行うようにしています。
 ただ多くの人を観察し、施術してきた経験で申しますと、うつ症状を訴える人、心理的に弱っている人に共通している状態があります。それは呼吸が悪く、脳が酸素不足、つまり酸欠状態ではないかと思われる状態です。
 医学的に酸欠状態をどのように定義しているのかは知りませんが、脳に酸素が足りなくて頭の働きが鈍っていたり、ドヨ~ンとしてスッキリしていなかったりする状態は明らかに存在します。思考が停止状態に陥っていたり、あるいはいつも同じ思考回路ばかり使っていてそこから抜け出すことができなかったり、そんな経験は多くの人にあると思います。精神的ダメージが強かったり、押し寄せるストレスに耐えられないような状況が続きますと「どうしていいかわからない」「物事が手につかない」などの状況になるかもしれませんが、脳の酸欠状態もそんな感じになるのではないかと、そんなふうに思います。

 そして施術を行い、呼吸のあり方を改善して血液循環が良くなるように整えますと、多くの人がその場で楽な状態になります。
 酸欠状態の人に「酸欠状態で‥‥」と申してもピンときませんが、酸欠状態が改善された状態になったときに「酸欠状態だったのだと思います」と申しますと皆さん合点がいくようです。酸素が行き渡った頭の思考は、それまでのうつ症状の時とは違ったものになっているからです。
 
 酸欠状態=酸素不足ですから、その原因を単純に考えますと“呼吸が悪い”となります。そして実際、その通りです。ならば大きな深呼吸を繰り返して肺にたくさん酸素を取り入れれば解決するのではないかと思われるかもしれませんが、それは、そう簡単ではありません。
 今回はこのことについて掘り下げて考えてみます。

要は“内呼吸”
  生理学の言葉になりますが、呼吸には“外呼吸”と”内呼吸”があります。
 外呼吸は誰もがイメージしています、肺で息を吸って血液中に酸素を取り入れ、不要な二酸化炭素(炭酸ガス)を吐き出す呼吸のことです。肺と呼吸運動に関係する筋肉と骨格(胸郭)が主役の呼吸です。
 一方、内呼吸は、血液(動脈血)中の酸素を細胞内に取り入れ、細胞内で不要となった炭酸ガスや老廃物を静脈血へ排出する作業のことです。細胞の中にはミトコンドリアがいますが、ミトコンドリアが動脈から取り入れた酸素を利用してエネルギー物質を生産し、そのエネルギーを利用して細胞は様々な活動を行っています。ですから細胞に動脈血が十分に届かなければエネルギー不足の状態となり細胞の機能は低下してしまいます。こんな状態が広範囲に及びますと、からだの生理機能は低下してしまいます。
 さらに、ミトコンドリアが消費した酸素は炭酸ガスとなって細胞から排出され、静脈に乗って一端心臓に戻ります。そして肺に送られて口や鼻から体外に放出されるという仕組みになっています。仮に何らかの理由で静脈の流れが悪くなりますと、炭酸ガスの心臓への戻りと肺への運搬が不十分な状態になってしまいますので、体内に炭酸ガスが溜まった状態になってしまいます。つまり内呼吸にとっては、動脈と静脈の両方の流れが重要な要素になっているということです。“血圧”や”コレステロール”や”動脈硬化”など、動脈系のことばかりに着目する傾向がありますが、それでは片手落ちの状態だと言えると思います。

 血圧は動脈の流れと関連性が深いですから、血圧の低い人は動脈血不足になりやすい傾向があると考えられます。しばしば脳貧血の症状になってしまうのは低血圧に原因があると考えられます。“冷え”は動脈、静脈にかかわらず血管の働きを弱め細胞の働きも弱めますので、内呼吸の働きを低下させる原因になります。動脈硬化、自律神経失調、それらも動脈の循環に影響を与えます。

 整体的に重要なことだと私は思っていますが、”静脈血が出ていかないと動脈血が入ってこない”という原理があります。ですから整体の施術において静脈の流れを整えることは非常に重要なことだと考えていますが、それを少し説明させていただきます。
 細胞は毛細血管によって運ばれてきた血液を内部に取り入れ、ミトコンドリアがそれを消費します。消費された酸素は炭酸ガスに変わって細胞から排出されますが、それらがまとまって水分に溶け込み静脈血となります。そして静脈血は血管(静脈)の中に戻って心臓への道を進むわけですが、もしその流れが停滞してしまいますと細胞に出入りする毛細血管からの血液の流れも止まってしいますので、「酸素が細胞に届けられない」という現象が起きてしまいます。
 毛細血管の血液の流れにはもはや血圧は関係ありません。ですから「血圧の力を利用して血液を細胞内に押し込む」ということはまったく期待できません。「静脈血がどんどん流れ去っていくので、動脈血がスムーズに細胞内に取り込まれていく」といったイメージの方が現状に近いのだと思います。
 そして静脈は動脈と違い、血圧や血管の弾力性を利用して血液を流しているのではなく、周りの筋肉の働きを利用して血液を運んでいます。動脈の流れが能動的であるのに対して静脈(リンパも含めて)の流れは受動的であると表現できます。筋肉が疲れ果てて働けない状態ですと、その周辺の静脈血は前に進むことができなくなってしまいます。ふくらはぎや足がむくみやすい理由の一つです。ですから骨格筋の働きと運動は静脈の流れにとって非常に重要だと言えます。その
意味で、整体の施術は内呼吸にとって価値のあるものとなってきます。

 “脳の酸欠状態を改善する”ということで考えたとき、まず「脳細胞に十分な動脈血が届いているか?」という視点があります。そして脳内の血液循環を停滞させないために「静脈の流れが滞っていないか?」という視点が出てきます。
 十分な動脈血を供給するという視点では、血圧、動脈硬化、首肩のコリや捻れといったキーワードが登場します。
 静脈の流れを整え血液循環を活発にするという視点では、鎖骨下静脈、鎖骨と肋骨の歪みというキーワードが登場します。
 そして血液(動脈血)の中に十分に酸素を取り込むために、外呼吸、肺、鉄分というキーワードが登場します。鉄分は血液中で酸素を運搬するヘモグロビンに関係しますが、それは食事で、あるいはサプリや薬で補うことができます。肺の病変については医療機関に頼ることが最善です。
 そして外呼吸につきましては、医療機関や薬などよりも整体的なアプローチが最も適していると私は考えます。

外呼吸を改善するときに着目するポイント
 私たちの様々な生理機能にとって内呼吸は最も重要な問題ですが、そのためにも外呼吸がしっかり行える状態にすることは重要なことです。
 胸式呼吸と腹式呼吸のどちらが良いか? あるいは他の呼吸法の方が優れているとか、外呼吸に対しての考え方は幾つかあるようですが、それらはそれとして、方法論ばかりに目を奪われますと肝心なポイントを外してしまうと私は考えています。
 おそらく殆どの人は鼻から息を吸って肺に空気を取り入れ、そして肺から空気を吐き出すことの繰り返しが“呼吸(外呼吸)の殆どである”と考えていると思います。それは間違いではありません。しかし、その外呼吸の効率を高め、外呼吸と内呼吸にリズム的な繋がりを持たせ、さらに外呼吸によって快適な状態を維持するためには、整えておかなければならないポイントがいくつかあります。
 それは、頭部の柔軟性、副鼻腔(鼻呼吸)、胸郭と肋間筋、首の筋肉、喉と舌、腹筋になります。

頭部の柔軟性と呼吸
 今の世の中、頭と目(感覚器官)の使い過ぎで頭部がガチガチに硬くなり、頭の中がパンクしそうにたくさん詰まっている人がたくさんいます。そのような人は頭蓋骨の柔軟性に乏しいのですが、すると呼吸が中途半端な状態になってしまいます。
 以前にも取り上げましたが、頭蓋骨は一般に「硬いもの」とイメージされていると思いますが、そんなことはまったくありません。本来は柔軟に動くものです。もちろん動ける範囲は非常に小さいですが、骨同士が関節(縫合)で繋がれているということは、「動くようにできている」ということです。
 さて本来であれば、私たちが息を吸うとき、後頭部が上方に動き、側頭部が膨らみます。耳の上部に軽く手を当てて繊細に観察しますと、呼吸動作における頭蓋骨の動きが感じられると思います。
 ところが頭(頭皮など)が硬く、その中がパンパン状態の人は、呼吸における頭蓋骨の動きがほとんど感じられません。

呼吸と頭蓋と骨盤の動き

 年度の切り替え時期になりますと事務職の人はパソコン仕事で大忙しになりますが、目と頭を酷使するためこのような状態になる人も多くいます。「マッサージしても疲れが取れなくて‥‥」「寝ても全然疲労感が抜けていかない」と感じている人は、頭のマッサージをすることで改善されるかもしれません。
 「頭が硬くなっている」というのは具体的には頭皮や頭部の筋膜が張っていたり、側頭筋や額や鼻周り筋肉がこわばっている状態のことですが、疲れているにもかかわらず仕事をしなければならないので歯を食いしばって頑張っていたり、目を酷使しているためにそのようになってしまったのかもしれません。
 また「頭が詰まった状態」というのは頭をたくさん使うため血液(動脈)がたくさんやって来たのですが、静脈の流れが悪く頭の中が血液過剰の状態になっている、つまり脳内がむくんだようになっている状態のことです。これは鎖骨下静脈の流れと密接に絡み合うことですが、詳細については過去の記事をご覧になってください。
 この二つの状態=“頭が硬くなって詰まっている状態”がありますと頭蓋骨は動きにくくなりますので、結論的に申しますと吸気が中途半端な状態になってしまいます。するとからだや頭は酸素不足の状態になってしまいますので、「からだをマッサージしても、休めても疲労がとれない」となってしまいます。
 これまでの経験で申しますと、頭を柔らかい状態にして静脈の流れを改善しますと何分もしないうちに呼吸状態が良くなり、間もなく活力が戻ってくるようになります。

副鼻腔
 私たちが息を吸うときは鼻孔で行うのが本来の在り方です。しかしながら、昨今は口呼吸、つまり口から息を吸ってしまう人が大変多くなっています。口呼吸ばかりの人は口の形にその特徴が現れます。鼻の下を人中(じんちゅう)と呼びますが、そこが短くなっていたり上唇が上を向いていて前歯がすぐに見えてしまう口の形がそれです。激しくハアハアと呼吸を繰り返さなければならないために鼻で吸っていたのでは間に合わない、たとえばサッカー選手などはどうしても口呼吸になりやすいですが、口呼吸には弊害があります。
 鼻孔を通して取り入れた空気は、副鼻腔を通過させることで健康を維持することに貢献します。副鼻腔は頬のところ(上顎洞)と額のところ(前頭洞)にあります。鼻でスーッと吸った空気を頬や額の副鼻腔を通過させますと顔の中に風が通るような感じになりますが、それによって空気は汚れを除かれ、温度と湿度を調整されます。1秒も掛からない短時間の間に外気をからだにとって最適な状態に調整する能力が副鼻腔にはあります。調整された空気はそのまま気管や肺に入っていっても安全で臓器に負担をかけることはないと言います。

副鼻腔2

 一方、口呼吸によって鼻孔や副鼻腔を通さずに取り入れた空気は、このような調整機能をまったく受けることなく咽頭や気管や肺の中に入っていきますので、からだに負担を掛けることになります。口の中には扁桃腺などがあって汚れやバイ菌をある程度除去してくれますが、それらは本来は食物に対するものですので、副鼻腔の空気浄化力にはかないません。扁桃腺が腫れやすい人は口呼吸を改めることを積極的に考える必要があると思います。
 また副鼻腔炎になりやすい人もおりますが、それは副鼻腔に新鮮な空気が通っていない、つまり、副鼻腔の中の空気が停滞してしまっていることが原因かもしれません。
 鼻孔で呼吸をしていても副鼻腔に空気を通さずにそのまま咽頭の方に空気を通過させている人もいます。鼻(鼻骨)が下がっていますと額の副鼻腔には空気が通りにくくなってしまいます。目元や鼻の周りが硬くこわばっている人、あるいは顔の骨格が歪んでいる人は頬の副鼻腔に空気が入りにくい状態になっていますが、このような人はせっかく鼻呼吸をしているのに、鼻呼吸の恩恵が半減している状態です。

胸郭と肋間筋
 胸郭は12本の肋骨と背骨でできています。その中には肺と心臓が収まっていて底面に横隔膜があります。肺にはほとんど筋肉がありませんので、肺は自らの力で膨らんだり縮んだりすることはできません。胸郭が拡がり、横隔膜が収縮して胸の底面が下がることによって袋である肺に空気が入ってくる仕組みになっています。
 さて、私たちのからだには鼻孔と副鼻腔を通して息を吸う動作に合わせて胸郭が拡がり横隔膜が収縮して肺に空気が入る連動性が備わっています。鼻のつけ根、鼻骨のところにスーッと音を立てて空気を吸い上げるように吸い込みますと、自然に肋骨が上がって胸が拡がり空気がたくさん肺に入ってきます。この一連の流れは呼吸独特のリズム感を生み出しますが、それに伴ってからだは次第にリラックスするようになります。
 ところが、口で息を吸う場合はこのような連動性は生じません。すぐに胸やお腹が詰まったような状態になってしまいます。

 ベッドに横たわっている人の呼吸を観察していますと幾つかのパターンがあります。胸郭の下部だけが動いて胸式呼吸をしている人、お腹だけが上下に動いて、胸郭の動かない腹式呼吸をしている人、喉元だけで呼吸をしているように見える人、その様子は様々です。理想は鼻孔~副鼻腔を通して吸気行い、一連のリズムで胸郭が拡がり横隔膜が下がって腹式呼吸をしている状態になることですが、そのためには肋間筋が整っている必要があります。また、胸鎖乳突筋や斜角筋、肩甲挙筋といった頚部の筋肉がしっかり働ける状態になっている必要もあります。

呼吸時における外肋間筋と横隔膜の動き

 肋骨は12本あります。そして肋骨と肋骨の間には2種類の肋間筋があります。内側にある内肋間筋(ないろっかんきん)は収縮することによって上部の肋骨を下方に引っ張りますが、全体の内肋間筋が働きますと胸郭全体が下がって平たく(薄く)なります。私たちが息を吐くとき、このような状態になりますが、それによって肺が縮まり中の空気が外に吐き出されます。
 外側にあります外肋間筋(がいろっかんきん)は収縮することによって下部の肋骨を上方へ引き上げますが、全体の外肋間筋が働くことによって胸郭全体が引き上げられ更に膨らみます。ちょうど内肋間筋と反対の働きをしますが、それによって肺も膨らんで空気がたくさん入ってくることになります。
 ところで外肋間筋も内肋間筋も正常な状態であれば、私たちが息を吸うときには内肋間筋がゆるんで伸張し、外肋間筋が収縮します。息を吐くときには内肋間筋が収縮して外肋間筋がゆるみます。ところが、内肋間筋がこわばっていてゆるむことができないために胸郭が拡がらず、心地良く肺に空気を入れることができない、つまり吸気が不十分な状態になっている人がいます。あるいは反対に、外肋間筋がこわばったままでゆるむことができないために、常に胸郭が拡がったままの人もいます。「鳩胸」ということで、単に個性的な特徴と捉えられるかもしれませんが、それは外肋間筋がこわばった状態になり続けているということなのかもしれません。このような人は息を吸ったままの状態と同じ状態ですので、いわゆる過呼吸状態であり息を吐き出すことが苦手な人だと言えます。首肩から力が抜けない緊張状態、ストレス一杯の状態であるとも考えられます。

 呼吸運動は波のような大きなリズム感を伴った一連の流れです。砂浜に海の波が心地良く押し寄せるようなリズムと臨場感に似た状態が理想ですが、そのためには肋間筋の状態が良くなければなりません。

 また肋間筋は使い過ぎによってこわばったり変調を起こすような類の筋肉ではありませんので、肋間筋の状態を整えるために胸郭に対して直接施術するようなことはほとんどありません。手先の使い方、目を開けるときに眉間辺りに力が入る癖などによってこわばってしまいます。ですから、その辺りをほぐして肋間筋の状態を整えることになります。

胸郭を引き上げる首の筋肉
 呼吸運動においては、吸気の時に胸郭が引き上げられて拡がるのですが、そのために働く筋肉が頭部と頚部から出ています。
 僧帽筋(そうぼうきん)の上部線維は頭部と肩甲骨及び鎖骨を繋いでいますが、収縮することで肩甲骨と鎖骨の外側部を引き上げる働きをします。
 頚部から肩甲骨に繋がっている肩甲挙筋(けんこうきょきん)は肩甲骨の内側部を引き上げる働きをします。僧帽筋の上部線維と肩甲挙筋は直接胸郭を引き上げるわけではありませんが、肩甲骨と鎖骨も引き上げられないと胸郭は上がってきませんので、呼吸運動においてこの二つの筋肉は脇役ながら重要な働きをしています。

吸息時に働く首周りの筋

 そして鎖骨を引き上げるもう一つの筋肉は胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)です。胸鎖乳突筋は鎖骨と胸骨の関節付近に付着していますので、収縮することで鎖骨の内側部と胸郭(胸骨)を引き上げる働きをします。
 そして首から胸郭の上部肋骨につながっていて胸郭を直接引き上げる働きをしている筋肉があります。それは斜角筋(しゃかくきん)のことですが、斜角筋には第1肋骨に繋がっている前斜角筋と中斜角筋、第2肋骨に繋がっている後斜角筋の3つがあります。斜角筋は首の側面にありますので、首の側面がガチガチで痛みを感じたり首を倒すと突っ張ったりする人は斜角筋がこわばっている可能性があります。そして斜角筋はそしゃく筋と関係が深い筋肉ですので、歯ぎしりや噛みしめの癖を持っている人は斜角筋がこわばった状態になっています。
 本来は吸気動作の時に斜角筋が収縮して胸郭が引き上げられ、呼気の動作の時に斜角筋がゆるみ同時に腹筋が働いて胸郭が下がるようになっています。ところが噛みしめの癖、歯ぎしり癖、首や顔に力の入りやすい癖の人などは斜角筋がこわばっているために常に胸郭が上がった状態になっていたりします。
 そして、それは息を吸ったときの状態ですので、その人は息苦しそうに見えます。本人の自覚ではそうは思っていないかもしれませんが、「過呼吸状態の人」であると考えることができます。胸郭が下がっていかないので息を吐き出せないのですが、その状態でさらに息を吸いますので、肺の中は常に空気でいっぱいの状態です。ですからしばしば溜め息をついて処理しなければならなったりします。
 「頭の中も(ストレスなどで)いっぱい、肺の中も空気でいっぱい。どうして溜め込んでばかりなんだろう?」と思われる人は、斜角筋をはじめとして首の筋肉をチェックする必要があるのかもしれません。

喉と舌の状態は隠れたポイント
 性格が内向的で、思っていることがなかなか言葉にできなかったり、うつむき加減で顎を引いた状態で喋る癖になっている人は、構造的に息継ぎが上手くできない可能性があります。瞬間的な息継ぎが苦手なので、苦しくなって言葉を続けることが億劫になっているかもしれません。
 お喋りが得意な人は、次から次にと言葉が続いて出てくるわけですが、そのためには息継ぎがポイントになります。言葉を発することは息を吐き続けるということですから、瞬間的な息継ぎをして空気を吸わないと苦しくなってしまいます。素速い息継ぎのためには肋間筋が素速く働いて胸郭が拡がり、肺に空気が瞬時に入る必要がありますが、それ以外に舌と喉など内部の筋肉の連携が上手くいっている必要もあります。
 食物や唾を飲み込むときの舌や喉の動きを観察しますと、まず舌を使って口の中を塞ぎ、次に舌を口蓋(天井)に押しつけながら舌と喉の筋肉を連動させて食道内に食物や唾を送り込みます。正常であれば、この動作に合わせて喉仏が上下に大きく動きます。もし喉仏の上下運動が何かの原因で障害されるようですと、飲み込む動作が不自然な感じになってしまいます。タイミングを見計らってからでないと飲み込めないような人は舌と喉の連携に問題がある可能性があります。
 息継ぎをすることと食物や唾を飲み込むことは、気管に空気を通すか食道に食物を通すかという違いはありますが、舌と喉の連携、喉仏の上下運動という点では共通点があります。

甲状軟骨と舌骨筋群

 さて、喉仏の上下運動は左右の胸鎖乳突筋の間で行われます。ですから、頭部や首が歪んでいたり、鎖骨の位置が狂っていたりして左右の胸鎖乳突筋のバランスが悪い状態ですと、あるいは頚椎に捻れがあって喉も捻れている状態ですと、喉仏の上下運動が胸鎖乳突筋に当たってしまい十分にできない可能性があります。あるいは、顎を引いた状態で喋ることは、それだけで喉の動きを制限しますので、息継ぎが苦手になってしまい言葉を続けることが難しくなります。
 また、舌は非常に微妙な動きをすることができますが、そのために幾つもの筋線維が複雑に絡み合ってできています。さらに舌には食物を取捨選択するための非常に鋭く繊細な感覚が備わっていますので、舌そのものを壊してしまいますと本人がすっかり満足するほど完全な状態に戻すことにとても苦労します。「まぁまぁ」の状態に戻すことは速やかにできても、息継ぎなど他の筋肉との緊密で繊細な連携を必要とするような繊細さを取り戻すまでには、私の経験から申しますと時間がかかります。ですから舌は大切に、大切にしてください。

腹筋は呼吸筋でもある
 人体模型など見ますと、胸郭と骨盤との間には背骨しかありませんので、大切な内臓をおさめる腹部は無防備で頼りない感じに思えます。しかし私たちには4種類の腹筋があって骨格的に弱点となっている腹部をしっかりと守っています。

腹部の4つの筋

呼気に働く腹筋02


 腹部のセンターラインには腹直筋(ふくちょくきん)がありますが、ちょうど背骨と相対するようにして腹部の“芯”になっています。そして腹直筋と背骨をつなぐように一番深部に腹横筋(ふくおうきん)があります。その表層部に斜め方向クロスするように走っている内腹斜筋(ないふくしゃきん)と外腹斜筋(外腹斜筋)があります。腹直筋も内腹斜筋も外腹斜筋も収縮することによって胸郭を下げる働きをしますので、呼吸運動においては呼気(息を吐き出す)の時にこれらの腹筋が働くことになります。そして吸気の時は、これらの腹筋が伸びることで胸郭がスムーズに上方に動くので肺が大きく膨らむことを可能にしています。
 もしこれら腹筋群の働きが弱い状態ですと最後まで息を吐き出すことが難しくなります。呼吸をして新鮮な空気をたくさん取り入れたいのに古い空気が肺の中に残ったままの状態になっているので呼吸の効率が悪くなります。
 また、腹筋群がこわばった状態の人は胸郭が上に動きにくい状態ですので、吸気が十分にできません。呼吸が浅くなってしまいますので、すぐに息苦しくなったり、しばしば動悸に襲われたりするかもしれません。

その他の呼吸に関わる要素
 「胸はセンサー」と前にも申しましたが、呼吸運動の舞台である胸部は精神的なことや環境からの要素などいろいろな事象に反応して状態を刻々変化させます。心理的ストレスによって胸は塞がったりしますが、具体的な現象としては、肋骨が胸骨のほうに巻き込むように向かっていき、息を吸っても胸郭が拡がらなくなってしまったりします。そのような時には“胸腺”を主眼に、胸骨上をほぐしてみたり、肋骨を胸骨方向に引っ張っている大胸筋がゆるむような施術を行ったりします。
 また、呼吸に合わせて頭蓋骨が動くように、骨盤も拡がったり縮んだりしますが、この動きが起こらないと呼吸が全身的なものになりません。一つの呼吸リズムが全身に拡がって「呼吸が心地良いもの」と感じ、芯からリラックスするためには骨盤の柔軟性が必要になります。
 骨盤の柔軟性を奪うのは腹筋や殿部の筋肉であり、足や下半身からの影響が考えられますので、足やふくらはぎを施術したりします。

 呼吸の理想は、鼻の上部、鼻骨のところでスーッと吸い込んだ空気が副鼻腔を通過しながら頭部と骨盤を拡げ、同時に胸郭を引き上げながら拡げて、ゆったりと肺に空気が十分に静かに入っていくこと。そして次に呼気の段階では、横隔膜がゆるみだし腹筋が働いて息をゆっくり吐き出しながら胸郭が下がって骨盤が閉まるようになりますが、その波とリズムが太股を伝わり、ふくらはぎを伝わって足裏から出て行くようになることです。
 このような状態が理想ですし、私のところでの施術ではそこまで実現しようと常に思っていますが、普段はここまで実現できなくても、今回取り上げた項目の半分以上ができている状態になっていただきたいと考えています。

 さて、うつ症状(うつ病ではない)に対する対応として「酸欠状態を解決すること」が有効だと私は考えていて、そのためには呼吸のあり方を見直して改善する必要がある、というスタンスで長々と書いてきました。
 私たちのからだの中で、脳は最も酸素を必要としている臓器です。考え事をする=思考を展開するためには非常にたくさんの酸素が必要だと言います。脳内が常に十分な酸素で満たされていれば、脳神経の伝達がスムーズで、思考を素速く思い通りに展開することができると思います。しかし頭に疲労(物質)が溜まってしまい、酸素の供給が不十分な状態になってしまいますと「考えたいけど‥‥考えられない!」というような状況になってしまいます。そして、これは誰もが経験していることではないでしょうか。
 もし慢性的に、つまり常に脳内の酸素が不十分な状態であれば、心で思ってもそれを頭にイメージとして構築することができないので実際の行動に移すことができなくなってしまうかもしれません。「思ってはいるけど、からだがついていかない」、このようなうつ状態は、このようにしてもたらされるのかもしれません。

 インターネットなどの情報によれば、うつ症状を改善するための方法の一つとして「深呼吸で酸素不足を解消する」というのがあります。それは上記の理由からも理にかなっていることだと思います。しかしながら、深呼吸をすることによって実際に脳内の酸素が満たされた状態になるかどうかという問題が残ってきます。
 今回取り上げましたいろいろな要素―頭蓋、副鼻腔、首の筋肉、肋間筋、腹筋など―に問題がありますと、深呼吸の動作は「単なるポーズで効果薄し」となってしまいます。ハッキリとした効果が感じられなければ、日課として始めた深呼吸の習慣もいつの間にか続かなくなり、うつ症状というマイナスループから抜け出すことがなかなかできないという状態になってしまうでしょう。
 実際、うつ症状を抱えて困っている人は、何とか改善したいと思っているはずです。ところが、その思いを実際の行動に移すことができないので、うつ状態なのだと思います。
 そんな方は、どうぞご来店いただければと思っています。

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 私は昭和35年生まれですが、私たちの世代のウインタースポーツの代表は「スキー」でした。ですから、骨盤が不安定な方(お客様)に対して「スキーなどで尻餅をつきませんでしたか?」などとついつい尋ねてしまうことがあります。硬い雪のところでドスンと尻餅をつきますと、尾骨周辺を打撲してしまい、その傷が影響して骨盤や背骨が不安定になることがあります。そして「猫背」「下腹が出る」「顔が下がる」等々、好ましくない症状につながることがあります。

 ところが私よりも若い世代以降はスキーではなくスノーボードがウインタースポーツのメインになっているようで、尻餅ではなく、後頭部の打撲がからだをおかしくしてしまう原因になっていることを知りました。
 私はスノーボードの経験はありませんので、お客さんから聞いた話で想像することだけしかできませんが、後頭部の打撲による影響で思い通りにからだを使うことができない人や姿勢を保つことができない人がこのところ何人も来店されています。

中殿筋、大内転筋、大腰筋の働きが悪くなる
 長距離走の選手が足底腱膜炎(という診断)と腓骨筋(長腓骨筋と短腓骨筋)の痛みで練習ができないと来店されています。じっとしているだけでも右足の土踏まずから母趾のつけ根にかけて常にジワジワ痛みを感じ続け、歩くこともままならない状況だということでした。左足首の方は踵の外側からふくらはぎの外側にかけて(腓骨筋のところ)筋肉のこわばりによる痛みを感じる状態でした。

腓骨筋_前面・側面

 その男性の体型的は、長距離ランナーに多い痩せ型で、下半身はO脚の状態です。O脚の人は重心が外側に行ってしまいますので、走ることによって腓骨筋が酷使されて問題を起こしやすいというのは理解しやすいところです。
 足底腱膜炎と診断されている右足土踏まずの痛みは、実際には短母趾屈筋が痛みを発していて、その原因は付着している骨である立方骨が本来の位置より後方にずれていることでした。

足底腱膜炎(短母趾屈筋)

 この青年の走り方を、故障する前の動画で見せていただきましたが、右脚はまずまずですが、左脚の方は自身で地面を蹴って走るというよりも右脚の動きのリズムにただ合わせるかのように後から左脚がくっついて動いているといった感じでした。つまり、極端に表現すれば「右脚だけで走っている」という感じです。これでは右脚の負担が大きくなって故障しやすくなるのは当然だと考えられますし、ましてO脚というハンデがあれば尚更だと思います。(O脚は長距離走にとってはマイナス要素です)

 「どうして左脚を(能動的に)使うことができないのだろう?」という素朴な疑問がまず湧いてきます。筋肉の状態を観察しますと、このブログでも幾度となく登場している大腰筋の働きが悪い状態でした。特に左側の働きがとても悪い状態でしたので、大腿骨は股関節から離れてしまい、それがO脚の原因になっていることに加え、腓骨筋の痛みにつながっていることがわかりました。
 大腰筋は太股の裏側と内側にあります大内転筋に連動しますので「内転筋を使って太股を引き上げることができないし、地面をしっかり蹴ることができない」(=大腰筋と大内転筋が悪い)ことがわかります。

大腰筋の前面と側面

 大腰筋は腰椎の椎体(前面)及び横突起と大腿骨(小転子)をつなぐ筋肉ですので腰椎(背骨)が不安定ですと筋肉の働きが悪くなります。そして実際、彼はそのような状態でした。背骨に沿って存在している脊柱起立筋(脊柱固有筋群)がゆるんだ状態になっているので背骨が全部下を向いた状態になっていて、大腰筋が上手く機能しない状態になっていました。
 「どうして脊柱起立筋がゆるんだ状態になっているのだろう?」というのが次の疑問です。そして、そんなことを考えながら骨盤から後頭部にかけて観察していきますと、後頭部にとても弱い場所(=筋膜のゆるんだところ)があって、それが根本的な原因であることがわかりました。そして「後頭部の、この部分が弱いのだけれど‥‥」と尋ねますと、「だいぶ前にスノボで後頭部を強打し、脳振とうを起こして気を失ったことがある」ということでした。

立位_中殿筋と大内転筋

 大腰筋、大内転筋の働きが悪い状態ですと走ることだけでなく“忍び足”のようにゆっくり歩くこともできません。軸脚でしっかり体重を支えることができませんので、すぐに反対側の脚を着きたくなってしまいます。(このことについてはこのブログで何回も取り上げています。)
 そして軸脚でしっかり立つことができるようになるためには中殿筋の働きも重要です。最低限、大腰筋と大内転筋と中殿筋の働きがしっかりしていないと、軸脚でしっかりからだを支えて立つことができませんので、歩き方も走り方も、そして立ち方もおかしくなってしまいます。
 しっかり立つことができない、しっかり地面を蹴ることができない、股関節内側の筋肉を使って太股を引き上げることができない、こんな状態であるにもかかわらず陸上選手として練習し続けなければならないわけで、「故障してしまうのは当然の流れかな?」と思えてしまいます。

姿勢が保てず顔が下がる
 若い女性が、「良い姿勢が保てず、すぐ猫背になってしまい、さらに顔も下がっている」ということで来店されました。
 このブログを読んでいただいていて「顔が下がっているのは、きっと後頭部が上がっているからではないかと思った。横顔の自分の写真を見ると他の人たちに比べて頭が尖っているように感じる」と仰いました。
 実際、座っていただいても骨盤を立てて座ることができません。「骨盤を立てる、という意味がわからない」と仰います。「では、背筋を伸ばして良い姿勢を作ってください」と申しますと、背中の中程を反らせて背筋を伸ばそうとしますが、動作に無理があってなかなか大変そうです。瞬間的にはできても、背筋を伸ばした状態を保つことはできそうもありません。
 これらの主な原因は背筋(脊柱起立筋)の働きが悪いことです。
 「ギックリ腰や尻餅をつくなどして、動けなくなったような経験はありますか?」と尋ねました。答えは「No」です。
 年齢的なこともあり、上記(陸上選手)のようなこともありますので、
 「では、スノボなどで後頭部を強打したことはありますか?」と尋ねてみました。すると「Yes」という返答でした。脳振とうを起こすほどひどくはなかったようですが、打撲の後はしばらく動くことができず、安静にしていなければならなかったくらい衝撃は強かったようです。
 そこで、座った状態のまま後頭部に私の手を当ててみました。すると20秒ほど経った頃から変化が現れ始め、次第に骨盤が立ち始めました。骨盤が立ってきますと自然と背筋は伸び、顎が引かれて猫背は改善し始めます。そして上がっていた後頭部も下がって本来の位置に近づきますので、顔も上がってきます。
 その後1分程度手を当て続けますと、明らかに視線が上がり、自然に無理なく目が大きく開くようになりました。それまで力の入っていた首・肩・顔周辺から力が抜け、重心が下がって下腹部で上半身を支えることができるようになったため、何の無理もなく良い姿勢を保つことが出来るようになりました。
 この女性の場合も、スノボで打撲して以来、猫背で顔が下がる症状に悩まされていたことになります。顔が下がり、目を開くのに額の筋肉を使わなければならない状況は、女性にとって心理的なストレスをもたらすことに繋がりますので、原因がハッキリし、対処法がわかって良かったと思っています。
 この方は遠くにお住まいの方で、私のところに通うことは叶いません。ですから日々行っていただきたいセルフケアをアドバイスさせていただきました。

 この仕事をしていますと、毎日いろいろな体型の人に出会います。一人一人の顔が違いますように体型もそれぞれ違いますが、そういう個性的なものとは別に、「からだのケアをすれば、もっと楽に生きられるようになるのになぁ」と思うこともしばしばあります。
 その一つが過去の打撲や捻挫による影響であり、前回投稿させていただきました手術痕の影響です。
 例えばロボットや機械の類は、部品が故障して機能しなくなりますと目的の仕事がまったくできなくなってしまいます。部品の修理か交換が解決策です。ところが私たちには自然治癒力が備わっていますので、ある程度の傷までは、休んでいれば次第に癒えて元の状態に戻ることができます。しかしながら傷のダメージが強いと、自然治癒力だけでは完全な状態に戻ることが難しい場合もあります。そしてダメージを受けた部分が完全に元の状態に戻らなくても、70~80%くらいまで改善すると目的の働きを行うことが出来るようになりますので、「それで良し」と考える傾向にあるようです。
 足首を捻挫しても、腫れが引いて痛みがなくなり、普通に歩くことが出来るようになれば「それで良し」。脳振とうを起こすほど後頭部を打撲しても、頭痛や吐き気がなくなり、普通に歩いて、普通に生活できるようになれば「それで良し」。医師も私たちもそのような暗黙の了解の中にあるのかもしれません。
 ところが、それら「過去の傷」は思わぬところに悪い影響をもたらしていたり、あるいは加齢によって体力が落ちてきた頃に「きっとあの時のケガの影響だ!」という感じで思い出され、「なんであの時しっかり治しておかなかったのだろう」と後悔の念を抱かせるかもしれません。
 しかし、例えそうだったとしても、諦めるものでもありません。私たちの細胞は日々新陳代謝を繰り返しています。加齢によって新陳代謝の力が衰えたとしても、ちゃんと血液が廻るように整えてあげることによって過去の傷によるダメージはかなり軽減できると思います。

 ここで筋肉的な観点を離れて東洋医学的な見解で少し考えてみます。
 前回は腹側の「任脈(ニンミャク)」について触れましたが、今回は後頭部であり、背側の「督脈(トクミャク)」に関連する話題でもあります。

督脈の傷の影響

 督脈は尾骨から始まり、仙骨~背骨~後頭部~人中(鼻下)まで続く背側の正中ラインですが、ここに傷やダメージがありますと姿勢を保つ、歩く、走る、感覚を鋭敏に保つといった、言わば動物的な機能に影響が現れる可能性が高くなります。
 美容整形などで鼻や人中などにメスを入れたり、中には頭蓋骨を削るなどの手術を行うこともあるようですが、「止めたほうが健康のためです」と私は断言します。そして私と同業者で「小顔整体」と称して頭蓋骨をガツンガツンいじったりする施術もありますが、警戒してください。
 これらを行った後の経過が悪く、苦労している人や後悔の念に苦しんでいる人を何人も知っています。私が施術で対処できる場合もありますが、「もはや難しい」と感じる場合もありますし、あるいは「何度も施術しないと戻せない」という場合もあります。



 今回取り上げました後頭部のダメージを改善する方法は限られています。そこにテープを貼ることができるのであれば対処法も簡単なのですが、後頭部には髪の毛があるので、それができません。ですから手を当てることだけが対処法です。「どのように手を当てれば良いのか?」については場所と深さが大切で、「目が開いて視界が明るくなることを目安に」というのが答えになります。これは来店されないと具体的には理解できないと思いますが、このセルフケアを繰り返しているうちにやがてダメージを受けてエネルギーの低下している部分が復活するようになり、問題が解決されていくことになります。

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 手術痕が整体的な面でからだに影響を及ぼしていることは「必ずある」と私は考えています。
 帝王切開による出産の影響については以前に取り上げたことがありますが、一般的に、からだに負担が少ないとされている内視鏡による手術も、実際は少なからず影響をもたらすことがこの度わかりました。
 そして「こんなちいさな傷も影響があるの?」ということも実際にありますので、今回はそのことについて説明させていただきます。

内視鏡手術による負担
 外科的手術の技術も進歩し、内視鏡手術が盛んに行われるようになって入院日数はかなり短縮されていると聞きます。メスで切開する面積が減ったことで縫合範囲が大幅に狭まったことが大きな要因なのかもしれません。
 私は「それは良いことだ」と単純に思っていますが、しかし同時に「油断はできない」とも思っています。

 からだケアのために定期的に来店されている方が内視鏡による手術を受けました。お腹に3箇所穴を開けての手術だったようですが、入院日数は一週間程度で、予定通り順調に退院されました。手術の工程で、ガスを体内に注入したとのことです。術後しばらくの間はそのガスが体内に残っていることによる痛みを感じていましたが、その他には特に問題も生じていないとこのことでした。ガスによる影響も1ヶ月くらいでなくなり、「順調に回復しているのかなぁ」と思っていましたが、手術後2ヶ月ほど経った頃から手術による影響が現れ始めました。
 下腹部の病巣部分を切除して取り除いたのですが、その辺りが周辺部に比べてヘニョヘニョと腑抜け状態に感じられました。手術直後はからだも”緊急事態”と判断したのか、血液を手術したところに集め、筋肉の働きを強めていました。やがて、からだの状態も回復してきたので緊急事態モードから通常モードに移行したのですが、病巣を切除した箇所はまだまだ力が弱いために、触ると腑抜け状態が目立った感じに残ってしまっている、ということだと思います。

内視鏡手術による影響

 この腑抜け状態は、筋肉の働きに置きかえて表現しますと“収縮力や張りの弱い状態=働きの悪い状態”ですから、その影響で股関節が不安定になってしまいました。ご本人の自覚では「足首が硬くなって動きが悪い」ということでしたが、股関節が不安定なために足首周りの筋肉がこわばってしまい足首の動きを制限している状態です。
 このようなときに行う施術は、腑抜け状態に感じる部分に手を当てて、血液を呼び込むようにして筋肉や組織の回復を促すことです。10分くらい手を当て続けていますと次第に腑抜け部分に張りが戻ってきて股関節がしっかりしてきました。そして足首を動かしてもらうと、動きも回復し、左右の足首の動きが同じような状態になりました。
 しかしながら10分間の施術を1回行うだけでは、また時間の経過と元の腑抜け状態に戻ってしまいますので、このような施術を何回か行う必要があります。

 内視鏡手術を選択することで切開部分が少なくなるため、表面的な回復(傷も痛みも解消する)時間は明らかに短縮されます。しかしながら表面的には回復しても“筋肉や組織の機能”という“見えない傷”が回復したわけではありません。そのことをもっと知っていただきたいと思っています。

カテーテル治療による負担
 私事ですが、2016年10月に40日間ほど入院する病を患いました。その時、カテーテルによる治療を一回受けました。右鼡径部の大腿動脈からカテーテルを挿入していく治療でした。退院後、普通の生活に戻り、仕事も普通に行っていますが、2017年の秋頃から時々皮膚に湿疹が出ては冬場にかけて症状が少しずつ悪化していきました。これまでの人生で皮膚に湿疹が現れるようなことはありませんでしたから、「やはり入院がきっかけだろうか?」などと思っていました。
 カテーテル治療を受けたとき、医師から「カテーテルを挿入したところが痛くなるかもしれませんが、やがて痛みは治まるので気にしないでください。」と言われました。実際のところ、特に痛みは感じませんでしたので、ほとんど気にすることもありませんでした。
 秋口から症状が出始めた皮膚の湿疹も「温かくなれば良くなるのかなぁ」などと思いながら春を迎えましたが、症状が改善する兆候はでてきません。そこで、ふと、カテーテル治療のことを思い出しました。そして鼡径部を左右で触り比べてみました。すると明らかに左右で違いがあり、カテーテルを挿入した右鼡径部が大腿動脈の辺りを中心に全体的にゆるんで腑抜けのような状態でした。

カテーテル挿入による「ゆ」

 「やはり血管がゆるんでしまったんだ」と思いました。治療後の痛みは殆どありませんでしたから気にしていませんでしたが、カテーテルを挿入した部分の血管壁や、もしかしたら他の場所も、血管の筋肉層が弱い状態になってしまい、それで血液の流れが変わって皮膚に湿疹がでるようになったのかもしれない、と思いました。(このあたりの見解はあくまでも私感ですので、間違っているかもしれませんが。)
 それから毎朝ベッドから起きる前に15分間くらい自分でセルフケアをしていますが、不思議なことになかなか腑抜け状態は改善されません。血管そのもののゆるんだ状態も、その場では良くなるのですが、翌朝はまたゆるんだ状態になっているという状況がもう3ヶ月ほど続いています。

 私の母(80歳)は昨年の8月に心臓のカテーテル検査を受けました。その後、何かの症状が現れたということはありません。しかし、最近になってお腹が太ってきました。どちらかというと痩せ型の体型でしたが、この2~3ヶ月の間に「けっこう太ったなぁ」という印象です。
 母は10年ほど前にリウマチを患い左膝が変形してしまいました。その影響でこの2年ほどは杖を使って歩いていたのですが、いよいよ痛みがきつくなり、昨年10月に膝の人工関節置換手術を受けました。その後の経過は良好で、今は杖に頼ることもなく毎日よく歩いています。ですから運動量は以前より確実に増えました。食事の量が増えたわけでもないのに体型が太ったこと、それも退院直後から少しずつ変化してきということではなく、半年ほど経過した頃から、カテーテル検査から8~9ヶ月ほど経った頃から変化が現れてきたことを考えますと、私の場合と同じように、「もしかして血液の流れ方が変わり、その影響が表面化し始めたのが最近のことなのかな?」などとも思えます。

 カテーテルによる治療や検査と、私の皮膚湿疹、母の体型変化に直接的な因果関係があると思っているわけではありません。ただ、私のことで申し上げれば、カテーテルを挿入した場所の血管(右側大腿動脈)はゆるんだ状態になっています。そして不思議なことなのですが、同側の右側ではなく左側の頚動脈や橈骨動脈の血管がゆるんだ状態になっています。(橈骨動脈は、手首のところで“脈を測る”血管ところです。)そして右側はややこわばった状態になっています。
 血管の状態は自律神経の交感神経によってコントロールされますので、血管がこわばったり弛緩したりするのは自律神経の影響によるものと一般的には受け止められるかもしれません。しかし血管も筋肉でできていますから、神経支配とは関係なく筋肉自体の性質としてこわばった状態になったり、ゆるんだ状態になったりすることがあります。そして血管の状態は当然血圧にも影響を及ぼしますので、“血液の流れ”に変化をもたらします。私の場合は、右下半身と左上半身の動脈がゆるんだ状態で、左下半身と右上半身の動脈が少しこわばった状態ですので、全身の血流が“一様な状態”というわけではないと考えることができます。その状態が半年、1年と続いたために、皮膚に湿疹という形で歪みが現れたのかもしれません。
 実際、この3ヶ月ほどセルフケアを続けていますが、大腿動脈のゆるんだ状態はなかなか思うように改善しません。「ちょっとずつ、ちょっとずつ回復している」という感じでしょうか。単にカテーテルを挿入したところの問題なのか、あるいは薬剤を用いたのであれば、その影響によるものなのか、そのあたりはよく解りませんが、実感としては「血管の変調はそう簡単に改善するものではないのかなぁ」という感じです。

メスを入れた部分とメスの入れ方と
 再び私事ですが、18歳の時に臍のすぐ下、ベルトのバックルが当たる部分に“おでき”ができました。当時は野球を真剣にしていましたので、バックルに当たってしまう“おでき”は痛いので、とても邪魔な存在でした。
 我が家の家庭の医学では、“おでき”ができたときには、ある程度熟すのを待って膿を吸い出す薬( 「たこの吸出し」)を塗って、手指を使って膿を絞り出していました。ところが、その時には周りの人たちの勧めもあって聖路加国際病院に行きました。すると医師は何の躊躇もなく、巾2㎝くらいメスで切開して“おでき”の中身を出してしまう治療を行いました。アッという間の出来事でしたが、まだ若かったこともあってか回復も大変速く、バックルが気にならなくなったのも早かったように記憶しています。
 今の仕事に携わっていなければ、その時のことは全く気にならないことだったと思いますが、この仕事に携わってしまった今では「からだに悪いことをしたなぁ!」と思ってしまいます。たった2㎝程度の浅いメスの傷ですが、からだの正中線上を横に切ってしまったためにエネルギーの流れが弱くなってしまい、腹直筋の働きが今ひとつパシッとしない状態になっています。私の仕事の姿勢は前屈みが多いこともあってか、慢性的な軽い腰痛状態なのですが、「もしあの時メスを入れなければもっと楽だったかもしれない」と思っています。

任脈と切開

 東洋医学の見解では、からだの腹側正中線上を「任脈」と言いまして、生命力に密接に関係する大切なところとされています。「急所」がたくさんあるライン、と考えてもよいと思います。ですから、そこを傷つけてしまうことは“からだを弱めてしまう行為”と考えられます。あるいは、そこを大切にすれば「活力が高まる」と考えることもできます。インドの人が額の真ん中に赤いクムクムを塗ったり、アフリカの人が鼻輪をしたり、臍を飾ったりする伝統的な習慣は、おそらく活力を高めるための行為なのだと思います。ペンダントヘッドが首や胸の正中線上にくるように工夫されているのも、そのような意味があるのだと思います。
 最近は、ファッションとして臍ピアスをするために臍下に穴を開けている人もいますが、時々それが悪影響を及ぼしているのを見ることもあります。「ちゃんと理解した上でやってほしいな」と思ってしまいます。

 さて、以前にも申し上げましたが、からだのエネルギーの流れは基本的に縦方向です。ですから、メスを入れなければならないときは“縦に入れる”べきです。縦に切開するのであればエネルギーの流れを阻害する部分はとても小さくなります。私のように、たとえ2㎝であったとしても横方向にメスを入れてしまいますと、その2㎝巾でエネルギーの流れが切断されます。
 以前に、肝臓手術のために腹部を大きく横切るように切開された人が来店されたことがあります。腹筋をすっかり横切るように切開したこともあって、“まったく”と言っていいほど腹筋が働かない状態になっていました。そのシワ寄せが背筋の方にかかり、背中が盛り上がるほどガチガチになっていました。「ともかく切開したところにテーピングをして、少しでもエネルギーが流れるように工夫するしかない」そんな風にアドバイスしたと思います。
 薬局などで販売されているキネシオテープはエネルギーの流れを補助する意味で役に立ちます。テープかぶれの対策は考えなければなりませんが、もし腹部や背部、あるいは他のところでも、メスを入れた後が残っているようでしたらテープを縦方向に貼ってみてください。(メスの傷が横方向だからといって横方向に貼っても意味はないと思います。)それは筋肉の働きや機能を高めてくれると思います。



 私たちの通常の感覚では、細胞は新陳代謝によって再生されますので、ケガをしたとしても時間が経過すればすっかり元の状態に戻ると認識していると思います。おそらく90%以上は、その通りではないかと感覚的に思います。ところが、放って置いただけでは元に戻らないケガなどもあります。それは全体的に見ると数%かもしれません。その一つがメスによってできた手術痕です。その他には骨折によって傷ついてしまった骨膜、激しい捻挫によって伸びてしまった靱帯、産後のケアが悪く伸びたまま戻っていない骨盤底、ギックリ腰を繰り返したことによって働きがすっかり悪くなってしまった尾骨仙骨周辺の筋膜などがあります。これまでの私の経験で申し上げれば、それらは何十年経っても機能の悪いまま残り続けます。
 「10年前に出産して以来、ずっと腰痛」というのは骨盤底が戻る時期を逸してしまい骨盤が不安定なまま放置されているという意味です。
 また、40年前の捻挫、20年前の手術が、「これまで何ともなかったのに今頃になって影響が現れるの?」と質問を受けることがありますが、「若く体力のあるときは、そこの働きが悪くても他の部分がその働きを補ってくれていたのですが、体力の低下によって自分の仕事で精一杯になり、補う力がなくなってしまったために、昔の古傷の影響が急に表面化してきたのでは‥‥」と考えることができます。

 これらのマイナス面に対しては、積極的に改善を促さなければなりません。じっと待っていても自然治癒しません。つまりケガの90%以上は自然治癒力で改善しますが、数%は自然治癒しない可能性があるということです。
 これまでたくさんの人たちを施術してきての率直な見解です。
 反面、「この不調は一生ものかな」と感じていたとしても、古傷をしっかり改善することで不調が消失してしまうこともあります。
 一般的に病院等では、傷が癒えて痛みが消えれば、それで「治癒した」と判断されるのかもしれません。足首をねん挫したとしても、腫れが引いて、足首を動かしても、歩いても、走っても痛みを感じなくなれば、それで完治ということになってしまうと思います。ところが「機能が不十分な状態」で治療が終わってしまっていることはよくあることです。そして、それが原因で歯ぎしり癖になってしまった、というのもよくあることです。伸びてしまった靭帯をしっかりさせて足がカシッとした状態に戻すことで歯ぎしり癖がなくなったりすることもあります。

 今回は手術痕をメインに話をさせていただきましたが、ケガやギックリ腰や産後の不調などにも共通事項があります。何か心当たりのある方は、是非、専門家に相談されて積極的に対処されることをおすすめします。

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